貴方のマイカーのホイールベースはいくつですか
【1月24日終値ベース運用状況速報】
・投資元本+待機資金総額 53,263千円
・評価損益 10,160千円
(分配金・確定損益・税還付込み)
・損益率 19.1%
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車の前後車軸の中心線間の寸法をホイールベース(以下WB)といいます。さてマイカーをお持ちの皆さんには自分の愛車のWBについてご存じでしょうか。マイカーのWBを即座に答えられる方は、おそらく100名ほぼゼロではないかと思われます。それほどにオーナーにとって関心が薄い数値なのですが、車の諸元表の中に並んでいるいろいろな数値の中でもWBは自動車の仕様ひいては設計を決める最も重要な数値です。
WBが決まると、
*WB内に収めるエンジン、キャビン、トランクのスペース(=パッケージ)が決まる。
*WBのサイズから前後取りえるオーバーハングと全高が決まり外寸がほぼ決まる。
*WBから車の運動性能が予見され、外寸と併せることでエンジンの排気量も決まるし、駆動方式の選定にも大きな影響を与える。
*WBをもとに決められた外寸やエンジン、駆動系など主要コンポーネンツが決まれば車のグレードや動力性能、車重、コスト、燃費など諸々の仕様が決まってくる。
とあげていけばキリがありません。WBはかように車の性格を決める重要な数値です。
例えばロードスター(NA)のWBはわずか2,265mmと短くて旋回性能抜群です。(参考:当時の他のスポーツカーではフェアレデZ2,570mm、RX-7 2,425mm)
左コーナリングでは誰かが左のリアフェンダーを蹴飛ばしたかのようにヨー慣性モーメントが発生します。
また一方で室内広い車、乗り心地が良い車を選ぶならWBが長い車です。前輪と後輪の間が長ければNVH(騒音・振動)は低減します。以前マイカー記事で紹介したシトロエン・エグザンティアはWBが2,740mmと長く、乗り心地の良化に寄与しています。(参考:当時の同クラスではコロナ2,580mm、プリメーラ2,550mm)
コーナリングに優れるスポーツカーを選んだつもりが、曲がりにくいロングWBのモデルを選んでいないか。
広い室内を求めてミニバンを買ったのに、競合他社よりもWBが短くて室内が狭いモデルを選んでないか。
なお運動性能に的を絞ってもう一歩進んで考えると、WBとトレッド(左右タイヤの中心線間の寸法)との比率もまた重要であります。ホイールベース/トレッド比が1.7を切るくらいだとスポーツカーらしい運動性能が期待できます。
参照サイトはこちらをどうぞ。
このようにWBは車の仕様・性能を大分左右する数値です。
そのため車選びにおいてはカタログの写真を眺めていたり、カラーバリエーションの中からお気に入りの色を選んでみたり、オプションカタログから何つけようかと睨めっこしたりする前に、先ず諸元表を見ましょう。
そしてその中の一見無味乾燥にみえる数値群の中からWBをみつけその数値を意味するところを競合他社との比較、他の数値との関連を頭に入れながら考えます。
そうやって目の前のモデルがコンセプトに対して設計が甘っちょろくなされたのか、よくよく考えてなされているのか推し量ることが入魂車とテキトー車の違いを見分ける大事なひとつの手段です。
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