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2013年4月30日 (火)

日本科学未来館の企画展「波乱万丈!おかね道」に行ってきました。本を買いに。

子供はだんだん成長すると親を出掛けたがらなくなるものです。我が家の次男もそろそろそんなお年頃。そこで一緒に出掛けてくれるのもあとわずかと思い、今年もサッカー練習の休日を使って妻、次男と3人で都内や横浜エリアに繰り出しています。(WATANKO家の車移動は、都市部から郊外へレジャーや観光に出かける車の群れとは逆方向なので、行きも帰りも渋滞ほぼなしです。これぞ田舎暮らしの強み!)

先日はお台場にある日本科学未来館(以下、未来館)に行き、有機ELパネルを使った大型の地球ディスプレイ「Geo-Cosmos」やドームシアターで地球と宇宙の映像を鑑賞しました。

それでもって未来館が現在、企画・展示している「波乱万丈!おかね道 あなたをうつし出す10の実験」(以下、おかね道)も見学してきました。

おかね道は行動経済学をテーマにした10つのハリボテ展示、いや失礼、アトラクション(これは言い過ぎか)、いや実験コーナー(と言えば丁度よいか)を歩いてまわる展示エリアです。

WATANKOとしては配布されたおかね道の紹介チラシや展示エリア内の掲示物をみるだけで、おかね道がアピールしたい内容は十分わかりました。各実験コーナーの内容は、これまで読んできた書籍・雑誌等で紹介されてきたものが大半でしたが、老若男女様々な来場者に面白くみせるための工夫があちこちにあり、苦労の跡がうかがえます。

しかしながらGWということもあり、未来館はかなりの混在。おかね道も同様であり実験コーナーを待っている間に後ろからチラホラ見聞き出来てネタバレしたり、一方で実験中では後ろに長い行列があるため落ち着かず、結局、展示エリアをしっかりと見て廻ることができませんでした。そのストレスのせいか、気がつけばおかね道を総合監修する大阪大学の大竹文雄教授の著書をしっかり2冊も買っている自分がいました。(オチ)

GWの後半には、これまで断片的に見聞した行動経済学もしくは関連する社会科学テーマについてまとまったInputをすべく、これらの本を読んでみたいと思います。

(おまけ-これからおかね道を体験したいと考えている貴方へ)

週末、とくにこのGW中に未来館に行きおかね道を体験してみたいと考えている方に以下アドバイスです。

未来館の駐車場は9時から利用できます。開館前から行列ができる混み具合なので10時開館の30分前には到着して開館を待った方がよいでしょう。

開館してチケット購入したら、速攻で6階のドームシアターに行き、予約券を先ずGETします。

それからシアターの予約時間になるまで5階から3階にかけて常設展示をじっくり見てまわるのが順当ですが、ここで直ちにおかね道に直行されることを勧めます。なぜならおかね道の展示エリアは狭いので、時間が経ち混雑が増してくるともう実験どころではなくなるからです。

2013年4月28日 (日)

買値の価値は

【4月26日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 17,080千円

■損益率
 30.9%

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さて今回も素人個人投資家気質丸出し記事を1本投稿したいと思います。

投資の格言のひとつに「買値にこだわるな」があります。その言わんとしていることは多くのFPや投資家が解説していますので本記事でわざわざとりあげませんが、それでは不親切すぎるかもしれないので、格言の代表的な解説記事として以下の記事を紹介しておきます。

買値へのこだわりは克服できるか 山崎元のマネー経済の歩き方
ダイヤモンド・オンライン

さてこの格言についてWATANKOの咀嚼理解、というか適用範囲を表してみます。

「買値にこだわるな」は個別株投資というシチュエーションにおける格言として、個々の銘柄の売買という投資の戦術的判断としては正しいです。

例えば昔買った個別株がずっと含み損を抱えて売れない人に対して、「株価が上がる望みがほとんどない株にいつまでも資金を張り付かせておかないで、さっさといくばくかの現金に変えて、有望な投資先に突っ込み直そう。」と説き伏せる場合です。

山崎氏も上記の引用記事でかなりしつこく指摘するとおり「貴方の買値の正当性・妥当性など無いし、今の値段と将来の予想が全てですよ。」というわけです。買い値と現在の値段の乖離は埋没コスト。さっさと売却してリトライしましょうというわけです。

たしかにこれは辛い話です。確実なる損失を先に出して、未確定な利益をまたも目指すわけですから。

しかしごく特定の投資対象や特定銘柄を購入してそれが元本の2割、3割とかに落ち込めば、客観的にみてその状態から価額が3倍、4倍にまで増えることを望むというのは40年住宅ローンがごとく遠大な話です。

したがい個別の戦術局面では一敗地にまみれるのも仕方がないことです。

つまりはこのような投資の個別シーンにおける戦術的なアドバイスとして「買値にこだわるな」というのは有益です。

しかしWATANKOは個々の買値というパラメータにはこだわりませんが、その買値の塊、集合体である元本にはこだわります。

投資とは元本割れリスクをとってまで儲けを追求してやるものです。それがどれくらい損したのかを測るメジャーとして買値(元本)を認識するのがあたりまえです。買値(元本)無視では投資の振り返りも何もなくなります。

自分の投資の全容をおさえて、目標とする結果を少しでも達成できる可能性が高まるように投資先の選定を行う全体戦略的な視点では、買値(元本)を当然意識します。

投資先毎にそれぞれ全て利益をあげる10戦10勝を目指すのではなく、「買値にこだわるな」の格言を活かして、一部局面では損失を被りながらも、最終的にはトータル7勝3敗で買値(元本)<売値(+リターン)となり儲けることを目指します。

つまりは「買値(元本)にこだわるな」は投資行動の個別戦術局面ではOK。しかし全体戦略レベルではバロメータとして元本は当然意識します。各論賛成・総論反対といってもいいですね。

ですから定期的に公開している資産運用状況においては、元本と評価損益の二者を並べて全体戦略的にどうよ、と振り返っています。

ちなみに、どうみても株価が数倍に膨れ上がり、回復することが望めそうにない個別銘柄にお金を投じてしまったのではなく、インデックスファンドを用いて広く分散投資する手法であれば、「買値にこだわるな」という格言もまたピタリ有益となるケースは少ないではないでしょうか。分散投資を徹底させれば個別株のようなリスクはほぼ無く、よってこの格言が活かされる場面もあまりでできません。

WATANKOは、成績をひけらかして他人と競争する気もなく、良い成果がでても自分の実力とは決して思わず、せめて4~5%の年間リターンを欲して、自己責任のもとに投資を続けていきます。その欲求が叶ったかどうかを測定する意味において買値を意識します。

2013年4月26日 (金)

Intermission 2013/4/26

【4月25日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 17,190千円

■損益率
 31.1%

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GW突入前にちょっと一日休暇が取れたので、市内にある温泉に出向きました。平日で空いており、温泉にゆっくりとつかったあと、施設2階のベランダにて目の前に広がる田園風景を飽きることなくずっと眺めていました。

田園の風景は子供の頃から見慣れており、特に4月から5月にかけては代掻きされ、水がひかれてあとは田植えを待つ田圃が水水しく光っており、そこには自然と人の手が混ざり合った土地風景がひろがっています。くわえて周辺の草木は若々しく茂り、鳥が鳴き、日差しは丁度よい暖かさ、風は心地よく、子供の頃の体験そのままです。

このような場に身をおくととても落ち着き、やはり自分は田舎人間だと感じます。やはり田舎はイイ!

