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2011年1月12日 (水)

目標資産額だけでなく、目標年齢も知りたい

今回はひどくベーシックなことを書いてみたいと思います。

早期リタイアを目指す個人投資家はたくさんいて、ブロガーだとブログ上で資産目標○○円とカミングアウトされている場合も散見します。ところこの資産目標額って何歳時点を想定しているのでしょうか?ときおりこの辺のことが不明なカミングアウトを見かけるのですが、これには???と思ってしまいます。

たとえば資産目標額50百万円といっても、65歳時点の話なのか、45歳時点の話なのかによって、50百万円がもたらしてくれるシニア生活の安心感が変わってきます。早期リタイア=就業やめて、資産の運用と取り崩しで生活であるならば、早期リタイア時の年齢をもとにした平均余命によって資産目標額にすべき金額も変わってきます。

ひとくちに資産目標○○円といっても、そこにはそれに到達する年齢が何歳であるのかという要件無しには、目標額の妥当性はよくわかりません。

当たり前の話なのですが、できるだけ早期リタイアをしたいというならば、それはリタイア時点での平均余命が長くなることを意味しているわけですから、一方で資産目標額のハードルが高くなってしまうことを意味しています。つまりは早くリタイアしたいと思うほど資産目標額を高めに設定しなければなりません。

でもそれはキツイ話ですので、結局やむなく就業を続けて、資産を貯める必要があります。また一方で、リタイア後の平均余命を縮める(!)ことで資産目標額のハードルを下げていくことをしなければなりません。

概念をグラフにしてみました。

201101091_2


就業を続けて資産貯蓄額を増やし、また同時に年をとることで必要資産額を減らすことになります。ハードルを飛び越える力をつける一方で、ハードルの高さ自体も下げていきます。そうして資産貯蓄額と資産目標額が交わるポイントを通過すればリタイアOKとなるわけです。

その時の資産貯蓄額と年齢(★)が、目標資産額であり、目標リタイア年齢となります。

そして言うまでもありませんが、目標年齢を引き下げるためには

①資産貯蓄額のラインの勾配を上にあげる
②必要資産額のラインの勾配を下にさげる

必要があります。

201101092_3


①の達成のためには資産運用の利回りを上げる必要がありますが、リスクを伴います。やはりここは①にも②にも有効な手段として、出費のコントロール(抑制)が必要になってきますね。

話をもとに戻しますと、目標資産額を設定するとき、同時にそこに到達する目標年齢を設定せねばなりません。ブロガーの方々の中には、カミングアウトしていなくとも、実は目標年齢を設定している方もいるでしょうが、せっかく目標資産額を開示しているのであれば、目標年齢も聞きたいと思うのは私だけなのでしょうか?

ちなみに自分のケースをあげておきます。

WATANKOの場合、当初理想形として設定したのは以下のとおりです。

*60歳まで就業し、元本を積立で2億円まで貯める。
*その元本を同時にインデックス運用20年で、1.5倍の3億円まで増やします。
*そして増やした分1億円をスーパーカー購入ほか自動車趣味に没頭する幸せリタイア資金に充てる。

ところが、最近投稿したとおり、48歳~55歳あたりでの早期リタイアを狙うとなれば話が変わってきてしまいます。

40代後半になれば、毎年1回、資産貯蓄額と資産目標額のそれぞれの見直しと、それに基づく2つのバランス(交わるポイント)を検証しながら早期リタイア時期設定を模索したいと思います。

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資産運用」カテゴリの記事

コメント

早期リタイア時の、目標資産と年齢ですか・・・
頻出テーマですよね。
私は36歳でリタイアしてしまいましたが、
別にその年齢が目標だったわけではなく、
たまたま条件が整っただけです。
あまり肩肘張らず、条件がクリアできたらリタイアしよう♪
そんな感じで良いのではないでしょうか?
それにしても、
元本2億円で、それを運用で1.5倍ですか・・・
すごいなあ・・・(^^)

mushoku2006さん

レスありがとうございます。

私の目標資産額の試算は実にラフでして、10百万円を20年間積み立てて200百万円とすれば、20年間における平均残高はざっくり10百万円。これを年間5%で20年間運用すると運用益が100百万円。元本とあわせて300百万円と想定したのです。

もちろんリスクの折り込みもなく定期預金のような試算で、甚だラフもいいとこです。かといってあまり精緻にやってもハズレること間違い無しなので、この程度にしています。

おそらくリスクを被ってしまい未達に終わるやもしれません。また目標試算額のうち一定割合は教育資金や相続費用に費消するでしょう。さらには子供たちに毎年少しずつ生前贈与をするかもしれません。

そもそも早期リタイアするとなれば、目標試算額も根底から変わります。まだまだ流動的です。

目標はいつまでにいくらが基本ですね。
そう思います。

「いつまでにいくら」まで目標として設定できない、いわゆる「夢」の段階も存在するんでしょうね。
なんせ自分のポテンシャルが見えてこないと、夢物語ですし、投資利回りをいじくればいくらでも夢は語れますし。

うさみみさん

レスありがとうございます。

うさみみさんのブログ記事も大いに参考にさせてもらっています。

ところで、うさみみさん、

シニアやリタイア後の目標として、貴ブログ記事をもとに本を出版されてみてはどうですか?家族を持つ父親目線でとても良いブログ内容だと思います。

私だったら費用が折り合えば、自費出版でもいいと思います。(もっとも自分の場合、大した記事は書いていませんが)

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