(続)日本債券アセットの投資信託選び
(またまた前回からのつづきです)
日本債券アセットから投信を選ぶとしたらどうするか?
候補にあげてみたのは以下4つです。
まずお約束の信託報酬の低いインデックス投信シリーズからはCMAM日本債券インデックスe。もちろんSTAMもeMAXISにも同等商品がありますが、ここは信託報酬最安値を選んでおります。
次にDIAMアセットマネジメントのDILBJ公社債 短期コース、及び同中期コースです。どちらもアクティブ運用ですが短期コースはCMAMと同等の信託報酬です。中期コースであれば試算構成に占める国債の比率は下がり、短期コースよりも利回り向上が期待できますが、一方で信託報酬もあがるため、悩ましいです。またどちらも年2回の分配がありますが実績からみてタコ足分配の懸念は少ないでしょう。
4つめはニッセイアセットマネジメントの日本インカムオープンです。これも日本債券のアクティブ投信であり、大半を社債で運用します。毎月分配型ですが、それでも元本を割り込んだことがほとんどありません。分配原資が運用収益からほぼまかなわれていると思われます。これもタコ足分配の気は少なそうなので毎月分配は妥協するとしても、信託報酬が高いのが残念です。なんぼなんでも債券投信で0.8925%は高いです。
以上4つの投信を比較してみました。
うーん、これまでの商品選びのセンスであればCMAMといきたいところですが、国債7割強の投資信託に対して、少ないとはいえ信託報酬を支払うのはどうも抵抗感があります。多くの皆さんが感じているのと同様、これなら国債を直接保有した方が…という発想になりがちです。
次にDILBJですが、短期コースも中期コースもアクティブ運用ですがどちらも信託報酬が低めであり、なかなか魅力的であります。良くも悪くも変動が激しい短期コースを選ぶか、変動が緩やかな中期コースを選ぶかどちらを選んでも一長一短ではないでしょうか。それなら信託報酬が低い短期がベターなのか。短期と中期の長短比較についてちょっと不勉強なので自信を持った決断ができません。
4つ目のニッセイ日本インカムオープンもアクティブ運用であり、国債の占める割合はたった3%。DILBJ同様、タコ足分配っ気も少ないし、検討すべき商品でしょう。現状であれば国債の比率がここまで少ないなら、DILBJよりも利回りはよいかもしれません。
しかしながらネックは2つ。毎月分配型であることと信託報酬が高いことです。前者は投資効率を損うものの100歩譲って甘受するとしても、後者は運用収益へのマイナス影響が気がかりです。アクティブ投信ゆえかもしれませんが、せめてDILBJの中期コースと同様の0.7%弱くらいにはならないもんでしょうか。
こうして既存の日本債券投信を比べてみた結果、最良の日本債券投信の条件を揃えてみるとしたら以下でしょうか。
1.国債を除く公社債(主に社債)にて構成(ex.ニッセイ日本インカムオープン)
2.信託報酬は少なくとも0.4%前後(ex.CMAM、DILBJ短期コース)
3.無分配(ex.CMAM)
1、2は利回り向上、3は投資効率UPを狙いとするのはいうまでもありません。
今回とりあげた日本債券投信はどれも一長一短であり、私にとって決定的に魅力的なものはありません。(強いて言えば短期と中期の長所短所を見極めたうえで、DILBJの短期か中期コース、かな...)
とはいえ低利でいいから安全第一のCMAMで構わないだとか、信託報酬が高くてもタコ足分配に(今のところ)ならず、国債以外でほとんど占め、利回りがインデックス投信よりも高いニッセイ日本インカムが欲しいとか、揺れ動く個人投資家ゴゴロも正直あります。
希望的観測としてはニッセイ日本インカムオープンのヒットを目の当たりにして、他社が二匹目のドジョウを狙おうと、信託報酬がより低い同等商品をどんどん出して競ってくれればなあと思います。(ついでに毎月分配もヤメてほしい...)
ここ数回の投稿で日本債券について取り上げてきました。数回前の投稿でたったひとつのアセットをもつのであれば、先進国株式だと答えましたが、もし上述のような魅力的な日本債券投信が発売されれば、日本債券をたったひとつ保有すべきアセットにした方がよいかもしれません。
魅力的な日本債券投信、お待ち申しあげます。×××アセットマネジメントの商品企画担当者殿。
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コメント
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投資できる金額にもよりますけど、日本国債のラダー型投資が、
金利変動リスクに対応してますし、何より信託報酬が不要なので、良いのではないでしょうか?
もし、投資対象が円建て債券一択で、高金利の金融劣後債などが終了した後なら。
まあ、円建て債券一択は、天災リスクまでを考えると、ちょっと怖くて出来ませんけど(^^)
外貨建て債券と合わせた2本立てなら十分有力と考えてます。
と言うか、現在の私のポートフォリオがそうなってます。
投稿: mushoku2006 | 2010年9月17日 (金) 07時53分
mushoku2006さん
レスありがとうございます。
ご指摘のとおり、日本一国のリスクと先進国22カ国あるいは新興国16カ国?の複数国総合のリスクとを同一視できません...。
ただ天災リスクまで持ち出すとなれば、それこそ銀行預金や不動産投資までダメージが及ぶこと、天災による日本経済の影響から波及する海外への影響までも想定しなければなりません。さあどうしたものか...。
投稿: WATANKO | 2010年9月17日 (金) 22時46分