ところが田園風景の先を眺めてみると、そこには太陽光発電のパネルが敷設されているのを発見しました。どうやら隣接地にも拡張するような気配です。田舎であっても将来は田畑がどんどん潰されて人工物ばかりの風景に変わっているのかもしれませんね。太陽光発電のパネルをいくら眺めてみても和めないだろうなあ。

WATANKOが住む田舎でも、こうして田畑が広がる風景を眺めて過ごす日々があと、どれくらい残されているのでしょうか。それが限られているならば、尚更毎日をこのような景色の中で過ごすことができる生活に早く身をおきたいと感じます。

そのためには、もう少し不動産投資を頑張らないといけないし、金融商品の購入に関してももう少しリスクをとってみるかなとも思います。しかし前者については例えば2棟目のアパート建築は資金負担が大きく、マーケット展望も考えると躊躇しますし、後者に関してはインデックス投資主体とはいえ、アセットアロケーションは全体のうち、ほぼ2/3が株式アセットであり、リスクを結構とっているのでこれ以上はなかなか難しいです。

それだけでなく、SBIポイントが付かないEXE-iシリーズを積み立てるのか、日本版ISA口座開設にいつ取り掛かるか、相続税申告関連費用がいくらに及ぶのか、古い実家を解体撤去するか、再来年には大学に進学する長男の学費・生活費の原資をどこからもってくるか、などなどお金にまつわる大小迷い事がどんどん浮かんできます。

田園風景を眺めすぎていると、このような大小迷い事が頭の中を交錯してくるので、温泉もほどほどにして引き上げて、昼食をとるべくお気に入りの定食屋に向かいました。

【次回予告】

投資の賢者たちは言う。「買値にこだわるな」と。市井の個人投資家なら普通は「投資は儲けるためにやっているのだから買値を気にするのはあたりまえだけど。」と軽い拒否反応。

Webでも解説がいろいろ紹介される中、果たしてこの格言はどう咀嚼、理解すればいいのか。この格言には建前とホンネが別々にあるのか。受け入れられる部分とそうでない部分があるのか。金融リテラシーがそう高くないWATANKOにとって所詮この格言は猫に小判、豚に真珠なのか。

次回「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」
第六百参拾七話「買値の価値は」

さ~て、次回もサービス、サービスゥ~

2013年4月25日 (木)

男性は外に出て稼ぎ、女性は内にてこれを守る

【4月23日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 16,474千円

■損益率
 29.8%

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(前回からのつづきです)

前回迄で日本の企業において女性の活用の支障にひとつとして、男性ムラ社会の風土とそれを助長する内部規程の現状について前回述べました。

今回はこれに加えて外部環境の支障について取り上げます。といっても保育園の数不足など代表される日本の社内インフラにかかわるものは本稿では横に置いておくとして、この他に指摘したいことに海外、特に新興国で働くことに対する制限があります。

日本の大企業の多くは海外展開を実行中であり、特に今後は先進国だけでなく新興国に進出することを抜きにしては自社の成長は難しいという海外展開上の必須命題を持っています。

そうした中、女性社員が海外に頻繁に出張したりあるいは常駐して仕事をしようとしても、一方で各国の諸制度や宗教・文化、社会インフラなどを勘案した場合、制限をうけるケースが少なくありません。

具体的には中東諸国に出向いて仕事するにはかなり制限を受けます。アフリカ諸国でもしんどいでしょう。またフィリピンやベネズエラなど治安が悪いところにも送り出せません。

こうして新興国相手に仕事をする局面の場合、女性の起用はかなり限られてしまいます。これは女性の側に責任がある話ではないことは承知の上ですが、こうして女性は自らが活躍できるフィールドが制限されていることもまた事実であります。

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女性が新興国で働くことに制限があることについて、個々の企業の努力でもってこれをブレークスルーすることは難しいです。

しかし繰り返しますが、先進国あたりに一定の海外展開を既に実施済みの企業であれば、今後は新興国というフィールドでのビジネスなくしては企業の大きな飛躍は望めません。(このようなことを今更言っていること自体、その企業はかなり遅れているといわざるをえません。)

そこで要員配置のソリューションとして、企業において男女の働くフィールドをうまく区分していく必要があります。ハッキリ言えば日本人@日本が必要な本社部門には優秀な女性を積極的に登用することです。具体的には総務・人事、財務・経理、IR広報、業務監査、CSRなどの部署はどんどん女性を起用すべきでしょう。規程に則りきっちり仕事をこなしてくれるという女性の一般的なキャラクターに合致しやすいかもしれません。

一方、男性は国境問わず、それこそ稼ぐ現場、最前線に出て顧客や競合先と切った、張ったやるわけです。疲れて本社に帰ってきたら女性陣が待っていて癒してくれる.....とまでは期待しすぎかもしれませんが。

それに本社には女性ばかりとなれば、残っている男性もなんだか肩身が狭くなり、「カンボジアでもパプアニューギニアでもどこでもいいから海外に出してください!」と海外勤務をうったえる男性社員も増えるかもしれません。(笑)

かつての家族の暮らしの在り方では男性は外に出て収益を稼ぎ、女性は家の中にてこれを守るという役割分担がしかれていましたが、今度は企業の中においても同じように男性が海外を含めた稼ぐ現場に張り付き、女性はバックオフィスを運営するといった分業体制をもっともっと徹底していくことが、女性の活用を促進する結果につながるのではないでしょうか。

(あとがきにかえて)

前々回から3回、女性の活用やら日本の職務規程の実態について述べてみました。そこでとりあげられた日本企業の風土は外資系企業からみればなんとも古風めいたものに見えるかも知れません。またWATANKOの今回の現状認知に対して日本企業の大勢はもっと女性の活用について進歩しているということが事実であれば、それにこしたことはありません。

2013年4月24日 (水)

従業員の活用を阻害する曖昧な規程

(前回からの続きです)

【注】
本稿はあくまでWATANKOの勤務先ならびに顧客や取引先、子会社・関連会社、投資先その他から見聞・体験してきた話をベースとしていることをあらかじめ断りをいれておきます。でも結構同じ組織風土にある日本企業も多いのではとも推察しますが。

皆さんが働く勤務先では、各人の職務範囲が明確に規定され、あわせてその遂行のための権限が十分に付与され、権限の大きさに見合った責任が問われつつも、一方で責任の大きさに見合った報酬が備わっているでしょうか。

