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2012年9月25日 (火)

マイカー回顧録その4 マツダ ユーノスロードスター(NA8CE)

自動車テーマとして月一ペースでWATANKO家のマイカーについての思い出を取り上げています。当時の世相やその車から学んだことなどにもふれたいと思います。

第4回目はWATANKOの自動車趣味の価値観形成に大きな影響を与えたマツダ ユーノスロードスター(NABCE、以下NA)です。

すでに当ブログでも以下のとおり何度も取り上げております。

<関連記事>

ロードスターのススメ

(続)ロードスターのススメ

梅雨明け前のドライビング

ラテンの兄弟を伴ってロードスターはスポーツカーを愛するファンの前に4たびその姿を見せるだろう


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■あの当時

80年代末期~90年代初頭。日本車が世界のほぼ頂点に立った時代。主要メーカーはこぞって後年マスターピースとなるモデルを発表し、国内販売台数も現在の1.5倍の高水準。自動車販売業界以外でもF1ではホンダエンジンで走る“セナ様”が鈴鹿を席巻。

なかでもマツダはトヨタ、日産を追随して販売チャンネルを2チャンネルから5チャンネルに拡大する戦略に邁進しました。(しかしこれが裏目とでて業績衰退し、フォードの支配下となりました。)

■プロファイル&インプレッション

WATANKOが所有したNAのグレードは発売1周年を記念して発売されたVスペシャルです。1990年式、ブリティッシュグリーン、革シート、内装もイギリス風仕立てです。外の埃や湿気をさらされるオープンカーには革シートがピッタリ、ダッシュボードも艶消し仕上げでGOODでした。

参照サイトはこちらです。

その他の解説は関連記事を読んでいただくとして、ここでは割愛です。

■カーライフ

このNAは学生時代の最後の半年~就職、独身寮暮らし~結婚を決める頃までのおよそ3年5カ月、約38,000kmを共に過ごしました天気がよければオープンです。首都高環状線の夜景は最高でした。

よせばいいのに調子に乗って当時「月刊自家用車」という雑誌のユーザーレポートに投稿し、顔写真付きで掲載されました。嗚呼、若気の至りですね。

■うんちく

WATANKOはNAから自動車に関する多くの哲学を学びましたがここで3つほどとりあげさせてもらいます。これらはWATANKOのみならず多くの人にとっての車選びの規範になると勝手に思っています。

1.その車が最良の妥協点をどれだけ積み重ねて開発されているか。

NAよりも製造コストをかければはるかに軽量・強固なボディ、素晴らしい新型エンジンなどを備えたモデルをつくることができるかもしれません。しかしながらそのような高価な代物は数がでません。大衆商品である車は一定台数が売れなければなりません。

理想とコストの間で両者を成立させる妥協点をどうやって見つけているか、その見極めが必要です。

またコストの話とは別に動的物体としての妥協点もどこにおいて設計されているかも重要です。走行安定性と操縦性と両立、サスペンションやシートの固さと柔らかさの両立、タイやなら燃費とグリップの両立など二律背反する物理の法則の中でどこに妥協点を設定しているのか探り当てる必要があります。

2.コンセプトの体現のために多くの開発マンパワーが費やされているか。

4年~6年のルーティンFMCを持ち回りで担当した開発主査が、哲学も持たずコストだけ気にして既存のエンジン、シャシーを流用してチョイチョイ仕上げたモデルなぞ諭吉を数百枚も払って買う価値はありません。

自動車は3万点の部品と5千枚の図面から作られる工業製品ですが、全体の設計から部品ひとつひとつの設計に至るまで、車のコンセプトに沿ってどこまでのこだわりをもって仕立てられているか。

3.どれだけ練り上げられたデザインが採用されているか。

よくあるのがこのフロントヘッドライトやリアランプのデザインを見てなぜこのデザインなのか理解に苦しむケースです。

あるべき姿としてはデザインの根底には求められる機能が見え隠れしていることが重要です。またボディライン全体にマッチングしたディテールデザインであることも大事です。

古いですがポピュラーな事例として、80年代初頭のボルボ850エステートではサイドランプが左右のDピラーの高い位置に大きく据え付けれており、野暮ったいワゴンモデルが華やかになった印象がありました。これはそもそも視認性が抜群に優れるという機能面から採られたデザインです。機能だけでなくデザイン面でも当時斬新で以来現在に至るため他社もこぞって真似しています。

■あとがきにかえて

WATANKO26歳の冬、NAは次期愛車の下取り車として引き取られていきました。当時独身寮に入っていたWATANKOには1台分の駐車スペースしか確保できなかったわけですが、今思えば次期愛車が何であろうとNAは実家においておくなどしてキープすべきだったかもしれません。それほどに手放した後最も後悔した愛車です。NAのオーナーであったことがスポーツカー(スーパーカー)を再び手に入れたい、オープンカーにまた乗りたいという動機のひとつになっています。

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コメント

僕も以前はスポーツカー(某VTECマシン)に乗ってたのですが
経済的な理由から今はしがない軽自動車です^^;
やっぱりスポーツカーと軽自動車では全く違う乗り物ですよね
いつか経済的に余裕ができたら、またスポーツカーにのろうと決めてます

ベルさん

レスありがとうございます。

VTECとはホンダ党でしょうか。ホンダは最近、軽スポーツカー復活を噂があります。やNBOXやフィットハイブリッドではわくわくしませんので、実現化を期待しています。

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