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« Intermission 2013/2/18 | トップページ | 不動産賃貸における消費税 »

2013年2月20日 (水)

消費増税、襲来

週末は花粉症におびえ、ギックリ腰(前回記事参照)のおかげで確定申告の準備作業とこの駄ブログ記事作成以外は何もやりたくなく、家の中でアザラシのようにごろごろしています。

そのWATANKOのところへまたぞろアパート建築業者が営業訪問にやってきます。古い賃借家屋5軒を解体した跡の更地に目をつけてアプローチしてきた模様です。彼らは口を揃えて、

「来年4月から消費税が増税しますので、アパートをお考えであれば今がチャンスですよ。」

「経過措置として建築請負工事を本年9月末(増税施行半年前)までに締結すれば、その契約の工事代金の支払いは、来年4月以降にかかっても現行税率5%が適応されます。」

と申してきます。

3%の消費増税だと、例えば本体価格50百万円のアパート建築なら1,500千円の税金費用増となります。確かに1,500千円は絶対的な支出額としては大きいですが、それを節約したいがために立地がイマイチな用地であり、利回りが芳しくなさそうでGOサインを躊躇していたようなアパート建築を拙速に進めるわけにはいきません。

さて消費増税の各方面における影響については、有識者のレポートが沢山でているのでそちらを参照いただくとして、市井の人間として消費増税の前に高額商品の駆け込み購買を行ったり、日用品のまとめ買いをすることにはたしてどれだけのメリットがあるのでしょうか。ちょっと考えてみたくなりました。

典型的な事例として2つをあげてみます。

1.増税前に大きな買い物を前倒しで行う。

具体的には自動車、エアコン、冷蔵庫などの耐久消費財、あるいは海外旅行などのサービスの購入について当初予定を繰り上げて増税前に前倒し購入する。

これについて、前倒し購買は消費増税分程度の税金費用を浮かしても、それが廃棄する耐久消費財の償却残高分を上回るケースはほとんどないと思われますのでちっともお得になりません。

数万円程度以上の償却残高が残っている(まだかるく数年は使える)家電を前倒しで買い替えて数千円の消費税節約にほくそ笑えむのは滑稽です。まだ使える家電はヤマダ電機やケーズデンキの宣伝文句にのらずに淡々と償却していきましょう。

またサービスはどうかというと、「在庫が持てない」というサービスの性質を鑑みると、時間面や利用頻度からして制約があります。残り半年でグアム、ハワイに5回もいけませんし、月に3回もヘアカットにいくわけにもいきませんね。

2.普段定期的に買っているものをできるだけたくさん買い込んでおく。

次に普段沢山使う日用品を増税前にため込んで買うのはどれだけ経済的でしょうか。

普通の家計において買いだめができる日用品の対象品目と買いだめできる分量はたかが知れています。頑張ってもざっくり月額ベースで100千円前後、ため込む分量はいいとこ3か月分でしょうか。となれば合計300千円であり消費増税分にして9,000円を浮かせた計算になります。

そして留意すべきはため込んだストック分の消費コントロールをきっちりやることです。沢山ストックがあるからといって、通常よりもつい使いすぎて消費分量が通常よりも3%以上、多くなってしまえば浮かせた増税分はすぐにとんでしまいます。

そういった緻密な消費コントロールができる家計であれば、そもそも増税後、家計を3%カットするコントロールも容易にできると考えます。買いだめによる増税回避には分量的限界がありますが家計自体を3%カットする方策の方が増税分の吸収は永続的に可能です。

(結論)消費増税にあわてることなく平常通りの購買行動でOK。ただし家計の数%節約を検討、実行する良いきっかけともいえる。

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