左様なことは当たり前ではないか、という貴方は正しい。しかし現実には各人の職務範囲は曖昧。上司によっては部下の職務範囲を拡大解釈して、規定されていない業務でもアレやれコレやれと指示する始末。部下の権限は小さく、しかし責任は大きい。係長の権限で部長級の責任を当の部長に代わって背負わされている例もある。

またプロジェクト型の集団でもお偉いPMが本来すべき提案・判断・調整といったアクティビティについて、集団の横に添えられたただの事務局に過ぎない存在が全てPMに成り代わって実質的に行っていると言ったケースが生じている。

これら事象の背景には前回あげた「ムラ社会にも似た男社会、構成員の以心伝心・阿吽の呼吸などのハイコンテクストな集団風土」が関連しています。組織構成員の役割分担、権限、責任は曖昧であり、お偉い方の自己基準でなんとなく規定されており明文化されていない暗黙ルールによって業務が進められているわけです。

加えてこの風土を助長する特徴として実用に値するJob Description(職務記述書)の規定が不十分、さらにはその運用も徹底されていない点があげられます。

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皆さんは日常の業務でもこんな疑問に直面することはありませんか。

・・・自分の業務について報告をあげるべき相手は誰か。指示をうけるべき相手は誰か。

「直属上司の課長に報告したのに、その上の部長や、本部長、はたまた役員に対してなぜ平社員の私が報告をあげるのか。さらには報告内容に対して上役からの質疑や今後対応についてなぜ私が返答しなければならないのか。」

・・・自分の業務は一体どこまでなのか。上司の思い付きだけで際限なく広がっていないか。

「いくら関連する事項だからといって、対処した事象について関連する問題について尾ヒレをつけられて際限なく仕事をさせられる。気が付けばそれは明らかに他部の所掌の仕事であったりする。」

・・・自部署と他部署との調整は誰の仕事なのか。

「上役になるほど他部署との調整をしない。それは本来、その役割も責任もないはずの部下の仕事の一部になっている。他部署の部長は自部署に対するクレームを自部署の部長ではなく、平社員の自分に対しておこしてくる。対外部署との折衝ひとつしない部署長の仕事とは一体何か。」

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Job Description(職務記述書)によって権限・責任・報酬がしっかりとリンクし、各社員の権限・責任について誰がみても客観的に把握ができ、それがそのとおりにしっかりと運用されているのではあれば、Job Descriptionを順守して部長は部長の仕事を、係長は係長の仕事を遂行することに集中します。部長は部長の仕事を係長にふれません。ましてや明文化されていない業務上の行動規範などに支配されるケースは減るでしょう。

日本企業の多くがこのような欧米型のスキームの特徴(注1)を備えており、その運用がある程度徹底していれば、日本人男性の新卒正規従業員以外の存在、つまり女性、中途採用者、外国人にとっても企業が当人に求めるものと自らのギャップを把握しやすく、それを埋める努力に取り組みやすいです。また目標管理も評価ももっと明確になっていくでしょう。

しかしながら実際には日本企業の多くはなんとも曖昧な職務職務・権限・責任の割り当てをしているところも少なくなく(日本の企業の大半を占める中小企業なら尚更)、上司からみれば何でもこなしてくれる使い勝手の良い部下であれば快適であります。なにせその上司自身が、さらにその上司からそう求められることが多いのですから。

女性をもっと活用するためには、男性ムラ社会でしか通用しない有形無形のルールに代わって、Job Descriptionをしっかりと整備して運用することです。そこでは会社の業務について漏れなくカバーし、各階層ごとに役割を規定することです。(注2)

こうして仕事内容を見える化して、女性だけでなく全社員に対してそれぞれの職務範囲・権限・責任を明示する。そして求められていることを明確にしてそれを達成するように動機づけること、目標管理していくことが必要です。

(注1)
一方で実は欧米企業であっても、個人の好き嫌いとかコネが横行する風土があると伝聞することがありますので、欧米企業だからといってどこもかしこもJob Descriptionの規定と運用だけが全てではなさそうであることは申し添えます。

(注2)
日本の企業ではJob Descriptionに類するものとして一般的には業務分掌規程と職務権限規程がありますが果たしてどれだけ実用的でしょうか。形骸化していませんでしょうか。そもそも貴方は自社の、自部署の、自分に関わりのある業務分掌規程と職務権限規程をどれだけ読み込んだことがありますか。自らあるいは自部署の職務について果たしてそこに書かれている内容と実態が一致していますでしょうか。

(つづく)

2013年4月23日 (火)

女性の活用を阻むもの

【4月19日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 16,412千円

■損益率
 29.7%

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今回から数回にわたって企業における女性の活用、ひいては日本企業の組織・人事に関する課題について述べていきます。

WATANKOの勤務先は業種柄の事情があるものの、未だに男性中心の風土であり、女性の活用に関しては遅れている典型的な日本企業のひとつです。

しかしながら日本が移民でも受けいれない限り生産年齢人口(15~60歳)は今後ますます減少していくため、企業が労働力を確保するためには高齢者と並んで女性をうまく活用していくほかありません。

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さてWATANKOの職場に30代前半の女性が産休・育休明けで復帰してきました。休暇入りする前は他部署に所属しており、部署異動を伴った職場復帰です。もともとはまずまず優秀な女性であり、今回私が指導役となっていますが、休職のブランクなくバリバリやってきた同期に追いつくためには、その同期よりもさらにバリバリ頑張らないといけないので容易ではありません。

性別に限らずですが社員にとって20代後半から30代前半の伸び盛りの期間中に数年間のブランクができることは、当人のキャリア形成にかなり不利です。

例えば同期の男性は数年先のキャリアに到達しており、通常、上司からみれば中堅社員向きの一定の課題解決型、プロジェクト型の仕事を部下にふりたい時に、同じ年齢の男女ではあればキャリア6年の男性とキャリア3年の女性とどちらを選ぶでしょうか。

現場優先、結果優先で考えればキャリア6年の男性を選びたくなるのは当然です。こうしてブランクがある女性は課題解決型、プロジェクト型といったやや高いレベルの仕事を与えられる機会が減り、ますます同期の男性とのキャリア差が拡大します。

ですから職場に復帰したこの女性がこのようなハンデにもめげず、早くブランクを埋めてくれるようにWATANKOもこの女性には男性と区別なく、どんどん仕事を与え、本人に企画、提案、調整、まとめ上げをさせるように仕向けています。

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一方で女性の登用を考えた時に、こうした産休・育休に伴う時間的なハンデキャップ以外にも、実は女性の場合、日本企業に根差した伝統的な以下の風土が支障となっています。

