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2013年4月 2日 (火)

インデックス投資で早期リタイアできるのか

今回は今更何をか言わんおやという内容ですが、冷徹なる現実を時折思い出しておくことも有限なる人生には必要なので記事にします。

WATANKOは数十のインデックス投資家のブログをいつも拝読させていただいており、中にはインデックス投資で資産を増やして早期リタイアを実現したい、ないしは経済的自由を手に入れたいとブログ上で表明されている方をみかけることもあります。

しかし普通のサラリーマンであるならばインデックス投資で早期リタイアを実現させたり経済的自由を手に入れることができるほど果たして資産を増やせることができるのでしょうか。

例えば30歳を過ぎて資産運用をスタートし、60歳定年まで頑張って平均年額1,000千円を投資に廻したとしましょう。ここでは仮にインデックス投資=5%複利と設定し、その推移を見ると30年間で元本累計30,000千円に対して倍以上の60,000千円超の計算結果になります。グラフに表すと以下のとおりです。

201304021

(言うまでもありませんが、話を簡単にするためにこの試算においては資産運用にはリスクが伴っていること、利益確定の際には税金費用がかかること、インフレなどの経済環境の変化、一般の核家族世帯の場合には積立期間に教育費、住宅ローン等々投資元本を確保するための障害が発生するおそれがあることを除外しております。)

首尾よく定年近くまで資産運用を続けることができれば退職金、年金とあわせてゆとりある暮らしがおくれるだけの資金が積み上がるでしょう。

さてこれが早期リタイアを狙う場合はどうでしょうか。

早期リタイアというくらいですから、よもやリタイア年齢が57、8歳を指して早期リタイアとは言わないでしょう。「早期リタイア」と威張れるリタイア年齢はギリギリ50歳くらい、できれば45歳くらいあたりではないでしょうか。(勿論もっと若年なら尚威張れる。)

ところが上記グラフでみた場合、運用結果は45歳では約22,000千円までしか達しません。リタイア後も運用を続けるとしても残り35~40年間の人生を健康で文化的な生活、そして多少は趣味に興じた過ごし方を送るためには心許ない金額水準です。


こうなれば早期リタイアを実現させるために、収益面でいえば投資に回す元本を早期からもっと積み上げるペースを早めたり、別の運用でもっと高い運用リターンを実現するしかありません。

そうなるといきおいキャピタルゲインがめちゃくちゃ高い個別株式を取得したり、優良・格安で実質リターンが高い不動産物件を沢山所有する等といった方向を目指すしかありません。

いうまでもありませんが、それらを志向すればシンプルで平均狙いのインデックス投資よりも運用リスクは跳ね上がり、それが多くの一般人にとっては許容できない水準になるでしょう。

さて話を元に戻して、もう一度上記グラフを冷徹に眺めてください。核家族をもつ平均的なサラリーマンが普通にお金を貯蓄して投資に廻しても、5%程度の複利運用(≒インデックス投資)では十分安心して早期リタイアを実行するための運用結果が出せる投資ではありません。

インデックス投資に過度な期待をかけてはいけません。インデックス投資とは市井の個人投資家が頑張って貯めたお金をリーズナブルに数%の利回りを目標にして運用する手段という程度に捉えておくべき投資法でしょう。

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資産運用」カテゴリの記事

コメント

ちょっと反対意見を書かせていただきます。

確かにここで想定されているような"普通のサラリーマン"では難しいと思います。


しかし、想定している前提に違いがある気がします。
早期リタイアを目指すような人はここで言う"普通のサラリーマン"ではないと思います。

年100万円の投資を前提にされていますが、早期リタイアを目指されている代表的な方々を見るととてもそれに当てはまるようには思えません。
30代のうちから投資資金で1千万円超+生活防衛資金2年分確保などのように、年100万円よりもはるかに多くの金額を拠出していると見受けられるケースが多くみられます。

