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2013年6月30日 (日)

(続)2013年6月末運用状況

(前回からのつづきです)

前回の続きとして、ファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201306304


さらに「my index(わたしのインデックス)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに期待リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*期待リターン
5.1%(5.2%)

*リスク
12.8%(13.2%)

*シャープレシオ
0.40(0.39)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*購入元本+投資待機預金元本分
55,295千円(55,315千円)

*評価損益+確定損益分
14,884千円(18,102千円)

*運用期間
64か月(63か月)

*元本平均残高
37,277千円(36,991千円)

*平均年間利回り
7.6%(9.3%)

<概況>

現在、保有商品は14本。このうち国内ETFの1308をのぞく13本が評価益ありです。「保有商品の評価益+売却による確定損益分込み」について、6月は前月比下落となりました。

今年も半ばを過ぎる中、実は今年分の余裕資金(=投資資金)は確保できていません。しかしながらこれまでの年間平均投資額の2倍以上の預金が住信SBIネット銀行の口座に待機中ですし、WATANKOの保有資産の平均購入単価からみると、相場はまだ投信を買いたくなるようなバーゲンセール状態とは言えません。

のんびりとお金が貯まること、相場が下落すること、そして投資を考える時間がまた確保できるようになることを待ちます。

2013年6月29日 (土)

2013年6月末運用状況

運用状況の記事を書く際の前口上としては最近の相場、為替動向やその背景にある米国他の金利、雇用、中央銀行の動向など等にふれるというのが定石なのでしょうが、今月は勤務先での仕事が特に忙しく、毎日帰宅が午前様という状況で何がどう動いているのか、さっぱりフォローできていません。

日経平均は上がっているのか?下がっているのか?すらも知りません。かようにいっときの相場に疎くなっても致命傷になりにくいのが長期投資、インデックス投資のよいところです。

ほかのインデックス投資ブロガーの方々の中にも忙しい時だとインデックス投資のありがたみを実感する旨の記事をUPしている方を何人か見かけます。WATANKOもまったく同感であります。

さてインデックス投資を始めて5年と4か月が経ちました。2013年6月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは99.01円/$です。
◆赤字は現在、積立対象の商品です。
◆評価記号の内容は以下です。

◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+ 5.0%~▲ 5.0%
×:▲ 5.5%~

201306301


さて、次に14本の保有商品ほかを以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:積立中+留保
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:別枠保有中
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。これも当面保有継続してETFの動向をモニタリングする。ただし大きな資金需要が発生すれば、直ちに売却する方針。ETFの分配金はAグループの商品の購入資金にあてる。(海外ETFの分配金は為替動向によって円転のタイミングを図る)

Cグループ:投資待機預金ほか
以下によって構成されるその他群
1)インデックスファンドの売却により回収した元本
2)インデックスファンドの売却により確定した損益結果
3)インデックスファンドの売却に伴い発生した税金徴収・還付額及び端数調整
4)日本債券アセットに属する低リスクのインデックス投信。暫定的な所有分も含む。
5)外貨MMF(為替リスクありますが少額なので集計の都合上ここにいれています。)
6)年度ごとに投資に廻す資金
6)その他

201306302

また売却済み投信の履歴とそれに伴う税還付の明細は以下のとおりです。

201306303


(つづく)

2013年6月25日 (火)

葬儀費用、その内訳は

世の中、団塊の世代の親世代がいよいよ鬼籍に入る年月にさしかかってきました。いや既にピーク到来かもしれません。WATANKOのところにも付き合いのある不動産業者やアパート建築業者からは最近、遺言作成の相談が増えてきたと聞きます。ひょっとしたらこの駄ブログをご覧の方々のお祖父母様などもかなりのご高齢ではないでしょうか。

さてそんな中、日経の毎週水曜朝刊の特集記事、M&I(マネー&インベストメント)で先日、都道府県別にみた葬儀費用のランキングが取り上げられていました。ランキングはさておき葬儀費用の全国平均は2,000千円とのこと。

WATANKOは先日の亡母の相続税申告の際には葬儀費用も漏れなく集計し、課税対象資産からきちんと控除しました。その金額も全国平均とあまりかわりありません。

その内訳はこんなところです。

(単位:千円)

201306231


1)茶菓子・雑費

葬儀前後に自宅に弔問に訪れた方々へのお茶菓子費用、霊前供物代、写真プリント、寒中はがき代などです。

2)戒名料

その名のとおりです。母の場合、戒名は9文字の院大姉クラスでした。戒名はWebで調べれば相場がわかりますが、母の場合はその相場に比べておよそ2ランク下の金額ですみました。

伝聞によると都心では9文字の院居士/院大姉クラスなら軽く1,000千円以上、2,000~3,000千円もめずらしくない模様です。こんなところでも田舎暮らしのローコストを享受することができたわけです。

ちなみに戒名の文字数は先祖や配偶者に揃える習わしだそうです。したがい祖父母や父も9文字でしたので、母も同様です。コスト削減のために文字数を減らすことは難しそうです。

3)供養料

住職の告別式・初七日・四十九日の供養料一式及び清祓いでの御膳料見合いの現金。母の場合、父の時と同様に伴僧2名もつきましたのでその方々の供養料、御膳料も含まれています。伴僧は別に頼んではいませんが、戒名のランクに応じてつくみたいですのでこちらに選択の余地はなさそうです。


4)葬儀費用一式

地元葬儀業者に支払った葬儀費用一式です。祭壇設営、当日運営、返礼品代、弔問者ならびにお手伝いに来てくれた隣組の方々への清祓い御膳料、といったところです。

葬儀費用の見積もりで一番難しいのはこの清祓い御膳料です。お手伝い分は事前把握できますが弔問者分について、一体何人分見積もるべきか。不足しないように大目に申し込んでおくとしかいいようがありません。