それは「女性は相手の立場を忖度した行動や、複雑な社内人脈や人間関係に裏打ちされた調整、まとめ上げができるのか」という疑念です。

【注】
なおこれはあくまでWATANKOの勤務先ならびに顧客や取引先、子会社・関連会社、投資先その他から見聞・体験してきた話とあらかじめ断りをいれておきます。でも結構同じ組織風土にある日本企業も多いのではとも推察しますが。

女性は融通が利かなくて四角四面だ。相手の立場を忖度した柔軟な動きができない。明文化されたこと以外の先回りな行動や事後フォローができない。心の機微やさじ加減といたセンスに乏しい。なべてソリッドで浅いコミュニケーションしかできなくて扱いにくいといった見られ方をしています。

この背景にはムラ社会にも似た男社会の中で、構成員の以心伝心、同じ属性同士の中で築かれた阿吽の呼吸、明文化されていない様々な行動規範を強く求められる傾向などがあります。換言すればこのようなハイコンテクストな集団の中にあって、女性は異的な存在となりがちです。

「女性はお飾り。無理はきかない。ここ一番で踏ん張れる力、胆力、仕事のケツ持ちができるだろうか。ハードな仕事、事業のコアになる仕事をふれないし、できないだろう。」
というメンタリティが企業(男社会)の中に支配的となっているわけです。これを背景に上司が女性の活用に対して逡巡してしまう結果、無難な仕事、失敗してもダメージが軽い仕事しか女性に廻せなくなります。

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さてこの典型的な女性の活用を阻害する要因を指摘してみましたが、少し掘り下げて考えてみると上記の風土を助長する日本企業のある特徴にもたどり着きました。

それは個々の従業員に対する業務割り当ての曖昧さ、Job Description(職務記述書)に対する整備と運用が不十分であるところです。

(つづく)

2013年4月20日 (土)

アクティブ投信は自らの投資対象が創出する収益でもってのみ勝負してほしい

【4月19日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 15,442千円

■損益率
 28.0%

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理科の実験で大事なことは、異なる要素をそれぞれ持つ2つの対象について比べてみたい時には、その異なる要素以外の要素は極力合致させないと、異なる結果がでた時にそれが比べたい要素の違いに起因するのか、そうでないのかがわかりにくくなります。

さて、巷で売られている複数のアクティブ投信を比較したいときには、通常なら先ず第一に投資対象先の違いに着目していくべきでしょう。

そのアクティブ投信はどの国、どの金融商品、どの企業群、どの特定テーマに投資するのか。自分の見聞きと雑誌やWeb等で漁った情報から儲かると信じてねらったゾーン、セクターを投資対象とするアクティブ投信は一体どれか。

こういったアクティブ投信を通じて投資対象を選択する醍醐味を十分味わう為には余計な飾りは不要です。例えば毎月、3ヶ月、年1回と様々な分配型や通貨選択型などです。こういった機能が付加されているおかげで余分なコストがかかって成績を歪めたり、投資成果の起因が投資対象なのか、それとも為替取引・変動なのかわかりにくくなったりします。

選んだ投資対象がどれだけ成績を上げたのか、他と比べてどうであったのかを明快に把握、判断するためには、コストやリターンに影響を及ぼす他の要素は極力排除してほしいです。

よってアクティブ投信については毎月分配や通貨選択といったオプションは極力はずして無分配型、単一通貨建てといったもっと地味な姿にて販売してほしいです。そうすればもっとローコストでかつシンプルな内容のアクティブ投信が揃い、投資対象の違いに焦点を絞ってじっくりと投信選びができると思うのですが、どんなもんでしょうか。

アクティブ投信もまたインデックス投信と同様に効率よく、もっとシンプルにカラクリがみえて、そしてローコストな商品であれば、もっと検討の俎上にあげていいかもと考えたくもなります。

「アクティブ投信よ、自らの投資対象が創出する収益でもってのみ他者と勝負せよ。」

(あとがきにかえて)

WATANKOは毎朝、とくに月曜日は電車に乗って勤務先に向かう途中で読む日経新聞で、デカデカと新規設定された公募投信の宣伝広告をみかけることが少なくないです。ときおり「おお、おもしろそうな投資対象かもしれない」と関心をもってみてもその広告の下の方を読みすすめていくと余計な機能や、そのためか割高に設定された費用が判明し、関心が急速に薄れてしまいます。

2013年4月18日 (木)

今週の日経特集記事「マネー&インベストメント」を読んだ一般人の感想

【4月17日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 15,309千円

■損益率
 27.7%

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日経新聞の毎週水曜日の特集記事「マネー&インベストメント」。
昨日は個別株に関心を持ち始めた人向けに株式投資のHow toが紹介されていました。

紙面も限られているため、ごく簡単な解説止まりでありましたが、これをみて金融リテラシーがそう高くない市井の万年素人個人投資家の感想は主に以下3点です。

1. 銘柄分散が王道というが、十分な資金を割り当てできるのか。

記事では値動きのクセが異なるタイプを最低でも2~3銘柄、一緒に持つことを推奨しています。しかしもっと分散を効かせたい(リスクヘッジのためには効かせるべき)となればもっと多くの銘柄を買う必要があります。
その場合、銘柄により購入単元もまちまちであるため、合計では購入資金が多く必要になりがちではないでしょうか。

一方でいくら分散を効かせるといっても、初心者はメンタル的に例えば余裕資金の半分超を株式投資にいきなり突っ込むというわけにもいかず、投入資金は全体のせいぜい2割といった感覚ではないでしょうか。

例えば余裕資金の総額は人によりけりですがざっと5,000千円(1,000千円/年×5年分という規模感)とした場合、その内の2割では1,000千円であります。この資金レベルで十分な分散を効かせるほど多くの銘柄を買うことができるのでしょうか。

ちなみにWATANKOの投資感覚では個別株に対して投資することがある場合、それが紙屑になっても我慢できる範囲しか資金投入できません。したがい余裕資金に占めるシェアは2割でも多く、たとえ1割でも、それを全てスッた時(あるいはそこまでいかずとも買値の3割ぐらいまで下落して復帰が絶望的な時)を考えるととてもリスクをとっているように思えます。

2.コストはかかるが投資に慣れるまでは個別株式ではなくパッケージものが良い。

初心者は個別株を直接買う際の銘柄選定の上手下手のバラつきをさけるため、いくつかの銘柄にまとめて投資するパッケージものの金融商品を先ずを選んだ方が無難ではないでしょうか。

料理と同様、生の材料を直接扱うのではなく、専門家が付加価値をつけたものから先ず入り、投資に熟知してきたところで生の株式にトライというステップを踏んでもよいでしょう。

そこで個別株をやる前のパッケージものとしては株式投信やETFがあげられます。ただし海外ETFは手間がかかりますのでちょっと面倒です。

(そういえば偶然ですが、日経の特集記事では今週、株式投資を紹介するまえに、先週の特集記事でははからずも日本株式投信を取り上げていました。)

