インデックス投資の実績を明かしている理由
インデックス個人投資家ブロガーの皆さんが、自らの資産運用内容、運用成績についてどれくらい開示しているかは人によってまちまちです。(当たり前の話でありますが)
平均的な開示内容としては、
*ポートフォリオの内訳推移
*アセットごとの評価損益率の推移(たいてい複数の期間にわけて開示している)
*購入・保有している商品
といったところまででしょうか。
しかしながらブロガーの中には実際の投資の実額、評価損益の実額までオープンにして、つまりは自分のリスク資産をかなり開示する人も少なからずいます。(勿論大前提として個人を特定できる情報は開示されていない匿名ブログでのケースですが)
かくゆうWATANKOもその一人です。自分でも言うのもナンですが、月次で保有している金融商品のアセット別・商品別投資の実額と評価損益率および実額、ポートフォリオの推移などインデックス個人投資家の中では相当詳細に開示している方だと思います。
しかるにその理由は?
1.インデックス投資に興味をもつ人にリアルな現実をみてもらい、投資の有無(含むポートフォリオの編成検討)の判断材料として少しでも役立ててもらいたいから。
私はインデックス投資推奨派ですが、同じようにインデックス投資に興味関心をもつ人たちにこの投資法を推奨する場合、金額ベースでもって運用の実態をみてもらうことがインパクトがあると考えたからです。
インデックス投資に興味があるけれど、実際には長期間運用することで、どんな波乱万丈が待っているのか。運用期間中、それぞれのアセットクラスがどれだけ上がって、どれだけ下がるのか。実額でそれを目の当たりにしてもらい、現実を知ってもらいたいからです。
2.日本における個人投資家のインデックス投資が本当に報われるのか、それとも多いなる幻想であるのか、2008年から20年の現役サラリーマンの時代の積み立て投資期間で証明(あるいは暴露?)してみたいから。
そのためにインデックス投資の成果を実際の数字でがっちり表したいと思います。時には10,000千円も凹んだけど、最後は+20,000千円になりましたというようなハッピーエンドが果たして待っているのか。
◆日本株式はやっぱりヨレヨレボックス株じゃあないか。
◆先進国/新興国株式はそれなりにあがったけど○○ショックのたびに急落して、最後はチョイ黒に終わったね。
◆海外債券も為替をのぞけば損益トントンだったなあ。
◆STAMだのeMAXISだの散々勧めておいて、結局儲かるのか(儲けたのか)...。
などという現実に直面した場合、今のインデックス投資を推奨する著名人がどうコメントするか見ものであります。(でも大半はリタイアしてしまっているかな...。)
注)投資はあくまで自己責任なので、別に彼らにクレームをつけるつもりはありません。
3.一体いくら規模の話で大騒ぎしているのか、ブログ閲覧者には冷静に捉えてほしいから。
個人投資家ブロガーが定期的な運用状況を開示する際、やれ年初来+10%だとか、投資開始から▲20%に下落しているとか言うたところで、実額でどのくらいの話なのか。
▲20%といっても金額で▲10千円の話なのか、それとも▲10百万円の話なのかで読み手の捉え方も変わってくると思います。
損失額が少額であれば、その後の積立継続や相場回復ですぐに取り戻せることもあるでしょうし、利益額が少額であれば、その後の相場の影響ですぐに吹き飛んでしまい、とても利益が出たと安心できる話ではないと思います。
「運用状況は▲50%!そりゃあ大変だ。え、金額では▲5,000円?なーんだ。」
勿論、この駄ブログの来訪者の中には「匿名ブログだからといって、ここまで運用結果(言い換えれば儲け具合、懐具合)を開示していいのか?やりすぎじゃん。馬鹿かも」と思う方もいることでしょう。
でもWATANKOが詳細まで開示しているのはあくまでリスク資産についてのみです。副業(家業?)の不動産事業の収支全容や土地の評価額、預貯金・保険、年収、各種税金・社会保険料の支払額、借入金など等収支・資産内容の全体を開示しているわけではありません。
イメージでいえば資産100の内、30についていくら詳細に開示しても、のこり70は非開示ですから、別に焦りも心配も湧いてこないです。(WATANKOのリスク資産のウェイトが30%だと証言しているわけではありませんよ。為念。)
とはいいつつもそれなりの注意は払っています。
当然の話ですが個人を特定できる情報は開示していません。また資産の一部とはいえ、ここまで詳細開示しているため、例えばオフミとかインデックス個人投資家のイベントに出席・参加することはまずありませんが、万が一あったとしても、「自分はあのブログの著者です」などとは決して明かさないでしょう。
(いけね、そんな著名なブログじゃあなかったですね。)
いやー、いつの日か「YY年の運用の結果、資産がXX,XXX,XXX円増えました。ありがとうインデックス投資!」と言える時が来るのを(ほどほどに)期待しています。
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