重心高は譲れない
【3月11日終値ベース運用状況速報】
■投資元本+待機資金総額
55,227千円
■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
15,022千円
■損益率
27.2%
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ポルシェ・カイエンやBMW X5など陸の巡洋艦ともいうべき大型SUV。コマンドポジション(見晴らしのよい視界)、荷物の量も制限なく走る場所も選ばない。そしてスポーティな演出にも事欠かない車種です。ときおりカッコええなあ、これもアリかと煩悩が頭をよぎることはあります。そういえばフリーランダー2もいいし、CX-5もあるゾ...
しかしよくよく考えると最後にはやっぱNo Thank Youとなります。WATANKOがオーナードライブする車としては決定的に受け入れられない条件があるからです。
それは重心高が高いこと。
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良い自動車の条件として最も大事なことはタイヤがボディの四隅にあること、そして自動車の運動性能の質を決める最も重要な項目はホイールベースであるということ、それと車両重量が軽いほど車にとって良いと記事にしてきました。さらに他にも重要な条件がいくつもあるのですが、あと一つだけ上げておきたい条件があります。
それは自動車の重心高です。
たとえば小学校での父親参加の運動会。10kgの子供を背中にオンブしたお父さんAと、同じく10kgの子供を肩車したお父さんBが400mトラック競争をしました。さてこの場合、直線でも加速しやすく、カーブでも安定していて、ゴールでも止まりやすいのはお父さんAさんです。お父さんBは同じ10kgの子供を抱えているのにスタート加速、カーブでの踏ん張り、ゴール後のクールダウンといずれでもお父さんAよりしんどいでしょう。
重心が高い車は、低い車に比べて運動性能において不安定さが増します。たとえば重心高が高いミニバン、SUVと低いスポーツカーを比べてください。
重心高が高い車は、
▼アクセルを踏めば反り返らんばかりに後ろにのけぞります。
▼カーブを曲がろうとすれば横倒れんばかりにロールが発生します。
▼ブレーキを踏めば前にひっくりかえらんばかりつんのめります。
▼高速道路を走行中は横風にあおられ不安定です。
まだまだあります。
▼加速時には前輪にトラクションがかかりにくくなり、加速力が損なわれます。つまりはアクセルを踏みがちになり燃費にも影響します。
▼ブレーキ時にはフロントブレーキの負担が大きくなり安全性が損なわれます。ブレーキのスペックを上げざるをえなくなり、コスト増に繋がります。
▼のけぞり、ロール、つんのめりが頻発すると同乗者の不快、車酔いを誘発します。
▼往々にして車両重量が重くなる場合が多いです。その弊害はこちらを参照。
▼車高が高いので乗り降りが大変です。
とまあ不安定で不経済この上なく、おまけに快適面もマイナスです。
中でもとくにロールが大きいというのは、ドライバビリティをかなり損ないますし、結果運転がちっとも楽しいものとはならず、バスの運転手がごとくひたすら我慢運転となります。
世の中すべでの道路が直線と90度の直角交差点だけであれば、それでもよいかもしれません。しかし世の中にはRのきつい/緩い、単調あるいは複雑なカーブが無数に存在し、そこを快適に走ることができるかどうかが、ドライビングの重要な要件になります。
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