3.今更株式投資を紹介するのはもう遅いのではないか

11月の下旬、野田首相(当時)による国会解散決定をうけて株価がジワリジワリ上がり始めたころに今回の特集記事がでていたら、まさに天晴です。

しかし実際には5か月も経って日経平均は9,000円代から13,000円代に4割以上も上がりました。ここまで株価が上がった事実を確認してからようやく「株式投資初めてみましょう」と唱えてもどれだけ儲けることができるでしょうか。

勿論、儲けることができるかもしれませんが、その実りを得る確率や大きさは昨年11月頃に株式を仕込んだ人にくらべて劣るのは否めないでしょう。

せめて今年の2月末、日銀の新人事が固まった頃でもこの記事が載っていたら、それに触発されて株式を買っていたら、とタラレバを考えられずにはいられません。

最後はこのような後知恵じみた指摘が消し飛ぶほどに、これからもっと株価が上がってくれるのを期待して本日の投稿の結びの言葉にしたいと思います。

2013年4月16日 (火)

5億円デスカ!相場が良くなるとまたぞろ出てくる景気の良い話

【4月15日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 15,883千円

■損益率
 28.8%

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

WATANKOが拝読する個人投資家ブログの間では、まだ今のところ誰も書いていなさそうなので(それとも完璧スルー?)、一番乗りで書いてしまいます。

最近、自分のFacefookのニュースフィールドにて、知人が「生涯収入5億円倶楽部」というFacebookサイトをシェアして、「いいね!」と言っています。

URLをたどっていくと沢山の文章が書き連ねられているサイトにたどり着きます。
(リンク貼り付けようかと思いましたが、サイトの宣伝に利することになりかねないのでやめました。物見遊山で覗いてみたい方は、お手数ですが別途ググりください。)

海外(マレーシアJB)にて不動産投資で儲ける話がメインコンテンツかと思いきや、一方でコツコツ積み立て投資で複利効果も活かして資産を増やす話が載っていたり、「鉄の掟」と称する投資の心得のような条文(かなり体育会系・根性論)がのたまわれていたりと、ごった煮の良くわからないサイトです。お約束のノウハウを提供するメールサービス(初めは無料だが、はたして?)も紹介しています。

「自分と愛する家族のために、真の安定・安心スタイル掴み取るサラリーマンのための秘密倶楽部」との熱く魅惑的なキャッチコピーがあり、その中身もまた、この春社会人になった初心なサラリーマンでも果たしてひっかかるかどうかという熱血一辺倒な内容です。

それでも景気が良くなり、周囲から「株買った」、「投信買った」、「外貨買った」などの声がチラホラ聞こえてくればこういったプロモーションにも関心を持つ人がでてくるのでしょう。

また春先というのは新卒者向けに色々な勧誘ものがでてくるシーズンかもしれません。そういえばWATANKOが社会人になりたての頃、同じ勤務先の独身寮にいた同期社員の中に、教養とか英語などの教材の勧誘にのせられて、それらを購入した者がいたことを思い出しました。

この駄ブログをご笑覧されている聡明なる個人投資家の方々であれば、この手の話を鵜呑みすることなく、極めて冷静な判断をされていると思われますので、この注意喚起が全く無用のものであると信じますが、5億円の景気の良さに思わず記事にしてしまいました。

2013年4月14日 (日)

回転寿司屋さんで個別注文ばかりするお客にひとこと言いたい日曜日

WATANKO家の週末はここ数年、妻と次男はサッカー練習&試合、長男は塾か部活、そしてWATANKOは布団の上げ下ろしに始まり食器洗い、風呂掃除、食品以外の各種買い物、庭のメンテナンス、洗車、車庫・物置内の整理、そして隙間時間にブログ記事執筆というパターンが定着しています。ハッキリ言って昼間のうちは家族バラバラな傾向があります。

そうなるとWATANKOは日曜日あたりの昼食は1人か、長男と2人でとることが多くそんな時は好物のひとつであるお寿司をよく食べに行きます。お寿司と言っても専ら出向くのは、すぐ近所にある回転寿司の「銚子丸」です。(住んでいるところが特定されそうですね。)

以前、記事にも書きましたが回転寿司には100円均一の店と、ネタにより値段が異なるグルメ寿司に大別されます。後者は当然ながら前者よりも費用がかかりますが、品質も高く、大人としては満足度が高いです。

40歳半ばのWATANKOは、もはや回転寿司屋でお皿を高く積み上げるほどたくさんの量を食べることがほとんどなくなりました。したがい一人で行く時は量よりも質を求めてグルメ寿司を選んでいます。一方、家族全員で行くときはお寿司以外のメニューが充実しており、子供たちの満足度が高い100円均一の店を選ぶこともままあります。

さて本題。

回転寿司屋でお寿司を選ぶとき、クルクル回っているベルト上にのっているお寿司に食べたいものがない時には個別に注文をいれます。

これに対して食べたいお寿司がベルトにのっているにもかかわらず、あえて注文するスタイルをとる人もいます。個人投資家でもブログ記事でそのような人をみかけたり、最近の新聞・雑誌記事(掲載元失念しました)でそのようなスタイルが増えていることが触れられていたりしています。

ところで実際に回転寿司屋にて、鮮度の最重視派なのか、あるいはカウンターがある寿司屋と誤解しているのか個別注文ばかり出して、そればかり食べているお客がいます。

ハッキリ言ってそのようなお客には、個別注文はほどほどにしてよ、と言いたいです。

回転寿司屋では大量のお米を炊いて握るため、ラーメン屋、パスタ屋など粉ものよりも多量の労働力を必要とします。開店前も営業中も職人はとにかく寿司を握りまくります。ベルトに載せるお寿司だけでも握って揃えるのが大変なのに、そこへ個別注文をするお客が増えると、タダでさえ稼働が高い職人はもうパンクしていまします。

それは一方で、ベルトに載せるお寿司が遅れることになり、それによって食べたいお寿司が減ってしまい、通常ならばほぼベルト上のお寿司を食べてくれていたお客でも個別注文をしなければならない事態を引き起こし、個別注文が好きな客にとってもそうでもない客にとっても、食べたいお寿司のさらなる遅延を引き起こします。

やがてお寿司のデリバリーが遅いというクレームが増えて、店側はこのため職人を増やさざるをえません。店の経営的にはこうして固定費が上がってしまいます。

またベルトにのるお寿司が食べられる頻度が減ることにより、干からびてしまい廃棄となるおそれが増えます。こうした商品減耗の増加はそのまま変動費の増加につながります。

こうして固定費や変動費(の内の減耗分という間接コスト)が増えてくれば、店は採算的に苦しくなります。一方で価格についてはマーケットプライスレベルからそう乖離させるわけにもいかず値上げは難しく、据え置きせざるをえません。

