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2011年6月30日 (木)

株主優待よりも配当を(Refrain 2011)

巷の本では株主優待をキーにして銘柄選定を推奨する記事が出回ることがあります。でもどうして株主優待好きなんでしょうか。お得感があるのでしょうか?

私なら株主優待という使途限定のベネフィットは不要です。株主優待に充てる経営リソースは通常の事業に投入して、収益を再生産するか、その分配当を増やしてほしいです。

たとえば吉野家の株主になったとして株主優待に牛丼チケットをもらうくらいなら、その分配当にまわしてくれといいたいです。牛丼代380円お得になるよりは、配当で現金380円もらったほうが使途が自由だからです。

もちろん実際には380円のチケットの代替えとして380円分も配当はもらえません。理由はたくさんありますが、簡単なものをひとつあげるとすれば提供する企業にとっては株主優待は原価ベースであるのに対して、株主からみた尺度は売価ベースだからです。

とはいえ株主優待を完全否定するわけではありません。もし優待出すとしたら、以下に3つの推奨パターンをあげてみます。

1.企業にとって追加コスト発生と販売機会の損失をミニマム化し、なおかつ株主にとってメリットある形態

たとえば散髪屋さんのカットサービス券のようなもの。ただし明らかに繁忙日時を避けて空きがある時にかぎる、です。人件費などの固定費は変わりませんし、従業員の稼働率が低いときをねらっていけば、販売の機会損失にはなりませんから。

2.個人ひとりひとりの購入では付帯コストがたくさんかかってしまうため、なかなか得難い便益

たとえば海産物大好きな首都圏の株主にとって、北海道でとれた新鮮海産物直送(デパ地下などで売っているものと比べて鮮度、品質が段違いに良いもの。)などです。企業が持つ流通ルートなど経営資源を個人が利用した形です。企業にとっての追加コスト発生と販売機会の喪失のミニマム化が必要ですが。

3.株主に対して企業が特別に用意する、他では得難い便益。

たとえばAVEXがやっている所属アーティストによる株主向けコンサートとかです。(最近はやっていない?)WATANKOは車好きなので、株主向けに自社製品一斉試乗会でも開催してくれる自動社会社なら優待目的に株買うかもしれません。普通のディーラーやレンタカー会社ではとてもそこまでできませんから他では得難い便益です。

でもこうしてみると1は実際には使い難い面もあるやもしれませんし(普通、一般顧客が利用しない日時は、株主だって利用しにくい)、2や3はオリジナティを練れば練るほど特異なものとなり、それを喜ぶ株主は限定されてしまうかもしれませんね。

やっぱり多くの株主に受け入れられやすい牛丼券のような便益が無難でありますが、冒頭述べたとおり、それだとあえて株主優待で受領しなくてもいいではないかと思います。

昔、安達祐実は言いました。「同情する(優待だす)なら金(配当)をくれ!」

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上記は2010年5月27日の投稿記事を、一部修正・再掲したものです。時節柄取り上げてみました。最近の記事でも紹介しましたがWATANKOの勤務先の現在の上司も株式大好き、優待大好き派です。

でもなぜそれほどに優待に魅かれるのか?私にはとても不思議に思えます。

ひとつの見方としては、日本企業がちょっと調子が悪くなるとすぐ減配するし、そうでなくも年々ガンガン増配する会社は少ない。キャピタルゲインだって不透明。だからここは優待でもなんでも投資先企業から貰えるものならば、何でも貰っておこう、というマインドなのでしょうかね。

2011年6月29日 (水)

業種別ETFは中途半端(Refrain 2011)

ETFの中で業種別ETFは出来高が伸びず不振といわれて久しいですね。

私もさもありなんと思います。投資対象を考える時に心理面で、業界別ETFは「個別」に投資するか「市場」に投資するかの明快な選択肢の狭間に存在する中途半端な商品だと私は思います。

有望な特定の業種に絞り込んで株式投資するなら、いっそ有望業種の中の個別株まで選び込んで投資したくなるのが通常の指向ではないでしょうか。今後の有望業種を探索する意欲と自分なりの手法があれば、自分の思い通りの企業株の構成にならない業種別ETFよりも、ETFを通り越して個別株を選び、それを組み合わせた方が、その後の管理も含めて明快で容易だからです。

たとえば、自分が自動車業界を投資対象に選んだ場合、トヨタ・ホンダは欲しいけど、○○自動車は結構という自分なりの組み合わせを、業界別ETFはかなえてくれません。

「そうは言ってもA業界は全体として将来有望だし、特定企業まで選び込む勇気はないけれど業界自体には投資したい。」つまり投資対象を絞りすぎてヘタを打ちたくない心理もあるかもしれませんが、これをつきつめていくとヘタ防止のために「A業界だけでなく、B業界もいけそうだから...おっとC業界も捨てがたい...しからばD業界は...」と、どんどん拡散し、結局、市場全体(TOPIXや225連動)を買うという結論に行き着きくのではないでしょうか?

「WATANKOの話は極端だ。俺は有望な業種TOP3の業種ETFしか選ばない。」という人もいるかもしれません。では、

*その3つのうち、廃れた業種がでてきたら入れ替えはどういう基準でするのでしょうか?
*3つの業種ETFの配分見直しはどうするのでしょうか?(そもそも適正な配分とはどうやって決める?)
*各業種別ETFの構成株に、自分の気にいらない企業が増えてきても信仰を保ち、保有し続けるのでしょうか?

業種別ETFをもち始めるとなると、こういった悩みが付随してできてきます。そもそもこの手の悩みから解放されるために「市場」全体に投資することにしたのに、中途半端に市場を絞り込んでいるから、付随して色々なルールを自分で決めねばならず、その決めたルールの中にヘタを打つリスクがいつも潜んでいることになります。

まあそれでも日本人にとってならば、海外企業の場合なら業界別ETFを買う意義はあるかもしれません。

何せ海外企業に関しては個別企業の認知と経営現況把握、将来性についての見通しをたてる難しさは日本企業の比ではありません。そのために、個別株を選びたいのですが、情報入手と判断が難しい場合には代替に業種別ETFをえらぶのもリーズナブルかもしれません。でもその場合でもTOKやEFAを選ぶ方が簡単・安心ですけどね。

インデックス投資ブロガーの中にも業種別ETFを購入していますという方はあまり見かけませんが、支持者はどれくらいいるのでしょうか?