5)斎場使用料

公営の斎場、清祓い場所、寝室・控室及び火葬場の使用料です。この中で火葬場に関しては代替候補はまずありません。費用も一律で決まっています。

6)納骨関連費用

葬儀後に執り行った納骨の際に、住職に収めた供養料、石材屋に支払った墓の解放・打刻・納骨等の費用です。

都心部で葬儀をあげる場合、上記で指摘した戒名料の他にも祭壇設営料や斎場使用料、納骨関連費用などはもっとかかるやもしれません。親は子供達に負担を掛けたくないならば、生前から葬儀に関する意向についてしっかりと明示しておくことも必要でしょう。

WATANKOとしては近所に住む叔父・叔母達、妻の両親らをこれから送り出していく時代へと移っていきます。叔父・叔母の中には子どもがいなくて、WATANKO自身が葬儀を面倒見なければならないケースもあります。妻と冗談半分に「これから着る機会が増えそうだから喪服、新調しようか。」と会話しているくらいです。

さて、最後にWATANKO自身ですが、兄弟のいない自らの葬儀については子供達家族とあとは近所にいる数名の従妹だけに知らせてもらい、ひっそりと執り行ってもらえれば十分です。

2013年6月23日 (日)

通算損益の通知制度、いまからですか

日経新聞の本日の記事によると2014年12月から投信を保有する個人に購入時からの元本の増減と分配金を合わせた損益を通知する制度が始まるそうです。

WATANKOからみれば今更感タップリな印象はあるものの、投信保有者一人一人に対して当人の本当の儲け具合を個別に知らせる通知を送るとはなんとも手厚いサービスを始めるものだと感心しました。(このようなサービスを追加導入することが、投信の信託報酬の高止まり現象についての業界的な言い訳に使われなければよいという懸念もありますが。)

さて毎月分配型投信の分配金の原資には運用益だけでなく、元本が含まれる時もあります。その含まれ具合も特に規制が無く、投信の中には分配金の原資の多くが元本によって占められるものもあることでしょう。

そのような場合、分配金はほとんど元本の取り崩しにしか過ぎず、その元本分は課税はされませんが、運用期間中に信託報酬はとられていますから実質目減りしているわけです。

また毎月分配型投信には利確効果があります、換言すればリスクコントロールだと唱えてこれを支持する個人投資家もいます。それを信仰するのは各人次第ですが、リスクコントロールは金融商品の購入金額の多寡で行うのがシンプルかつ確実です。リスクコントロールにまでいちいち手数料を払っていては手元のリターンは悪くなるばかりです。事実、毎月分配型投信のコストは高いのですが。

話題はこの記事に戻りますが、よく読むと何だか通算損益を通知すれば、毎月分配型投信についての誤解が減るかのように思えますが実態はどうなるでしょうか。わかっている人には今更不要でしょう。一方で果たして分配金の多い・少ないに着目して毎月分配型投信を購入した個人が毎月通帳に記帳された分配金の明細よりも、(実ははるかに重要な)損益通算の通知に注目してくれるのか未知数です。

そういえば毎月分配型投信に関連するトピックスですが、投資信託の定期売却サービスがスタートしてから1年以上経ちました。しかしこれが毎月分配型投信を駆逐したというニュースはいまだ聞いていません。まだまだ利用できる金融機関や商品が限定されているのでしょうが、それにしても話題にあがってきませんね。利用者数の推移など実態が知りたいところです。

関連記事 投資信託定期売却サービスは毎月分配型投信を駆逐するか

さて損益通算の通知について現段階では未知数と述べましたが、通算損益や現状の分配金の成り立ちを正しく効果的に伝えるためには、買った後におくる通知だけでなく、少なくとも毎月分配型投信の宣伝パンフレットなどで分配金をうたう記載についても是非見直すべきです。例えば「この毎月分配型投信の過去12ヶ月間の分配金実績は1万口あたり月額20円です。ただしこのうち16円は元本払い戻しであり、利益分は4円です。」とこれくらい明確に、ついでに20フォント以上の大文字で記してほしいです。

(あとがきにかえて)

今回の動向が全く無駄とまでは言い切るつもりはありませんが、やはり根本的な解決は分配金の原資を運用資産からの収益に規制することではないでしょうか。そのうえで毎月の元本取り崩しサービスを追加サービスとして設定します。例えば「毎月1万口あたり100円を解約設定します。あとはそれに運用収益を上乗せして払い出してください」とするわけです。どのお金がどこから出てくるのか。それくらいはしっかりと理解した方がよいでしょう。

2013年6月22日 (土)

(続)土地のかたち、境界のかたち

【6月21日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 13,901千円

■損益率
 25.1%

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(前回からの続きです)

前回、土地の境界線の根拠となる資料として明治時代から作成された公図が依然として一定の効力を発揮しており、しかしながらその公図は現代の土地境界の確認のために用いるにはあまりにラフであることを指摘しました。

土地の境界確認とはその土地を売買するとか、何がしかの土木・建築工事を施すなどという機会のときにおこりうるものです。大抵は現況に従った境界確認であれば隣接土地所有者との間で波風はあまり立ちません。関係する土地の測量図面にハンコをついてもらうことにもあまり支障はなさそうでしょう。

しかしながら、その際に公図と現況を一致させようとするために関係する(複数の)土地に対して地積更生(登記記録に誤って記録されている地積を、正しい地積に直す登記)など法的な変更手続きを行うとすると、時には難しい局面になることもあります。例えば次のようなケースです。

1.公図上の境界が現況よりも有利な場合、これを主張してくる。

例えば隣接土地の公図上の記録面積の方が現況の測量面積よりも広い場合、隣接土地所有者は境界確認の時には現況であれば構わないという空気でしたが、登記記録を直すとなれば現況と違って今度は公図上の記録に根拠ありとこだわりをはじめ、法的な手続きに応じることに難色をしめすケースがあります。登記記録を公図上の記録から現況ベースに訂正すると、隣接土地の登記上の面積を減らすことになるためです。

2.公図と現況を一致させるために周辺地域一帯の変更手続きが必要になる。

公図と現況が合致しない状況下で自分の土地についてこれを一致させようとすると、隣接するFさん、さらにはFさんに隣接するGさんの土地まで一致させることが必要になり、やがては地域一帯の公図と現況の一致が必要という個人レベルではどうしようもない展開に陥ってしまいます。これは公図と現況を一致させる境界ポイントがほとんどみられない場合などにおこりえます。公図上の各土地が現況ではどこにあたるのか確定的な境界証拠がないため、すべての土地の所在が曖昧になってしまっているわけです。

