柳の下のn+1匹目のドジョウ-野村インデックスファンド(Funds-i) シリーズ設定
野村アセットマネジメント(以下野村AM)から新しいインデックス投信シリーズとしてFunds-iシリーズが発売されます。
グループ傘下の野村JOYではインデックス投信の新規取り扱いをやめてしまったくせに、野村AMからみて、インデックス投信市場はそれほど魅力的なのでしょうか?(違う企業体だとスタンスも異なる?)
ラインナップや各商品の信託報酬はいろいろなインデックス個人投資家のブログで紹介されていますので、ここでは省きます。なお以下のkenzさんのブログがSTAM、eMAIXS、CMAMとの比較をわかりやすく記事にしていますので紹介しておきます。
インデックス投資日記@川崎
低コストの野村インデックスファンド(Funds-i) シリーズ登場
Funds-iをSTAM、eMAXIS、CMAMと比較してみた際のWATANKOの感想は次のとおりです。
1.先進国REITについては信託報酬が最安値だが、REITだけにさすがに様子見すべきか。
STAMやeMAXISに比して、先進国REITだけは明らかに信託報酬が低いです。
これはFunds-iシリーズにおいて、先進国アセットの信託報酬をすべて0.5775%にて統一したアヤかもしれません。REITなら本当はもう少し高く設定したかったかもしれませんが、どうせ株式や債券アセットよりも販売量は少ないから、ここで薄利に拍車がかかってもしれている。それよりもわかりやすい信託報酬設定であることを重視しようというハラなのでしょうか。
それとこのアセットはSTAMの事例にあるとおり、他のアセットと比べて、その他の費用が膨らむことが予想されます。従い乗り換るにしてもしばらく様子をみるべきかなと思います。
2.あきらかに仮想ライバルはSTAM、eMAXIS
日本株式(225&TOPIX)、日本債券、先進国債券、新興国株式、新興国債券、日本REITの6アセット・7商品においてFunds-iの信託報酬はSTAMまたはeMAXISのどちらか安い方の信託報酬にピタリと合わせてきました。
(一方、STAM、eMAXISと同様にFunds-iの信託報酬はCMAMよりもちょい高のままですが、CMAMは眼中になしということでしょうか。)
ボリューム的にも10本前後の商品ラインナップを揃えるSTAMやeMAXISを意識して、Funds-iも10商品設定されています。
さらには今時流行りの新興国債券アセットでヘッジ無しとヘッジ有りを両方揃えて、注目度をあげています。この辺が後発の知恵出しのひとつということでしょう。
さらにお約束の商品展開としては、全世界株式、株式+債券等のFOFを追加投入するのかもしれません。
でもあえて厳しいことを言えば、野村AMが本気でSTAM、eMAXISつぶしにかかるとしたら、全アセットの信託報酬は一律0.42%!くらいのインパクトを出すべきではないでしょうか?
まあ、そこまで露骨にならずとも、今回設定した信託報酬の水準でいけるとふんだのでしょう。販売先も多岐にわたっていますから。
野村AMの気合いをはかるための尺度として、本商品のプロモーションに着目したいと思います。(STAMやeMAXISのようなキャラ立ちできるか?)
現状ではWATANKOはというと、勿論、従来どおり最安値のインデックス投信の組み合わせに変更ありません。
厳密にいえば海外REITについて乗り換えるべきなのですが、実はREITへの積み立て投資を来年からはやめようかと思い始めているところなんです。その分を株式か債券に廻した方がポートフォリオもシンプルかつリターンもそう変わらないことになるかなというのが今の気持ちです。
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