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2010年6月28日 (月)

忍耐と煩悩のブログ開設5ヶ月目突入ご挨拶

来ブログの皆様へ

万年初心者個人投資家のWATANKOといいます。2年と4ヶ月前から資産運用をはじめました。長期間継続しやすく、リスクをそこそこ抑えて3~5%の利回りを得られる運用スタイルを探していたところ、インデックス投資に出会い、これまで続けています。

妻1、子供2の4人家族。普通のサラリーマン世帯です。都内から50km圏内の地方都市在住。住居は持ち家で、住宅ローンはありません。

現在のスタイルは、給与所得と半ば家業の不動産賃貸業の収入から手元に残った余裕資金を使って毎年、インデックス投信を使い積み立て投資しています。20年間で税引き後平均利回り4%目標のもと、積み立てた元本総額を1.5倍に増やすことを目指しています。

こうやって資産運用で増えた分(=0.5倍分)、つまりリスクをとり忍耐強く投資を続けたリターンを、自分の自動車趣味につぎ込むという煩悩をもっています。

このブログはそういった忍耐と煩悩、蓄財と消費のパフォーマンス・ストーリーです。

なおWATANKOは資産運用について特別詳しくはありません。普段は平日、日経新聞しか読みません。チェックする指標も資産運用関連では日経平均、ドル/円の為替レート、あとはせいぜいダウ平均ぐらいです。仕事ではヘンリーハブ(米国の天然ガスの価格)やWTI(米国の原油価格)なんかはチェックしているのですが...。

とにかく、あまり資産運用の勉強時間を割かない、割けない、割きたくないという姿勢です。

なぜなら資産運用は老後と家族と自分の趣味のために行う手段でしかないからです。資産運用の勉強に多くの時間を割くくらいなら、その時間は仕事に費やしたり、家族と過ごす時間に充てたり、自分の趣味でタレ流したい(笑)です。

しからばなぜブログを始めたのか?

ブログを始めたきっかけとしては、インデックス投資を実践してみると、本や巷で説明されていることに対する違和感を感じることがしばしばあります。説明されていないことで、実践してみて気がついたこともあります。

例えば、

*ETFは購入、運用が面倒だなあ。いちいち手動だし、タイミングもつい狙いたくなるから積み立て向きじゃないよ。

*リレー投資は、理論としてわかるけど、ETFを買うときの基準価額の変動が気になる。なんかリスクが隠れていないか?

などなど。

私WATANKOは資産運用の面では初心者の域をいつまでたっても出ない市井の社会人ですが、上記のように、あくまでその市井の社会人の目線で資産運用に関する率直な疑問や主張を述べていきたいと思っています。

ところで、周りの著名なインデックス投資家の方々のブログを拝見すると、いろいろなブログパーツをこれでもかとちりばめた、商業サイトと思わんばかりの凝ったブログも少なくありません。

それに比べれば、当ブログは比較的初心者向けのココログを使い、リンクも少なくシンプルな仕立てにしています。来ブログの方々におかれましては、当ブログを起点に、他のどこぞの有用情報にアクセスできるということは、ごめんなさい、期待薄と思っていただけるとありがたく。

アクセス数は一応マイペースで伸びております。私のような市井の一般市民のつぶやきに毛が生えたような主張であっても、やっぱり伸びるとうれしいし、ブログを続ける励みになります。

私は、自分のブログをなるべく敷居の低いブログであり続けようと考えています。つぶやきでもガチ主張でも結構です。インデックス投資についての貴方のお声をお聞かせいただけるとありがたいです。

2010年6月27日 (日)

eMAXIS=インターネット割引の投信

三菱UFJ投信の新規設定公募投信「新興国株式インデックスオープン」が先週販売開始されました。このファンドの存在は以下ブログ記事から知りました。(参考ブログ&サイトとしてあげています)

インデックス投資日記@川崎
新ファンド登場 三菱UFJ新興国株式インデックス

この投信、千葉銀行と池田泉州銀行の2行が販売先となっています。中味はeMAXIS新興国株式インデックスと同じですが、信託報酬がeMAXISの0.63%に対して新興国株式インデックスオープンは1.05%と割高です。

まあこれも三菱UFJ投信としては、新興国株式マザーファンドを字のごとく母胎として、いろいろな販売チャネル向けに、それぞれベビーファンドを設けてしっかりと売っているわけですよね。ネット証券だけでなく、窓販チャネルとして金融機関(本件では千葉銀行と池田泉州銀行と寂しいですが)にも卸す。信託報酬については、競合が激しいチャネルでは安く、コストよりも安心料、コンサルサービス(といってもただの営業トークなのかもしれませんが)付きを求める向きには、それなりの信託報酬をとりますというわけです。

また視点を変えてみると、新興国株式インデックスオープンが売り手にとって本来やりたい売り方であり、eMAXISがインターネットで買う顧客向けに割引がなされている(信託報酬が低くなっている)同商品であること言えるのではないでしょうか。

余談ですが、先日、息子の誕生日プレゼントに、本人からのリクエストに基づきカワダのナノブロックを買ってあげました。たまたまイオンやトイザラスにほしい商品が売っていなかったのでやむなくアマゾンで購入しました。が望外なことにアマゾンで購入した方が36%も安かったのです。(多少安いとは想像していましたが、まさか定価の2/3とは...)

これは店舗での販売コストや仲介業者利益を低減できた賜物ですが、インターネット割引というと昨今は特に珍しくもなく、当たり前の感覚すらあります。ネットで買えるものは、ネットで買うのがもはや常道でしょう。(息子の誕生日プレゼントというイベントにおいては無味乾燥な感じもしてイヤなのですが)

同じように、eMAXISがいくら信託報酬が安い!だからインデックス投資家への福音だ、すばらしいといってもしょせんは世の中一般の商品と同じく、インターネットでの割引販売に過ぎないのではないでしょうか。そこにあるのはありきたりな販売チャネル別のプライシングでしかありません。

勿論、eMAXISだけでなくCMAMも同様です。CMAMなんかプロモーションをケチっているから割引商品気質がみえみえです。

でもそれで全くかまわないと思います。むしろ歓迎しています。

2010年6月26日 (土)

株主総会に出てどうする?

