吊られた男の投資ブログ(一般人の投資生活)にて“Funds of the Year 2011”の投票結果が速報されました。(吊られた男さん、情報ありがとうございます。)以下転載させていただきます。
1位:CMAM外国株式インデックスe
2位:結い2101
3位:eMAXIS新興国株式インデックス
4位:ひふみ投信
5位:ニッセイ日経225インデックス
6位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
7位:バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF(VWO)
8位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
9位:STAMグローバル株式インデックス
10位: eMAXIS全世界株式インデックス
各商品が獲得した得点はわかりませんが、上記からみたWATANKOの率直な感想を以下に述べたいと思います。
感想①王道を進んだ商品が支持を受けた。
>1位:CMAM外国株式インデックスe
>3位:eMAXIS新興国株式インデックス
>5位:ニッセイ日経225インデックス
それぞれ各アセットのインデックス投信で信託報酬が最安値のもの(インデックスファンドの「王道」といえる訴求点)ばかりです。WATANKOもこれら商品を積み立て投資しています。
WATANKO はニッセイ日経225インデックスに5点投票しましたが、CMAMに投票した方々と投票理由はおそらく一致している(信託報酬が最安値)と想像しています。CMAMがどれだけ得点を稼いだのか、現時点ではわかりませんが大量得点であったことを期待したいです。そしてこの結果をうけてSTAMやeMAXIS、あるいが他社が動くのか?否か?
それにしても派手?なプロモーションもせず、ネット専売で淡々とローコスト販売をしているCMAMシリーズが1位を獲得したことは、ある種の痛快さを感じます。インデックス連動商品はこれでいいのです。(コストをかけて個人投資家を啓蒙してくれる他の運用会社に敬意をはらいつつ...)
感想②ETFの支持は広がっていないのか?
>6位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
>7位:バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF(VWO)
ここ3年間連続してトップ10に上がっているのはVTとVWOの2本のみです。1680も1681も上がってきません。待望のMSCIコクサイ、MSCIエマージング連動の国内ETFなのに...。また1306も上がってこないです。(日本株式は人気ない?ならばなぜニッセイ日経225インデックスが5位に?)
ETFはやはり個人投資家にとって積み立て投資に不向きであることが背景にあるのではないでしょうか。また信託報酬が安い安いと言っておきながらリレー投資をしていない個人投資家ブロガーも時折みかけます。(特定個人を揶揄しているわけではありません。あしからず。)
感想③:独立系投信は成績が悪くなった時、支持を維持できるのか?
>2位:結い2101
>4位:ひふみ投信
どちらの商品にも私には現時点では興味も関心もありませんが、順位からみるにかなりの支持をうけたようですね。2商品とも現在のところ成績がかなり良いようですが、これら商品は成績悪化が長期間続いた局面でも、その投資方針への賛同を継続し、購入・保有し続けてくれる支持者を維持できるのでしょうか。
どの商品にも言えることですが、「勝てば(儲けられれば)官軍」ゆえのこの順位ではないかと思えます。(商品を否定しているわけではありません。)
感想④:老舗の粘り腰がどこまで続くか。
>8位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
>9位:STAMグローバル株式インデックス
この2商品がランクインしているのは先駆者利益の賜物ではないかと思います。実際のところ昨年、CMAM外国株式インデックスeを買わずにSTAMグローバル株式インデックスを買った人がどれだけいるのか?ですが。
またセゾンも粘ります。想像の限りですが、私のように昔から地味に積み立てしている個人投資家が持ち点のうち1点でも配点投票している姿が浮かんできます。
感想⑤:話題商品は一応ランクインしたが、話題だけでは支持に限界ありか。
>10位: eMAXIS全世界株式インデックス
新商品の話題が乏しかった中、数少ないeMAXIS全世界株式インデックスがライクインしましたが、個人投資家の皆さんは果たしてどれだけ買っていますでしょうか?
eMAXISバランスが次回ランクインするかわかりませんが、「話題としては面白い、でも買われていない」商品が今後どれだけ上位にランクインできるのか。
以上、やや冷めた目で見たところも大分ありますが、ランクインした商品を眺めての率直な感想でした。
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