今度は消費増税、やむなしか
【4月5日終値ベース運用状況速報】
・投資元本総額 51,564千円
・評価損益 2,136千円
(分配金込み)
・損益率 4.1%
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前回、WATANKOは税制のあるべき姿について、その時々の国家財政や人口、生活などの変化を捉えながら直接税(所得税)、間接税(消費税)の双方をバランスよく用いてお互いのメリットを活用し、デメリットを緩和しあうような税制を模索していく努力を継続すべきと書きました。
その前提に立ち、国家財政の悪化や高齢化社会に直面した現在の日本を見据えると、今度は消費増税の番かなと思います。
少しくわしく話すとすれば、以下のとおりです。
*国家財政の改善を考えれば、必要なのは確度の高い税収UPです。所得税はトーゴーサンの問題あり逃げ道ありあり。確実な徴収を考えれば消費税の方が良いと思います。トーゴーサンについては、一方で中小事業者は消費税が損税となっている実態と相殺するという見方もあるかとは思いますが。
*生産年齢人口から絞り取る(所得増税)と、すべての年代層から等しく絞りとる(消費税)か。私は将来ある若手の負担を減らすべきと思うので高齢者にも泣いてもらう消費税増税を支持します。
*お金持ちは、たくさんお金を使ってこそお金持ちたる物質的な豊かさを享受できます。消費が多いお金持ちは、それだけ多くの消費税を支払うことになりますから税金負担も大きでしょう。さらには昔あった物品税を復活させるのもよいかもしれません。
*1989年に消費税が3%で導入され、8年後の1997年に5%にあがりました。それ以来、15年もの間5%据え置きです。この間に日本の財政状態は改善したという話はついぞ聞いていません。もう今や5%から上がらないというのはちょっと限界かなという気がします。
最後にですが一方で税収の財源についてバランス(公平さの維持を目指すこと)をとるならば、資産課税や所得課税についても増税すべきでしょう。ただひとつ注文つけるとすれば、資産増税も所得増税も一律等しい税率UPにすべきというのが私の考えるフェアネスです。まあとはいっても現行の累進課税率をこれ以上緩和することは税収面から難しそうですから、せめて現状維持でしょうか。
この手の話は深堀していくとキリがないし、私も経済学者ではないので所詮浅知恵意見にすぎないところもありますのでこの辺までにしておきます。
以上、市井のひとりの意見でした。
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前の記事とも関連していますが、
>>お金持ちは消費増税を望み、そうでない人は所得増税を望む
これはどうかなあ?と思います。
今回の記事に、
>>お金持ちは、たくさんお金を使ってこそお金持ちたる物質的な豊かさを享受できます
とある通りですから、
お金持ちが必ずしも消費税を選好するとは思えないです。
むしろ、現役世代は消費増税を望み、
リタイア世代は所得増税を望む、
となるのではないでしょうか?
ちなみに、私は消費増税賛成派です。
既にリタイアしていますから、
所得増税の方が都合が良いですけどね。(^^)
投稿: mushoku2006 | 2012年4月 7日 (土) 18時20分
mushoku2006さん
レスありがとうございます。
現役世代とリタイア世代という比較の視点はぬけていましたが、この視点の場合、貴方のいうとおりかもしれません。
またリタイア世代がお金持ちなのかそうでないのかはなんともいえませんね。ちなみにうちの近所には(実際はともかく)お金持ちに見える人は皆無です。
投稿: WATANKO | 2012年4月 7日 (土) 21時40分