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上記は2010年5月17日の投稿記事を、一部修正・再掲したものです。それにしても業種別ETFは今後どうなってしまうんでしょうかね。ETFにネガティブな人間の心配することかと言われてしまえばそれまでですが。

2011年6月28日 (火)

ETFは実は面倒くさくて悩ましい商品(Refrain 2011)

ここの駄ブログなのですが、最近それでも訪問いただく方が増えましたので、当ブログの初期の記事をいくつかを何日かにわけて再紹介したいと思います。

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来ブログの皆様、こんにちは。今回はETFについて、改めて自分の基本的な意見を述べたいと思います。

今まで個別株を購入したことがない私にとって、ノーロードのインデックス投資信託と比べてETFはどうも面倒臭くて悩ましい商品なんですね。具体的には次のとおりです。

1.指値をつけて注文する必要がある。
→欲をかいて安値注文して売買不成立、あるいは高値注文で少し?とはいえ高値掴みを味わうのはイヤだし、面倒だ。

2.自動で定期購入するサービスがない。
→手動購入では、「明日はもっと安く買えるかも」と欲がでて定期購入に差し障りが起きる。

3.定額購入ができない。または大変面倒。
→毎月定額購入するため口数を調整。それでも金額がキッチリそろわないかも。

4.配当金がでるため税金分の複利効果が薄れる。
→すぐ使わない資金で買う商品なので、やっぱりすぐ現金化してもらわなくてもいいのに、ご丁寧に税金前払いまでついてくるとは!

5.配当金の自動再投資できるサービスがない。配当金をきっちり再投資できない。または大変面倒。
→郵便局で引き出した分配金、夕べ呑んで使い込んじゃったとか。再投資したくとも、たとえば分配金12,345円を全額キッチリ再投資できない。

6.海外ETFになると、確定申告が面倒。

以上は実際に国内(1308、1306)、海外(TOK、EEM)の合計4本のETFを購入体験した上での感想です。

ノーロードのインデックス投信(+事実上の無分配型)なら、銘柄を選んで、月次の積立金額と購入日を指定するだけです。収益の再投資も手間いらず。

対するETFは、私にとっては上記にあげたとおり使い勝手が悪く、面倒な商品であり、唯一のメリットは信託報酬が安いことだけです。でも分配金がでること、再投資がしにくいことなど非効率な面があり、その分を勘案すると安い信託報酬のコストメリットも一定分は減殺されます。

(ETFは売値・買値を指定できるメリットがあるといいますが、果たしてそれがどれだけのメリットなのでしょうか。私にはまったくメリットに思えません。その時に買える適当な価格で買えばよいのではないでしょうか?)

以上の所感はWATANKO同様、個別株による資産運用経験がない、資産運用と言えばこれまで定期預金しか知らない人間にとって共通するものではないでしょうか?

私をふくめ、従前は資産運用経験が皆無な市井の人間にとって、馴染みやすいのは定期積立預金あるいは一般財形貯蓄のようなスタイルだと思います。毎月、一定額を自動積立する。金利は複利で自動再投資される。アレンジするとしたら積立額の変更やボーナス等の時にスポット購入するとかくらいしかないという感じでしょうか。

ETF(個別株)による資産運用はこれと比べればストレスだらけです。これをゲームがごとき感覚で購入・運用できる人は、私などから見れば、もうそれだけで資産運用のエリートです。

そりゃあ、私も山崎 元氏、北村 慶氏、カン・チュンド氏らの著書を読んで、一時はETFに傾倒しました。よしETFを資産運用の中心に据えようと、早速上述のETFを購入し、現在も保有しています。(元本合計で14百万円程度)でも今は半ば後悔すらしていますし、大口の資金需要が生じたらさっさと売るつもりです。

個別株を買ったこともなく、これから資産運用を始める初心者の皆様なら、ETFを買う少し買ってみて、そのストレスをどうか体感してください。特に海外ETFは為替取引もやらねばならず、さらに面倒です。

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上記投稿記事は2010年3月9日及び10日の投稿記事を一部修正・再掲したものです。ETFを否定しているわけではなく、自分の肌に合わないことをつらつらと書いてみました。

2011年6月27日 (月)

2011年6月の積立購入商品

さて今月の投信の積立購入の内訳です。
お値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

201106251


悲しいです。相場下落や円高でリスク資産の評価損益が悪化している...ことではなくて、そのような時に、通常よりも少ない積み立て投資しかできないことが、です。

先月に引き続き、今月も投信積立額はミニマムです。日本株式、先進国株式、新興国株式、セゾン・グローバル・バランス・ファンドを買うだけ。(セゾン・グローバル・バランス・ファンドについては手続きの都合で今月分まで25千円/月、7月分から10千円/月となります。)

不動産賃料の未払いが続いているT社との状況はまだ進展はありません。自分側としてはアクションをおこしているのですが、相手の出方をみている状態です。これについてはある程度、話がまとまった時点で投稿したいと思います。

<ご参考投稿記事>

不動産所有リスクの発生

(続)不動産所有リスクの発生

2011年6月26日 (日)

忍耐と煩悩のブログ-1年4か月経過しました。

(最近、来ブログいただいている方がちょっと増えてきたので、久しぶりにプロファイル紹介かたがたご挨拶といきたいと思います。)

来ブログの皆様へ 万年初心者個人投資家のWATANKOといいます。3年4か月前からリスク資産による資産運用をはじめました。長期間継続しやすく、リスクをそこそこ抑えて3~5%の利回りを得られる運用スタイルを探していたところ、インデックス投資に出会い、これまで続けています。

妻1、子供2の4人家族。普通のサラリーマン世帯です。(最近は普通でもないか)都心から50km圏内の地方都市在住。住まいは7年前に注文住宅を建てました。住宅ローンはありません。