3月決算の上場企業にお勤めの方々にとっては、法定の定時株主総会が終わり、新役員による新しい経営体制がスタートしたところもあるのではないでしょうか?

実際に株主総会を開催する企業、とくに実務方は、株主総会のために膨大な想定問答集の準備、プレゼンテーション資料のふた桁回数にも及ぶ追加・修正、入念なリハーサル、OB株主に対する事前対策など様々な労力をかけています。総会当日を迎えた時点で99%の仕事は終わっているといっても過言ではありません。

こうした実務方にとっては、株主総会終結のときをもって2010年3月期がやっと終わったという意識でしょう。

さてその株主総会ですが、昔のシャンシャン総会とは別に、近年は「開かれた総会」と称して株主との年一回の対話を積極的に行おうとする企業も多く、総会の議事にかかる時間も延びている模様です。

でも株主総会の実務方にとっては上記のような「開かれた総会」を行う姿勢をもってはいるものの、早く無難に終わってくれることが昔も今も第一義です。

騒ぎ出す株主、難癖つける株主、奇行する株主らに対して「開かれた総会」を催す気はありません。そのほかの通常の株主からの質問にしても、表層的な事柄に関する質問や的外れな質問が大半であります。総会を開く側からみれば「この総会に出席して得たどんな情報で、果たして我が社の株の売却や買い増しを判断できるのだろうか」という気も正直します。

経営理念や経営方針を、これからの戦略展開をいくら述べたところで、実績が全てです。株主からみれば高い配当と株価値上がりを実現してくれることが全てです。

たとえ経営理念、経営方針や戦略展開に共感したとしても、それが配当が少なくても、株価が値下がってもその企業の株を持ち続ける理由になるのでしょうか?

綺麗な会場に通され、うやうやしく向かい入れられ、ちょっとしたお土産なんかもらって帰る。そうやってほんの少しだけもてなされた気分を得ると、その企業の株式を、業績が少々ヘナクソでも持ち続けたりしませんか?

株は儲けるために保有する金融商品のビークルに過ぎません。冷徹に購入・保有・売却の判断を下すためには、その企業に感情移入や余計なバイアスがかかることは避けるべきですし、そうでなくとも株主総会に行ったくらいでは、既にその企業が開示している情報以上に重要な投資判断材料に成り得る有益な情報はほとんど手にはいりません。そんなことしたら総会に出席していない株主にとって不利益が生じてしまいますから。

ただ儲け度外視で、応援したい企業の株式を持っているのなら、株主総会は年に一回のお楽しみです。でもそんな人がそう多いとは思えませんが。


2010年6月24日 (木)

(完結)法人成りはオトクなのか?

(前回からのつづき)

アパート経営開始に伴い、法人成りを検討してみたところ、節税額にニンマリしたのもつかの間、デメリットは私にとっては少なくなく、躊躇してしまいました。

ところで法人成りってホントにみんなやっているのでしょうか?

アセットマネジメント会社の担当者は「アパート経営されている方々の多くが法人成りをされています。私の知っているところだけでもこれまで300件以上設立してきました」とふいています。

一方で、別途つきあいがある地元のJAのアパート経営部門の担当者に聞くと「アパート経営されている方々で法人形態をとっているという方はほとんど聞きませんね。」との弁

後者の場合、地元JAの同部門が取引のあるアパート経営者というのが、その多くが60歳以上のシニアであることが背景としてあることを付記しておきます。

私は法人成りを完全否定しているわけではありません。継続課題として、今後も機会あれば再検討していきたいと思います。

それにつけても一体、法人成りの実態はどうなのか?本ブログを拝見された方々、伝聞情報でもかまいません。なにか知見をお持ちであればお寄せください。

<あとがきにかえて>

法人成りについて有用な書籍がほとんどなく、またWebサイトを調べてみても節税概論みたいな記事ばかりで、個人事業主との具体的比較、リアリティあるホントの話が聞けるところはあまりありませんでした。書籍やWeb記事を書く人が、一体どれだけ自分自身が法人成りを実践しているのかはわかりません。多分に机上論を述べているだけかもしれませんし。

私の今回の投稿は実体験に基づく印象でありますが、同じような悩みをもつ個人が、どう判断し、その結果どうなっているかという実例をやはり知りたいですね。

<おまけの話>

実は一時、法人成りにかなり真剣に考え、社名まで想像していました。「株式会社○○舎」、とか「○○アセットマネジメント株式会社」とか。(○○には親、私、子供の名前から字をあてています)

ああっ、色々な出費を経費扱いにして、損金として処理してみたいもんです。

2010年6月23日 (水)

(続)法人成りはオトクなのか?

(前回からのつづきです)

アパート経営をきっかけにそれまで逡巡していた法人成りをちょっと真剣に考えてみました。

試算の結果でてきた節税額にちょっとニンマリしたのもつかの間、法人成りに伴うデメリットを冷静に捉えてみました。

集約すると以下の3点です。

1.法人形態を導入することで、自分の所有不動産に関わるスキームが複雑になり、所有不動産の将来のマネジメントに制約をうける。また法人そのものも含めて後継者への移管が大変になる。

将来子供達が法人や不動産を引き継ぐ時にきちんとできるか?私の死後、ひょっとしたら法人の清算や不動産の売却を行うやもしれません。そのときに複雑なスキームを残しておくと恨まれそうです。

2.何か追加アクションを起こそうとするたびに、専門家に依頼することになり、諸経費が発生する。あわせて手間暇も面倒。

今回提案をもってきたアパート建築・仲介会社のグループ企業であるアセットマネジメント会社からみれば、長い間、いろいろな追加サービスでFEEをとれるため、法人成りを勧める側面も当然あるでしょう。こういった費用は法人成りで得た節税分を結構相殺してしまうやもしれません。

3.法人の現預金を個人が勝手に利用できない。

私個人の所得を分散させて累進課税率を引き下げるということは一方では、会計上法人に現預金がある程度たまる仕組みとなります。法人名義のこの現預金をつかって私が勝手に自分名義の投信を買うわけにはいきません。

その場合、法人と個人の間で金銭貸借の契約を交わし、個人は法人に一定の金利を支払う必要があります。また返還をしないならば、永久に契約の更新が必要です。

上記1~3の問題は、私が、法人経営に余裕時間のかなりを割いて取り組み、かつそれ自体に非常に関心があったり夢でもあったりする場合ならしっかりと取り組めば、おもしろそうであるし、経済的な便益も得られるでしょう。

しかしながら、単に節税のために気軽に取り入れるスキームとしては使い勝手や将来のことも考えると、正直なかなか踏み出せません。

とくに40歳代の働き盛りのサラリーマンには、プライベートな時間的余裕もそれほどなく、あってもそれは別のことに費やさざるをえません。

金融商品をつかった資産運用とて、手間のかからないインデックス投信をドルコスト積立でやるくらいの時間しか割けないのですから。

(つづく)

2010年6月22日 (火)

法人成りはオトクなのか?

