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2013年3月16日 (土)

日本版ISAをどう利用するか【3/17&5/25追記あり】

【3月15日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,227千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 14,989千円

■損益率
 27.1%

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聡明なる個人投資家の皆さんの間で徐々に注目が高まっていると思われる日本版ISA。
各ネット証券で解説記事が載っていたり、日経新聞でも紹介されているのでWATANKOもそれらを読んでつらつらと考えてみました。

◆10年間の長期投資の場合、5年で一度売却が必要合理的か

つまるところ非課税枠は1,000千円/年。これを本制度では5回分。そして各々10年間引っ張れるというもの。その間の配当、分配金、任意の売却に伴う利益は非課税です。
しかしながら5年経過時には評価益があれば一度売却することがリーズナブルになります。勿論その時に売却益すなわち1,000千円を超える金額分は非課税です。
一方、評価損があれば1,000千円との差額分を追加投入して捲土重来を期すわけです。そうして6年目からまた元本1,000千円/年で後半5年スタートとなります。
(↑証券会社のサイトをよむとこう解釈できるのですが、誤っていますでしょうかね。)


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【2013年3月17日追記】

「売却」は必須ではないので表記改めました。かつ以下補足です。

本制度では5年経過時の扱いが一つのポイントになります。ここで1,000千円を超える分は特定口座・一般口座に移すことができるとのことですが、この「移す」とは一体何でしょうか。その時点で売却を伴ったらいけないのでしょうか。

元本1,000千円を5年保有して1,300千円と含み益300千円がでた場合、ここで300千円だけ売却すると1,000千円に対しての売却益ですから当然非課税ですよね。その後1,000千円を6年目以降継続される非課税枠に「移す」というわけにはいかないのでしょうか。

本制度の仕組み詳細が揃った段階で証券会社に根掘り葉掘り聞かないと、市井の万年素人個人投資家にはサッパリわからないことだらけです。

【2013年5月25日追記】

上記の「元本1,000千円を5年保有して1,300千円と含み益300千円がでた場合、ここで300千円だけ売却すると1,000千円に対しての売却益ですから当然非課税ですよね。」という頓珍漢な記述を削除します。

売却の場合は売却口数を指定するので必ず「元本+評価損益」を資金化することになります。利益分のみ売却とはありえない話です。含み益300千円を資金化するためには元本ふくめ全額売却が必要です。電車の中で考え直しました。

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ちなみにですが1,000千円/年を超える元本は非課税対象とはならないとのことですが1,000千円+αの投資元本が複数の商品から構成されている場合、その1,000千円+αの元本に対するリターンは非課税枠分、超過分のどちらにどう帰属するのでしょうかね。

例えば、ISA口座にて

・商品A 元本800千円
・商品B 元本600千円

と投資を行い、2つの商品のリターンが異なるとします。(むしろそれが普通か。)

ここで非課税枠1,000千円はA、Bどちらに割り当てられるのでしょうか?
Aが800千円+Bが200千円?それとも比例配分?年度内の購入順ですか?でもそれならA、B全く同時に購入したらどうなるのでしょうか?
A、Bでリターンが異なる場合、なるべく大きいリターンが望める商品の元本分を非課税枠にあてたいです。

上記などは制度の細かいルールの話なのですが、こういったこともいちいち気になってしまいます。制度詳細の開示を待つことにしましょう。

◆金額枠が少なすぎる

2年くらい前、日本版ISAの話題を最初に聞いた時からの第一印象なのですが、非課税枠が1,000千円/年、5か年で累計5,000千円とは正直言って少なすぎると思います。この10倍くらいの枠があってもよいでしょう。

巷に喧伝されている老後の必要資金は諸説ありますが、ほぼどれも8ケタの中盤の水準です。そのレベル感とのバランスを考えると老後の必要資金の1/3~2/3はISAでカバーできるくらいの制度設計でもよかったのではないでしょうか。

なんかこうリスクをとって投資する気持ちにグググっとさせるような魅力を備えてほしいものです。将来の枠の拡大を期待したいですね。

◆損益通算ができない

日本版ISA口座以外の口座発生した損益との通算はできないとのこと。残念至極です。

これでは1,000千円/年の元本から得たリターンの20%の税額を免除してもらっても、余所で損失あれば免除の恩恵は結構相殺されてしまうのではないでしょうか。

通常であれば20%税金取られるけれども、損益通算で還付される。まるで常に損失ありきな話になってしまいますが、こちらの方がシンプルで受け入れやすく思えてしまいます。

だからこそ上記であげたとおり、ISAの金額枠がもっと大きければ税額免除の実額インパクトも大きく、たとえ損益通算できなくともISA口座持つかという気持ちにさせると思うのですが。

(つづく)

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