分配金、少っ!
保有しているTOKとEEMは決算期が6月、12月なので7月初旬、1月初旬に分配金が支払われます。今般第?期の分配金が早速支払われました。
リターンを簡易計算すると以下のとおりです。
(Notes)
◆表中の金額単位は千円です。
◆円換算レートは88.39円/$です。
◆年換算は少数点以下端数の影響で単純合計に対して0.1%前後の差異がでています。
利回りの考え方については、都度変動している基準価額に対しての分配金の比率でみるべきだとか、為替の要素は外して考えるべきだとか、色々と精緻な見方もありますが、ここではあくまで投入した円貨の元本に対して、現時点での円貨でみた分配金の比率でみています。結局、最終的な損得勘定はそこに行き着くのですから。
さて年換算でみるとTOKでは1.3%~1.8%、EEMでは1.3%です。以前から思っていたのですが、なんか...リターンの水準がえらく低いと思うのは私だけなんでしょうか?
有名な「72の法則」にてらしてみれば、年間の単利1.8%であれば複利運用で元本が2倍になるにかかる年数はなんと40年です。私の目標目線は利回りが手取り4%で18年+アローワンス2年で20年と想定していたのですが...。
気になったのでSBI証券のサイトでTOK、EEM、ついでにVWOとEFAの年間分配利回りを調べてみたら、次のとおりでした。
TOK 1.78%
EEM 0.68%
VWO 1.34%
EFA 2.67%
●上記はおそらくドルベースと思われますが、それでもTOKのデータは、私の実体験とさして変わりません。
●EEMはやたら低いです。私の保有期間中は比較的良好であったということでしょうか。
●EEMとVWOの差が大きいのにも驚きました。両者の差0.66%は信託報酬の差分、約0.5%が大分影響していると思われます。
●EFAって分配利回りが高いですね。欧州金融不安で今後はこうはいかなくなるのでしょうか?
なお私はTOKとEEMについては追加購入は行わず、両ETFから支払われた分配金は先進国株式と新興国株式のインデックス投信の追加購入原資にまわす方針です。ところがここ1~2年間の円高のため、円転(すなわちインデックス投信の追加購入)をためらってしまっています。せめて105円/$(私が考えるところの為替の損得無しのレート中央値)になればさっさと円転するのですが。
したがい、過去2年の分配金は利息もつかないSBI証券の外貨口座に眠っている次第です。
このような状況がおきてしまうこともまた海外ETFが自分にとって運用しにくい商品といえる理由です。
アセットアロケーションを考える時に、アセット別のリターンの例示として、海外株式では過去実績をもとに6%とか7%とかのリターンが明示されていることがよくあります。でも本当にそんな高いリターンを期待できるものなのでしょうか。リーマンショック以降、最近の企業業績は未だ回復途上にあるため、現在のリターンが低い水準にあるのは仕方がないかもしれません。でも将来の好況時において期待リターンの水準に本当に達するのでしょうか?
・・・なんか疑問を払拭できないですね。
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コメント
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いつも楽しく見させていただいています。
> 利息もつかないSBI証券の外貨口座に眠っている
外貨建MMFは利用していないのですか?
投稿: カレー | 2010年7月14日 (水) 23時59分
カレーさん
来ブログならびにレスありがとうございます。
当初、分配金は年次の追加購入資金に上乗せして、翌年には同じETFを購入する予定でしたが、ETFの追加購入をやめた今、宙ぶらりんになっておりました。分配金だけでETFを追加購入するには売買手数料がかなり割高になってしまいますし...。
外貨MMFの存在は知っておりました。利回りをチェックして購入を検討してみたいと思います。
投稿: WATANAKO | 2010年7月15日 (木) 23時43分