外国ではよくわかりませんが、日本では個人より法人の方が損金扱いできる経費があるなど税金面でお得な場合があります。それを活かしてソフトサービス業や不動産賃貸業を営む個人事業主に対して、法人成り(株式会社設立)を進めるむきがあります。

WATANKOはアパート経営を始めた時に、アパート建築・仲介会社から法人会社設立(いわゆる法人成り)を勧められました。アパート経営の売上と給与所得をあわせて、年収が20百万円程度を越える場合、法人成りした方がオトクとのことです。

具体的には、

*個人では認められない経費も法人なら認められます。(自家用車も減価償却できます!←私にはグッときました)

*家族を役員にして所得を分散させ、累進課税率を引き下げます。

*さらなる節税方法として保険を購入して利益圧縮できます。

*欠損金がでれば繰り越しして、後年の利益とぶつけて節税できます。

とまあ、あれこれお勧め理由があげてきました。

以前から書籍などで法人成りの損得を調べてみたり、確定申告を依頼している税理士と何度か話し合ってはきたのですが、アパート経営を実際に始めてみてこの課題について、ちょっと真剣に検討してみました。

具体的にはアパート建築・仲介会社のグループ企業であるアセットマネジメント会社と、何度か打ち合わせを重ねました。

自分のケースでは個人事業主のままと、法人成りしたときの場合とで収支の比較(とくに法人成りの場合における隠れコストの把握)はどうなるか?法人成りに伴うイニシャル&ランニングの手間暇とコストはどの程度発生するのか?について、それなりに精査しました。

結果、私のケースでは、細かい補正を省略して大まかにいえば、法人成りに伴い発生する不可避な経費を加味しても所得税/法人税、事業税、住民税を合計した実質的な税負担が約半分になりました。

おおっ、これで浮いた分をインデックス投資にすべて廻すことで、年間投資額が約1.3倍に増えるじゃない。いいね~と第一印象。

ではデメリットを勘案した総合的視点ではどうでしょうか?

(つづく)

2010年6月20日 (日)

地方に住むコストメリット

WATANKOは都心から50km圏内にある地方都市に住んでいます。都心及びその近傍に比べて格段に田舎であります。私が住む街では今頃の季節は、朝は鳥のさえずりで目が覚め、昼間は庭先に蝶が飛び交い、夜になれば周辺の田圃から蛙の大合唱が聞こえてくるところです。

これでも一応首都圏でありますが、かような地方都市ですので、都心に住む場合を比べて色々とコストメリットがあります。なかでも私の場合、以下についてよく実感しています。

1)賃貸住宅の家賃、自動車の駐車場代など住居関連費用が安い。
一方で生活必需品全般については、都心に比べて特段安いわけではありません。

2)高いブランドものにこだわらなくなる。
まわりにブランド品をまとう人が少ないため、自分も見栄を張る気がおきにくい。

3)高コストな娯楽施設に行く回数が減る。
自然を活かした娯楽がたくさんあり、余暇の過ごし方に不便は感じない。

イオンなど大手の商業施設はたくさんあり、さらにインターネット購買も利用すれば、特定の高級ブランド品を除けば、欲しい物の調達に関しては都心と比べて劣後するということはまずありません。半径40キロ圏内(車で1時間圏内)には遊具や運動施設をそなえた自然公園は数十箇所あり、子供が小学生までなら遊び道具を持っていけば、昼食代と1,000円~2,000円の交通費があれば十分楽しめます。

こうした住居関連費、娯楽費がかからない暮らしは貯蓄を増やすのにプラスだといえます。

また、ちょっとラフな言い方ですが、都心で働き、地方で住めば、都心の職業(=比較的高い所得)を得ながら、都心在住者よりも相対的にローコストな生活をおくることができると経済的な余裕もかなりあり貯蓄も進みやすいといえるのではないでしょうか。
(なお私も一応都心で働いていますが、残念ながら給与所得はさして高くはありません。上記は推論です。)

例えばゴールドマンサックスで働き、高尾あたりで生活したら、お金貯まりそうでしょう?まあ実際には、勤務時間がきっととても長くてありえないでしょうが、そこまで極端な例でなくとも大手上場企業に勤務して年収が10百万円あり、地方に住んで生活費は年間4百万円に抑えているケースなら税金なども差し引いても、ざっくり年間4百万円貯蓄できそうです。これを20年間続ければ、貯蓄は80百万円。年平均利回り5%で運用できれば20年後は120百万円になります。

ただ言うまでもありませんが、これにも難点があります。都心で働き、地方に住むとなれば通勤時間がかかることです。最低でもDoor To Doorで90分は覚悟しなければなりません。かくゆう私も長時間通勤を余儀なくされているのですが、年々、馬齢を重ねるうちにしんどくなっています。電車に同じ姿勢で長時間座っていると、プチ・エコノミー症候群にかかりそうな感じです。したがいまして、

*仕事を如何に効率よく片付けて残業を減らすか
(それでも仕事を家に持ち帰えることもしばしばですが)

*通勤電車の中でどう過ごすか
(ちなみに本ブログの投稿記事は通勤電車の中で作成しております。1時間くらいはあっという間に過ぎてしまいます。)

*休日の予定を効率よく組んでなるべく沢山の用事を片付ける
(平日と同じ朝6時起きで、夜9時まで用事を詰め込みます。)

とか、時間のやりくりに気を使うようになりました。また都心で遅くまでお酒をダラダラ飲むこともめっきり減りました(都心を10時半ごろには出ないと、自宅にたどり着けない)ので、体とお財布にもやさしくなりました。

