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2011年8月 9日 (火)

ついでに東京電力について思うところをいくつか

前回の続きというわけではありませんが、東京電力についていくつか思うところを述べたいと思います。

私は東電を倒産させることよりも、存続させて長年にわたって贖罪させることを希望します。

世の中では東電の今回の事態に対する処理について、本来あるべき責任をとる順番が守られずに株主や社債保有者が保護されていることに不条理を感じる人が多いでしょう。

全く同意見なのですが、実際問題どうでしょう。

株主にとっては東電株はすでに紙屑に近づいていますし、当面無配はつづくでしょう。
株主にとってみれば東電は既に死んでいるのです。

金融機関等も社債を沢山保有しており、これは保護されても、東電の資金繰りのため追加融資を政府から強要され、リスクを負う羽目になるでしょう。

それと今後の予想は以下のとおりであり、換言すればそうなることが前提です。

役員・従業員はこれまでの甘い処遇を大幅にカットされます。世間的にも勤務先を明かすのがためられるやもしれません。

東電は経営の固定費を極限まで切り詰められ、事業経営と従業員の生活はカツカツになります。

若手の流出も出るでしょう。元東電という肩書が転職活動にマイナスに働かないことを祈りますが。

そしてこれらの状態がいつ元通りになるのか、全く見通しがつきません。


・・・・私は決して甘い事をいっているつもりはありません。東電は即、安楽死にするのではなく未来永劫にわたって贖罪の重荷を負い続けるという、より過酷な道をたどってほしいと思います。

それもまた今回の事故を風化させないためのひとつの手段だと思います。

死刑よりも、重労働つき終身刑です。

東電がなくなっても東電が担ってきた社会的役割、機能は必要であります。この担い手としてはやはり「東電」が継続するのが一番合理的だと考えます。(発送電分離とか形態の論議はありますが)

ただし安全性は損なわず、コストはできるだけ安く(低賃金、徹底した合理化)で、日本の高コスト体質の是正にここはひとつ貢献してもらいましょう。

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