ドルコストとリレー投資の関係を再考
投信買い換え検討に伴って思い出した、ある疑問点
「リレー投資とは、ETFをかなり制限された購入回数でもって購入する行為であるが、購入価額のボラティリティは気にならないのか?(ひょっとしてたまたま高値の購入価額の機会が重なるというリスクがあるのではないか?)」
について、以前、上記の疑問からドルコストとリレー投資は矛盾するのではないかという考えを本ブログで披露したところ、個人投資家ブロガーの吊られた男さんから、ドルコストとリレー投資は矛盾しないというレスをいただきました。
吊られた男さんのブログです。レスありがとうございました。(再礼)
吊られた男さんの説明する内容自体については理解したものの、自分の疑問点との接点を見いだそうと、今回再度考えてみました。
投信からETFへリレーするとどうなるのか?先ず推察できたのは、リレー投資で購入するETFは毎回定口購入になる傾向があるのではないかということです。
例えば投信からETFへ乗り換える時、乗り換え元の投信が元本1,000千円、評価額が1.2倍の1,200千円になっている場合(=基準価額が1.2倍)、同じインデックス連動なら乗り換え先のETFの基準価額が例えば1000円から1,200円に1.2倍になっていると想定されます。このとき乗り換え元の投信が1,000千円なら833株しか買えません。しかしながら実際には評価額が1.2倍となったうえで売却していますから、購入原資は1,200千円となり、買い換え先のETFの基準価額が1,200円であっても1,000株購入できます。
逆に投信が評価損を抱え、元本1,000千円が800千円に目減りした時は、ETFへの乗り換え原資はわずか800千円ですが、同様にETFの基準価額も800円まで下がっているので、やはり1,000株購入できます。
つまりETFの基準価額に変動があっても、それに連動して投信を売却した乗り換え原資もまたおなじように評価損益を反映します。ETFの基準価額が高いときには購入原資もスライドして(投信の評価益を反映して)多くなり、低い時には購入原資も(投信の評価損を反映して)少なくなります。つまりETF基準価額の高低にかかわらず、いつも一定口数を買い付けることができるのではないかと思われます。
定額積立購入と定口積立購入のどちらが平均購入単価が低くなるか、巷の解説では定額積立購入に軍配があがっています。
(上記には信託報酬の差や、売却益にかかる税金を無視しています。為念)
ですが、ここまで考えてみてなにか袋小路に入った感がします。どうもしっくりしません。
そこで視点をかえてみました。
これまではETFにリレーした後のことを気にしており、それ故にリレー時の基準価額の高低に着目していた(高い価額からETF保有スタートするのか、低い価額からスタートするのか)のですが、そもそもリレー時に購入した時点のETFの基準価額にどのような意味があるのかを考えてみました。
すると一つの解釈がでてきました。
(またつづきます)
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