マイカー回顧録その2 トヨタ コロナマークⅡ(X30/X40)
自動車テーマとして月一ペースでWATANKO家のマイカーについての思い出を取り上げています。当時の世相やその車から学んだことなどにもふれたいと思います。
第2回目は時系列的には第1回でとりあげたコロナクーペよりも前になるのですが、父が乗っていた車です。
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■あの当時
WATANKOが物心ついたときから自宅にはマイカーがありました。グレーのトヨタ コロナあたりだったようですが写真も残っておらず記憶も断片的です。マイカーとしてはっきり記憶に残るのはWATANKOが小学校3年生の時に我が家にやってきたトヨタ コロナマークⅡでした。
当時はマイカーといえばセダンがあたりまえのイメージでした。自宅周辺にはトヨタのディーラーばかりがあった記憶があります。WATANKOが保育園に通っていたころはディーラーの看板塔を読んでカタカナを覚えたものです。(地方にいくほどトヨタが強い。)
当時は大気汚染の原因のひとつとして自動車の排気ガスがとりあげられ、排ガス規制が段々と強化されてきた時代でした。
■プロファイル
トヨタで車格的にはクラウンとコロナの間に位置するEセグメント(アッパーミドルクラス)の4ドアセダン。コロナから派生した上級車種という位置づけなので当時は「コロナ マークⅡ」と称するが後年「マークⅡ」となり、現在は「マークX」がその後継車になります。
型式X30/40は3代目モデルとなり、4ドアセダン以外にも2ドアモデルもありました。エクステリアは英国ジャガー風(悪く言えば要するにパクリ)でした。
■インプレッション&カーライフ
WATANKO家に来たのは1978年式のLGというグレードでした。詳細不明ですが1.8Lエンジン搭載のたぶんロアーグレードです。ですから重ステ、窓ガラス開閉はクルクルです。農家であったWATANKO家には当時、高級車を買う余裕まではないけれどもそれでもドライブ好きな父が欲しくて買った車でしょう。度々週末にはどこそこへよく連れて行ってもらいました。同乗するWATANKOとしてはエアコンとカセットデッキがついていればもう快適なドライブでした。
WATANKOが免許をとると前回紹介したコロナクーペが我が家にやってきますが、その後マークⅡを車検が切れるまで併用していました。時折この車に乗ってみると、ステアリングは重いし足回りはフニャフニャ、エンジンは全くトルク無しと、1988年式のコロナクーペと比べてまあなんとも運転しにくいものでした。でもこれが排ガス規制が厳しくなった1970年代当時の日本車の平均像かもしれませんね。
参照サイトはこちらです。
■うんちく
車のお買い得とは何か。アクセサリーがたくさんついているものか。それとも値引きが大きいものなのか。
いろいろな視点があると思います。WATANKOもあれやこれやと浮かぶネタがありますが、中でひとつあげるとすれば「上級車とシャシーを共有する車」であります。
例えば今回とりあげたマークⅡ(現在の後継車はマークX)はクラウンとシャシーを同じくします。古い例をあげればレンジローバーとディスカバリーもそうでしょう。
シャシーの共有化については同クラスの姉妹車間ではよくあるケースですが、より生産台数を稼ぐ、生産効率を上げるためには上/下のクラスの車種ともシャシーが共有されることは珍しくありません。メルセデスなどの高級車メーカーでも同様です。
とあるクラスの車種にとって高い剛性や優れた衝突安全性、凝った足廻りなどを備えた格上クラスのシャシーをお安く享受できるというのは悪い話ではありません。
しかし一方で逆のケースも認識すべきかもしれません。つまりはとあるクラスの車種が、実際には格下クラスのシャシーをぶった切って伸ばしてつかっているケースです。
なおこのほかにシャシーの設計年次にも考慮の余地あるかもしれません。モデルチェンジを重ねても、実態は同じシャシーをまんまキャリーオーバーして使っていたり、古い他モデルのシャシーを流用していたりするケースも頻繁にあります。まあこれらについてはシャシーが新しいからお得だという見方の他に、古くてもその分、開発費の償却が進んで安くなっている(はず)とか色々な見方もありますが。
ちなみにエンジンについてはどうでしょうか。確かに格上クラスのエンジンを格下クラスの車種のトップグレードに搭載するケースがよく見られます。しかしながら、その分きっちり割高になっているケースが多いですのでご注意ください。
■あとがきにかえて
WATANKOの未成年期を共にすごしたマークⅡ。11年間、累計走行距離90,000kmくらい乗ったところで新車の下取りにもっていかれました。正直言って下取り値段はついていなかったでしょう。
WATANKOにとってはこのマークⅡは、10代の未成年期を過ごした「我が家のマイカー」として記憶に残る1台です。
国産旧車を販売する業者のサイトで時折このモデルをみかけることがあります。デザインは割と好きなので、ガレージに収める1台として手に入れるのも一興と思います。スーパーカーならべるだけが能じゃありませんからね。
・・・うーん、車5台分くらいのガレージが必要になってきたぞ。
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