評価損益の推移-これでもインデックス投資やりますか?
関西人の挨拶常套句に「儲かってまっか?」「ボチボチでんな。」というのがあるそうです。(WATANKOの伝聞のかぎりですが)一体儲かっているのか、そうでないのかよくわかりませんが、どうやら大負けをしている様子ではなさそうに聞こえます。
ところでインデックス投資は儲かっているのでしょうか?
「長期的にみて世界全体の経済成長を信じ、市場平均に投資することによって、成長の果実を欲をかきすぎない程度に頂戴する。」という教義に合理性と利便性を認め、投資行動のコストパフォーマンスを享受しようとする。
このような投資を知り、始めようとする人に対して一つの実績を提示したいと思います。
・・・などともったいぶった言い方をしましたが、今回はつまるところブログを始めてから2年あまりの間、インデックス投資を継続してきたWATANKOの保有資産の損益状況推移を提示したいと思います。
約1年前にも同様の提示を行いましたが、その後さらに1年が経ち、どう推移してきたか。
先ずは積み立ててきた購入元本と評価額の推移です。
続いて評価損益と損益率の推移です。
期間中でみると損益率については月次比較で最良+8%、最悪▲14%を記録しています。
インデックス投資に夢と希望を抱いている方々はこのリターンとリスクをどう捉えられるでしょうか?リターンが多い?少ない?、リスクは大きい?小さい?人によって受け止め方は千差万別でしょう。
万年素人個人投資家のWATANKOとしては、もう少し最悪ケースの下げ幅を抑制したいのが正直なところです。
そこで以前は相場に関係なく定額を積み立て投資していましたが、昨年8月から現在では原則として相場下落時のスポット買いにて積み立て投資しています。こうして平均購入単価を引き下げる地道な努力を続けて相場下落時のダメージを軽減していこうと考えています。
◆あとがきにかえて
今回の記事にはもうひとつテーゼがあります。
これからインデックス投資を始める方あるいは始めようと考えている方に対して2、3歩先に始めている一個人の成績はこんなものですよといいたいことです。
WATANKOの結果が真実の全てという気はさらさらありませんが、真実のひとつと言えることはできます。
WATANKOはインデックス投資のネガキャンをするつもりはありませんが、これから始める方に少しばかりの覚悟と忍耐が必要であることは申し述べたいです。
インデックス投資は他の手法に比べれば比較的無難な投資方法かもしれませんが、それと儲かることとは別の話です。(6/12追記ひとこと:希望はあるが、約束されたものではない。)
それでも(インデックス)投資やりますか?
■2012/6/12追記■
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興味深い記事でした。
機械的に毎月積立ではなく、今年でしたら、2月3月4月は積立ずに、5月6月と下落してる時に資金を投入するのが、合理的ですね。
投稿: たっくん | 2012年6月 6日 (水) 22時10分
インデックス投資っていうよりも投資のリスクを軽く考えていただけでしょ。
投稿: 774 | 2012年6月 6日 (水) 23時27分
たっくんさん
レスありがとうございます。
ご指摘のとおりですが、元本が積みあがってくると数回程度の安値買いでは平均購入単価引き下げ効果はだんだんあがってこなくなります。とはいえコツコツ続けるしかありませんが。
投稿: WATANKO | 2012年6月 7日 (木) 23時06分
774さん
私のことはともかく、これから始めようとする方に事例提供した迄です。
投稿: WATANKO | 2012年6月 7日 (木) 23時09分