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2010年8月10日 (火)

店子の退去-①家賃未払い発生

WATANKOの不動産投資の中身には、アパート経営の他に、親から引き継いだ古い戸建て住宅があります。(まあ不動産投資と大げさに言うほどもないシロモノですが)

どれくらい古いかというとおよそ築40年近く。トイレはくみ取り式です。広さは2間、10坪であり昔の戸建ての最小規模と言えるでしょう。

場所は自宅近くにあるのですが、私が幼いころ、「僕も家をつくるの手伝う!」と称して、おもちゃのダンプカーに砂を入れて手押しで転がしながらで自宅から敷地まで砂を運んだりした記憶があります。道中でタクシーの行く手を阻んでしまい足止めしてしまったので、私の親はタクシーの運ちゃんに怒られたそうです。

父からの伝聞の記憶では、この規模の家を一軒建てる費用は、当時1,000千円程度だったと聞きました。もちろん延床は10坪ですし、什器備品も貧弱で、何より物価水準も異なりますが、一方で現在と比べて建築基準は甘く、付帯コストも比較的かからなかったため、現在の水準からみればおそらく割安であったでしょう。

そんな古い戸建てですから、家賃も安いためそこそこ需要があります。昔は街道沿いにお手製の看板(「空き家ありマス」)を立てるだけで問い合わせがきたという話も記憶しています。現在の契約条件は礼金、契約更新手数料はとらず、敷金1か月分のみです。

私が父の死後、引き継いだそんな戸建て住宅物件には、現在30代半ばの若者(といってよいか微妙)が一人暮らししています。

今回はその若者(店子)が、家賃が払えなくなり出ていく話です。

その店子、仮にAさんとします。Aさんはいわゆるフリーターもどき(もどきといったのは就いている仕事が良くわからなかったからです)です。8年前に(デキ?)結婚して1女をもうけて3人で暮らしていたのですが、Aさんの奥さんは、うだつがあがらないAさんに愛想をつかして2年くらい前に離婚して子供とともに同じ市内にある実家に引っ越してしまいました。

そんなAさんですが、1年前の春に、普段乗り廻しているエスティマで交通事故を起こして怪我を負ってしまい、働けなくなってしまいました。

怪我(肋骨の骨折らしい)を治すための治療費はなく自宅でひたすら療養したそうです。その間収入もなく、また事故相手への損害補償支払いのため、親戚から借金をする始末。当然ながら家賃支払いも延滞が始まったわけです。

賃借物件にはもともと固定電話もなく、職を失ったAさんには携帯電話も保有するお金もありません。昼間は外で職探ししている模様です。

仕事がないときには本人いわく自販機の周辺に小銭が落ちていないか探してるそうです。(笑い話ではありません)

しかしながらスポットで軽作業仕事は入っても、安定的な雇用にはありつけません。連絡取るのも手紙で通知して、公衆電話で返事があり、直接会うのがやっとです。

最初は私も上記事情を斟酌して、定職へ復帰する(=家賃支払いが復活する)のを待っていました。賃貸借契約では家賃を2ヶ月延滞する契約解除できることになっていましたが、Aさんの窮状をみるとそうも言っていられませんでした。

そうこうしているうちに、支払延滞家賃が5ヶ月分にまでたまったくらいの頃(昨年の夏)からはAさんの元妻が代わりに支払ったり、本人にも一定の収入回復があったのか、数ヶ月は毎月あたり一ヶ月分の支払いが復活しました。

でも今年2月になってから、家賃支払いが再びパッタリと止まりました。何度か賃借屋に出向いて会おうとしても不在がちでなかなか会えません。手紙を差し入れても、連絡もありません。まさか家の中で餓死しているのかと心配する矢先、彼からようやく連絡があり、今年の5月半ばにAさんと会うことができました。

(つづく)

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