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2013年4月28日 (日)

買値の価値は

【4月26日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,245千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 17,080千円

■損益率
 30.9%

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さて今回も素人個人投資家気質丸出し記事を1本投稿したいと思います。

投資の格言のひとつに「買値にこだわるな」があります。その言わんとしていることは多くのFPや投資家が解説していますので本記事でわざわざとりあげませんが、それでは不親切すぎるかもしれないので、格言の代表的な解説記事として以下の記事を紹介しておきます。

買値へのこだわりは克服できるか 山崎元のマネー経済の歩き方
ダイヤモンド・オンライン

さてこの格言についてWATANKOの咀嚼理解、というか適用範囲を表してみます。

「買値にこだわるな」は個別株投資というシチュエーションにおける格言として、個々の銘柄の売買という投資の戦術的判断としては正しいです。

例えば昔買った個別株がずっと含み損を抱えて売れない人に対して、「株価が上がる望みがほとんどない株にいつまでも資金を張り付かせておかないで、さっさといくばくかの現金に変えて、有望な投資先に突っ込み直そう。」と説き伏せる場合です。

山崎氏も上記の引用記事でかなりしつこく指摘するとおり「貴方の買値の正当性・妥当性など無いし、今の値段と将来の予想が全てですよ。」というわけです。買い値と現在の値段の乖離は埋没コスト。さっさと売却してリトライしましょうというわけです。

たしかにこれは辛い話です。確実なる損失を先に出して、未確定な利益をまたも目指すわけですから。

しかしごく特定の投資対象や特定銘柄を購入してそれが元本の2割、3割とかに落ち込めば、客観的にみてその状態から価額が3倍、4倍にまで増えることを望むというのは40年住宅ローンがごとく遠大な話です。

したがい個別の戦術局面では一敗地にまみれるのも仕方がないことです。

つまりはこのような投資の個別シーンにおける戦術的なアドバイスとして「買値にこだわるな」というのは有益です。

しかしWATANKOは個々の買値というパラメータにはこだわりませんが、その買値の塊、集合体である元本にはこだわります。

投資とは元本割れリスクをとってまで儲けを追求してやるものです。それがどれくらい損したのかを測るメジャーとして買値(元本)を認識するのがあたりまえです。買値(元本)無視では投資の振り返りも何もなくなります。

自分の投資の全容をおさえて、目標とする結果を少しでも達成できる可能性が高まるように投資先の選定を行う全体戦略的な視点では、買値(元本)を当然意識します。

投資先毎にそれぞれ全て利益をあげる10戦10勝を目指すのではなく、「買値にこだわるな」の格言を活かして、一部局面では損失を被りながらも、最終的にはトータル7勝3敗で買値(元本)<売値(+リターン)となり儲けることを目指します。

つまりは「買値(元本)にこだわるな」は投資行動の個別戦術局面ではOK。しかし全体戦略レベルではバロメータとして元本は当然意識します。各論賛成・総論反対といってもいいですね。

ですから定期的に公開している資産運用状況においては、元本と評価損益の二者を並べて全体戦略的にどうよ、と振り返っています。

ちなみに、どうみても株価が数倍に膨れ上がり、回復することが望めそうにない個別銘柄にお金を投じてしまったのではなく、インデックスファンドを用いて広く分散投資する手法であれば、「買値にこだわるな」という格言もまたピタリ有益となるケースは少ないではないでしょうか。分散投資を徹底させれば個別株のようなリスクはほぼ無く、よってこの格言が活かされる場面もあまりでできません。

WATANKOは、成績をひけらかして他人と競争する気もなく、良い成果がでても自分の実力とは決して思わず、せめて4~5%の年間リターンを欲して、自己責任のもとに投資を続けていきます。その欲求が叶ったかどうかを測定する意味において買値を意識します。

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