そこで最後に勢い目が向くのは、変動費の中の仕入れ値の削減、つまりは寿司ネタのレベルを落とすということです。

価格据え置きであってもネタの質が落ちれば、それはお客にとって実質的な値上げであり、デメリットです。

このような展開はお客離れにもつながりかねません。結果、経営不振となり、もし閉店となればそれはその店の固定客にとって不便極まりない話です。

個別注文中心派の方々におかれましては、どうか回転寿司屋のコスト高要因となる我儘な注文に関しては、どうしても握り立てが食べたいネタに絞りこむなど節度をもった利用をしてもらうことをお願いしたいです。

「利害関係もないWATANKOにそんなことを言われる筋合いはない。お前は店の関係者ではないだろう。回転寿司屋側がネタの品質維持と増える個別注文への対応を両立させる経営努力をするべきだ。」

ごもっともな意見です。一人のお客としてあなたは正しい。しかし一方でやはり同じ一人の客としてWATANKOもこういいたいです。

「貴方の過度な我儘のおかげで、寿司の品質と直接関係ない人件費・経費が増えて、その分値上げされた、あるいはその負担をカバーするために品質が落とされた寿司を食べさせられるのは御免だね。イチから最後まで握り立てが食べたかったらカウンターの前に座る寿司屋にいきなされ。」

2013年4月13日 (土)

インデックス投資はアクティブ投資と競争する投資ではない

【4月12日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 17,004千円

■損益率
 30.8%

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WATANKOがインデックス投資を始めたころからずっと抱いていた違和感があります。
それはインデックス投資がアクティブ投資と比較され、その成果の優劣が論じられることに対しての違和感です。

インデックス投資とは、そもそもはたして他のアクティブ投資と成績を比較する性質の投資手法なのでしょうか。インデックス(投資)は成果のモノサシのような存在であり、とあるアクティブ投資がこれに勝つとか負けるとかを論じてもそれは本当の勝ち負けなのでしょうか。

例えば企業Aの業績の良し悪しを判断する際に、その企業が属する業界・業種における平均業績に対する上振れ、あるいは下振れにて判断することがあってとしても、その平均業績そのものをライバル視することは妥当なのでしょうか。ホンダが自社のEBITDAの良し悪しを判断する際には国内9社の平均EBITDAではなく、トヨタに対して、あるいは日産に対してEBITDAが高いか低いかという見方をする方が自然です。

アクティブ投資の成果として、ベンチマークのインデックスを○%上回りましたなどと喧伝されることがありますが、これはアクティブ投資がいかに凄い結果を出したことを喧伝したいがゆえにインデックス(市場平均)を引き合いにした表現をしているにすぎません。

またインデックス投資とアクティブ投資のふたつの投資手法を並べて比較をする記事をよくみかけます。これは投資方法の違いを説明することで、各々の投資手法をより正しく理解するための表記方法と捉えることができます。

インデックス投資をやっている身としては、あるアクティブ投資に負けても悔しいとは思えてこないし、勝っても嬉しいとは思えません。なぜならインデックス投資とはアクティブ投資と勝負しようなど最初から思っていない投資手法だからです。

とあるアクティブ投資家がインデックス投資家のWATANKOに対して、「ホレ、おれは○○に集中投資するアクティブ投資でお前さんよりも××%も多く儲かったぞ。」と言われても、WATANKOとしては以下の面持ちです。

「はあ、貴方はそれだけ投資リスクをとられたのだから、良いリターンを獲得する資格があります。よろしいのではないでしょうか。あなたはその儲かった投資先を事前に選ぶことができてすごいですね。(ただし、とられたリスクに対して果たして見合ったリタ―ンかどうかはともかくですが)」

ここでアクティブ投資が競うべき相手は、自動車メーカーの名前を使い説明したとおり、インデックス投資ではなく他のアクティブ投資ではないでしょうか。

アクティブ投資は、それぞれ自由意志のもとに儲かる投資対象を自らの知見と判断により絞り込み、そこに投資した結果を競い合うものです。ですからアクティブ投資αとアクティブ投資βのアクティブ投資同士でいくらでもしのぎを削ってください。そして自らが相手よりもより儲けることをどん欲に目指してください。インデックス投資のWATANKOよりも儲かったか減ったかという点を気にしても、無味乾燥で物差しのような存在と己の自己努力の成果を比べても、そこにほとんど意味はありません。

(あとがきにかえて)

WATANKOはそれらアクティブな皆さんの平均結果に沿った結果だけ享受させていただきます。せいぜい気をつけているのはコストをセーブすることぐらいですね。
それが市井の、凡人の、そして投資の他に自らの人生の多くの時間を費やしたい人にとってコストパフォーマンス抜群の投資手法です。


2013年4月11日 (木)

日本版ISA口座で何を買うか

【4月9日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 16,180千円

■損益率
 29.3%

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少額投資非課税制度(日本版ISA)が雑誌や新聞記事、Webで紹介されているのを見かける機会が増えてきました。個人投資家ブログでもポツリポツリと記事が目立ってきました。

WATANKOのホンネでは、従来の軽減税率適用の継続の方が手続きも面倒なことなくかつ損益通算もできるため嬉しいのですが、かといって新しい優遇制度をスルーするのも悔しいので利用を考えたいと思います。

では日本版ISAの制度で何を買うか。答えから言うと専用口座はWATANKOと妻の2人分を設けます。2つの口座のうち、1つで先進国株式インデックス投信、もう1つで新興国株式インデックス投信を買うことにします。

年間の非課税枠は1,000千円ですから毎月80千円積み立て購入を自動設定して、かつ12月に40千円追加買いするか、毎月100千円積み立て購入を設定して11、12月は休止するか。そのような具合にてコツコツ投資するでしょう。

その根底にはWATANKOの年間の投信積み立て総額の内、2,000千円分を日本版ISAにあてていこうという考えがあります。WATANKOの年間の投信積み立て購入は最新の方針では株式アセットのみになっており、先進国株式と新興国株式はそれぞれ毎年ほぼ必ず一定額の積み立てを行います。このうち何割かが日本版ISAの対象になるというわけです。

日本版ISA口座の中で複数アセットの投信を買い揃えて独立したアセットアロケーションを組成するのではなく、あくまでWATANKOのアセットアロケーション全体の中で積み立て購入の変動が少ない(毎年ほぼ必ず購入する)アセットに日本版ISAをあてる考えです。

なにせ日本版ISAの専用口座は他の口座と損益通算ができませんし、途中売却すると枠が減ってしまうという特徴をもっています。ですから一度積み立て購入したら5年+5年=10年間ホールドしっぱなしできる確率が一番高いアセットをシンプルに1つだけ選んでおき、リバランスも不要という作戦にします。

そして非課税枠をフル活用するならば、相場の変動を気にして購入を躊躇することなく基準価額が高かろうが低かろうがひたすらドルコスト平均で購入することになるでしょう。

さてそれでは具体的に購入する投信は何にするか。今のところEXE-iシリーズが有力候補ですが、これを期に各運用会社も新商品を展開するかもしれませんので、期待したいところです。

もっともWATANKOとしては従来の確定拠出型年金用の投信を一般販売してくれれば、それでもう十分なのですが。

(おまけ)

この少額投資非課税優遇制度(日本版ISA)は愛称を募集しているとのこと。なんだか遅い気がしますが、果たしてどのような愛称がつくでしょうか。

やっぱりアレなんかどうでしょうか。  「いつかはホニャララ」(笑)

2013年4月 9日 (火)

オーナードライバーの禁則ファッション

インデックス投資でお金を貯める、貯めないもいいですが、今日は身のこなしの話です。

皆さんは自らのファションに理由またはポリシーがありますか?