・・・ま、ときどき都心に住んでいる人をうらやましく思う時もちょっぴりありますが。

2010年6月19日 (土)

ETFはやはりタイミング投資を誘発する

昨夜は呑み会で遅くなり、予定記事を投稿し損ねました。トシをとると呑み会参加で胃腸がもたれます。お酒は好きなので、日常では健康(特に食生活)に気をつかって、いつまでも美味しい酒・肴を楽しめ体でありたいです。せっかくリタイアしてもやれ高血圧症だ、糖尿病だ、痛風だで、はスーパーカーを運転する(予定)以外の楽しみが減ってしまいますからね。

で、本日はETFに関する所感です。


インデックス投信からのリレー投資でなくとも、ETFを購入するときは、売買手数料の負担を減らすために、ある程度大きなロットで購入しようとする人が多いのではないでしょうか。

でもそのような多額購入する場合、個人投資家も人の子ですから、どうしてもETFの基準価額が気になってしまうでしょう。さらに海外ETFなら外貨ベースの基準価額の高低に加えて、為替レートの高低も露骨に見えてしまうため、たとえば年に1回のETFの購入に際しては、できるなら基準価額が少しでも落ち込んだとき、できるなら円高なときを狙いたくなるのも当然です。

日本のETF購入には自動積立サービスを導入しているところはなく、したがいETFを定期的に買い付けるという行為はすべて手動となります。それゆえに購入のタイミングについて上述のような欲がどうしても伴ってしまいます。

したがい余裕資金を継続的に投資するという行動において、ETFというビークルを使うことは、投資信託と比べて相当なる強い意志が必要です。

インデックス投信とETFは、よく同じインデックスファンドとして、その特徴が喧伝されていますが、私はどうも実際の購入・保有行動においてこの2つは少々、面もちが異なると思います。

なんというか...インデックス投信はコツコツ積立、昔の定期預金積立のようなイメージ。インデックス投信は無分配型も多く、満期(資金用途が生じたとき)に売却すればよし、というスタンス。これに対してETFはまるで安い時を狙って大きめのロットでスポット買い→値上がるまでホールド、が似合う商品に思えます。

その証左としてETFは、そのメリットのひとつとして指値注文ができることがうたわれています。ETFも個別株と同様に、安いときに買うというスタイルをとれますよ、ということです。長期積立投資という資産運用姿勢であれば、一時のロットを安値で買おうとすることにどれほどの意義があるのでしょうか。そりゃあ安値で買えたロットが購入全額にもたらす平均購入単価引き下げ効果は期待できますよ。

でもインデックス投信からのリレーでも、現金からの直接購入であっても、相場下落待ちで購入を手控えることは、まさにタイミング投資であります。

インデックス投信からのリレーであれば、それが遅れるほど、その分インデックス投信の相対的に高い信託報酬を甘受しなければなりません。ETFのより低い信託報酬メリットをできるだけ長期間享受するためには、目標ロットまでインデックス投信の残高(ないし現金)が貯まれば、ただちにETFに乗り換えるべきと思います。ETFはその低い信託報酬がインデックス投信に比べてほとんど唯一のメリットなのですから。

それにそもそもリレー投資というものは基準価額の高低は無視するのが信条ですから。

(上記に関しては、話をシンプルにするため税金費用面のデメリットについては割愛しております。)

ご参考用 過去投稿

ドルコストとリレー投資の関係を再考
(続)ドルコストとリレー投資の関係を再考

2010年6月17日 (木)

フィデリティ投信の意味不明な宣伝文句

日経新聞の月曜日朝刊には個人向けマネー特集がいつも載っており、WATANKOは通勤電車の入線を待ちながらいつも読んでおります。その新聞上、最近よく全面広告が載っているフィデリティ証券の投資信託があります。

「フィデリティ・USハイ・イールドファンド」
「フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド」

全面広告を使って、おーおーコストかけておるな~と思いつつ、ふとそこに書かれていた宣伝文句を何度も読んでみたのですが、さっぱりわけがわかりません。

『フィデリティの分配力+(プラス)』
『分配力とは分配金の原資を積み上げる力、すなわちトータルリターンを高める運用力を意味します。分配力プラスとは運用力に加えて、長期的観点から運用収益を分配していくことで、分配金を生み出し、分配金を支えることを目指す、フィデリティのファンド運用の特徴を示す独自の表現です。』

あくまで分配金の原資というなら、元本から充当してもよいわけですよね。あたかも分配金の原資は、元本の運用収益のみだと誤解を招く表現だと思います。

さらにわからないのが分配力プラスなる概念です。ここでいう長期的観点とは何なのか?また「分配金を生み出し、分配金を支えることを目指す」とはとどのつまり運用収益をあげること(ひらたくいえばアクティブ運用か)を言っているくらいにしか、私には翻訳できません。そんなことはどのアクティブ投信でも目指していることであり、フィデリティだけが特別にもっている運用概念ではありません。

念のため、フィデリティ投信のWebサイトにある「分配力プラス」を解説したスペシャルサイトを覗いてみましたが、やはり私の上記疑問は解けませんでした。

「フィデリティ・USハイ・イールドファンド」
「フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド」

「分配力プラス」って、一体なにを勿体ぶって、さも独自性があるがごとく謳っているのでしょうか?

こうしたコピーで、さも儲かりそうに宣伝されていますが、果たしてこの宣伝を読んだ人が、「分配力プラス」の意味を理解し、そこからこの投信の購入の是非を判断できるとは考え難いです。

そこで、結局目に付くのは実績。2010年5月の一万口あたり分配金実績は、

「フィデリティ・USハイ・イールドファンド」85円
「フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド」150円

「どうです。グロソブなんかよりすごいでしょう。」と運用担当者の声が聞こえてきそうです。結局この数値に魅かれて、購入してしまう人もいるのが現実なのでしょう。

どうでもいいですが、「フィデリティ・USハイ・イールドファンド」は設定来の累積リターン38%を謳っておりますが、設定から12年間ですから単純割で年間平均リターンは3.2%となります。ハイ・イールド債でこんなもんなの?(リーマンショックを挟んだから仕方なしか)