現在のスタイルは、給与所得と半ば家業の不動産賃貸業の収入から手元に残った余裕資金を使って毎年、インデックス投信を購入して積み立て投資しています。

これまで試行錯誤で色々なインデックスファンドを購入してきた経緯により、現在、インデック投信を24本、ETFを4本保有しています。(ただし現在積み立て継続中なのはインデックス投信3本のみ)もちろんこんなには要らないと思っていますので、徐々に整理統合していきたいと考えています。

20年間で税引き後平均利回り4%目標のもと、積み立てた元本総額を増やして、退職金や火災保険の満期返戻金とあわせて積み立て元本を1.5倍に増やすことを目指しています。

こうやって資産運用で増えた分(=0.5倍分)、つまりリスクをとり忍耐強く投資を続けたリターンを、自分の自動車趣味につぎ込むという煩悩をもっています。

このブログはそういった忍耐と煩悩、蓄財と消費のパフォーマンス・ストーリーです。

なおWATANKOは資産運用について特別詳しくはありません。資産運用入門者として、これまで3年の間にインデックス投資やその関連・周辺知識については本を60冊程度読み、Webサイトをざっくり言って100箇所くらいチェックしただけです。普段は平日、日経新聞しか読みません。あまり資産運用の勉強時間を割かない、割けない、割きたくないという姿勢です。

なぜなら資産運用は老後と家族と自分の趣味のために行う手段でしかないからです。資産運用の勉強に多くの時間を割くくらいなら、その時間は仕事に費やしたり、家族と過ごす時間に充てたり、自分の趣味でタレ流したい(笑)です。

よってもって私WATANKOは資産運用の面では初心者の域をいつまでたっても出ない市井の社会人ですが、上記のように、あくまでその市井の社会人の目線で資産運用に関する率直な疑問や主張を述べていきたいと思っています。

来ブログの皆様におかれましては、公知公用で最新の有益情報は、他の書籍、雑誌、新聞、Webサイト、著名な個人投資家ブログで入手いただくとしていただければ幸いです。当ブログは私の資産運用の状況や、資産運用について自然に感じたことを中心に述べるブログです。

また資産運用といってもポートフォリオや投資信託など金融資産に関する話だけでなく、不動産投資/賃貸業の喜怒哀楽や、貯蓄に関連するテーマとしての家計の支出と管理、ライフスタイルについても触れています。そして時にはブログタイトルにある自動車関連についても投稿しています。

どうかよろしくお願い申しあげます。

2011年6月25日 (土)

Intermssion 2011/6/25

WATANKOはブログを始める以前から、インデックス個人投資家のブログを沢山拝見させていただいております。しかしながら皆様方のブログ記事へのレスポンスの中には、匿名であることをよいことにか、レスポンスの文面に品位が無いものをときおりみかけることがあります。

たとえ実社会でもネットのような匿名社会でも、品位のない言葉を書いたり発言したりすることがどれだけ自分を低俗で陳腐な人間にさせてしまうかわかっていない人だと思います。

たとえすばらしい主張や提案をされる人でも、一方で「阿呆じゃん」などと発言する人であれば、はじめのすばらしい主張や提案も霞んでしまうと思うのは私だけでしょうか。

告白というか懺悔をしますと、自動車が趣味なWATANKOは以前、YahooやCar view(現在は掲示板は閉鎖)の匿名掲示板によく投稿して、他の匿名投稿者と意見交換をしていました。意見交換と言えば聞こえがよいですが、ようはお互いの主義主張の押し付け合い、つばぜり合いです。

匿名であることをいいことに、他の投稿者も巻き込んでほとんど2ちゃんねるのような罵詈雑言めいた展開になることも少なくなく、自分の投稿も段々とエスカレートして掲示板への投稿が毎日の生活の余暇時間の一部を確実に浸食していました。

でもだんだんと自分がパラノイアで下衆な存在に思えてきて、やがてこうした匿名掲示板への投稿は一切やめました。それからもネットの世界でも現実世界でも、自分の品位を貶めるような言葉は極力口にしないよう心がけています。(人間ができていませんから100%というわけにはいきませんが)

ブログでも一応というか、結構気をつかっています。品位を保つためには時間と注意深さが必要ですが、一方で、貶めることはすぐできてしまいますから。

匿名投稿者の中で品位に欠ける文面を投稿する人に聞きたいのですが、その文面、あなたの恋人、配偶者、子供、信頼する上司・部下、そして自分の中にいる、インテリジェンスに富んだもう一人の自分に対して堂々と見せられる文面ですか?

【追記】今回記事は一度、別内容で投稿したのですが、わかりにくい内容でしたので全面改訂しました。

2011年6月24日 (金)

(続)資産運用も10年過ぎたらチキンレースの始まりか

(前回からの続きです)

資産運用予定期間が後半期になり,、さらには終盤にさしかかってくるについて、回復不能な暴落を負うことを回避するために前倒し売却するか、それともチキンレースを続けるか。

悩ましいことには複利効果は計算上では10年目を過ぎたあたりら運用益の再投資による効果が拡大し、資産残高がグイグイ上昇するステージに突入します。1~2年運用期間が延びるだけで運用益の延びはかなり違ってくるやもしれません。(勿論、暴落がなければ、の話です)

つまり過半のリスク資産を前倒し売却してしまえば、その分について平均年間利回りがグイグイ上昇するステージを放棄してしまうということになります。(と、こう書くといかにも欲の皮が突っ張っている印象を自分自身感じてしまいますが<笑>)

また複利効果の話を除外したとしても、たとえば途中時点で平均年間利回りが目標を達成していても、運用期間が当初予定よりも短いですから、金額でみれば目標運用益には達していません。売却後の資金を国債や定期預金で安定運用+のこり3~4割を引き続きインデックス運用しても、運用資金の過半からは(現状と同じ低利運用ですと)当初予定の目標運用益を出せない可能性が高そうです。