ハア?何言ってんの?ただ自分が好きなデザイン、色合いの服を買って着ればいいんや、という方。あなたは正しい。

しかしそこにいささかの理由やポリシーがともなっていると服はただの服ではなく、それを身につける人の代弁者にもなりえます。

WATANKOのライフスタイルには車の運転が欠かせませんが、そのためにポリシーとして保持するファッションスタイルがあります。いや保持するスタイルというより、まず身につけない禁則ファッションといった方がいいでしょう。

いくつかありますが、ここでは代表的な禁則ファッションを3つほどあげてみます。同じ車好きであれば気にとめてもよい内容かもしれません。

◆1.デニムのジーンズは履かない

青いデニム生地のリーバイス501...なんて決して履くことはありません。なぜなら青くてゴワゴワな生地のジーンズは車のシート地への攻撃性が高く、痛めるからです。特に黒以外のブラウンやベージュの明るい色目の本革シートに青いデニムジーンズで乗り続けると一番よくわかります。上品なシート地が堅いデニム生地で擦れまくり、しわと痛みがあっという間にできあがります。また青い染料がシート地に刷り込まれ汚らしくなってきます。

そもそもWATANKOは子供の頃からデニムのジーンズそのものが全く履き心地が良いとは思えず、そこへきて車のシートへの攻撃性が高いとあってはもう一生ジーンズはかないことでしょう。

念のため言っておきますが、年柄年中ジーンズがキツくて困る肥満体というわけではありません。最近BMIを気にしていますが。

◆2.靴底の厚い、大柄なシューズは履かない

昔流行ったエア・ジョーダンのようなごつくてかさばるシューズは履きません。靴ひもを結わえるのに時間がかかるのも嫌います。

車の運転のためにはアクセルワークを適切に行うことが必要です。上記のようなシューズは靴底が厚いためにアクセルワークの感覚が鈍くなったり、大柄であるため狭い足下でペダル操作に支障が生じたりするので危険です。

靴を選ぶ時は外皮があまり厚くない物を選んでいます。靴を通してペダルの質感(重みや形状の印象)がぎりぎりわかるものを選んでいます。

でもこれでシークレットブーツを履くこともできなくなりましたが。(笑)

◆3.嵩張るジャケットは着ない

ハンドル操作に支障があり、車が運転しにくくなるような固いジャケット、かさばる上着は選びません。よほどフォーマルな場でそれなりのジャケット着用が必要な場合を別にして、通常は比較的柔らかく体にフィットしやすいジャケットを選びます。(フリーズが典型的。)

一応全体のシルエットも気にしましが、まずは柔らかく気やすいものを選びます。

嵩張るジャケットならば運転する時に脱げばよいではないかという意見もあるでしょうが、様々な日常のシーンで車を運転していると車を煩雑に乗り降りすることがあります。そのような日常ですといちいちジャケットの脱ぎ着が面倒になります。

WATANKOはアウトレットやABCマートなどで新しい衣類、靴を買うときには、それを身につけて運転に支障ないか、という視点でのチェックを欠かさず行っています。

そのほかにもサングラスや指輪についての約束ごと等もありますが、WATANKOの禁則ファッション3つをあげてみました。

さらに車との関連を離れると「襟無しのシャツは着ない。」「スーツは黒か濃紺に限る。」と更に色々とこだわりがありますが、ファッションを語るブログではないので、この辺までにしておきます。

2013年4月 7日 (日)

【補稿】インデックス投資で早期リタイアできるのか

【4月5日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 14,702千円

■損益率
 26.6%

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前々回の記事で吊られた男さんからコメントいただきました。以下は抜粋です。

「想定している前提に違いがある気がします。年100万円の投資を前提にされていますが、早期リタイアを目指されている代表的な方々を見るととてもそれに当てはまるようには思えません。
30代のうちから投資資金で1千万円超+生活防衛資金2年分確保などのように、年100万円よりもはるかに多くの金額を拠出していると見受けられるケースが多くみられます。早期退職されるかは別にして私がインデックス投資家の鏡と思っている人は30代にして数千万円の資産を積上げています。年100万円の投資なら15年で2200万円でも、年300万なら6800万円近くになります。
早期リタイアという夢を見られるほどに貯蓄に多く回せるからこそ年数%の利回りで早期リタイアできる目論見がある。だから早期リタイアの夢を語っていると考えるのが妥当そうです。」

WATANKOには上記にあげられた個人投資家の優等生が一体どれだけいるのかわかりません。インデックス投資を行っている個人投資家ブログでも断片的な情報しか入手できません。この駄ブログにご来訪の方々はどれだけご存知でしょうか。

しかしながらここで吊られた男さんが言うところの「早期リタイアが実現モードとしてとらえることができるのは3,000千円/年も貯蓄・投資できる秀逸なインデックス個人投資家」というプロファイルに沿って運用推移を見てみます。

吊られた男さん曰く「30代のうちから投資資金で1千万円超+生活防衛資金2年分確保」とあるので、20代のうちから貯蓄・投資を開始していると想定し、25歳をスタートに平均3,000千円/年を貯蓄・投資した場合どうなるでしょうか。

201304071


おお、見事に45歳時点で1億円を達成しています。40歳以降の運用を無視してこれだけで見ても残り40年の人生で生活費として年2,500千円を割り当てできます。またこのケースでは40歳でも70,000千円強に達しており、生活固定費の水準によってはこれでもいけるかもしれません。

つまりはこのグラフの赤線に描かれている運用推移が、若年のうちから高い水準の貯蓄額を拠出しインデックス投資を行うベンチマークというわけです。

個人投資家がインデックス投資で早期リタイアを実現させるためには3,000千円/年水準の貯蓄形成と投資が必要となれば、並のサラリーマンと違い、やはり前回の記事で書いたとおり相応な収入増+支出抑制をする必要があります。

ところで収入を増やすにしても支出を減らすにしても3,000千円/年の貯蓄・投資を長年に渡り継続するのは容易ではないでしょう。

それに3,000千円/年の資金を毎年準備できる人はそもそも貯蓄だけで25歳から20年間で60,000千円までためることができ、これだけでも生活固定費によってはぎりぎりリタイアできそうな水準です。これだけでもすごいことです。

