分配金発生で損なわれる複利効果とは一体いくらの話なのか
SMTシリーズでの分配金が支払われました。ブログやツイッターでの個人投資家の反応は「残念です」の1stインプレッション。いやまてよ、そもそも無分配ですとは目論見書には書いてありませんよと冷静なコメント。いやいや税務的にはどうなのよ等と分配金に関する話題が飛び交っているようです。
ところで分配金発生を嘆く気持ちはWATANKOもわかりますが、そもそも分配金発生による税金前払いは収益の複利効果をどれだけ減じてしまうのでしょうか。
簡単に試算してみました。金額、期間には試算結果に少しでもリアリティを持たせるための数値を置いてみます。
<前提>
1.初年度に元金1,000千円を投資してスタート。2年目以降同じく1,000千円/年を投資します。合計20年間で累計20,000千円を運用します。
2.分配金無しコースでは1年後から20年後にかけて各年度で全額売却した場合の元本+税控除後リターンの金額を表しています。
3.分配金有り・再投資ケースでは分配金は年1回、当期のリターン全額を払い出し対象とします。同じく元本+税控除後リターンの金額を表します。
4.税率は20%。売買手数料、信託報酬など各種コストは考慮しません。
5.リターンは年間平均3%、同5%を想定します。
さてグラフをみますと、うーん、このスケールでは分配金無しと分配金有り・再投資とではほとんど違いがわかりませんね。
それでは15年目~20年目をクローズアップしてみます。
これでどうでしょうか。
20年後の累計リターンを比較しますと以下のとおりです。
<3%リターンの場合>
○分配金無しケース
6,141千円
●分配金有り・再投資ケース
5,896千円
分配金無しに比して分配金有り・再投資は20年間累計リターンが▲245千円、▲4.0%です。金額を20年間で均等割りすると1年あたり12千円少ない計算です。
<5%リターンの場合>
○分配金無しケース
11,775千円
●分配金有り・再投資ケース
10,969千円
分配金無しに比して分配金有り・再投資は20年間累計リターンが▲806千円、▲6.8%です。金額を20年間で均等割りすると1年あたり40千円少ない計算です。
さて、皆さんはこの差をどう捉えるでしょうか?
(つづく)
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