かように考えると資産運用は計画期間の折り返しを過ぎたあたりから、リスクをどれだけとり続けるかについてよく考えてハラを決めておく必要があるのではないでしょうか。

余談ですが20年間という長期期間を考えたときに上記考察にインフレの発生や増税を考慮するとさらに目標運用益を引き上げねばならず、なおさらコトが複雑になっていきます。

また以前投稿したように50~55歳での早期リタイアを本格検討する場合にはまた様相も変わってくると思います。

ちなみに20年経過時点で運用目標未達なら、引き続き60歳以降も運用すればよいという考えもあります。ただしいつかはリスク資産をすべて売却し、自分のリスク資産による運用を手仕舞いさせる時がきます。頭の衰えや疾病を抱える可能性を考慮すると、その時期は案外早くかもしれません。

資産運用について、今と同じ程度の時間と手間と思考をさけるのもせいぜい70歳前後までですね。でもできるなら60~70歳というハッピーリタイア時期に資産運用でやきもきする時間は極力とりたくないです。そうでなくとも抱えている不動産物件では数年に一度くらい懸案事項がでてくると予想しているくらいですから。

投資は何時始めるかよりも、いつ終わりにするか。難しいですね。暴落リスク、シニア時代になっての思わぬ出費(傷病など)、インフレ、増税、さらには勤務先の状況変化もあります。WATANKOの場合、不動産リスクがこれに加わり、変数があまりにも多いためリスク資産運用の手仕舞いの時期・方法についてはまだまだ空想の域をでていません。


2011年6月23日 (木)

資産運用も10年過ぎたらチキンレースの始まりか

以前、インデックスファンドの売却について投稿した時にふと感じたことを今回は追記したいと思います。

個人投資家の資産運用について、予定している運用期間が折り返しを過ぎて、後半戦に突入し始めた時、あいからず暴落リスクを抱えていることに果たして暢気でいられるのでしょうか。度胸試し、チキンレースを続けることに無謀な面は潜んではいないでしょうか。

WATANKOのリスク金融用品による資産運用は40歳4ヶ月時点からスタートして20年後をゴールとしています。もう少し詳しく述べるとすれば、19年8ヶ月経過時点で60歳定年をむかえ、退職金を受領予定です。その資金もふくめて、60歳4ヶ月経過時点でそれまでの積み立て投資+運用結果+退職金を対象に老後の資金利用を計画立てします。(勿論、青写真はそれより前から描いておきますが)

そのころには相続も完了、二人の子供も大学を卒業、就職している可能性が大きい(願望入ってマス)ため、大きな不動産投資以外の大きな資金需要はありません。またその後も不動産賃料収入は継続しますが、物件の修繕維持やリニューアル資金、そして子供たちへの生前贈与の原資にする予定です。

つまりは定年退職以降の生活費は、それまでの積み立て投資+運用結果+退職金、それに年金(22年後にはいったいいくら貰える世の中になっているのやら...)をその原資とします。勿論上記資金の残高は毎年、預金や国債など安定運用はしますけれど、利回りに大きな期待はしていません。


かような将来計画を考えているのですが、もし長期の資産運用中、たとえば20年の運用期間のうち18年経過の時点で、相場の大暴落や急激な円高にみまわれたら、残り2年でどれだけ回復できるでしょうか。

WATANAKOには、これまでたった3年あまりの運用経験しかありませんし、暴落の原因や程度にもよるので、ある程度であっても確信めいた話はできませんが、短期間(ここでは2~3年を指します)で、暴落前の資産残高にまで回復できるとは全く楽観視できません。

そうなると積み立て投資の元本残高が予定元本総額の半分を超えたあたり(資産運用の予定期間の折り返しを迎えた頃)から、毎年少しずつ暴落からの回復が絶望的→運用目標大幅未達の懸念が強まってくるのではないかと思います。

14~15年目あたりを過ぎた時点で年間平均利回りが目標を達成していれば、いっそここいらでリスク資産総額の6~7割方を売却して、利益確定させるか。それともこのまま予定通り全額もってハラハラドキドキで残り5~6年をチキンレースするのか。

(つづく)

2011年6月21日 (火)

Billableにならない時間を惜しんでも...

先日の投稿「高額な家賃を支払っていてカネが貯まるのか?」での吊られた男さんのレスにインスパイアされて、日頃から感じていることを急遽投稿してみたいと思います。

働くこと以外で時間を余計にかけること=給与を元にした時給換算でロスを発生させている。だから時間を時給におきかえて損得を考えよという考え方が最近よく見られます。

でもそれはいつでも働いただけ残業代(換言すれば売上)が必ず支給される労務者であることが前提な場合に限ります。

例えば日曜日の午後に、とある場所に自転車で30分かけていくか、それともタクシーで1,500円かけていくか迷うような時に「私は時給4,000円だから30分なら2,000円。ゆえに1,500円の方が安いからタクシーを使う」と判断します。

でも実態はキャッシュが1,500円支出されるだけであり、その分明らかに当人の家計は悪化します。(ちょっと大げさですが)

現実にはその人の日曜日のその時間はBillableな時間ではないのです。手に入らない架空の2,000円と1,500円の現実の出費を比較することはナンセンスだと思います。

時給換算の論理が完璧に通用する人は、自分の24時間全てが金を稼ぐ時間に当てられる人だけです。だからそのような人はNon-Billableなことはできるだけしたくない。Billableな時間の割合を極限まで高めていかなければなりません。

典型例は売れっ子タレントでしょう。所属事務所はタレントの時間を極力Billable化しようとします。だからBillableにならない時間は最低限ですませられるように都心に住ませたり、移動は近くのロケ場所でも早くいけるタクシーを選びます。睡眠時間も削らせます。

俺の時給はX千円。だからX千円以下の行動は無駄、またはX千円以下の出費ならOKとしたり顔で言う人は「その時間があなたにとってもともと稼ぐことに使える時間ですか。あなたはBillableな時間をどれだけ確保できるのですか」と聞きたいです。

