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2013年5月 1日 (水)

冷静に考えると選ぶべきはポルシェ・ケイマン

WATANKOと同じようにスーパーカーあるいは高級スポーツカーを所有することを目指している人に送る車選び記事です。

2013年の今、スーパーカーあるいはこれに類する高級スポーツカーにおいては何を選んだら良いでしょうか。かような商品選びというのはもう何を選んでも贅沢であり、個人のお好きにどうぞという見方もあるかもしれません。しかしながら高額な商品であれば尚更、十分な商品知識に基づく合理的な商品選択眼もまた欠かせません。

WATANKOの2013年時点での最良のリコメンドはポルシェ・ケイマンです。

1.パッケージが秀逸。

ミッドシップエンジンという走る車としては理想的なレイアウト。ボディサイズ(全長4,380mm、全幅1,800mm。)も大きすぎず取り回しOK。特に全幅を抑えています。さすがポルシェ、わかっているなあ。しかも車両重量は1,350kg(ケイマンS PDKモデル)と現代スポーツカーとしては軽量の部類です。

「ロータス・エリーゼの方が同じミッドシップでもっとボディも小さく、車両重量も軽いので運動性能も一枚上ではないか。」という方もいるでしょう。(昔からのイギリスVSドイツ、ロータスVSポルシェの構図がここにもアリ)

たしかに指摘のとおりかもしれませんが、普段の街乗りにも耐えうる快適性、ある程度の積載力、商品の品質などを客観的にみると総合的にはケイマンでしょう。

2.専用車種かつスポーツカー技術の投入

車マニアの掲示板でよく叩かれているミニバンのエンジンをキャリーオーバーしているフェアレディZや所詮乗用車パッケージの流用であるスカイライン(R34までのGT-R含む)と異なり、軽量化と官能性を追求したスポーツカー専用シャシーとエンジン。

走りの機能を高める各種オプションについては、より高額商品の911とほぼ同じものを標準装備または選択できます。もはやリアのサスペンション形式をのぞけば、ほとんど911と変わらない仕立てにできます。

3.実は90年代のスーパーカーと同等の性能

スーパーカー(高級スポーツカー)に欠かせないアイコンとして絶対的な動力性能があります。

たとえば同じエンジンレイアウトのV8フェラーリと比べたらどうでしょうか。

動力性能を中心にケイマンSと1990年代~2000年代のフェラーリV8モデルを比較します。

201304291


比較するとケイマンSは相手が348やF355であれば、パワー・ウェイト・レシオ(PWR)、トルク・ウェイト・レシオ(TWR)ともにほぼ互角です。さすがに360が相手だと後塵を拝しますが。

つまりは絶対的な動力性能ではケイマンSは一昔前のフェラーリV8モデルと同等と言えます。400psの360には劣るものの、日本の公道で300psオーバーの動力性能ならば不満はないでしょう。

4.マーケティングにも死角なし

教科書的4Pの切り口で言いますと以下のとおりです。

①Product

FMC直後でありモデルサイクルは長いです。新車であれば品質は問題ありません。デザインは先代モデル同様、往年のポルシェレーシングカーの904を彷彿させるもので、大抵の人がスポーツカーらしいと認めるデザインです。

②Price

性能に対して車両価格はお値打ちです。911と同じシャシーでより優れたエンジンレイアウトの車が911の3分の2の値段で手に入ります。

③Place(Channel)

イタリアンスーパーカーに比べてディーラーネットワークは遙かに充実。

④Promotion(Bland)

ポルシェのブランド力については説明不要でしょう。

このようにパッケージ・技術面、性能面、マーケティング面などあらゆる面からみてポルシェ・ケイマンに死角はほとんどありません。唯一の競合があるとすれば兄弟車のボクスターでしょう。

アベノミクス 第1章?のおかげで株で一儲けし、スーパーカーあるいは高級スポーツカーでも買いたい殿方。

金融リテラシーは高いけど、車には詳しくなく、どれを選んだらよいかわからないけれども、下手な選択はしたくないという殿方。

相当な車マニアだが、冷静沈着にバリュー・フォー・マネーやコスト・パフォーマンスを考えた車選びをしたい殿方。

皆様におかれましては選ぶべきはポルシェ・ケイマン一択です。予算にあわせてケイマンでもケイマンSでもお好きな方をどうぞ。

またはより多くのスーパーカー及び高級スポーツカーの候補からいろいろ比較・検討したい場合は、ケイマンのサイズ、性能、価格など各要素がメートル原器になります。ただしポルシェのアッパーミドルクラスの最新ミッドシップカーとの比較は、どのメーカー、モデルにとっても相当シビアに映るかもしれませんが。

