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2011年6月29日 (水)

業種別ETFは中途半端(Refrain 2011)

ETFの中で業種別ETFは出来高が伸びず不振といわれて久しいですね。

私もさもありなんと思います。投資対象を考える時に心理面で、業界別ETFは「個別」に投資するか「市場」に投資するかの明快な選択肢の狭間に存在する中途半端な商品だと私は思います。

有望な特定の業種に絞り込んで株式投資するなら、いっそ有望業種の中の個別株まで選び込んで投資したくなるのが通常の指向ではないでしょうか。今後の有望業種を探索する意欲と自分なりの手法があれば、自分の思い通りの企業株の構成にならない業種別ETFよりも、ETFを通り越して個別株を選び、それを組み合わせた方が、その後の管理も含めて明快で容易だからです。

たとえば、自分が自動車業界を投資対象に選んだ場合、トヨタ・ホンダは欲しいけど、○○自動車は結構という自分なりの組み合わせを、業界別ETFはかなえてくれません。

「そうは言ってもA業界は全体として将来有望だし、特定企業まで選び込む勇気はないけれど業界自体には投資したい。」つまり投資対象を絞りすぎてヘタを打ちたくない心理もあるかもしれませんが、これをつきつめていくとヘタ防止のために「A業界だけでなく、B業界もいけそうだから...おっとC業界も捨てがたい...しからばD業界は...」と、どんどん拡散し、結局、市場全体(TOPIXや225連動)を買うという結論に行き着きくのではないでしょうか?

「WATANKOの話は極端だ。俺は有望な業種TOP3の業種ETFしか選ばない。」という人もいるかもしれません。では、

*その3つのうち、廃れた業種がでてきたら入れ替えはどういう基準でするのでしょうか?
*3つの業種ETFの配分見直しはどうするのでしょうか?(そもそも適正な配分とはどうやって決める?)
*各業種別ETFの構成株に、自分の気にいらない企業が増えてきても信仰を保ち、保有し続けるのでしょうか?

業種別ETFをもち始めるとなると、こういった悩みが付随してできてきます。そもそもこの手の悩みから解放されるために「市場」全体に投資することにしたのに、中途半端に市場を絞り込んでいるから、付随して色々なルールを自分で決めねばならず、その決めたルールの中にヘタを打つリスクがいつも潜んでいることになります。

まあそれでも日本人にとってならば、海外企業の場合なら業界別ETFを買う意義はあるかもしれません。

何せ海外企業に関しては個別企業の認知と経営現況把握、将来性についての見通しをたてる難しさは日本企業の比ではありません。そのために、個別株を選びたいのですが、情報入手と判断が難しい場合には代替に業種別ETFをえらぶのもリーズナブルかもしれません。でもその場合でもTOKやEFAを選ぶ方が簡単・安心ですけどね。

インデックス投資ブロガーの中にも業種別ETFを購入していますという方はあまり見かけませんが、支持者はどれくらいいるのでしょうか?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

上記は2010年5月17日の投稿記事を、一部修正・再掲したものです。それにしても業種別ETFは今後どうなってしまうんでしょうかね。ETFにネガティブな人間の心配することかと言われてしまえばそれまでですが。

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コメント

業種別ETFはアマチュア向けではなくプロもしくはセミプロ向け商品だと思います。。

業種別ETFの使い道としてはプロの投資方法であるウェイト調整によるベンチマーク超過リターン狙いには便利なツールです。
また、ヘッジファンドの常道であるロングショートにも便利なツールです。日本の自動車メーカーの中でホンダが有力だと思えば、自動車業種ETFをカラ売りしてホンダを買うことでマーケットリターンは愚か、業種のリターンも除外したα(絶対的リターン)を狙うこともできます。
このようなヘッジファンドが行っているような極めて高度(?)な投資を可能にするツールだとは思うのですが・・・
なぜか人気が無いようで残念です。

吊られた男さん

レスありがとうございます。

商品とテクニックを組み合わせた色々な手法があるのですね。参考になりました。
(とはいえ、とてもまねできそうもありませんが)

少し話はずれますが、著名なインデックス個人投資家ブロガーの方々は個別株の経験がしっかりとあって、それが私には及びもつかない金融リテラシーを形成していることを最近よく感じます。

私のようなリスク資産による運用はインデックス投資が初めて、という人はいろいろなブログを徘徊する限りでは少数派ですね。

>WATANKOさん

著名ブロガーの方々の場合、インデックス投信が充実していなかった時期から投資をしているために個別株などを扱っていたということもあるかもしれませんね。


私もそうですが、ここ数年にブログを始めたような人は最初からインデックス投資という人もそれなりにいると感じています。
あとはそのような人の中から著名な投資ブロガーが登場するか・・・でしょうか。

吊られた男さん

私もインデックス投資から資産運用を始めたブロガーの一人として、著名になるかどうかは別としてブログ自体はできる限り続けたいと思います。

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