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2010年11月11日 (木)

自動車の保有コスト

人生における大きな出費についてこれまで保険、住居、教育、介護と取り上げて投稿してきました。今回はWATANKOの煩悩の塊である自動車です。

結論からいえば三大都市圏の都心部であれば、各種交通機関が発達しているし、交通渋滞の影響を被ることを考えれば通常の生活には自動車は不要でしょう。
一方、地方都市では交通機関が都心部よりも整備されておらず、自動車は生活道具としてかなり必要であるといえます。

以上。

・・・・ではつまらないので少しだけ深堀します。

自動車をひたすら実用品としてみた場合なら、イニシャルおよびランニングコストはひたすら引き下げられるよう工夫を凝らすことが必要です。

イニシャルコストを抑えるにはどのような買い方がよいか。

たとえば、新車登録から3年経った不人気中古車を買うという方法があります。3年落ちの場合なら通常は新車時価格の約50%程度ですが、不人気車の場合45%未満というケースも散見されます。その他にも中古車を買うときには車両価格500千円以下の物件にすれば、自動車取得税がかかりません。

しかしながら自動車を購入、維持することができるギリギリの所得水準にある人ならともかく、平均の所得水準にある人が、上記に述べてきたようなコスト削減をどれだけ徹底させているでしょうか?

自動車は道具としてみれば人や荷物を載せてDoor To Doorでいつでも快適に移動できるギアとして便利この上ありません。さらに、もう15年以上も長いことミニバンが流行っていることから、自動車についてはいわゆるプライベートな空間を外に持ち出せる道具としての価値が高まっているように思えます。自宅だけでなく自動車(ミニバン)も住まいの一部と化しているといえるのではないでしょうか。

こうしたことを考えると、やはり自動車というのは趣味性を反映させたり、贅沢さを求める商品である側面も無視できないです。実際それに応えるかのようにメーカーは様々な車種、グレードを製造販売していますし、自動車関連商品・サービスのビジネスが山ほどあります。

また自動車所有については見栄の部分も依然としてあると思います。実例ですが、勤務先の同期が高級住宅街に住んでおり周囲が皆、高級輸入車なものですから、私が自動車に詳しいことを知っていて「中古でそこそこ見栄晴れる輸入車ってないかね?」と相談してきたことがあります。その時は輸入車でも○○○ーとか、○○○ーは値落ちが大きいから、比較的高年式(新車登録から3年落ち程度)のモデルが割安に手に入るよ~などとアドバイスしたことがあります。

このように自動車選びとは趣味性、贅沢、見栄を備えた部分があり、100円ショップの商品がごとき割り切りでもって、自動車選びをするにわたり徹底させて自動車を保有する人は少ないのではないでしょうか。

(つづく)

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