柳の下のn匹目のドジョウ-MHAMインデックスファンド追加設定
みずほ投信のインデックス投信としてHAHM株式インデックス225に加えて先進国株式&債券、日本債券のシリーズが発売されるようです。
しかしながらその信託報酬の水準は、
MHAM外国株式インデックスファンド 信託報酬0.75%
MHAM日本債券インデックスファンド 信託報酬0.43%
MHAM外国債券インデックスファンド 信託報酬0.70%
みずほ投信は、なぜこの時期に信託報酬で競合商品より劣後するインデックス運用の新商品をだしてきたのでしょうか。この信託報酬の水準は2年前なら感心物ですが、いまでは魅力ありません。
もちろん、世の中には後発商品が、同等の先発商品よりも1円でも高くあってはならないという法律はありません。少しばかり高い後発商品であってもなんとなく、そこそこ売れている例はいくらでもあるでしょう。商品とは値段だけでなく販売チャネルや販売促進によっても販売をのばすことができます。そもそも市場が大きければ、一定のパイにはありつけます。また高いといってもその差は小さいともいえます。その後発商品をいくらで販売するかは企業の勝手です。
たとえばMHAMの商品企画担当はひょっとして当初、意欲的でCMAMと同等の信託報酬で企画したかもしれません。でも上に決裁をあおぐうちに価格の叩き合いを嫌った上司から却下されたかもしれません。
そもそもインデックス商品は薄利でマイナーなのだから、そこで一等賞をとっても会社にもたらす利益はしれている。それにそんなに信託報酬を引き下げてしまうと、多くのアクティブ投信の高い信託報酬が目立ってしまうではないか。
などなどの判断で結局、今時では並の信託報酬に収まったと...想像してみました。
プライシングの経緯はさておき、この信託報酬ではインデックス個人投資家の間では、もうほとんど話題にはあがらない投信になりそうです。
こういう商品がでてくる背景が、商品企画担当のノルマなのか、はたまた金融機関の横並び意識の現れなのか、すっとぼけてチョイ高のインデックス投信を販売してもそこそこ売れるだろうという読みなのかわかりません。
でもおそらくSTAMやeMAXISのような意気込みはないであろうということはわかりました。でもそれを非難するつもりもありません。
でも...売れるかなあ、コレ。
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みずほ銀行でネット専用として販売するみたいですね。
19日に、ネット専用投信のラインアップを大きく拡充しています。拡充といっても他はわけの分からないファンドばっかりの中、ノーロード・インデックスも同時にきちんと入れてくるのは、まぁ大手銀としては良心的とも言えるでしょう。
ハナからネット証券でコスト比較して購入する賢い投資家は相手にしてないんでしょう。
今の40代50代だと、インターネットは普通に難なく使うけど、口座は大手銀大手証券のみでネット専業は信用しない、って人もまだまだたくさんいます。
なのでこういう動きは歓迎はします。
数10億単位で売れるとは思えませんけどね…笑
投稿: みずぽ | 2010年11月21日 (日) 15時03分
みずぽさん
レスありがとうございます。また情報ありがとうございました。
私はネット証券で金融商品購入デビューしたものですから、それ以外の(商品購入用)口座にそもそも縁がありません。
それにつけてもネット口座とは至極便利です。給与振込先の銀行に直接出向くことは1年に一度あるかないかという程度まで減りました。
投稿: WATANKO | 2010年11月21日 (日) 21時47分