年金積立インデックスファンド新興国株式に積み立て先変更・・・を寸止め
WATANKOが確定申告作業をダラダラやっていたり、塩漬け投信のサルベージを悶々と考え、おそるおそる実行してみたりとやっている間に巷のブログでは年金積立インデックスファンド海外新興国株式がeMAXIS新興国株式インデックスを信託報酬にて下回ったという話題で持ちきりでしたね。
いまさらとりあげても周回遅れ感がタップリあるのですが、関心はあるのでこの話題に触れてみたいと思います。
1.年金積立シリーズはeMAXISに(一応)明確な差をつけた。
(比較しやすくするために税抜きにて表記します。)
今回、年金積立は信託報酬を0.55%まで引き下げました。eMAXISの0.60%に対してマイナス0.05ポイントです。
WATANKOの勝手な感想ですが、もし年金積立がeMAXISを下回ったとしてもそれが0.02ポイント程度の下回りでしたら、eMAXISとさほど差があるように思えませんでした。その場合eMAXISで積み立てしている購買層が流出するかどうかかなり疑問だと思います。純資産から想像するに、すでに私もふくめ一定のeMAXIS積み立て者がおり、0.02ポイント程度の差ではわざわざ積み立て先を変更して管理を煩雑にするとは思いにくいです。
年金積立がeMAXISに対して明確に信託報酬の「引き下げた感」をアピールするためには今回のアンダー0.05ポイントというのはぎりぎりの水準ではないでしょうか。
ちなみにWATANKOの場合、かつてCMAMが販売された時、それまで最安値のeMAXISよりも0.1ポイントも信託報酬が安かったので迷わず積み立て先をスイッチした過去がありました。
2.しかしながら限界一杯一杯まで下げた感あり。
以前から先進国株式インデックス投信の信託報酬は現在のCMAMが提供する0.5%が今のところギリギリのラインかと勝手ににらんでいます。一方、多くの商品でみられるとおり先進国株式よりも新興国株式の方が信託報酬が高くなる傾向にあります。先進国株式で0.5%がギリギリのラインならば、年金積立が今回改定した新興国株式の0.55%もまた相当ギリギリのラインではないかと想像します。
このブレークスルーはDC商品の一般販売化でしょうか。ニッセイ日経225インデックスにつづく商品が現れることを期待したいです。
3.eMAXISの反応を待ってみたい。
今回の年金積立の信託報酬値下げをみて、eMAXISがどう動くかしばらく見てみたいと思います。猶予期間は長くて6か月程度でしょうか。というのも年金積立の今回の動きをみて、eMAXISが信託報酬を年金積立と同等以下に引き下げてくるとしたら、あわてて年金積立に積み立て先を切り替える必要もないからです。WATANKOの個人的感想ではこれ以上保有商品を増やしたくないので、できればeMAXISが年金積立の動きに追従してほしいところです。
eMAXISは海外アセットの信託報酬を、従前から「お客様にわかりやすいように0.6%にて統一しています」といっていただけに、新興国株式だけ値下げするとカッコ悪いでしょう。やるなら海外アセットすべて0.55%でしょうか。そうすれば先進国REITについてもFunds-iシリーズと同じ最安値の信託報酬になります。(これまたeMAXIS先進国REITを積み立てしてきた私には好都合です。)
猶予期間を過ぎてもeMAXISに動きがみられない時は、新興国株式アセットは年金積立シリーズに積み立て先を変更します。eMAXISに特段の情も惚れ込みもありませんから。
ついでながら新興国債券アセットも同様です。STAM/eMAXISの0.6%に対して年金積立は0.52%と0.08ポイントも下回っているのですから。
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