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2010年11月13日 (土)

自動車保有の有無はライフスライルを変えている

(前回からのつづきです)

節約本ではマイカーを持たない代わりに、代替交通手段を使いましょうとありますが、現実世界では各種の代替交通手段ではいずれも制約があります。

電車、バス、タクシー、レンタカー、カーシェアリングなどでは、いずれも目的地が制限される、利用時間帯に制約がある、手荷物が制限される、手続きが面倒である、などほぼ必ずなんらかの肉体的苦痛、手間を伴うなどデメリットだらけです。いくつかの手段を組わせれば少しはデメリットを軽減できますが、それを上回る段取りの準備・遂行の負担が生じます。

マイカーに一番近い利用形態で、一番楽なのは、電話一本でタクシーを自宅前まで呼びつけて、目的地まで直行することです。そして帰路も同様です。

しかしながら節約のためにマイカーを持たない人が、費用面ではマイカー保有よりも安上がりであると頭で理解していても、このようなタクシー出費を頻発するでしょうか?
少なくとも私のような市井の一般人には、日常茶飯事的にタクシーに乗る習慣がついてはいません。

レンタカー、カーシェアリングの利用も段々と手続きが億劫になる、またごく突発的、短期的な自動車利用ニーズに対応できない可能性もあり、車を使った移動そのものをしなくなるのではないでしょうか。

また電車やバスでは自分・家族と荷物の移動におけるきめ細かいニーズに到底対応できません。たとえば都心部に住む大人が「新宿や池袋に行く」ニーズはローコストで満たすことができますが、「赤子や幼児を連れて行く」「大荷物を持っていく」「早朝・深夜に移動する」「雨に濡れない」「最寄駅から20分歩いたところにいく」といった、特に家族持ちや交友範囲が広い人にとって生じる多様なニーズに電車やバスだけでどれだけ対応できるでしょうか?

逆に電車やバスで満たすことができる移動のニーズだけしか持ちえない行動様式、ライフスタイルに追いやられているようになっていくのではないでしょうか。

こうして段々と自分でも気が付かない?うちに「車を使わない生活」に自分がはめ込まれていくことになるのではないでしょうか。

(つづく)

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自動車」カテゴリの記事

コメント

投資に嵌まり込んでいくと、自然と物を買わなくなり節約家(ドケチ?)になる傾向があります。一種の合理化というよりは、金が出ていくのが嫌になるのでしょう(リーマンショックで数百万、数千万・・と出ていった人もいるようですが・・)。

大切なのはバランスのような気がします。
一般的に家族持ち、子供持ちであれば、余程駐車場が高くない限りは(保有が)合理的なような気もします。
私は国産派ですが、外車も含め昔に比べればクルマ自体相当高性能(買い得)になっているような気がしますし・・。
何より温泉とかに、電車やバスに頼らずして気楽に行けますし^^

預金王さん

コメントありがとうございます。

投資をする人はインテリであり、消費ばかりする人よりも偉いとともすれば捉えられがちですが物品に対する欲が、金そのものに対する欲に変わっただけであるかのように思います。

日本国内の車VS電車ほかの移動におけるコスト比較としては超ざっくりに言って2人以上の移動であれば、車は電車や飛行機と少なくとも同等になります。家族が増えて3~4人で移動となれば、車の方が圧倒的お得です。(最近はETCの普及で高速道慮代が安くなったり、燃費の向上でガス代も減っていますので尚更です。しかし最近のLCCには敵わないかも。)

あとは購入費(償却費)・維持費ですが、車という償却資産をどのくらい回転させるかによって期間あたりの負担が変わってくるでしょう。

そしてなんといっても目的地まで天候・気温、荷物、時刻表に縛られることなくDoor to Doorで自由に移動できる。この利便と快適さには抗しがたい魅力があります。

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