野村インデックスファンドが信託報酬引き下げ(注:大嘘)
kenzさんのブログ、インデックス投資日記@川崎の記事にて野村ネット&コールがSMTインデックスシリーズの取り扱いを再開すると知りました。(kenzさん情報ありがとうございます。)
ただし再開といってもSMTシリーズのオールスターズではなく以下の6つの商品のみです。
*SMT TOPIXインデックス・オープン
*SMT グローバル株式インデックス・オープン
*SMT J-REITインデックス・オープン
*SMT グロ―バルREITインデックス・オープン
*SMT 国内債券インデックス・オープン
*SMT グローバル債券インデックス・オープン
上記はSMTがスタートした際に設定された6アセットであります。これが野村側による要望なのか、三井住友TAMの意向なのかはわかりませんが、さて一方で野村にとって御本家の野村インデックスファンド(Funds-i)はどういう状況か、純資産を調べてみました。
Notes)
1)データは2012年5月18日時点です。
2)金額単位は百万円です。
純資産を比較すると新興国債券・為替ヘッジ型、先進国REITが1-2フィニッシュを決めています。
新興国債券・為替ヘッジ型はSMT、eMAXIS、インデックスeのどのシリーズにもラインナップされておらず、そのためこのアセット及びヘッジタイプを選好するひとはFunds-iを選ぶこととなります。
また先進国REITはSMTやeMAXISよりも信託報酬が安い唯一の商品ですので支持を集めたのでしょう。(インデックス投信を買われている皆さん、よくわかっております。)
一方でTOPIX、日本債券、先進国債券が純資産が少ないです。日本株式は相変わらず人気無しです。(でもそのわりには225連動の方がFunds-iの中では純資産が高いのですが...解せぬ。聡明なるインデックス個人投資家の皆さん、理由をご存じでしょうか。)
日本債券はインデックス投信ではなく国債、MMFなど代替商品を選ぶ志向のあらわれか。また先進国債券は完全にブームが終わってしまっている感がします。
上記の状況をみていると、野村はFunds-iについて半分、いやそれ以上の見切りをつけて拡販を半ばあきらめ、たとえ競合商品であっても勝ち馬に乗り始めたということでしょうか。
しかしFunds-iでは純資産が高い225連動、新興国系についてはSMTを取り扱ってはおらず、そのあたりのところは微妙にSMTとFunds-iとの競合を避けているような作為をちょっと感じました。
もし私が野村ファン(いるのか?そんな層が。)であれば、野村に対してSMTを取扱い再開する前にやることあるのではないかと言いたいです。
野村ファン(再び問いますが、いるのか?)のインデックス投資家が待っていたのはSMTの取り扱い再開ではなく、Funds-iを売る気(本気)であり、今回のようなブログ記事タイトルではなかったのではないでしょうか。
今回のSMT取り扱い(しかも一部だけ)再開というニュースを聞いて、野村に対してやる気どころか更なる失望をかったのはわたしだけでしょうか。
これでFunds-iがどうなるか年に一度くらいは野次馬根性で覗いてみたいと思います。
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