さて、こういった件で隣地土地所有者との間で一度ギクシャクすると、相手は不信感を持ち、こちらの協力依頼に対して途端に慎重になるおそれがあります。そもそも彼らには積極的に協力するインセンティブがほとんどありません。これがエスカレートしてくれば、「協力しないと困るのはそちらであろう。ならば今回の法的手続きの結果、こちらに有利な結果が伴うよう便宜してほしい」となります。これではこちらが法的手続きの結果、家を建てることができる、不動産事業に活用できる、土地売買できるといった便益を得るわけなのですが、それを人質にとられた格好です。

このような展開に陥らないようにするためには、不動産業者や土地家屋調査士などの専門家と事前に入念な調査とシナリオ立てをすることです。中には金銭支払いも含めた譲歩案も用意する必要もあるかもしれません。相手の出方や状況によっては時効取得を利用するといったハードランディングも考えておくとことも必要かもしれません。

さてWATANKOに自宅新築についてですが、具体的には現況上ではWATANKO家の敷地内に、公図上では隣地所有者の土地が一部食い込んでいる可能性が大きいことが判明しました。(可能性が大きいとっても土地形状と配列から推察する範囲での判断ですが。)

時効取得をもとに係争すれば勝つ見込みがあり、相手にもそれをちらつかせて協議した結果、最終的には公図上の記録ベースでの土地売買を行って決着をつけました。金額は相手が当初提示した金額の1/5までネゴし、測量も伴なわず諸経費もかけませんでした。実質的には土地の名義変更の謝礼を支払った格好です。

公図と現況。この2つが異なる時に、それを合致させるようとすると大変な苦労が伴う、またはどうしても難しいという現実が立ちはだかる場合があります。

皆さんの中で田舎に土地をお持ちの方、あるいはこれから手に入れようとする方は当該土地ならびに周辺の土地について公図と現況の差異をしっかりと事前確認をしておくことをお勧め致します。

2013年6月20日 (木)

土地のかたち、境界のかたち

【6月18日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 14,450千円

■損益率
 26.1%

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土地を所有している御仁にお尋ねしますが、ご自身の所有地と隣地との境界線は明示され、それは隣地の所有者と間で合意ができているでしょうか。

もともとキッチリと区画整理された土地を購入、保有する場合ならば、所有地の境界については杭が打たれているなどで明確に示されており、測量図面、法的書類一式もまた整っていることでしょう。

しかし古く先代より引き継いだ土地などの場合、隣地との境界線が曖昧であるケースは少なくありません。

そうした傾向はとりわけ都市部よりも地方、田舎でみられます。人口密度が低いため多くある境界すべてに関心が向かないこと、野山や田畑の利用が多く境界にナーバスになりにくいことなどが推察されます。

そんな中、個人が所有する土地の広さ、形状はどのようなものか、隣地との境界線がどこにあるのか。ひとたびこれを把握しようとすれば法務局にて不動産登記を調べるのが先ず第一です。

ところがここで最終的に頼りになる法的な根拠がある資料として、よくでてくるのは明治時代に作成された公図です。公図とはひとことで言えば、明治の新政府によって作成された租税徴収のための土地測量資料です。しかしながら、なにせ明治時代の代物でありますから、公図の中できちんと測量されたものは一部にとどまり、あとは測量された土地から類推されて適当に作成されたものが多いです。

かような公図は実物をみるとわかるのですが、例えばAさんの土地は平行四辺形のような形状でBさんの土地に隣接している、くらいしかわかりません。また公図上の記録ではCさんの土地は100㎡、Dさんの土地は60㎡と記録がありますが、現状のCさん、Dさんの土地(と思われる場所)を測ってみると二人の所有地は同じくらいの面積であったりします。それではDさんの土地の現況あと40㎡分は公図上では他のだれの土地なのでしょうか。Dさんは誰かの土地を40㎡分違法?に占有しているのでしょうか?などと考え始めるとキリがなくなってしまいます。

ビバ!公図!これでは土地の売買に使える資料どころではありません。

時は流れて昭和35年の不動産登記法の改正によって土地の表示は登記簿に記載されることになり、公図はその存在意義を失いますが、法改正に伴い公的に作成された土地図面では全国をカバーするにはとうてい足りず、したがい公図もこの図面に準じた取り扱いをされることになりました。

つまりは子供のお絵かき並のラフな土地図面が未だに一定の法的な証明力を有しているわけです。

さてWATAMKOがおよそ10年前に実家の敷地内の母屋の隣に別棟として注文住宅を建てようとしたとき、ハウスメーカーの調べによると実家及びその周辺土地について各筆(土地)の形状、大きさ、境界線が現況のそれとあちらこちらで異なっているということが判明しました。

より正確にいえば公図上のそれぞれの筆(土地)が現況のどこにあてはまるのか、どうみてもあわない箇所が山ほどでてきたということです。形状も面積も全く不一致。一筆に見える土地も公図上では3筆の集合のように見えて、かつその境界目印もありません。現況からみて分筆(土地を区分して別の番地をつけること)してると思われそうな2つの土地(現況の利用者がそれぞれ異なる)が一筆であったりしています。

かろうじて合致しそうなのは土地の配列くらいです。例えばWATANKO家の土地の東側の隣地はEさんの土地であることだけは公図も現況も一致しているというわけです。

しかしそこは田舎のコミュニティ、お互い顔見知りであったりして、無用ないざこざは避ける力学が働きます。つまりは公図上がどうであれ、通常これまでどおりお互い現況を優先して認め合い、所有をつづければ良いという合意形成が暗黙のうちに出来できやすいというのが現実です。お互い今更、数㎡の面積差にしかすぎない土地の境界をめぐって返り血をあびるような係争を好むわけでありません。

また年月が経ち、相続が発生した場合においても、これまで大抵は親の土地を子が引き継ぐケースですので、そのまま波風立たずに現況の土地利用が継続されるケースが多いです。