その他の視点として以下2つの雑感をあげておきます。

①企業に新卒入社し、若いうちは残業代が出ますが、そのうち40歳前後になって幹部職になると労働時間は裁量の範囲内ということで残業代は支給されない(夜10時以降の深夜手当を除く)のが常であります。だから幹部職にとっては自分の時給を下げないためには定時就業時間内で求められる仕事を行い、成果を出さねばなりません。残業すればするほど時給が下がり、その人の労働価値は下落することになります。

また幹部職が残業代のつかない残業を一生懸命行い成果を大いにあげることで、昇進・昇格を獲得し、その結果、時給があがることで後からコンペするという見方もあります。

②さらに企業の側からみてば、ともすれば残業時間増は生産性の低下、電気・空調代などユーティリティ・コスト増、割増しな人件費支出を伴うものであり、褒められたものではありません。(皮肉なことに仕事を自宅に持ち帰ってのサービス残業は奨励するかもしれませんが)

そうそうユーティリティ・コストで思いつきましたが、今年、日本の企業は節電対策に力を入れていますが、経営者は浮いた電気代をみて、電力需給の行方如何にかかわらず、来年も今年同様の節電を続けたくなるかもしれません。

2011年6月20日 (月)

株式投資大好き上司との来るべき対話

先日、上司(部長)と外出して昼時に帰社するとき、当人が弁当を買って会社に戻ろうといいました。いつも昼食時に弁当を買いに行くことはよくあるので、部長の提案どおり、会社の近くにあるほっともっとに立ち寄りました。かるく15人くらい順番待ちしているので、ちょっとためらいましたが、部長は意にかえさない様子。20分後、その理由はわかりました。部長はほっともっとの株式を持っており、優待でもらった弁当の金券を使いたくてほっともっとに寄ったわけです。

前置きが長くなりましたが先月から勤務先での異動があり、古巣の部署に戻ってきました。以前いた時とは別の部長になっていたのですが、この人、競馬と株式投資が好きで普段のカジュアルな部内の会話にも株式相場の話を混ぜてきます。毎日個別の銘柄の値動きの話題を部員によく話しかけます。

株式投資のために業界や個別企業の研究もやっているようで、よくそのネタも披露してくれます。(別にこちらが尋ねたわけではないのですが)

忙しいときにはちょっと、というかかなりウザいのですが、本人は悪気なさそうに、いつもニコニコ人当たりがよいので、まあいいかと話につきあってます。

今日も「ゼンショーや伊藤園の優待がたくさんあって家族全員でも使えきれないよ。どうしよう。」としきりに困っていました。(なら牛丼でもおごってくれよ!まあいいけど)

ところでこの異動先の部署では、おくらばせながら近々、私の歓迎会を催してくれる予定です。しかし果たしてその場で部長から株式投資の話題を振られたらどうしようかとちょっと考えました。

私はインデックス投資をやってますと、キーワードを並べ立てまるで別世界の投資をしているように振る舞うか?部長からは「そんなの儲からないよ」とやんわりと否定される可能性も少なくないですし、それはかまわないですが、同席している若手社員がインデックス投資に興味をもつだろうかとちょっと試してみたい気分です。

それに今回の歓迎会でなくとも、将来、どうもこの部長とは資産運用トークをする可能性が高そうです。はてさて。

2011年6月18日 (土)

高額な家賃を支払っていてカネが貯まるのか?

今回はちょっと辛口(あるいは余計なお世話)を承知で投稿します。

住宅について、持ち家と賃貸とどちらが良いかというかなり手垢がついた話題がありますが、こと資産運用というテーマの文脈の中でこの話題が語られるときには、賃貸派が優勢な印象をうけます。住宅ローンを抱えないこと、居住を変えることが容易なので住居費を変動費化できることなどがリスク面、経済面でのメリットでしょうか。

ところでふと思ったのですが、既婚、子持ちの市井のサラリーマンが賃貸住宅に住みながらも貯蓄(資産運用)をしっかりと進めていくことを考えた時、一体家賃として許容できる金額はどれくらいなのでしょうか?

例えば都内に勤務するサラリーマンであればどうでしょうか。既婚、子持ちとなると3LDKくらいの間取りは必要です。通勤時間は電車に乗っている時間は1時間程度にとどめたいから山奥から通勤するわけにもいきません。

このような平均的(いまやそんな家庭は減りつつあるかもしれませんが)なケースでは許容できる家賃の金額はどれくらいでしょうか。

WATANAKOの皮膚感覚で言わせてもらえば、私が許容できる家賃はせいぜい100千円程度です。子供に一定のエンジェル係数をかけ、自宅にデスクトップPCや自家用車を少なくとも1台所有しながら、月にそれなりの金額を積み立て投資するとなれば、家賃にそれほど金額がかけられません。

また給与がそれなりに高かったとしても、私には賃貸住居に月150~200千円を費やす経済観念はありません。その分貯蓄にまわします。

しかしながら100千円以内で3LDK物件を探すとなると、駅からの距離や築年数、設備や周辺環境にある程度の妥協が必要になるでしょう。

ためしに賃貸物件紹介サイトで探してみました。学生時代に住んでいたことのある都内目黒区某所あたりでは100千円で3LDK物件はほとんどみつかりません。結婚後住んでした川崎市の中原区では最寄駅からの距離が遠かったり、築年数が20年前後であれば3LDKで100千円以内の物件がいくつかありました。

本気でお金を貯めようと思えば、最大の支出である家賃を抑えることがまず第一ではないでしょうか。資産運用にドライブをかけることと、グレードや利便性が高い住居にお金を費やすこと。この2つについてどのようなバランス感覚を個人投資家の皆さんはお持ちなのでしょうか。

築15~20年程度、多少くたびれて、狭くて利便性が悪い住居であっても住み続けて貯蓄を増やします。子育て終了・シニア世代になってから、貯めた資産を背景に残り20年をそれまでよりもちょっと上等な住居にて暮らすのがよいのでしょうか。あるいはお金は住居ではなく、別のことに費やすのでしょうか?またはあらゆる家計リスクに備えて、自らの住居にはずっとラグジュアルな部分をもたずに生きるのでしょうか。