さらにどうでもいいですが、「フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド」の運用担当者であるMr.ブライアン・コリンズは2006年にフィデリティに入社したとありますから業歴はたった4年です。それ以前はどんなキャリアやら。ひょっとして2006年に新卒入社かよ?そういえば写真の顔って30歳くらいにみえてくる。うーん、そんな若造に任せるなんてちょっと不安...。

話が本筋と外れたのでもとに戻して、最後に一言。

儲かりそうな投信をお探しの貴兄、意味不明なレトリックで、さも独自価値がありそうに喧伝する投信にひっかからないのも大事な金融リテラシー?ではないでしょうか。
(分配金の意味するところをよくご理解いただくことも言うまでもありません。為念。)

なお、私はこの2本の投信がダメな投信だと言っているわけではありません。ハイ・イールド債の中では優秀なファンドかもしれません。がしかし投信そのものとは別に、その宣伝文句に???が点灯した次第です。

この資産運用に無学な初心者個人投資家にどうぞ教えてください。分配力+(プラス)の意味を。

2010年6月15日 (火)

実績とはかくも説得力ある数値

(前回からのつづき、ぽい話です)

一度経験した実績というものはとても説得力ある数値です。

WATANKOがインデックス投資を始めた頃、インターネットの匿名掲示板で、投信信託について何度か投稿したことがありました。

当時はインデックス投資を始めた頃であり、毎月分配型投信について、その投資の非効率さを指摘したところ、グロソブをはじめとする毎月投信型投信のホルダーの反応は、総じて

「これまで分配金を累計X百万円もらってきました。合計で儲かってます。何がわるいんでしょうか。事実儲かってきましたし、今はサブプライムショックもあり基準価額が下落してきていますが、まだトータルではプラスです。」

という感じの反応でした。

いくら毎月分配型投信が投資効率が悪い、タコ足分配の不安もある、信託報酬が高い、この先儲かる保証はない、と投稿してみても、「でもこれまで儲かっているじゃん。この実績にどう反論するのよ」と実績をタテに半ば思考停止なレスばかりで話が平行線でした。しまいには、なんだか投資信託に対する理解度が根本的に食い違っているのではないかと思えてしまいました。

ビジネスの世界でも実績とは説得力あるデータです。私は勤務先で経営計画とかつくる部署にて働いているのですが、いくら論理的で高尚な、インテリジェンスにあふれた文章を書いても(実のところ、私はあまり書けていませんが...)、説得力ある実績データを添えないとなかなか相手を説き伏せることができません。百聞は一見(のデータ)にしかずといえます。
提案・主張と実績データとがしっかりと整合していれば、提案・主張の否定は実績データの否定となります。実績を否定することは通常難しく、ゆえに提案・主張も肯定せざるを得なくなる、というわけです。

逆にいえば、過去の実績というものはそれほどに、それを読む人を縛り付けてしまうということでしょう。

前回にも書きましたが、私は毎月分配型投信には食指が動きません。たとえ老後の資産取り崩し時期を迎えたとしても、それまで積み立ててきたインデックス投信について、必要な時に必要な分だけ売却して、悠々自適な生活のために費消します。

でもお願いがあります。もっともっと毎月分配型投信が売れて、運用会社、販売会社は潤ってください。そうしないとそれらに会社にとって相対的に低収益なインデックス投信の存命があやういですから(笑)

2010年6月14日 (月)

宗教信仰と現世利益

同じ投信でも、無分配型と毎月分配型では、随分と違うという雑感です。

無分配型の投信というものは長期保有し続ければ、分配金相当が再投資され、時間がたつほど複利効果があらわれ、最後は報われるということです。これはあたかも投資信託という宗教を信仰するような面もちです。

これに対して、毎月分配型投信は、購入から直ちに分配金という御利益を享受できるものです。それが本当に御利益なのかどうかはおいといて、目の前に毎月降ってくる現金は、どうやら御利益に見えるようです。それはまるでただちにリターンがほしいというあたかも現世利益を追求する姿勢です。

どちらの宗派?も将来の目標達成には不確実性が伴います。同じ目標利回り、その他諸条件であれば、言わずもがなですが無分配型の投信に比べて毎月分配型投信の方が運用効率が悪いため、目標未達に終わる可能性が少し高そうです。先に御利益をもらってしまうよりも最後の最後に果実をいただく無分配型の投信の方がトータルの実りが多いかもしれません。

しかしながら将来の見通しはわかりません。未来の世界経済の変動による影響に比べたら、無分配型の投信と毎月分配型投信の運用効率の差など、実はとるに足らないものかもしれません。

そういう視点にたてば、毎月分配型を買う指向というのは、

未来はわからない、分配金をもらっておかないと、その分まで大きな下落リスクにいつまでも晒されていることになる。

だからいますぐ分配金という御利益をいただき、あとは目減りした残高を増やすようにファンドマネージャー、よろしくやっといて。

ということです。もうまさに現世利益追求型です。

でも、それでも私は毎月分配型投信は買いません。その大きな理由は、課税対象となる分配金には元本分に含まれている可能性があるからです。元本相当分にも課税されているおそれがあることがイヤだからです。

考えてもみてください。金融商品を購入する原資は個人投資家が働いて稼いだ収益から、すでに一度税金を支払ったあとの手残りなのです。この資金をタコ足分配の投信につっこんで、そこから再び税金を取られることに我慢できるんでしょうか?