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自動車」カテゴリの記事

コメント

自分が欲しいスポーツカーはまさしくそれですヽ(´―`)ノ

コツコツ麻酔科医さん

コメントありがとうございます。

先代モデルなら3,000千円前後から出回ってますよ。リアフェンダーは現行よりもセクシーなラインを描いていると思います。

ひとつ書き忘れましたがケイマン/ボクスターは右ハンMTを選ぶことができるのも大事なポイントです。

ちなみに私はオープン派なのでボクスター一択です。

本論と関係なく、スミマセン。


相互リンクのURLを下記のように変更しました。お手数をおかけしますが、都合の良いときにURLをご変更いただけますでしょうか。

新: http://www.tsurao.com
旧: http://blog.livedoor.jp/tsurao/

宜しくお願い致します。

4ドアのMT車を探して、M3セダンも考えたのですが、バランスを考えSトロニックのドイツ車にしました。

自分がほしいMT車は2ドアや2シーターしかなく、どうしてもMT車に乗りたければ2台目でということになります。

ですが、そんな贅沢をしていいものかと我に返り、踏みとどまっています。

いけいけの独身ならドイツ車2台保有していたかもしれませんが…

なので、資産が増えて余裕ができたら、もしくは子供が大きくなって教育費の先が見えたら自分へのご褒美に、ということにしています。
そのころにはポルシェのラインナップも変わっているでしょうが、ケイマンのような車に乗りたいと思っています。

吊られた男さん

ご連絡ありがとうございました。

リンク先のURLを変更致しました。

コツコツ麻酔科医さん

>そのころにはポルシェのラインナップも変わっているでしょうが、ケイマンのような車に乗りたいと思っています。

10年後や20年後といった将来はまた魅力的なモデルが出ているかもしれません。その時々で検討していけばよいと思います。

資産運用のモチベーションUPにスポーツカー、いいじゃあないですか。

ずっとこの記事が人気一位ですね。

最近は、2台目にケイマン(S)と同じくらい、1台目にマカン(6MT)にもひかれてます。

ただ、カイエンほどじゃないにしても、やっぱりサイズが気になります。

あ、スポーツカー好きのWATANKOさんのお気に召す車じゃないですね。
失礼いたしました。

コツコツ麻酔科医さん

コメントありがとうございました。

>ずっとこの記事が人気一位ですね。

二匹目のドジョウを狙ってNSXとの比較記事を書きましたが、こちらはサッパリでした(笑)

さてロサンゼルスショー(大納得!)で発表されるマカンですが、そのサイズは4.68m×1.92m×1.62mとカイエンよりも20cm短く、2cm狭く、9cm低いです。日本で所有する場合、全長が4.7mを切ったことは大きなプラスでしょう。カイエンのシャシーのショートホイールベース版でしょうか。しかし全幅が1.9m超…ここが辛いですね。

それとSUVはボディが大きく、車重が重く、重心が高いため、ドライビングの喜び面ではあきらめざるを得ないところが少なくないですが、それを除けば大変スポーティで好きですよ。ユーティリティも問題ありませんし。

デザイン的に好きなのは現行カイエンやフリーランダー2、フランクフルトショーで発表されたメルセデスGLAクラス、ドバイ国際モーターショーで発表されたジャガーのC-X17、国産車ではマイナーですがCX-7や新しい3代目ハリヤーあたりです。ボンネットからルーフにかけて流麗なラインが好きですね。

麻酔科医さんが目指すSUV+スポーツカーの組み合わせは最強カップリングのひとつです。90年代後半、ポルシェが4ドアモデルを開発するために、911オーナーをはじめとするスポーツカーオーナーを徹底的にマーケティングした結果、出した答えがセダンではなくSUVでした。でもそのおよそ10年後、セダン(パナメーラ)も発売しましたが。

PS.本日のブログ記事で貴ブログ記事を取り上げさせていただきました。トラックバックがきちんと届いているかちょっと不安ですが。

丁寧なお返事ありがとうございます。

車高下げて黒でキメればけっこういいかなと思ったのですが、

>ボディが大きく、車重が重く、重心が高いため、ドライビングの喜び面ではあきらめざるを得ないところが少なくないですが、

これがすべてですよね。
やっぱり、自分もケイマンの一択です。
(そうなると2台目にしないといけないというハードルはあるのですが。)

P.S.
記事の引用ありがとうございました。
トラックバックも届きました。

自分のうすくなぞったシュミレーションで恐縮です。
相変わらず、読みやすい文章ですね。
自分もそんなことが書きたかったなと思いながら読ませてもらいました。

コツコツ麻酔科医さん

再コメントありがとうございます。

そういえば東京モーターショーがもうすぐ開幕です。楽しみです。

この記事へのコメントは終了しました。

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