最後にもう一度。

人それぞれですが(これを言ってはオシマイか)、一般のサラリーマン家庭が家賃に150千円とか200千円かけていたら、お金なんか貯まらないんじゃないかと自然に思う次第です。

2011年6月17日 (金)

そういえばボーナスが出ていた

会社に入ったころは、お金の使い方もルーズで毎月の給与も半月も過ぎれば、うーん、お金がない!何に使ったっけ?と毎月、給与10日くらい前になるとちょっと焦った時代でした。結局、合コンとかデート代に散在していたわけです。

ですからボーナスが砂漠で出会ったオアシスのようにありがたく、半年に一度の潤いで毎月の生活費の補填をしてしのいでいました。いまから思えばひどい家計ですね。(しかしながら借金は絶対にしていませんでした。当時から利息を支払うことに対して極度の拒否反応をもっていましたから)

それが結婚で一変しました。天引き貯金を始め、生命保険にも加入し、毎日の支出に気を使うようになりました。結婚後2年もしないうちに子供も生まれたことで一層シビアになりました。自分の趣味の支出は自動車雑誌を買うくらいです。ボーナスも基本は5万円だけを毎月の生活費の補填に廻し、あとはほとんど会社の一般財形貯蓄に追加していました。

結婚後の家計管理(出費抑制)が定着したため、ボーナス・シーズンだからといって特別な出費を考えることがなくなりました。過去にボーナスを積極的に消費に廻したことは、不意のマイカー買い替えの出費が1度と、資格試験の予備校通学費用の捻出の時(1~2度)くらいです。それも10年以上前の出来事でした。21世紀に入ってからはボーナスの支給をほとんど意識しなくなりました。

かようにWATANKO家ではボーナスの存在感はとても希薄です。家電購入が必要な時はボーナス時期にかかわらず購入しますし、海外旅行もめったに行きませんからその他の大型出費はありません。将来の大型出費といえば自動車の買い替えですが、少なくともあと6~7年はその予定もありません。


したがいボーナスは毎回、給与口座に気が付くと勝手に振り込まれていて、そのまま放置状態。毎月給与とあわせて一定額の残高になれば証券口座に振り替えて、積み立て投資にまわすだけです。

でもボーナスをあてにした家計、ボーナスを機会に大型出費をする癖がついていなくてよかったと思います。

2011年6月15日 (水)

違法駐車よ、こんにちは(自転車編)

またまた違法駐車の被害を受けました。ただし今度は自転車です。

なお自動車のケースはこちらでございます。


違法駐車よ、こんにちは

(続)違法駐車よ、こんにちは

今回とめてあったのは白いボディのやや女性的なデザインの自転車です。

警察に問い合わせたところ、自動車とはずいぶん扱いが異なりました。一応識別できる登録ナンバーの有無や届け出などから盗難届けがでている自転車ではないことが判明しました。警察曰く、「ですから止めてあった私有地の持ち主さんにで処分していただいて結構です。」とのあっさりした反応です。まるで家の敷地内に通りがかりの人が捨てていった空き缶を処分するがごとくです。

結局、自分でコストをかけない形でその放置自転車を処分しました。もちろん人気のない山中や河川敷に移動して捨ててくるという違法投棄めいた処分ではありません。

しかし自転車もずいぶんコモディティになったものです。子供の頃は、自分という個人の行動範囲を拡大させてくれるギアであり、小学生や中学生の頃の自分にとっては自転車が毎日の生活のパートナーでした。高校を卒業し、大学浪人中は原付バイクがそれに代わり、大学に入ってからはそれが自動車となりましたが。

いまでも小学5~6年頃に買ってもらった5段変速ギアが付き、リトラクタブルライトのスポーツタイプ?の自転車に乗って市内を走り回ってあちこち出かけていった思い出を忘れません。

などと書いているうちに、なんだかまた自分専用の新しい自転車がほしくなってきました。運動不足解消を理由に、カミさんと一緒に、自転車ツーリング趣味でも初めてみるかなあ。

最後に警察から聞いた怖い忠告をひとつ。

元駐車場のような更地の土地は自動車や自転車の不法駐車→結果としては不法投棄につながるケースも散見される。敷地内をいつも綺麗にすること、できれば敷地境界線まわりを杭打ちして囲ってしまう、「私有地につき駐車厳禁」など看板を立てるなど事前の予防策をとられることを推奨する。

・・・だって。たしかに特に自動車の乗り捨ては後々処分するときに費用がかかり、手間が面倒なことは明白。

何か対策を講じなければならない機運になってきました。

ああ、またWATANKOから週末の休息を奪わないで欲しいです。(笑)

2011年6月13日 (月)

(続)インデックスファンド、もしも売却

(前回からのつづきです)

1年~数年内のうちに、15~20百万円の資金需要が発生することを想定して、ETFと評価損を抱えるインデックス投信を売却後、どのようなリスク資産が残るでしょうか。

一覧は以下です。

201106102


ETFと評価損を抱えるインデックス投信の大半を合わせるとリスク資産全体の45%にもなります。(前回投稿ご参照)それでもって一方、上記の部分、残る55%のリスク資産については評価益2,322千円含む残高26,947千円です。上記の商品群の運用期間は37か月間であり、平均資産残高は11,797千円となります。これに対して平均年間利回り金額は753千円になります。計算上は37か月間運用した結果、平均年間利回りは6.4%という計算結果になります。

また「わたしインデックス」を使い、Aグループについて期待リターン、リスク、シャープレシオを試算してみました。(カッコ内は5月末の全体の試算結果です。)

*期待リターン   5.8% (5.7%)
*リスク     15.6%(16.3%)
*シャープレシオ  0.37 (0.35)

なんだか、あまり変わり映えしませんね。(笑)

もちろん今回の試算は評価損をほぼ±ゼロにもっていくために評価益のある商品を同年に売却したあと、残りのリスク資産から計算した結果にすぎません。

しかしながら、上述でおきた起きた結果というのは総額約20,000千円はリスク資産で運用せず、普通預金(金利がほとんど全くつかない存在として定義)にいれたまま、それ以外の資金で積み立て投資を行い、元本24,675千円まで残高を積み上げたところで平均年間利回りが6.4%であったのと同じです。
(都合がよすぎる解釈でしょうか?)