しかしながら土地が売買されて所有者が全くの別人に変わったり、所有者が変わらずともその土地に何か建物・構築物を建てたり、造成をするなど法的な手続きを伴う場合には、隣地との境界トラブルが勃発するおそれがあるため気を付けたいところです。

(つづく)

2013年6月18日 (火)

Intermission 2013/6/18

【6月17日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 14,154千円

■損益率
 25.6%

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親バカですみませんが、WATANKOの息子(次男、小学4年生)はものすごい読書好きです。ファミレスなどで食事の合間にもひたすら読書している姿をみているととても利発そうな子に見えます。

そんな次男から、戦国時代の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の性格を表す有名なコピー?を教えてもらいました。

鳴かぬなら殺してしまえ、ホトトギス(by織田信長)
鳴かぬなら鳴かせてみせよう、ホトトギス(by豊臣秀吉)
鳴かぬなら鳴くまで待とう、ホトトギス(by徳川家康)

皆さんもご存知のとおり、天下人の性格を表して後世の人が作った有名なコピーですが、ホトトギスを金融商品に置き換えてみたらどうでしょうか。具体的にはここでは投資信託を入れてみます。

●儲からぬなら売ってしまえ、投資信託
(by日々是締め日の短期トレーダー)

いつまでも待てやしない。儲けがでないなら、さっさと売り払ってしまえ!日々、その日のうちに利益を稼ぐのじゃ。やれデイトレだ。FXだ。長時間PCを眺め続けるので目薬はかかせません!

●儲からぬなら儲けて見せよう、投資信託
(by永遠のオーバーコンフィデンス投資家)

どれどれ、4,000本もの投資信託から必ず儲かりそうな商品を私が選び出して儲けをひねりだしてごらんにいれよう。投資歴20年の私なら儲かる銘柄をきっと事前に選び出すことができる(と当人は信じている)。

●儲からぬなら儲かるまでまとう、投資信託
(byのんびり長期投資家)

どの投資信託を、いつ買ったら必ず儲かるのか特定することは困難だ。勝ち馬を掴めなくとも、負け馬だけを引かされることがないように多くの銘柄に分散投資を行い、儲けがでるまでじっと待とうではないか。おっと長期間に及ぶのでローコストなものを選ぶことが大切じゃ。

みなさんはどのタイプでしょうか。

・・・というあまりにベタな質問をもって本日の記事を締めたいと思います。

【次回予告】

世の中にある2つの真実。公図上の境界線と現況の境界線が異なるとき、その2つは永遠に交わることはない。世界規模ではボーダレスビジネスが進む中、ミクロなご近所同士では数センチをめぐる攻防が地域コミュニティをも壊していく。

はたしたヒトは、ヒトとの間に真実の境界線をひけるものなのであろうか。公図にこだわること、果たしてそこに価値ある真実がどれだけ隠されているのだろうか。

次回「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」
第六百六拾九話「土地のかたち、境界のかたち」

さ~て、次回もサービス、サービスゥ~

2013年6月16日 (日)

アクティブ投信に対して何をどこまで求めているのか

【6月14日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 13,799千円

■損益率
 25.0%

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個人投資家ブログを拝見しているとインデックス投信だけでなく、アクティブ投信も保有している人もちらほら見かけます。具体的によく名前があがるのが独立系投信の結い2101、ひふみ投信などなど・・・、おっと独立系投信の元祖、さわかみ投信も忘れてはなりません。

これら独立系アクティブ投信(以下、独ア投信)の運用会社(のアイコンたるキーパーソン)はファンドの運用方針や具体的な手法・投資先、あるいはもっと上流の理念、想い、投資の姿勢といったメッセージを発信し、そこに共感、賛同した個人がその独ア投信を購入、保有します。

その独ア投信を保有する個人投資家は独ア投信の運用がピタリとあたり市場平均をはるかに上回る結果を出すと、「さすが良い理念、良い手法には良い結果がついてくる」と、ますますその独ア投信への信仰は高まります。しかしひとたびパフォーマンスが悪いと、「運用方針と異なる結果がでている。運用会社からの説明がほしい。」と説明責任を求めます。

しかしながらこれについてのWATANKOの所感は次のとおりです。

1.いくら説明責任を果たしたところでパフォーマンスは改善しない。

パフォーマンスが悪かった理由をいくら説明しても、それで次のパフォーマンスが改善するわけではありません。通常、購入者が金融商品に求める便益は良いパフォーマンスです。それを考えれば説明の多い/少ないよりも運用結果が第一ではありませんか。

運用会社は保有者への説明に時間を割くくらいなら、パフォーマンス改善にむけて投資先の調査・見直し、売買タイミングの手法改善など運用のパフォーマンスをあげる活動に時間を割くべきです。結果が良ければダンマリを決め込んでも個人投資家から不満がでることは少ないのではないでしょうか。

説明責任ゼロでもパフォーマンスが良い投信と、崇高な理念と(説明を聞く限りでは)素晴らしい投資手法だがパフォーマンスが悪い投信とがあったら皆さんはどちらを購入するでしょうか。

2.そもそも理念、投資手法に共感したのに、直面のパフォーマンスが悪ければ、なぜ即座に説明を求めるのか。

独ア投信の理念、投資手法に共感、賛同したのであれば一局面での(戦術的な)失敗など気にせずに、購入者が信望した(戦略的な)運用姿勢を見守ってもよいのではないでしょうか。

また当初唱えられていた理念、投資手法が守られていないなどとクレームをつけてみたところで、別に定量的な基準を用いて運用結果がコミットメントされているわけではありません。さらには定性的な事柄については、それが守られていないことを購入者側が証明することは難しいです。(具体的な事例を詳しく書くと、特定ファンドとそれに不満をもつ個人投資家を特定することになり、それは意図するところを異なるのでこれ以上は詳しく書きませんが。)

また一方で辛口に言えば結果が伴わない理念など価値がないと思えば、その理念にいつまでもしがみつき続けることなく、さっさと売却してしまえばよいです。別に商品の保有継続を強制されているわけでもありませんし。

