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2010年11月 2日 (火)

2011年投資計画の検討①大きな資金需要にむけた対応

ちょっと早いですが2011年の投資計画を考え始めています。だいぶ寒くなってきたことでもあるし(?)

もともと余裕資金のほとんど全てをリスク資産まわしているWATANKOは元来、大きな資金需要が発生すれば保有する金融商品を躊躇なく売却し、その資金需要に充てる考えでいました。資金需要が実際に発生するその時まで運用を続けようというスタンスです。

その大きな資金需要が、将来1~2年のうちに発生する見通しとなりました。×年×月とはっきりしていないところがやっかいであり、およそ10か月前になれば資金需要の月日がほぼ確定するというところまでしか今は言えません。(これでピンとくる人もいるでしょう)

いざその時には、上であげたように現在保有の投資信託ないしはETFを売却するつもりですが、ここ1~2年内の場合であれば塩漬け投信やホールド中のETFを売却対象としたいです。

塩漬け投信はなべて15%~35%の評価損を抱えています。ETFのうちEEM以外はやはり塩漬け投信と同程度の評価損を抱えています。したがいこのまま売却すれば売却損が発生する可能性が高いでしょう。

その際には確定申告にてきちんと申告分離課税処理を行い、欠損金の繰越控除枠を設定することになります。

そうして今度は欠損金の繰越控除枠をつかい節税するとなれば、翌年から3年以内に評価益がでている投信を売却し、その売却益と繰越欠損金の控除枠をぶつけねばなりません。

もし欠損金の繰越控除枠を翌年以降消化しきらずに3年をすぎて消失してしまえば、こんどはその分については将来の売却益にかかる税金費用負担が発生していまいます。

リスクをとって結果損した分は救われず、おなじくリスクをとって儲けた分にはしっかりと課税されるというなんとも個人投資家の投資モチベーションを引き下げる展開となってしまいます。

またあるいは欠損金の繰越控除枠にある3年間というタイムリミットを無理矢理活かそうと、逆にたいした資金需要もないのに評価益がでている優良投信を売却する(そしてさらに再投資する)というしょっぱい話にもなりかねません。

そうなると欠損金の繰越控除枠の消化という後年の課題を残さない方がベターであることはいうまでもありません。というわけで資金需要に対応するための金融商品の売却にあたっては売却損益トントンが望ましいです。

整理すると、近い将来の資金需要にあわせて目論んでいることは以下のとおりです。

1.ポートフォリオにある塩漬け投信あるはホールド中のETFをできうるかぎり売却して資金需要に充てたい。

2.評価損益トントン、ちょい黒くらいで売却したい。(欠損金の繰越控除枠は設定したくない。)

これは保有する金融商品の中で評価益がでている商品の方が評価損を抱える商品よりも多く、評価益商品+評価損商品の抱き合わせ売却がしやすい運用状況であれば実行しやすい話です。

しかしながら現在、私のポートフォリオ全体で損益トントンに近い状態であるため、売却損全額とぶつける売却益を出すためには評価益がある商品をかなり売らねばなりません。ともすれば売却益をだすために、必要な資金需要を上回る売却額となるやもしれません。

またあくまで資金需要分にとどめるのであれば、売却益をだす投信分の金額も加味すると、塩漬け投信およびETFの大半を売却するというわけにはいかないかもしれません。(半分くらいは未売却となる?)

(つづく)

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資産運用」カテゴリの記事

コメント

いつもブログ見させていただいています。

> およそ10か月前になれば資金需要の月日がほぼ確定する
私も最近資金需要が発生しましたが(笑)不安もありますが、日々充実しているのを実感しています。
いいものですよ。がんばってください!

カレーさん

レスありがとうございます。

おそらくカレーさんが想像しているイベント?とは逆のイベントではないかと思います。その時がきたらブログでお知らせいたします。

なお今回の投稿内容は自分としてもすごく迷っているものなので、率直なご感想をお聞かせいただければ幸いです。

こんばんは。

> 逆のイベント
10ヶ月で想像できるのは一つしかなかったのですが、違ったかな?続報を待ちますね。

私は、投資を始めて1年足らずと、偉そうなことは全くいえないのですが、少しだけ私の考えを。

私の基本的な投資スタイルはWATANKOさんと似ていて、ある程度の非常時資金(半年ぐらい生活できる分)を残して、残りは全部リスク資産に回しています。
で、資金が必要なときには、WATANKOさんと同じように躊躇なくリスク資産を売却し資金にあてようと考えています。

幸い、まだリスク資産を売却するに至ってはいないのですが、おそらく必要な場合は、繰越控除枠等を気にせず、資金が必要な分だけ売却してしまうと思います。利益が出ていようといなかろうと。

ただ、リスク資産の割合(アセットアロケーションの割合というのでしょうかね)はくずさずに、均等の割合で売却しようと思っています。繰越控除枠等よりは、こちらの割合を重要視しようと思っています。繰越控除枠は結果使えたら使うというぐらいにしか考えていません。

この考えは、持っているリスク資産の種類が少ないというのもあるかもしれません。私が持っている商品の種類としては、
VT+1306+CMAM外国株式+eMAXIS新興国株式
の4種類しかないので。(全部株式です(^_^;)

でも、一番は、私がめんどくさがりやというのがあると思います。いろいろ考えてしまうと投資が面倒になって投資自体をやめかねないので、あまり深く考えないことにしています。

長くなった割には何の参考にもならなさそうな話でしたが、WATANKOさんもすっきりとした結果を出して、楽しく投資を続けられればと思います。

カレーさん

レスありがとうございます。

0.1%前後の信託報酬差を気にして投信信託を乗り換えている身としてみれば、売却損×00千円など耐えられない損失です。それが資産運用をやめてすべて売却する段となり、自己責任が行きつく最終結果なら、あきらめもつきますが、「まだ勝負が終わっていない」どころか「勝負はこれから」ですから。

それと欠損金の繰越控除枠という制度があるので、利用できるものはできるだけ利用していきたいです。

カレーさんの商品構成ですが、4つだけ、すべて株式とはシンプルですね。ポートフォリオはどないな感じでしょうか?インデックス投信とETFの組み合わせも信託報酬面でベストといえます。ETFに悩みを持たない方にとって1306は今はひたすら仕込みの時期でしょう。多少の手数料負担は甘受しても毎月余裕資金があるだけドンドン仕入れたいですね。

これからも駄ブログ、お越しいただければ幸甚です。

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