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2010年5月 8日 (土)

CMAMインデックスeシリーズ(3)信託報酬、横にらみ

(前回からの続きです)

インデックス投信派の私としては、上場インデックスコウサイ、上場インデックスエマージングの発売よりも注目している今回のこのCMAMeシリーズの発売ですが、その最大の着目点である信託報酬に絡めて想像してみたことがいくつかあります。

先ず信託報酬そのものについて予想できることは、先進国株式アセットは三井住友アセットマネジメントの外国株式指数ファンド(以下SMAM)を明らかに意識してきたこということです。信託報酬は同じ0.525%。これであとは販売チャネルを充実させればSMAMにも十分勝算ありとふんだかもしれません。

ちなみに一般公募型の先進国株式のインデックス投信の信託報酬として、0.525%は現状では、かなり限界に近い水準ではないかと勝手に想像しています。それはSMAMとeMAXISシリーズの価格設定(信託報酬)をみてそう思いました。

eMAXISシリーズが販売された時、私が一番驚いたのは、先進国株式と新興国株式の信託報酬が同一(0.63%)であったことです。それまでのSTAMシリーズや年金積立シリーズでは、新興国株式の信託報酬は先進国株式よりも高く、それが一般的傾向といえたからです。

ここで一つの仮説を立ててみました。

eMAXISが新興国株式と先進国株式を同じ信託報酬にしたのは、両者の収益を1つのドンブリで見なそうという価格戦略があったのではないでしょうか。

具体的には、eMAXISとしては新興国株式の信託報酬はそれ単独での収益面からみれば、本来はSTAMシリーズと同様に0.8%台がほしいところです。一方、先進国株式は、本当は0.525%まで下げることが可能だとしましょう。

低廉な信託報酬を売り文句として、上記の通り新興国株式を0.8%台、先進国株式を0.525%で発売した場合どうでしょうか。
先進国株式は、STAMシリーズに対して、価格面ではおそらく相当に競争力を発揮できるかもしれません。一方で新興国株式を信託報酬0.8%前後で発売した場合、STAM新興国株式の信託報酬(0.8715%)との差が少なく、ある程度純資産が積み上がり個人投資家たちの積立先として定着しつつあるSTAM新興国株式からシェアが奪えるだろうかという懸念があります。

昨今の売れる投信のカテゴリーは新興国関連であることはいうまでもなく、新興国株式でシェアをのばせないことにはうま味がありません。でも先進国株式0.525%、新興国株式0.8%台で正直に販売すれば、へたをすれば先進国株式だけがつまみ食いされるリスクがあります。

そこでeMAXISでは新興国株式と先進国株式の収益を一つのどんぶりとみなして、信託報酬は両者の中間水準である0.63%と設定しました。新興国株式のコストの一部を先進国株式でカバーする考えです。これなら信託報酬はどちらもSTAMの同商品を下回ります。先進国株式は新興国株式のコストを実質的に一部負担し、なおも価格競争力を維持しています。

以上のとおり新興国株式のこれまでの商品の信託報酬の水準、eMAXISの信託報酬の設定から推察するに、先進国株式の信託報酬は0.525%近傍が現在の運用会社、販売会社のコスト及びマージンの構造からみて限界に近いやもしれません。そして昨年、一歩先にそれを打ち出してきたのがSMAMというわけです。

(つづく)

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