近い将来、税率が20%にあがる見通しですが、そうなったらこのやるせなさが、私を毎月分配型投信からますます遠ざけるでしょう。

でもグロソブをはじめとする毎月分配型投信の保持者はこういいます。

「だって現にこれまで儲かっている事実があるじゃないか」

(つづく)

2010年6月12日 (土)

貯蓄の中身は人生の足跡

誰だって資産運用でヘタをうって貯蓄を減らしたくはありません。ちょっと大げさな言い方ですが貯蓄の中身はそれを貯めた人のこれまでの人生の足跡だからです。

WATANKOはインデックス投資を始めた時に一定の貯蓄を持っていました。この貯蓄の内訳を振り返ると、大人になってからのエピソードがそのまま浮かび上がってきます。

ではその内訳はというと、先ず学生時代、塾講師のバイトで稼いだお金の残金に始まり、結婚資金の残額、会社が業績不振で給与カットが続いた時代にも我慢して続けた給与天引きの一般財形であったりします。

それに色々あった臨時収入も含まれています。交通事故にあって骨折、手術した時の慰謝料や入っていた保険からの給付金、海外赴任中に勤務先から支給された割増手当なども含まれています。

また亡き父の香典やその父が晩年期に数年間少しずつ生前贈与してくれた資金、また生前契約していた各種保険の満期返戻金など、博打のような資産運用で決してスッたりするわけにはいかないお金も含まれています。

こうしてみると積みあがった貯蓄を構成するお金にはいろいろな色がついています。思い入れがあります。この財産はさかのぼれば、親が私を生み育て、惜しみない教育投資をしてくれた結果ともいえます。

私は先ずこれを原資として、またインデックス投資による運用を始めました。スタート時の貯蓄資金は全てインデックス投信とETFの購入にあて、以降毎年の余裕資金もインデックス投信の積立に突っ込んでいます。

こうして私の金融資産の運用を長期間続けたのち、老後生活資金分を除いた後の一定部分は子供たちに引き継ぎたいと思います。子供達が心から本当に真剣に選んだ生き方が、経済面では不利な生き方であった場合、それでも子供達が、自分の選んだ道をつき進むための経済的担保となればよいと思っています。

・・・・あ、その前にスーパーカーを手に入れてからね。

2010年6月11日 (金)

冷徹なる乗り換え

インデックス投資を採用する私は、原則として各アセット別にそれぞれ信託報酬が一番安いインデックス投信を毎月積み立てています。なかでも新しく信託報酬が最安値のインデックス投信が新発売されれば、販売チャンネルが限定されるなど特に目立った支障がなければ、積み立て先をそこに変更してきました。

かつてはSTAMシリーズ、次に新興国債券を除いてeMAXISシリーズ、さらには先進国株式と先進国債券はCMAMシリーズに積み立て先を切り替えています。また日本株式はSTAMからニッセイに切り替えました。

CMAMシリーズについては発売間もない新商品ということで、純資産の積み上がりやインデックスとのかい離、その他費用などを見極めてから投資するというインデックス投資家は少なくないです。

一方、私はというと、あっさりCMAMに乗り換えました。そこに一分の躊躇もなく、です。0.01%でも利率が高い定期預金がでればそちらに乗り換えるのと同じです。同じ定期預金に色の違いはありません。みずほだろうが、三菱東京UFJだろうが、三井住友だろうが、同じ定期預金なら少しでも高い利率を設定するところを冷徹に選ぶのと同じメンタリティです。

インデックス投信の運用会社の中には、インデックス投資の意義を世の中に個人投資家群に広めたり、自社製品にかける心意気を題材としたプロモーションに積極的なところもあります。そのような活動は私のような市井の人間の金融リテラシーの向上に寄与してくれる面もあります。それはそれでありがたいのですが、買う商品の判断はあくまで信託報酬の水準です。

もしCMAMの純資産の積み上がりペースが少々遅くても、このファンドはもともとあった大規模なマザーファンドに投資するだけですから心配ないと思います。

またその他費用が割高ではないかとう心配もあるかもしれませんが、公平に見れば、割安になるということもありえます。両者どちらになるかはわからず、一方で信託報酬は確実に安いのです。

さらに私は大規模なマザーファンドの存在や、同じマザーファンドに投資する三井住友アセットマネジメントのその他の既存のインデックス投信のその他費用が安いことなどから、私はCMAMシリーズのその他費用も決して高くはないと素人推察しています。(ホントに強気な推察です。素人なのに<笑>)

そういえば、他のSTAMやeMAXISよりもプロモーション費用をかけていない?のもコスト低減に寄与しているかな?

もし、CMAMが万が一、この低い信託報酬ではやっていけず、償還となれば、またeMAXISに積み立て先を切り替えるだけです。その時は信託報酬0.525%の一般公募型の先進国株式インデックス投信は、日本では成り立たないという事実があきらかになっただけです。

CMAMは信託報酬が低すぎてヤバイ、eMAXIS、STAMの水準なら大丈夫なんて誰も言えないです。案外、CMAMやeMAXISに顧客を奪われ、純資産が積みあがらなくなったSTAMが先に逝ったりするかもしれません。CMAMが逝く確率とどちらが高いかは誰にもわかりません。

でも信託報酬はCMAMが間違いなく一番安いです。

ただ上記にもふれたとおり、STAMやeMAXISが私のような市井の市民を啓蒙してくれるおかげでCMAMを見つけだし、購入することになっているわけですから、CMAMの担当はSTAMやeMAXISの担当にランチくらいはおごるべきかもしれません。

最後に一言でまとめます。

プロモーションをケチるCMAMシリーズですが、買わない理由が他にあるのでしょうか?

2010年6月 7日 (月)

引継書を作成中

先日から続いているリタイア時期、介護問題とならぶ老後問題3部作 完結?編です。

数年前、親から家督を引き継ぎいたWATANKOは、親が祖父母から引き継ぎ、子供(WATANKO)に継ぐべく知恵を凝らし、行動して残した結果を、今度は自分の子供達がきちんと社会人(できれば親となり、子を育てる人間)になった頃には引き継ぎさせねばならないと考えています。

それを担保するためにも私が不意の事故、病気で死んだり、意志疎通がとれない状態になったとき、あるいは順調に引き継ぎができる状態になったときに備えて、引き継ぐべき内容を書面にしておく必要があると考えています。

私の父は、家族が想像するよりもはるかに早く、体が衰弱し痴呆が進んでしまった結果、私は父から家の事柄について十分な引き継ぎを直接受けることができませんでした。幸いというか父が弱る少し前から父の確定申告を代行したり、外部とのいろいろな折衝事に代理で出張った結果、ある程度は理解していましたが、それでもざっくりいって引き継ぐべき情報の半分程度は、詳細がわからず、状況証拠と親戚の証言や推察を重ねてなんとかカバーしました。

本当は親がしっかりしているうちに家の事柄を聞いて引き継いでおくことが重要なのですが、実際には親が亡くなる時のことを双方に想起させるため、子供の側からあれこれ聞き出すというのは、なかなかやりにくいです。