3.運用会社に払っている手数料がいくらのレベルなのか意識しているのだろうか

独ア投信を購入、保有する個人投資家は、時としてその支払っている信託報酬に見合った範囲を超えたサービスを運用会社に求めていませんでしょうか。例えば信託報酬1%の独ア投信を1,000千円購入すれば、年間で支払うコストは10,000円です。このコストで一体どれだけの手厚いサービスを期待しているのでしょうか。

信託報酬の範囲でやってもらえることは運用会社が決めた投資手法に則り、担当者が勤務時間の間に投資先とタイミングを選定し、売買手続きを行うことであり、それ以上のサービスを期待するには幻想に過ぎないのではないでしょうか。

独ア投信を購入する人は、独ア投信に何をどこまで求めているのでしょうか。理念や投資手法でしょうか。それとも結果でしょうか。その両方でしょうか。良い理念や投資手法が良い結果を生むまでの中途結果そして最終結果についてどこまで許容できるのでしょうか。

(あとがきにかえて)

回転寿司の記事の時にも自覚しましたが、どうも企業寄り、売り手側のスタンスをとってしまいがちな自分がいることは認めますが、独ア投信の件に限らず、顧客であれば当初想定されていない便益やサービスを、後付けで際限なく要求することが当然できるというような空気に対して、普段からちょっと違和感を感じており、今回投稿しました。

2013年6月15日 (土)

相続税申告がみえてきた

WATANKOは昨年12月下旬に母を亡くし、その遺産相続手続きをすすめるべく、かねてより所得税申告を委託している地元の税理士と何度か打ち合わせを重ねてきました。申告期限は被相続人の死去から10カ月以内、つまり本年10月下旬です。

母の遺産は基本的には先立って8年前に亡くなった父から受け継いだものであり、WATANKOにとってはいわゆる二次相続にあたります。父からの相続時に遺産の明細は明らかになっており、その点から言えば今回の相続手続きにはあまり時間がかからないことが期待されました。

しかしながら相続対象となる土地の中で1件、路線価の判定に時間がかかってしまった物件があり、今般まで申告の前準備が遅れる結果となりました。
(路線価の判定の件はそのうち不動産投資ネタでまた触れたいと思います。)

さてともかくもWATANKOは税理士が試算した相続課税対象金額とそこから算定した相続税額について説明をうけました。

相続税額については以前、外部に試算を依頼した結果をもらっていました。WATANKOはこれをもとに昨年末より投資信託を一部売却し、同額規模の資金を用意し地ましたが、今回の税理士の試算結果はそれよりもかなり少額であり、うれしい誤算となりました。

やはりアパートを建築したことにより借入金債務をもったことが効きました。また父の時の反省からWATANKOの妻を母の養子にして課税の基礎控除額をふやしたこと、相続税改正前であったことも寄与しています。一方でアパートの建屋分の固定資産を所有したことによる課税資産の増加があったものの、不動産建物は悲しいかな、その価値は急速に下がりましたので課税対象額の増加インパクトを抑制することができました。

あとは母の遺産のうち、それぞれの内容について法定相続人であるWATANKOと妻にどう分割相続するかを決めて、税理士に遺産分割協議書を作成してもらい地元市役所に提出、あわせて不動産物件の登記変更と分割協議書に基づきWATANKO及び妻にてそれぞれ相続税を支払います。

WATANKOと妻にて遺産分割するといっても、その内容についての意思決定は事実上WATANKOひとりに委ねられています。(同様におそらく将来訪れる妻の親方の相続時にはWATANKOは一切口を出すつもりもありません。「争続」になりがちな「貰えるものは貰っておけば」という法定相続人の配偶者の余計なひと言など発するつもりは毛頭ありません。)

とはいっても既に遺産分割の方針は固まっています。母の遺産のほとんどは妻が継ぎ、WATANKOは後々の手間を考えて、自宅の母の共有名義分だけを相続します。相続後の税金費用負担を考えた時に、収益がある不動産をWATANKOが引き継ぎ、課税所得をこれ以上増やしてしまうと、累進課税の適用で所得税額が膨らんでしまため、これを避けたいからです。

WATANKOと妻の名義遺産は、それぞれが亡くなれば残った配偶者へ相続は行わず、子供たちへと受け継いでもらう構想でいます。あるいは子供たちの強い希望があれば、その動機にも寄りますが売却しても構わないと考えています。

さてこれで手元に残る資金も見えてきました。積立購入再開スタンバイOKです。あとは日々これ下落する相場をながめながら、チャンスをうかがっています。

2013年6月13日 (木)

ニッセイJリートインデックスファンドは指原莉乃のごとく投資のセンター獲得するか

【6月11日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 15,704千円

■損益率
 28.3%

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しませんね。

旬狙いでキャッチーなタイトルですみません、と最初にお詫びしておきます。

さてインデックス投信シリーズといえば、やれSMTだ、eMAXISだ、いやいやこれからはEXE-iだとアルファベットばかりが飛び交っていますが、伏兵をわすれてはいけません。それは年金積立シリーズ、ではなくて(いやこれも大事ですが)ニッセイです。

そのニッセイといえばご存じ日経225インデックスファンドですが、ここにてDCファンド開放第2弾?ニッセイJリートインデックスファンドが発売されます。WATANKOはいくつかのブログで知りました。著名ブロガーの皆様、情報提供ありがとうございます。

このニッセイJリートインデックスファンドは信託報酬0.35175%です。なんと小数点以下5ケタまであります。いや、驚くのはそこじゃなくて、これまでの競合商品の最安値信託報酬0.42%を下回るローコストに注目です。さすがDC投信卸売り!なんとこれはTOPIX連動インデックス投信の最安値信託報酬0.3885%すらも下回ります。

ここまで読んで信託報酬比較記事が読みたくなった方、kenzさんの著名ブログのインデックス投資日記@川崎の最新エントリーをご参照ください。

インデックス投資日記@川崎
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年6月)

