(完結)法人成りはオトクなのか?
(前回からのつづき)
アパート経営開始に伴い、法人成りを検討してみたところ、節税額にニンマリしたのもつかの間、デメリットは私にとっては少なくなく、躊躇してしまいました。
ところで法人成りってホントにみんなやっているのでしょうか?
アセットマネジメント会社の担当者は「アパート経営されている方々の多くが法人成りをされています。私の知っているところだけでもこれまで300件以上設立してきました」とふいています。
一方で、別途つきあいがある地元のJAのアパート経営部門の担当者に聞くと「アパート経営されている方々で法人形態をとっているという方はほとんど聞きませんね。」との弁
後者の場合、地元JAの同部門が取引のあるアパート経営者というのが、その多くが60歳以上のシニアであることが背景としてあることを付記しておきます。
私は法人成りを完全否定しているわけではありません。継続課題として、今後も機会あれば再検討していきたいと思います。
それにつけても一体、法人成りの実態はどうなのか?本ブログを拝見された方々、伝聞情報でもかまいません。なにか知見をお持ちであればお寄せください。
<あとがきにかえて>
法人成りについて有用な書籍がほとんどなく、またWebサイトを調べてみても節税概論みたいな記事ばかりで、個人事業主との具体的比較、リアリティあるホントの話が聞けるところはあまりありませんでした。書籍やWeb記事を書く人が、一体どれだけ自分自身が法人成りを実践しているのかはわかりません。多分に机上論を述べているだけかもしれませんし。
私の今回の投稿は実体験に基づく印象でありますが、同じような悩みをもつ個人が、どう判断し、その結果どうなっているかという実例をやはり知りたいですね。
<おまけの話>
実は一時、法人成りにかなり真剣に考え、社名まで想像していました。「株式会社○○舎」、とか「○○アセットマネジメント株式会社」とか。(○○には親、私、子供の名前から字をあてています)
ああっ、色々な出費を経費扱いにして、損金として処理してみたいもんです。
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コメント
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私は法人成り、その後法人の清算を実際にやったことがあります。
私の経験からすると安易に法人成りはすべきでないと思います。
法人成りしたほうがよいのは、利益が数千万円以上でるような場合だと思います。
私が法人成りして後悔した点はいくつかありましたが、簡単にいうと手続が面倒で金もかかるし、心配ごとも増える。
会社のお金で投資信託を買うこともできず、投資効率も落ちた。
節税にはなります。しかしそのぶん専門家に払うお金も増えます。
専門家に払うお金は十分な節税メリットがないとペイしません。
法人成りはサラリーマンと兼業の大家さんがやるようなことではないです。
法人の解散清算は大変ですよ。
投稿: | 2010年6月25日 (金) 13時42分
(名無しさん)
レスありがとうございます。
なんだか私の危惧するポイントをまさにしっかりドンピシャお答えいただいた内容です。
実際は一つの主体なのに、二つの主体に名目上わけることによって、二者の間でのお金の移動がものすごく面倒になりますね。
せめて個人事業主でももっと経費を認めてくれると良いのですが...。
貴体験において具体的に「これにはまいった」という事例など、差し支えない範囲でお話をうかがえると大変ありがたいです。
投稿: WATANKO | 2010年6月26日 (土) 21時10分