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2012年10月10日 (水)

コストをはかる尺度について

【10月9日終値ベース運用状況速報】
・投資元本総額 53,004千円
・評価損益         24千円
(分配金込み)
・損益率        0.0%

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信託報酬(コスト)が少ないファンドを選んで購入することは金融商品選びのひとつの定石ですが、果たしてこの信託報酬の負担をみるときに尺度とすべきものは何がよいでしょうか。

信託報酬や販売手数料は純資産のX.X%という基準で表記されています。日本国民の多くの皆さんは消費税が2%上がる事には血筋をあげて反対しますが、信託報酬1.5%や販売手数料3%については心理的ハードルが大分低いのでしょうか、このコスト水準でも投信は売れています。

ではこのコスト負担の水準は果たして高いのか否か。それを考えるひとつのヒントについて、皆さんご存知のチャールズ・エリス氏が「コストはリターンに対する比率でもって計るべき」と近年述べています。以前、日経ビジネスのインタビュー記事にて言及されていたほか、FP竹川美奈子氏のブログでも紹介されています。

参照ブログ記事 About Money,Today 運用手数料は想像よりもはるかに高い

チャールズ・エリス氏の主張を具体例で示してみます。

① 例えばコスト控除前のリターンが5%、信託報酬1.5%(投信のほぼ平均信託報酬)、販売手数料3%の場合、3年保有(投信のほぼ平均の保有期間)であれば年間コストは1.5%+3%÷3=2.5%となり、リターンに対するウェイトは2.5%÷5%=50%にもなります。つまり毎年、あがりの半分が販売会社及び運用会社側に持っていかれる計算になります。

投資信託の取扱高にもよりますが、なべていえば数百億円の純資産残高の投資信託であれば、例えば一万口あたりの人件費、経費の金額はたかがしれているかもしれません。もしWATANKOのこの読みどおりならコスト比率50%は高いと言わざるをえません。

② これが信託報酬の低いインデックス投信ならどうでしょうか。信託報酬0.25%、販売手数料無しであればリターン5%に対する年間コスト比率は0.25%÷5%=5%となります。リターンに対するマージン(ここで事務手数料や口銭のイメージに近い)としての5%は結構妥当な水準に思えます。

また更にリターンが減ってきた場合、例えば3%になったケースでは年間コスト比率は上述の②でも8.3%、①にいたっては83%にもなります。

上記の試算ですと日本の投資信託の現状では3%程度のリターンではその大部分を販売会社及び運用会社にもっていかれているのが現実に近いと思います。

またそれでは5%を超えるような高めのリターンを目指すとなると、今度はリスクもあがってしまい痛し痒しです。

このように見ると信託報酬1.5%というのは「たかが純資産の1.5%だろ」どころではなく相当に高い水準となります。

言うまでもありませんがリターンは不確定である一方、コストはしっかり取られます。世の中タダ飯はないのですからコストゼロにすべきだとまでは言いませんが、我々は投信のコスト水準についてもっとシビアに考えてもよいのではないでしょうか。

定期預金の利率の少しでも良いところを探すのと同様に、多くの投信購入者が金融商品選びにおいても同等商品の中で少しでもコストが低いものを探すことにもっと着目すべきだと思います。お金を増やすために金融商品を購入しているのですから、高いコストの商品を購入するというマッチポンプ、アクセルブレーキのような選好行動はなるべく避けたいものです。

■あとがきにかえて

上記でふれたチャールズ・エリス氏の主張について、(インデックス)個人投資家の皆さんはなぜだか皆スルーしているように思えます。彼の皆さんの情報アンテナに引っかかっていないとは思いにくいですが。

それにこの話は当たり前といえばそれまでですが、市井の人間に対しては簡単で分かりやすい原則論を絶えず説いていくことが大事であると思います。

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資産運用」カテゴリの記事

コメント

しっかりと読み込んだわけではないのですが、「従来からのコストは大事だよ」の言い換えにすぎず、50%という"刺激的な"数字を使いたかっただけのモノという印象を受けています。また評価方法がイマイチよく分からず・・・・

コストは市場インデックスに対するリスク調整後の超過リターンに対する追加コストで考えろ、とのことですが使い方が難しいように思えます。
この超過リターンは期待値で推定するのか、過去の実績で取るのか。過去のリターンが将来のリターンを保証しない・・・という話から考えてもよく分かりません。

一番の悩みどころは「追加リターンに対する追加手数料の比率は50%前後であり、大半のアクティブ・マネジャーのパフォーマンスは各自に与えられたベンチマークを下回ることから、実際の手数料率は無限大となります」という部分です。
追加リターンの50%が追加手数料と言うことは、0.5%追加コストを取るファンドは手数料控除後で0.5%の追加リターンを投資家に与えていることになります。つまり、前半部分を読むと追加コストを取るアクティブファンドは投資家により高いリターンを与えているとも読めます。(手数料で超過リターンの半分は失われるけど半分は投資家に追加リターンとして還元している)
しかし、後半部分及びそれ以降の話は違います。この50%という数字はどこからやってきたのか…

また、「投資家はアクティブ・マネジャーに支払う手数料を…」とアクティブファンドのみを評価の対象にしていることを少し卑怯に感じています。
エリス氏が避けたインデックスファンドを評価すると、インデックスファンドはファンド(マネージャ)に対して幾ばくかのコストを支払うので、コスト0の市場インデックスに対するリスク調整後リターンはほぼ確実にマイナスになるはずです。
エリス氏のように言えば「ほぼ全てのインデックスファンド(マネージャ)のパフォーマンスは各自に与えられたベンチマークを下回ることから、実際の手数料率は無限大となります」ということです。
私の理解するエリス式評価法では、インデックスファンドはほぼ全期間において手数料率が無限大というクソファンドということになるんじゃないかと思うのです。

つらつらと書きましたが、こんな感じで「結局何?」というところが正直な感想です。

その比率は、私は気になりません。^^
手数料が例えリターン比で5%でも50%でも、投資は儲かるなら何でも良いと考えます。

吊られた男さん

レスありがとうございます。

エリスが言及しているアクティブ運用の評価(追加コストについて超過リターンは見合っているか。否)という本論にまで行かずとも、そもそも投資信託のリターン(手数料控除前)がヒト桁%の中盤程度をウロウロするのが精々であれば、それに対して信託報酬1.5%とか販売手数料3%という水準は高いのではないかという単純・素人な目線で私は記事として取り上げました。

ですがその程度の意図から言えば、わざわざエリス氏の記事を引用にもってきたところはToo muchだったかもしれません。

Kopakさん

レスありがとうございます。

当記事で匂わせているとおりコストが高いのは私は気に入りませんが、百歩譲って、
投資が「必ず」儲かるなら甘受する気も起きてきますね。

自己レスです。

↑上にてレスいただきました吊られた男さんが自身のブログで投資信託のコストについて自説を述べておられます。勝手な憶測ですがタイミングを考えるとこの駄ブログ記事が発火点になったかしら?

このブログの右側の参考ブログ&サイトにリンク張ってますので、市井の個人投資家の皆さん、どーぞ。

それと個人投資家ブログ閲覧もよいですが、今週末のTop Gearもどうぞご覧になってみてください。

                                                   草々

はい、このエントリーは私がコストネタをこのタイミングで書いた一因です。

もともとはtwitterでの話が発火点になって、この記事はそこへ燃料として投下されました。そして、私がブログエントリーにまとめるモチベーションになりました。

こういう相互コミュニケーションはブログを書くにはもってこいです。

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