Jリートといえばこれまでポートフォリオの中では先進国リートや金、コモディティとならんでマイナープレイヤーでした。ゆうこやまゆゆ、ゆきりん、マリコ様などの脇を固める存在でした。決してセンターポジションをとることはありませんでした。

どうでもいいことですがWATANKOは3年前はまゆゆとゆきりんの区別が付きませんでした。シーマとディグニティの区別はつくのですが。

しかしここにきて信託報酬0.35174%をひっさげてニッセイJリートインデックスファンドが発売されます。Jリートアセットが脇を固める個性派から、ずばりセンターポジションとはいかないまでも、そのプレゼンスを一気に高める機会を得ることができました。

WATANKOは現在、自身のアセットアロケーションは株式アセットでほぼ占める方針でありますが、以前の国内外リートを積み立て投資している時代でしたら、Jリートについてはこの商品に間違いなく乗り換えていたことでしょう。

さあ安くて投資先をしっかり分散したファンドがまたひとつでてきました。皆さん、いかがでしょうか。

2013年6月12日 (水)

(続)あなたはジャガーF-TYPEに10,000千円支払えるか

さて前回、商品としてのジャガーF-TYPEについて取り上げ、マーケットで成功するのは容易ではならざることを指摘しましたが、これは商品単品の話だけでなく、ジャガーひいては英国車に対する過去の紆余曲折が潜在顧客に対してマイナスイメージになっているのではないかという懸念からもきています。

WATANKOは1950年代のE-TYPEやマークⅡが人気であった頃のジャガーについて実体験がありません。そういえばジャガー以外にも小さな高級車の代名詞といわれたバンデン・プラ・プリンセスなんかも人気があったと聞きます。

WATANKOの記憶にあるのは80年代以降のいまひとつパッとしない英国車ひいてはジャガーの姿です。英国車の中で一定の人気があるのは古めかしくそのパッケージとスタイルだけで命脈を保っていたミニと、職人手作りの貴族向け高級車ロールスロイス、それとSUVの王様レンジローバーくらいでした。

我々のような中産階級向けとしては、唯一の英国民族系メーカーのローバーがホンダからノックダウンしたかのようなセダンを製造販売しており、そこにある英国らしさと言えば本皮のシートくらいです。またジャガーといえばやはり骨董品のようなモデルばかり。丸目4灯のXJシリーズがその佇まいだけでなんとか魅力をキープするくらいでした。

ローバーはその後BMWに拾われて、そして捨てられ無くなり、今はランドローバーのブランドのみインド・タタが所有する有様。一方のジャガーはというと、ボルボやアストンマーティンと同じく一時期フォードというパトロンがついて同社のプラットフォーム、エンジンなど様々なエンジニアリング・アーキテクチャーを与えられて、どうにかこうにかまともに近い車を作るところまで復活。

しかし経営難に陥ったフォードは、金ばかりかかるこの放蕩英国貴族風ブランドをやはりインド・タタに売却してしまいました。それでもフォードから現在もエンジニアリングやコンポーネンツの供与は受け続けているようです。

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さて大金を用意して高級車を買おうかと意気揚々の紳士。車に詳しくなければ一般的に認知されているブランドイメージからメルセデス・ベンツやBMW、スポーツカーならポルシェに目が行くのは当然でしょう。

では車好きでかつ詳しい紳士の場合ならツウの選択としてジャガーを選ぶ目はあるでしょうか。特に今度はE-TYPE以来、久々に発売された本格スポーツカーのF-TYPEに目が行くのは当然のこと....となりそうですが、紳士が車に詳しければ詳しいほどジャガーに対して懐疑の目を向けざるを得なくなりそうです。

「紆余曲折の歴史の中で、まともな技術の研鑽も蓄積も無く工業製品としては所詮ずっと二流であったのではないか。」

「車としての良さが、期待感が買う前から伝わってこない。ポンコツに大金を投じてしまうかもしれない。」

「中味がブレッド&バターなフォード(ノン・プレミアムメーカーの代名詞)の車がなぜこんなに高いのか。」

ジャガーひいては英国車について知見があれば、このように考えてしまうことは当然かもしれません。もともと英国車には、ドイツ車のような無骨なまでの機械的性能、イタリア車のようなひたすらデザインコンシャス、フランス車のような合理主義とエスプリといった特徴的なカラーは乏しく、乗り手を派手にみせないアンダーステートメントカー、口悪くいえばパッとしない、さえない一面があります。(うわー、なんだか書いていて恥ずかしくなるような紋切り型のキーワード羅列ですいません。)

そのような英国車について大枚を払う気がどこまで湧いてくるかというところは懐疑的になります。

ジャガーF-TYPE。道行く人が車に詳しくなければ、バッジを見ないかぎりどこのメーカーかわかりません。

「なんかアメ車っぽいね。ああ、そうそうシボレー・コルベットってやつだっけ?」

・・・以上、酷評してしまったジャガーですが、それでも近年はXF(インパネ斬新)やXJ(新時代のエクステリア)など古い時代から脱却した車作りを見せ始めています。しかし今から追い上げをするにはライバルは相当先を走っています。彼らに追いつくためには、まだまだ魅力的なモデルをあと最低でも10年以上出し続けなければならないでしょう。

2013年6月11日 (火)

あなたはジャガーF-TYPEに10,000千円支払えるか

ジャガーが待望の新スポーツカー F-YTPEを発売しました。FRオープン2シーターモデルです。(そのうちクーペモデルも登場予定)デザインはオーソドックスにまとまっており、ジャガーとしては前後重量配分50:50を実現させるなど本格的スポーツカーの仕立てをしています。全長4,470mmは大きさが気にならないギリギリのレベル。日本で買えるグレードは今のところ次の2つです。

*F-TYPE:3リッターV6で340ps。9,500千円。

*F-TYPE V8 S:5リッターV8で495ps。12,500千円

どちらもスーチャー付なので排気量以上にトルクがあります。

諸元表と写真をみるかぎりの感想は以下です。

全幅が1,925mmもあるのに写真で見ると幅広感はありません。室内もタイトな印象です。デザインについてはフロントバンパーの左右のエアインテークがデコラティブであることとリアランプの上下幅が薄くて軽薄かなという印象ですが、全体としては結構オーソドックスな仕立てです。