でも自分としてはこんな理屈でもつけて売却しないと、評価損を抱えた商品を処分せざるを得ない無念さを払拭できません。(買値にこだわる市井の人間ですからね)

でも自分の場合、トータルでギリギリ最低線の評価益がでており、まだマシな方かもしれません。リスク資産全体でマイナスになっており資金需要にあわせて損益トントン売却してもなお評価損がある商品をたくさん抱えたり、必要資金を確保するためには、どうしても売却損を確定させなければならなかったりするケースもあるかと思います。確定申告で売却損の繰り延べ通算ができるといってもたった3年間です。私からみれば短く、心もとない期間に思えます。

なお今回の試算においては、幸か不幸かインフレを考慮していません。(ほとんどしなくて済んでいる)現在価値割引を考慮しなくてもほとんどよかったのは幸せなのでしょうか。それとも不幸せなことでしょうか...。

こうしていざ資金需要が発生したときのために予行演習をやってみました。

2011年6月12日 (日)

インデックスファンド、もしも売却

1年~数年内のうちに、15~20百万円の資金需要が発生することを想定して、もし手持ちのインデックスファンドを売却するとなれば、どのようになるかシュミレートしてみたいと思います。

シュミレートのベースは本年5月末の運用状況を用いてみます。

月次の運用状況でお知らせしてるとおり、WATANKOは28本の保有商品を以下の3つのグループに分けています。

Aグループ:
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。これも当面保有継続してETFの動向をモニタリングする。ただし大きな資金需要が発生すれば、直ちに売却する方針。ETFの分配金はAグループの商品の購入資金にあてる。(海外ETFの分配金は為替動向によって円転のタイミングを図る)

Cグループ:
かつて積み立てていた商品で、より信託報酬が低い商品に積立先を切り替えたため、現在保有のみ。現時点では評価損を抱える商品ばかりで塩漬け中。評価益がでたら売却し、Aグループの購入資金に転用する方針。また評価損があってもA、Bグループの一部商品とセットで売却することもありえる。

上記のインデックスファンドで売却対象にあげてみるのは、上記のBグループとETFパッケージと、投信積立投資開始初期に購入した(換言すれば主にリーマンショック発生前に購入して、評価損を抱える商品群)インデックス投信であるCグループです。

Bグループ+Cグループの合計では以下のとおりです。

201106101


(Notes)
◆商品名は略称です。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは81.06円/$です。
◆日本債券クラスへの投資はSBI資産設計オープン(すご6)とセゾン・グローバル・バランスファンドに含まれている部分のみです。
◆評価記号の内容は以下です。

◎:+15.0%~
○:+ 5.0%~+15.0%
△:+ 5.0%~▲ 5.0%
▲:▲ 5.0%~▲15.0%
×:▲15.5%~

Bグループ+Cグループの合計では損益はほぼトントンですね。若干損がでますが、ETFの今年の分配金との通算でほとんど埋められると思います。

振り返ると、まったくの後知恵ですが、これまで3年3ヶ月運用してその時点までの積み立て総額の45%は運用益がでない、普通預金にただお金を入れておいたに等しいということです。あくまで計算上の話ですが。

では残りのAグループではどうでしょうか。

(つづく)

2011年6月10日 (金)

Intermission 2011/6/10

日経平均が調子悪し、新興国株もイマイチ、そして円高進行・・・。

澤上社長じゃあないけど、仕込み・仕込みの時期じゃありませんか!

・・・だのに指をくわえて最小限の積み立て投資しかできない現在の状況がつらいです。

というとちょっとオーバーですが、相場の下落状況を目の当たりにすると、インデックス個人投資家の方々のうち、何人かがやっているように、定期積立+相場下落時にスポット買いのコンビネーション作戦には最近、大いに魅かれるものがあります。

もし毎月の積み立て金額レベルが4月までの水準に戻ったとしたならば、それからは毎月積み立て原資総額の半分~3分の2を定期購入して、残りの分は基準価額が平均購入残高を下回った時のみスポット買いに走るという作戦を試してみたいです。1年間くらい試行してみて、そのような手間暇に、自分が耐えられるか確かめてみたいです。

いやー、やっぱり面倒くさいや、毎月1発積立でいいや、となればもとの積立方式に戻すだけです。

しかしホントはそんなことを妄想する前に、不動産賃料未収入トラブルの解決と今後の賃貸契約対応を進めるのが先ですね。現在、アクション中ですので折を見て中間状況をブログにUPしたいと思います。

2011年6月 8日 (水)

幸せな人生が語られた会葬礼状を出せるだろうか

WATANAKO が住んでいる地元の名士というか長老というか、顔役みたいな御仁が5月半ばに急逝されました。同じアパート業者と取引をしていたので、その業者経由で聞いたのですが、相続対策にとアパート建築を計画していたものの、実現が間に合わず現在、現在相続手続き中なので、アパート建築計画も宙に浮いてしまったとのことです。

御仁はWATANKOの亡き父とも親交があった模様で、父の葬儀時の香典帳を確認すると5ケタの香典を頂戴していました。既にその御方の葬儀は終わっていたのですが、おくらばせながら香典を持ってご自宅を弔問しました。

御仁の香典返しに入っていたご会葬礼状(喪主はご子息)をみて、この方はさぞかし充実した老後を送られてきたことがしのばれます。以下一部引用させていただきます。

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「いい人生だった 心からそう思います」
いくら年を重ねようとも、父の働く姿はおとろえることなく、目に映る姿はいつの時も生き生きとしておりました。
米作りに始まり、好景気の後押しもあって宅地造成、テニスクラブやアパート・マンションの経営・・・。多岐に渡ってその手腕を発揮してたものです。
生涯現役を貫き通し、我が親ながらただただ脱帽するばかりでした。
全力投球で仕事をこなし、合間にはテニスやゴルフ、そして古代の営みを伝えるマチュピチュ、爽やかな潮風に身をゆだねたカリブ海クルーズなどの海外旅行。十分過ぎるほど、謳歌した人生に必ずや満足していると信じてやみません。
(以下略)

