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2013年1月31日 (木)

マイカー回顧録その8 ダイハツ ミラジーノ(L700SL/L710S)

自動車テーマとして月一ペースでWATANKO家のマイカーについての思い出を取り上げています。当時の世相やその車から学んだことなどにもふれたいと思います。

父は晩年認知症の発症後、ほどなく車の運転もできなくなりました。(というよりやめさせました。)その父の最後の愛車のトヨタ・プラッツはそのままWATANKO家のセカンドカーとなり、ボディが小さく取り回しがしやすいため妻が使い始めました。

しかしプラッツに対する強い想い入れも特になく、維持費が安い軽自動車への買い換えを考えるようになり、維持費削減には妻も賛成なので、二人で(というかWATANKOがほとんどお膳立て)軽自動車を物色し始めることになりました。2004年の秋のことです。

そこで選んだのがダイハツ・ミラの派生車種のミラジーノです。

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■あの当時

2000年~2004年頃、石油高騰→HV車含む低燃費車ブームが起きる前ですが、メーカーは景況を反映してか各社ともBセグのコンパクトカーのニューモデルを発表していました。ヴィッツ、マーチ、フィット、コルト、遅れてスイフト等々。

SUVは下火になり、ミニバン隆盛、セダンは衰退の一途。スポーツカーは燃費や安全規制の改正(強化)により従来モデルが次々と姿を消していきました。

■プロファイル

ミラジーノは前述のとおりダイハツのセダンタイプの基幹車種のひとつミラをベースに内外装をクラシック調に加飾した派生車種です。機械的・性能的にはミラと変わるところはありません。

こうした軽自動車のクラシック調派生車種のはしりは1995年発表のスバル・ヴィヴィオビストロです。これが評判となり、その後10年くらいは軽自動車メーカーのほとんどがこうしたクラシック調派生車種を発売していました。中には明らかに古い欧州車をパクったデザインのものも散見されました。ミラジーノにしてもあの有名なローバー・ミニのパクリデザインであったことが一目瞭然です。

参照サイトはこちらです。

WATANKOのこの時の軽自動車選びでは特に性能面、パッケージ面でのこだわりがあまりなく(どうせ軽自動車なので妥協と見切りの固まりだろうという諦観あり)、長く飽きのこないデザインであれば良いと当時考えていました。主に妻が運転するという事情もありましたので尚更です。

そこでクラシック調の中で気に入ったデザインのミラジーノを選びました。ディーラーに展示してあったスチールグレーメタリック(やや青みがかった灰色)がとてもデザインにマッチしており、WATANKOも妻も一発で気に入ってしまったからです。

高速クルージングはシトロエン・エグザンティアでこなす一方、小さくパワーレスな車で街中をトコトコ走る、のんびりカーライフの場面をその時思い浮かべていました。

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」

■インプレッション

我が家の初の軽自動車購入となったミラジーノですが、しかし残念ながら運転し始めてみるとプアな動力性能と劣悪なパッケージに直面し、運転ストレスが少なからずあるモデルであるとわかりました。

まずNA車を選んだのですがこれが走らない。パワーが無いことに加えてATも滑る滑る。なるほど軽自動車が我慢車と改めて痛感した次第です。

さらにパッケージについてもお世辞にもほめられたものでありませんでした。シートに座ると頭が天井につくかつかないかというくらい室内高が低く窮屈感がひどかったです。またステアリングはどう調整しても運転席に座るWATANKOの目線の位置からはフロントメーターがハンドルの陰に隠れてしまい、運転中に読みとれない状態です。

以上のように少なくともWATANKOにはまともな運転ができないモデルでした。たいそう気にいったボディカラーをまとったエクステリアと木目調パネル&革シートがいい感じなまとまりみせるインテリアでしたので、そうしたデザインばかりに目が行き、しっかりとした車選びをしなかったWATANKOの不味い買い物でした。

■カーライフ

上述のとおりのインプレッションなので、WATANKOはあまり乗る機会を設けませんでしたが、メインドライバーの妻にとっては体格がWATANKOよりも小さいため、パッケージの支障はそれほどでもなかったようです。

そうそうひとつだけよかったのは、ボディが小さいため洗車がすごく楽だったということです。所要時間はエグザンティアの半分もかかりませんでした。同じ軽自動車でもワゴンRのようなハイトワゴンモデルならばもっと時間がかかったでしょう。

■あとがきにかえて

このミラジーノですがWATANKOが勤務先の異動により家族帯同で海外赴任となった機会に売却してしまいました。保有期間はおよそ1年5ヶ月、走行距離8,000kmです。

性能とパッケージがWATANKOにとってはひどかったので内心、売却にあまりためらいはありませんでした。

比較的廉価で所詮我慢車と思われる当時の軽自動車においてもしっかりとした車選びが必要と痛感した次第です。

そしてそれは次の車選びに活かされることになりました。

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