しかしながらこのF-TYPE、アルミボディ採用の割には重量がV6モデルで1,730kg、V8 Sでは1,810kgもあります。なぜにこんなに重いのでしょうか?FRなので構造上不利なのはわかりますが、これでヒラリヒラリ感をどれだけ期待できるのでしょうか。一体はたしてスチールボディで作れば車両重量は何kgになったことやら。

さらにマーケティング面からみると苦労のあとが見て取れます。自動車雑誌によく書かれれている通りパワーと価格については、V6モデルがポルシェ911(カブリオレ)とボクスターの間の狭い隙間にセットされています。しかしこれもそもそもF-TYPEの評価がポルシェを同等であるという前提があってのことです。

イメージが伝わりやすくするために今後出てくるであろうクーペモデルを引き合いにしてみます。もしF-TYPEクーペがオープンモデルと同じ価格帯ででてきたらどうなるでしょう。その場合F-TYPEクーペはポルシェ・ケイマンよりも価格が高いくせに、ピュア・スポーツの面からはこのミッドシップ・クーペにおそらく勝てないでしょう。

一方で素の911クーペにも価格が近づいてきます。口悪くいえばフェアレディZのグレードアップクーペに10,000千円出すくらいなら、あと2,000千円追い金を払い、エバーグリーンスポーツカー911を選ぶのがリセールバリューも含めて真っ当な選択です。

さて一方V8 Sはどうでしょうか。500psカーが軒並み20,000千円前後、比較的安いBMW Mシリーズでも16,000千円の値付けがなされている中、V8 Sは12,500千円とかなり割安です。もっともそれが他の高級車ブランドに対する今のジャガー、ひいては英国車の位置付けだから仕方がありません。

また競合モデルをもっと思い浮かべてみるとFRオープン2シーターであればミドル級ならメルセデスベンツSLKやBMW Z4などもありF-TYPEの予算があればもっとハイパワーモデルか、あるいは同等のパワーモデルが2,000千円以上安く手に入ります。またクラスを上げてみればSL350や640iカブリオレがF-TYPEと近い価格帯にあり、より高級志向のモデルが手に入ります。

こうして単純に馬力と値段の関係だけでみても既存のドイツ車をメジャーとする高級スポーツカー群に伍してF-TYPEが一定のマーケットシェアを獲得するのは容易ではありません。

これがまだ大きくて市場の裾野が広く、他国よりも値付けが安くてコスパの良さがでてくる米国市場ならともかく、パイが小さい日本となると典型的なユーザーであれば20,000千円未満の価格帯の高級スポーツカーで選ばれるのはポルシェの一連のモデル、ちょっとお安いところではBMWのMシリーズ、あとはメルセデスSLくらいです。こうした高級スポーツカーマーケットにF-TYPEが居座る席はいくつ残されているでしょうか。

2013年6月 9日 (日)

【お詫び補稿】―NISAは終了後の口座の扱いまで考えればお得でした、といえそうです

NISAと従来投資の比較記事を前回書きましたが、こーえんさんからのコメントで理解不足に気が付きました。ここにお詫びの上、訂正させていただきます。

『NISAが適用終了時には従来と同様の口座に移行する。即ち10年間のNISAによる投資を完了した後は利益には課税されるけど、損失は他の所得と損益通算/繰越欠損控除できる扱いとなる。』

WATANKOは上記の理解が欠落しておりました。NISAで運用した商品はNISA期間中(現案なら10年内)にかならず売却する前提にて前回記事を書いておりましたが、NISA終了時点でも売却することなく保有を続ける事後状況を想定していませんでした。

NISA後も引き続き従来投資を続けることにより、利益に対する非課税措置は無くなるものの、損益通算ができるようになります。NISA利用時に含み損があれば保有を継続すればよいことになります。

そうするとNISAとは利益が非課税となるニンジンをぶら下げて個人の投資を促し、その後10年間は損益通算ができないため、含み損がでても保有を継続させるインセンティブを発生させるメカニズムということですか。

またもしNISAが恒久化すれば、それこそ前回の指摘どおり必ず利益がでた時に売却すればよいので確実に利益に対する非課税メリットだけを得る形になります。

うーん、これで理解は十分でしょうか。駄ブログの管理者はちょっと自信がありません。ご来訪の方々におかれましては、この哀れな万年素人個人投資家の理解深耕のためのコメントをお寄せいただけると大変ありがたいです。

・・・でも、悪あがきに聞こえるかもしれませんが巷に出回っているNISA記事には「含み損がでてもNISA終了時には通常の口座に移行するのでその時まで我慢すれば損益通算/繰越欠損控除が使えるようになりますよ。」とまでしっかりと言及されたものはWATANKOはみかけたことがありません。

念のため、NISA相談センターに電話して上記理解が正しいか再度確認してみます。

(あとがきにかえて)

今回はしくりました。にほんブログ村の注目記事で上位にランクされたりしましたがかえって非常に恥ずかしい事態となりました。皆さんもWATANKOのような理解不足がなきように相談センターにじゃんじゃん問い合わせコールしてくださいね。

もうね、今日はビール飲んで寝ることにします。おやすみなさい。

(続)投資の選択を-NISAはお得なのか

さて前回、NISAでお得になる免税額を試算し、従来の特定口座をつかった投資(従来投資)とどちらを選ぶかという問いかけをしました。

NISAは利益に対しては非課税で丸々懐、損失は補填なし。これに対して従来投資では利益には課税され、その分懐に入る金が少々減りますが、損失があった場合には税金分は補填してもらえます。

イメージで比較すれば次のとおりです。

201306091


なんだかこれをみるとNISAは利益がでても損失がでても、個人投資家にとって従来投資よりも投資結果のボラティリティがより大きいです。

これでは「NISAができました。さあ今まで貯蓄ばっかりしてきた皆さん、これからは投資を始めましょう。」といっても、実態は従来よりも投資結果の不確実性がより大きなスキームを勧めていることになります。