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件の亡くなった御仁と同年代は戦前生まれで、終戦直後の日本で働きっぱなしの貧しく苦労を重ねた時代を生き抜いてきた御方も多いでしょう。そういった方々の中には人生は働くことばかりに費やされ、娯楽や趣味などがあまりなく、余生の過ごし方に不器用になってしまう方も少なくないかもしれません。

しかしながら、今回とりあげた御仁はシニアライフを大分エンジョイしていた様子が礼状からみてとれます。正直、ここまで人生を楽しんだ故人を謳った礼状は初めてみたので、軽いショックですらありました。

なんだか将来、私が亡くなった際には、息子たちはどのような会葬礼状を用意するのか知る由もありませんが、会葬礼状の文面はともかく、私の生き様を少しは息子たちに知っておいてもらいたいという気持ちを持つようになりました。

そして、同様に亡き父の生き様をもっと知る機会があったらよかったなと、自宅の敷地内の隣に建ち残っていて、今は誰も住んでおらず、灯もない真っ暗な母屋(私の生家)をみて後悔とも懺悔ともいえない気持ちのまま、ため息をはく夜長でした。

2011年6月 7日 (火)

住宅エコポイント、間に合わず

WATANAKOが計画中の新規アパートですが、その早期実現を促すインセンティブがひとつ消えてしまいました。

以下、新聞記事から引用

***************************
朝日新聞 
2011年5月13日17時17分
 住宅エコポイント、終了5カ月前倒し 7月末着工分まで

 国土交通省は13日、省エネ型住宅を新築、改修する際に与えられる住宅エコポイントについて、7月末までに着工した工事を対象にすると発表した。当初12月末までの着工分としていたが、利用者が多く予算超過の懸念が出てきたため、5カ月前倒しする。

 住宅エコポイント制度は2010年に始まり、総額2400億円を投じている。新築、改修合わせて120万戸の申請で予算が埋まる見通しだが、今年に入って申し込みが増加。4月末で約66万戸が申請されている。

***************************

引用終わり

WATANKOも取引のあるアパート建築業者から、今年中に着工すれば住宅エコポイントが1戸あたり300千円分付きます、8部屋のアパートを建てれば2,400千円付くわけです、という話をうけて、そんじゃあ~まあチト早いけけれども、エコポイント以外にも早期実現のメリットはあるし、新規アパート計画をドンドコ進めますか...。

と欲の皮を突っ張らせていたところ、新聞記事にあるとおり、制度は前倒しであえなく断念となりました。

でも見方を変えればこれでエコポイントに惑わされて拙速な計画進行をすることなく、じっくり取り組んでいくことができます。(調子の良い解釈ですね。)

とはいえ5年も6年もかけてのんびり進めるわけにはいきません。なにせ新規アパート計画の背景には相続対策という大きな目標を抱えていますから。

+++++++++++++++++++++++++++

WATANAKO が住んでいる地元の名士というか長老というか、顔役みたいな御仁が5月半ばに急逝されました。同じアパート業者と取引をしていたので、その業者経由で聞いたのですが、相続対策にとアパート建築を計画していたものの、実現が間に合わず現在、現在相続手続き中なので、アパート建築計画も宙に浮いてしまったとのことです。

2011年6月 5日 (日)

(続)2011年5月末運用状況

(前回からのつづきです)

前回の続きとして、ファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたアセット別のパイ・チャートは以下のとおりです。

201005313


さらに「わたしのインデックス」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに期待リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*期待リターン   5.7% (5.6%)
*リスク     16.3%(16.4%)
*シャープレシオ  0.35 (0.34)

それと今月から利回り実績も記載してみます。(カッコ内は先月数値)

*購入元本総額  44,799千円(44,624千円)
*評価損益    2,244千円(3,550千円)
*運用期間    39か月(38か月)
*平均残高    28,391千円(27,971千円)
*平均年間利回り 2.4%(4.0%)

また投信だけのものも作ってみました。

201105314


<概況>


先月末は評価損益がインデックス投資を続けてきた中で最高額(3,550千円)をマークしたものの、今月末では株安や、やや円高により評価損益は前月の3分の2まで減ってしまいました。おまけに不動産賃料収入の激変の影響により、毎月の積み立て金額を5月からは従前の4分の1から5分の1程度へと減らすことになったため、WATANKOのインデックス投資活動は大幅にスローダウンです。

まあそれでもインデックス投資をやめるわけではないし、淡々と続けていきます。

2011年6月 4日 (土)

2011年5月末運用状況

インデックス投資を始めて3年と3か月経過しました。5月は陽気が良く一年で一番快適な季節かもしれません。運用状況はそうでもありませんが(笑)

では5月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは81.06円/$です。
◆赤字は現在、積立中の商品です。
◆日本債券クラスへの投資はSBI資産設計オープン(すご6)とセゾン・グローバル・バランスファンドに含まれている部分のみです。
◆評価記号の内容は以下です。

◎:+15.0%~
○:+ 5.0%~+15.0%
△:+ 5.0%~▲ 5.0%
▲:▲ 5.0%~▲15.0%
×:▲15.5%~

201105311


さて、次に28本の保有商品を以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。これも当面保有継続してETFの動向をモニタリングする。ただし大きな資金需要が発生すれば、直ちに売却する方針。ETFの分配金はAグループの商品の購入資金にあてる。(海外ETFの分配金は為替動向によって円転のタイミングを図る)

Cグループ:
かつて積み立てていた商品で、より信託報酬が低い商品に積立先を切り替えたため、現在保有のみ。現時点では評価損を抱える商品ばかりで塩漬け中。評価益がでたら売却し、Aグループの購入資金に転用する方針。また評価損があってもA、Bグループの一部商品とセットで売却することもありえる。

201105312


(つづく)

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