つまりはインデックス投資よりもがっちり資金をためられるような経済生活を実現させることが先であり、主であるわけです。反面すればそれが必要ということが「インデックス投資で早期リタイア」の限界ともいえるわけです。

(補稿の補記)

勿論、貯蓄が先ず大事・主に大事というのは別にインデックス投資に限った話ではありません。本稿はあくまで前々回の記事の流れに沿った補足です。あしからず。

2013年4月 4日 (木)

インデックス投資で早期リタイアができる条件

【4月2日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 13,204千円

■損益率
 23.9%

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前回、普通の核家族サラリーマンが給与所得から投資用資金を貯めて、これをインデックス運用しても早期リタイアを実現させるほどの運用成果を出すのは難しいという話をしました。

それではインデックス投資によって早期リタイアの実現度を高めるための方策は何でしょうか。

簡単にいえば現役時代にガッツリ稼ぐことと支出を制限するライフスタイルをとることですが、もう少し詳しく考えてみたいと思います。

1.安定または漸増する収入をリタイアまで継続できること。夫婦共働きなら尚良し。

当たり前ですが転職はよほど待遇改善が見込めなければただの収益リスクです。浮き沈みが激しい業界、法規制にあまり守られていない業種などは大変でしょう。でもゴールドマンサックスに就職して10~15年間の比較的短期間でものすごく稼いでしまう手もあるかもしれません。

また夫婦共働きという2馬力体制ならば収入倍増が期待できます。一方で生活固定費もまた単純に2倍になるというわけではありませんので貯蓄、投資にまわせる金額については妻が専業主婦である家庭に比べて格段に増えるでしょう。WATANKOも収入だけみれば2馬力体制は羨ましいです。

こうして年間2,000千円〜3,000千円かそれ以上の貯蓄を進めることが必要です。

2.独身または夫婦でも子無しであること

夫婦の場合、支出面を考えると子供についてはネガティブにならざるを得ません。

子供をつくったらその時点で大学卒業までの22~24年間、かなり無理を言っても高校卒業までの18年間はもうリタイアできません。そうなると子供を30歳手前で子供をつくった段階で50歳まで早期リタイアは絶望的といえます。

子供を持つことと早期リタイアは経済面からみればトレードオフです。トレードオフに値するか(子供を産み育てる生き方を早期リタイアがごときライフスタイルと比べるな)という議論もあるあるかと思いますが、現実はトレードオフです。

独身または結婚子無しでいる方々は口には出さないかもしれませんが、わかっていることでしょう。

3.住居費は抑えること

もっとも大きな生活固定費は住居費であり、これを抑えることはリタイアまでの資産形成期とリタイア後の生活期間を考えると先ず必須項目です。住まいは低廉な賃貸暮らしか、購入する場合も郊外の中古物件など費用を抑えるべきです。当然ながら住宅ローンも避けるかミニマムにすべきです。

さらには贅沢な暮らしはしないこと。耐久消費財の購入も制限が必要です。自動車保有はあきらめます。さらには食器乾燥機や空気清浄器、ふとん乾燥機なども果たして購入できる状況でしょうか。またカネのかかる趣味を持たないことは言うまでもありません。

こうすれば年間生活費については2,000千円~3,000千円くらいか、独身なら気合いを入れれば2,000千円未満でもいけるかもしれません。

以上、早期リタイアできる条件とライフスタイルを想像してみたのですがいかがでしょうか。

なんだかリタイアという自由を早く手に入れんがために、一方で経済的およびライフスタイルの制約がセットでついてくるようです。それが気にならないという人は良いのでしょうかが、そのような早期リタイアを多くの人が本当に望んでいるのでしょうか。

早期リタイアを目指している個人投資家の方々におかれましては自らが考える早期リタイアが実現できる条件をお示しいただけると幸いです。

2013年4月 2日 (火)

インデックス投資で早期リタイアできるのか

今回は今更何をか言わんおやという内容ですが、冷徹なる現実を時折思い出しておくことも有限なる人生には必要なので記事にします。

WATANKOは数十のインデックス投資家のブログをいつも拝読させていただいており、中にはインデックス投資で資産を増やして早期リタイアを実現したい、ないしは経済的自由を手に入れたいとブログ上で表明されている方をみかけることもあります。

しかし普通のサラリーマンであるならばインデックス投資で早期リタイアを実現させたり経済的自由を手に入れることができるほど果たして資産を増やせることができるのでしょうか。

例えば30歳を過ぎて資産運用をスタートし、60歳定年まで頑張って平均年額1,000千円を投資に廻したとしましょう。ここでは仮にインデックス投資=5%複利と設定し、その推移を見ると30年間で元本累計30,000千円に対して倍以上の60,000千円超の計算結果になります。グラフに表すと以下のとおりです。

201304021

(言うまでもありませんが、話を簡単にするためにこの試算においては資産運用にはリスクが伴っていること、利益確定の際には税金費用がかかること、インフレなどの経済環境の変化、一般の核家族世帯の場合には積立期間に教育費、住宅ローン等々投資元本を確保するための障害が発生するおそれがあることを除外しております。)

首尾よく定年近くまで資産運用を続けることができれば退職金、年金とあわせてゆとりある暮らしがおくれるだけの資金が積み上がるでしょう。

さてこれが早期リタイアを狙う場合はどうでしょうか。

早期リタイアというくらいですから、よもやリタイア年齢が57、8歳を指して早期リタイアとは言わないでしょう。「早期リタイア」と威張れるリタイア年齢はギリギリ50歳くらい、できれば45歳くらいあたりではないでしょうか。(勿論もっと若年なら尚威張れる。)

ところが上記グラフでみた場合、運用結果は45歳では約22,000千円までしか達しません。リタイア後も運用を続けるとしても残り35~40年間の人生を健康で文化的な生活、そして多少は趣味に興じた過ごし方を送るためには心許ない金額水準です。


こうなれば早期リタイアを実現させるために、収益面でいえば投資に回す元本を早期からもっと積み上げるペースを早めたり、別の運用でもっと高い運用リターンを実現するしかありません。

そうなるといきおいキャピタルゲインがめちゃくちゃ高い個別株式を取得したり、優良・格安で実質リターンが高い不動産物件を沢山所有する等といった方向を目指すしかありません。

いうまでもありませんが、それらを志向すればシンプルで平均狙いのインデックス投資よりも運用リスクは跳ね上がり、それが多くの一般人にとっては許容できない水準になるでしょう。

さて話を元に戻して、もう一度上記グラフを冷徹に眺めてください。核家族をもつ平均的なサラリーマンが普通にお金を貯蓄して投資に廻しても、5%程度の複利運用(≒インデックス投資)では十分安心して早期リタイアを実行するための運用結果が出せる投資ではありません。

インデックス投資に過度な期待をかけてはいけません。インデックス投資とは市井の個人投資家が頑張って貯めたお金をリーズナブルに数%の利回りを目標にして運用する手段という程度に捉えておくべき投資法でしょう。

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