そうした子供の心情を察して親の側から、自分がいなくなった時に困らないために引き継ぐべき事柄を書面できちんと残しておく必要があります。

私の場合、具体的には以下項目です。

1.私と妻のプロファイル
2.最低限必要な親類縁者と近隣者、外部の取引先の素性情報
3.自宅含む所有不動産の内容(土地境界線なども)
4.対外的な契約文書類(賃貸契約、保険契約など)
5.現預金、証券口座や金融資産
6.私が亡くなった時の3~5の引き継ぎ・処分アイデア
(いくつかのオプションを列記)

もちろん5の現預金、証券口座や金融資産の項では、私のインデックス投資の軌跡について説明し、その他のリスク高い運用について注意喚起したりする予定です。(いっそこのブログを保存しておき、読ませた方が早いか)

実はこれらを記載した引継書を昨秋から少しづつ作成着手したのですが、本ブログを始めたため、そちらの投稿作成に時間を割かれ、現在中断しているのが現状です。

しかしブログの記事作成も馴れてきたので、合間をみて引継書作成を再会させる予定です。

でないと安心して事故死もできません。

2010年6月 6日 (日)

(続)介護費用の見積り

(前回からのつづきです)

個人投資家の皆さんは、自分が亡くなるその日の朝まで、投信やETFの基準価額をPCで調べたりすることができるとはよもや思っていませんよね。いうまでもなく高齢になれば記憶力、判断力、行動力などいずれも低下し、誰しもがやがては資産運用どころではなくなります。

複雑で明細が多い資産運用はある程度絞り込む、場合によってはすべて預貯金に集約するといった作業を、オツムが明晰なうちにすませておく必要があります。

早い人であれば70歳後半から心身の衰弱が始まり、それ以降の自分の生活を誰かにケアしてもらう必要があります。

私は前回述べたとおり、自分と妻の老後についてはなるべく子供の迷惑にならないようにするつもりですが、それでも(ボケてしまった、あるいはボケかけている)私達夫婦の施設入所にかかわる事務手続きや、入所中であっても生じる身辺の最低限の世話についてはたぶんお願いするほかありません。

一方世の中では、独身の方や子供無し夫婦も増えているといいますが、これらの人々は介護が必要な事態に直面したとき、一体誰が親身になってケアしてくれるのでしょうか?そのような事態が訪れたときには自身の親は亡くなっているケースがほとんどであり、実の兄弟姉妹でもいればよいかもしれませんが、その兄弟姉妹にも自身の高齢化なり家庭の事情ありなどで期待できない可能性も少なくないかもしれません。

どうするのでしょうか?他人事ながらそうなった時、一体どう解決するのか想像もつきません。

もちろん自分の老後のケアのために子供を生み育てよということを言っているのではありません。予想される現実を真剣に受けとめているだけです。現在すでに老人の孤独死という話題が社会問題化してきています。今後、高齢者をケアするためのなんらかの社会のフォースが働かないと、悲惨な国、日本となってしまうやもしれません。

浅はかな私が考えつくには老人福祉サービスの一環として、不正防止のためのしっかりとしたチェック機能を備えた後見人制度のようなシステムを作るしかないとか思いますが、高齢者のプライバシーにもかかわる領域なので、課題山積みな気がします。

老後は生活資金だけでなく、その高齢者のケアの担い手の心配の方がかなり深刻かもしれません。

2010年6月 5日 (土)

介護費用の見積り

資産運用において住居、保険、車、教育など人生の大出費の傾向と対策については、巷の本や雑誌で紹介されています。どれもカット&セーブしましょう、できますよ、と喧伝されていますが、私はここにひとつよく考えるべき事象があると思います。それは老後に介護が必要になったときのことです。

老後費用について、個人投資家の皆さんは毎月、毎年の費用をそれなりに見積もり、これに対して公的年金+運用資産取り崩しでまかなうよう想定していると思われますが、老後の費用の使われ方については、最後まで自分自身でコントロールできない可能性があることを考慮すべきです。

現実的に言えば、大抵の人が、老後、早ければおそらく70歳代半ば、通常なら80歳前後くらいで認知症あるいは生活に支障がでるくらいの「ボケ」、さらには自活するために必要な体力や健康状態が維持できず怪我や病気に陥る状態が想定されます。

高齢者が自活できない要介護状態になったとき、子供達がフルサービス介護をするとなれば、彼らにとっては、介護に関して体力、精神、経済各面での負担はものすごく膨らむ恐れがあります。ともすれば子供達の生活を一定期間、あるいはそれ以上に破壊してしまうやもしれません。

そこで私の場合、夫婦とも心身が以上のように通常生活に支障をきたすようになれば、子供達の負担を最小限にすべく、自宅を出てきっぱりと老人介護施設にはいることを念頭においています。現在の自分の親のケースから必要となる費用を見積もっており、この資金繰りも考えねばなりません。

老人介護施設といっても実態としては色々あり、社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームへの入居が先ず考えられます。このようなところは比較的安価ですし、以前よりは設備仕様も改善されています。(その分コストアップも招いていますが)

しかしながらどこも供給不足であり、大都市圏だと1箇所あたり入居待ちが数百人と伝聞されるところもあるくらいです。また入居予約をして空き待ちであっても、あとからより重症な要介護者が申し込んでくれば、そういった人に優先して空き部屋があてがわれますので、普通(?)の入居待ち高齢者の場合、入居が先か、葬儀が先かということになりかねません。

そうなると特別養護老人ホームへの入居が困難であれば、次善策として民間企業の有料老人ホームを利用するほかありません。昔からよくイメージされる老人ホームの類には入居時の保証金が数百万もかかるところもめずらしくありません。(社長がマスコミによくでてくる某居酒屋チェーンがグループ展開する有料老人ホームなんかもそうです。)

このようなところはちょっと敷居が高いです。次に考えられるのは昔コムスン、今ニチイが経営しているような施設であり、事業者も数多くいます。このへんのところは入居時の保証金も数十万レベルです。

いずれにしても上記のような有料老人ホームに入所した際の費用は一般に150~300千円/月といわれています。

ちなみに現在、こうした有料老人ホームに入居している私の母親の事例を紹介すると以下のとおりです。

1)有料老人ホームの入居費用       :180千円/月
2)施設かかりつけ医の往診、薬の処方代 : 10千円/月
3)オムツ他備品                : 10千円/月