早期退職されるかは別にして私がインデックス投資家の鏡と思っている人は30代にして数千万円の資産を積上げています。(天から降ってきたような贈与や相続などではなく、自分の収入から築いているようなので、投資額は数百万円/年でしょう)

年100万円の投資なら15年で2200万円でも、年300万なら6800万円近くになります。

早期リタイアという夢を見られるほどに貯蓄に多く回せるからこそ年数%の利回りで早期リタイアできる目論見がある。だから早期リタイアの夢を語っていると考えるのが妥当そうです。

もちろんそんなことを考えずにただ叫んでいるだけの人もいるでしょうが、私が会ってきた早期リタイアをある程度現実的なものとして語っている人は、ここで想定されているような"普通のサラリーマン"ではないという印象です。

吊られた男さん

コメントありがとうございます。

インデックス投資で早期リタイアを本気で目指している個人投資家のプロファイルは年間の貯蓄額が1,000千円どころの水準ではないという現実感ですね。せっかくのご指摘ですので、次回記事にしてみます。

それでここでのレスですが、吊られた男さんには説明不要かと思いますが、年間1,000千円の貯蓄とは日本のサラリーマンの平均的収入から慨然的に設定した数値であります。

一般的な人が、だれでも取り組みやすいインデックス投資を実行した場合、その限界はどこか。まずそれを確認したうえで早期リタイアを目指すならば他の投資方法に活路を見い出すか、それともインデックス投資を続けるならどうやって年間貯蓄額を増やすかということになります。

吊られた男さんのご指摘の貯蓄優等生は後者を達成した方々でありますが、小生はまだ他に多くいると思われる未達の方々に向けて発信しております。

私も早期リタイヤ志望ですが記事を読ませていただき
早期リタイヤがほぼ無理であることよくわかりました。

WATANKOさんは家族を養い、複数の不動産や車や持ち家を所有しているうえに
かなり高額な金融資産をお持ちなので、一般庶民よりは早期リタイヤの可能性があるのではないでしょうか?
例えば不動産や車を処分し、投資額を
増額して勝負に出たりしたら早期リタイヤも夢ではないように思います。

早期リタイア志望さん

コメントありがとうございます。

早期リアイア、それは確かに私も希望しています。

しかしながら、不動産は父から預託して私が活用し、その後は子供たちに引き継ぐものと基本的に考えています。

不動産売却は国の法律・制度が大きく変化し、個人の不動産活用が著しく難しく困難になったり、または私や子供たちが不意の病気やけがで若くして働けなくなったりした際に切るカードです。

それにアパート建築の借入金残高がXX百万円あるので、この面からみても難しいです。

また一方で、金融リテラシーが低いWATANKOが投資の世界で勝負に出て、大成功するとは思えません。なにせリテラシーが高い方ですら、バンバン負ける世界ですから。

なら早期リタイアを目指す戦略は放棄したのか、というとそうでもありません。

WATANKOが目指す早期リタイア戦略2013版は、そのうち記事にしてみたいと思います。

私の幼稚な質問に対する回答ありがとうございました。
借入金がかなりあるとのことなので簡単にはいかなそうですね。
これまた実現が難しい幼稚な想像話になってしまいますが、最近の上昇相場が 金融引き締めに転じていよいよ崩壊するという時にマンガのヒーローのように売り抜けてその金で借入金を一括返済し、その後、焼け野原の市場にハイエナ復帰できたりしたら最高ですね。

可能性がある限り私も早期リタイヤを狙っているので、2013年版早期リタイヤ計画の寄稿を楽しみにしていますので、ぜひよろしくお願いします。

早期リタイア志望さん

再度コメントありがとうございます。

今、すべてを売却しても売却益は最終利益目標の1/5にしかとどきません。今の売却益が最終利益目標に届くなら、あと5年位貯蓄を続けたのちにリタイアという線も浮かんでくるのですが。

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