今週の日経特集記事「マネー&インベストメント」を読んだ一般人の感想
【4月17日終値ベース運用状況速報】
■投資元本+待機資金総額
55,245千円
■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
15,309千円
■損益率
27.7%
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日経新聞の毎週水曜日の特集記事「マネー&インベストメント」。
昨日は個別株に関心を持ち始めた人向けに株式投資のHow toが紹介されていました。
紙面も限られているため、ごく簡単な解説止まりでありましたが、これをみて金融リテラシーがそう高くない市井の万年素人個人投資家の感想は主に以下3点です。
1. 銘柄分散が王道というが、十分な資金を割り当てできるのか。
記事では値動きのクセが異なるタイプを最低でも2~3銘柄、一緒に持つことを推奨しています。しかしもっと分散を効かせたい(リスクヘッジのためには効かせるべき)となればもっと多くの銘柄を買う必要があります。
その場合、銘柄により購入単元もまちまちであるため、合計では購入資金が多く必要になりがちではないでしょうか。
一方でいくら分散を効かせるといっても、初心者はメンタル的に例えば余裕資金の半分超を株式投資にいきなり突っ込むというわけにもいかず、投入資金は全体のせいぜい2割といった感覚ではないでしょうか。
例えば余裕資金の総額は人によりけりですがざっと5,000千円(1,000千円/年×5年分という規模感)とした場合、その内の2割では1,000千円であります。この資金レベルで十分な分散を効かせるほど多くの銘柄を買うことができるのでしょうか。
ちなみにWATANKOの投資感覚では個別株に対して投資することがある場合、それが紙屑になっても我慢できる範囲しか資金投入できません。したがい余裕資金に占めるシェアは2割でも多く、たとえ1割でも、それを全てスッた時(あるいはそこまでいかずとも買値の3割ぐらいまで下落して復帰が絶望的な時)を考えるととてもリスクをとっているように思えます。
2.コストはかかるが投資に慣れるまでは個別株式ではなくパッケージものが良い。
初心者は個別株を直接買う際の銘柄選定の上手下手のバラつきをさけるため、いくつかの銘柄にまとめて投資するパッケージものの金融商品を先ずを選んだ方が無難ではないでしょうか。
料理と同様、生の材料を直接扱うのではなく、専門家が付加価値をつけたものから先ず入り、投資に熟知してきたところで生の株式にトライというステップを踏んでもよいでしょう。
そこで個別株をやる前のパッケージものとしては株式投信やETFがあげられます。ただし海外ETFは手間がかかりますのでちょっと面倒です。
(そういえば偶然ですが、日経の特集記事では今週、株式投資を紹介するまえに、先週の特集記事でははからずも日本株式投信を取り上げていました。)
3.今更株式投資を紹介するのはもう遅いのではないか
11月の下旬、野田首相(当時)による国会解散決定をうけて株価がジワリジワリ上がり始めたころに今回の特集記事がでていたら、まさに天晴です。
しかし実際には5か月も経って日経平均は9,000円代から13,000円代に4割以上も上がりました。ここまで株価が上がった事実を確認してからようやく「株式投資初めてみましょう」と唱えてもどれだけ儲けることができるでしょうか。
勿論、儲けることができるかもしれませんが、その実りを得る確率や大きさは昨年11月頃に株式を仕込んだ人にくらべて劣るのは否めないでしょう。
せめて今年の2月末、日銀の新人事が固まった頃でもこの記事が載っていたら、それに触発されて株式を買っていたら、とタラレバを考えられずにはいられません。
最後はこのような後知恵じみた指摘が消し飛ぶほどに、これからもっと株価が上がってくれるのを期待して本日の投稿の結びの言葉にしたいと思います。
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