上記合計で200千円/月です。実のところ母親が自宅で一人暮らしをしていても食費、水道光熱費、雑費、在宅介護サービス費などを積み重ねれば、やはり月額十数万円くらいはかかってしまいます。これに数万円をプラスすれば24時間介護サービスがつくことになるので、介護する側から見ればもう圧倒的にリーズナブルといえます。

200千円/月程度であれば2,400千円/年と想定。期間は10年前後でしょうか。つまり夫婦で有料老人ホームへ入居すると4,800千円/年、10年で48,000千円かかる計算です。なおこれには空き家にした自宅に関わる費用や税金・保険料関連の不可避な別途出費などは含まれていません。

私が同様のサービスを受けることになる35~40年後?はこうした有料老人ホームの入居費用水準がどうなるかわかりませんが、少なくとも同様の水準は見積もっておく必要があります。

おそらく通常、これらは老後の生活費用として準備した資金から拠出されると思いますが、更なる問題はこれら資金および介護まわりの諸手続きを誰がコントロールをするかということです。実は資金手当よりもこちらの方が深刻な問題ではないでしょうか。

(つづく)

2010年6月 4日 (金)

早期リタイアはいつ?

長期運用を続けるインデックス投資家の皆さんの中には早期リタイアを目指す人も少なくないことでしょう。では何時が適当な時期なのでしょうか?

自分の場合であれば、以下のパターンを検討しています。

1.厚生年金受給資格を得られる勤続25年超過時点。

通常の大卒なら40代後半ですね。サラリーマンでこれまで厚生年金保険料を払い続けてきた以上、ここまでは是が非でも働き続けたいです。子供がいない夫婦の場合、リタイアについて夫婦の志向が一致すれば、ハードルは低くなるのではないでしょうか。でも前提として資産運用の目標達成と奥さんとの仲がかなり良いことが必須かもしれません。

2.末子が大学入学を決めた段階

年齢層は絞りにくいですが50代前半でしょうか。大学卒業まで経済的な援助が必要ですが必要金額の計算も立てやすいし、進路的には親ができることはほぼ完了したため、心理的にも重荷がとれると思われます。

3.末子が無事就職して、勤務先に定着する。結婚して所帯を持つ。

うーん、これまた早いケースなら50歳台半ばか後半くらいですね。でも40歳近くで末子を授かった結果、2や3を迎える前に60歳(現在の一般的定年齢)となってしまうやもしれません。

私の場合、2が有力であり、末子が浪人せずに大学に入れば、54歳で到達します。もしこの頃にインデックス投資が思いのほか順調であり、目標をクリアしていた場合には早期リタイアを考えてしまうかもしれません。

一方で私の現在の勤務先には年金支給開始年齢の引き上げ(60歳→65歳)に伴い改正さえた法制度に基づき65歳までの雇用機会はほぼ保証されています。実態としては60歳で勤務先を一度定年退職となり、子会社に転籍してそこからの派遣となります。

人生80年とすれば、60歳定年時点で、残り20年です。65歳まで引き続き働くとすれば、60歳からの平均余命の25%を費やすことになります。私としてはちょっともったいないと思ってしまいます。

加えてありがちな話ですが、私の勤務先の場合、60歳以降の待遇は60歳時のX割となります。はたして自分がそれに直面した時、働き続けられるモチベーションを維持できるかかなりあやしいです。(本来は高齢に伴い生産性が低下しているので、当たり前の話なのですが)

それに60歳になった私の代わりに将来有望な新卒や中途を一人でも多く増員させた方が勤務先のためでしょう。

ですから私は給与所得者としての生活はどんな遅くとも60歳ピリオドを打つ!と家族に日頃宣言しています。

(リストラのリスクを全く考えていないWATANKOでした。脳天気ですね。)

2010年6月 2日 (水)

(続)2010年5月末 運用状況

(前回からのつづきです)

前回の続きとして、ファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたアセット別のパイ・チャートは以下のとおりです。

2010054

また投信だけのものも作ってみました。

2010055

<概況>
5月に入り、各アセットとも評価損益悪化で総崩れ。見方を変えれば仕込みのシーズン到来か。
先進国株式と先進国債券に関しては、積立投信をeMAXISシリーズから新規発売したCMAMシリーズに変更しました。中央三井アセットマネジメントのHPを見ると、CMAMシリーズの4つの投信のうち、外国株式のみ純資産が突出して伸びています。日本株式だってTOPIX連動では信託報酬が最安値ですからもっと伸びてもよさげな感じですが、やはり日本アセットは人気がないというとなんでしょうね。

2010年6月 1日 (火)

2010年5月末 運用状況

資産運用(インデックス投資)開始後2年2ヶ月経過しました。定額積立を続ける一方で、売却は未だゼロであるため、運用の元本は上昇の一途です。
先月末はトータルの評価損益率が6.7%と最高益更新したのですが、春は短く、皆さんご承知の経済・金融情勢のあおりを受けて、先月末のトータルの評価損益は▲3.9%となりました。往復ビンタで10.6%、金額では4百万円も悪化したわけです。

アセット及び商品別にみた明細は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは91.30円/$です。
◆赤字は現在、積立中の商品です。
◆野村MRFの評価益には、他の商品の購入資金をネット証券口座に一時プールしていた期間における利回り分も含まれています。
◆評価記号の内容は以下です。
◎:+15.0%~
○:+ 5.0%~+15.0%
△:+ 5.0%~▲ 5.0%
▲:▲ 5.0%~▲15.0%
×:▲15.5%~

2010052


さて、次に28本の保有商品を以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。これも当面保有継続してETFの動向をモニタリングする。ただし大きな資金需要が発生すれば、直ちに売却する方針。ETFの分配金はAグループの商品の購入資金にあてる。(海外ETFの分配金は為替動向によって円転のタイミングを図る)

Cグループ:
かつて積み立てていた商品で、より信託報酬が低い商品に積立先を切り替えたため、現在保有のみ。現時点では評価損を抱える商品ばかりで塩漬け中。評価益がでたら売却し、Aグループの購入資金に転用する方針。また評価損があってもA、Bグループの一部商品とセットで売却することもありえる。

2010053


(つづく)

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