このイメージをみて、預貯金に資産を預けていた投資初心者がNISAを積極的に選びたくなるのでしょうか。

むしろ投資を促す優遇制度としては利益がでた場合のメリットは増やす一方、損失というデメリットの緩和についても従来投資より優れているか、せめて同等であってしかるべきです。

イメージだとこのような感じです。

201306092


金融庁はどうしてNISAを従来投資よりもあきらかに優れた仕組みにしなかったのでしょうか。NISAを大本気で普及させたいのであれば、もっとインセンティブが必要です。

なお損益通算できないところに嫌気し、NISAで購入する金融商品にリスクが少ないものを選ぶというアイデアがあるやもしれません。しかしリスクが少ない金融商品であればそもそもNISAを適用する意義が薄れるのではないでしょうか。

リスクが小さい場合にはもし利益が出た場合であっても、それは少額でありNISAの恩恵は相対的に少ないです。また一方、損失が出た時であっても、それは相対的に少なく損益通算できないダメージもまた同様に少ないです。

そのようなリスクが少ない商品なら、NISAか従来投資かで選ぶことにナーバスになる必要もありません。またせっかく手間かけてNISAを利用しても手間倒れになる可能性があります。

以上のとおりNISAについてつらつらと書いてみました。従来投資よりも投資のボラティリティ(特に損失サイド)が大きいNISAで投資の利益を実現させるポイントのひとつは制度の恒久化です。つまり負けていれば(損失あれば)ゲーム継続、勝っている時(利益がでている)にゲームセットするように選べるようになることです。

参考記事「個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる」

(あとがきにかえて)

さてNISAについて前回、今回とニュートラルな気持ちで書いてみましたが、自分で読み返してみてもNISAにネガな調子になってしまいました。本文でも書きましたが将来の制度変更により、従来投資よりもNISAの方が明らかにメリットが認められる制度になってほしいです。

【補記】

当方の理解不足あり、誤解を招いていたところがありますので補足記事を書きました。そちらとセットにてお読みいただけるとありがたく、よろしくお願い致します。

2013年6月 8日 (土)

投資の選択を-NISAはお得なのか

【6月7日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 15,263千円

■損益率
 27.6%

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NISAについて色々と詳細情報が出回っております。また各社においてもNISAを意識した商品がポツポツとでてきた模様です。またアフロさんに教えてもらいましたが日本証券業協会がNISA相談コールセンターを開設しました。このコーナーは6月24日以降は平日だけでなく土曜日も相談できるようになるので便利です。

さてNISAのメリットは上場株式や株式投資信託等の配当金や売買益等が非課税になることです。税金がかからないので獲得したリターンは丸々懐にはいるわけです。しかしながら損失がでた場合、ほかの所得との損益通算ができません。

WATANKOは、NISAを検討するにつれてこの「ほかの所得と損益通算できない」デメリットが、リターン丸々懐のメリットに見合うものなのか気になってきました。

そこで通常の投資にくらべてNISAの場合、リターン丸々で懐に入ってくる分とはいったいいくらの話なのか、簡単に試算してみることにします。

NISAの非課税口座で非課税上限である1,000千円/年を5年間毎年投資します。5年到達時点で元本+リターンはそのまま6年目以降もロールオーバーし、満10年となるまで投資を継続します。10年間投資をおえた分はそのまま据え置きます。

そうして合計15年間の間に1,000千円~5,000千円を投資して非課税リターンを獲得します。

リターンは複利で3%ケースと5%ケースを想定してみました。

<3%ケース>

15年後の評価額合計:6,720千円

累計リターン:1,720千円

累計リターン率:34.4%

累計免税額:344千円

年間平均投資元本:3,333千円

年間平均利回り:115千円

年間平均リターン率:3.4%

<5%ケース>

15年後の評価額合計:8,144千円

累計リターン:3,144千円

累計リターン率:62.9%

累計免税額:629千円

年間平均投資元本:3,333千円

年間平均利回り:210千円

年間平均リターン率:6.3%

上記によると15年間の累計免税額は3%ケースで344千円、5%ケースでは629千円と算出されました。

さてこれは逆にみれば15年間の投資の結果、損失が1,720千円~3,144千円の場合と収益的には同じということです。分かりやすく言い換えればNISAを適用せず、従来の特別口座にて投資をした場合、1,719千円~3,144千円の損失であればその20%分(課税率)である344~629千円は損益通算で補填される(当該個人のトータル投資にかかる税金費用が減少する。)わけです。もっとも以降3年以内に利益があがる商品を持ち、かつ明確な資金需要があって売却必須の場合という付帯条件付きですが。

さて15年間にわたって1,000千円~5,000千円を投資しようと考えた場合、

1)NISAを適用して利益が出た場合、丸々非課税でさらにニッコリ。しかし損失が出た場合、一部補填は無し。

2)従来の特定口座にて利益が出たら黙って税金お支払い。しかし損失が出た場合はあとで税金相当分は補填される。

あなたはどちらを選ぶでしょうか。どちらにしても手に入る/失うマージンは20%です。

人間は利益よりも損失を嫌う傾向が強いという行動心理学があることは有名です。その傾向にならえばやっぱり利益のさらなる追求よりも損失のミニマイズを選好して、特定口座を選ぶ心理が働いてもおかしくないです。

こうして考えてみると個人投資家にとってNISAとははたしてどう捉えるべきでしょうか。

(つづく)

2013年6月 6日 (木)

個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる

【6月4日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,315千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 16,984千円

■損益率
 30.7%

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WATANKOは個人投資家による長期投資という行動に楽観な一面をもっています。その理由のひとつとして「自分にとって有利なとき、目標を達成した時に自由にやめることができる」からです。

野球でいえば9回を終わった段階で負けていれば、引き続き10回、11回とプレイすればよいわけです。規定の9回で良い結果を出すことが求められるプロとは違い、勝つまで続けることができるわけです。投資した資金について別途需要が発生し現金化が必要な局面になったりしなければ、それこそ死ぬまでゲームを続けることができます。

個人投資家は、プロと異なりこの点はメチャクチャ有利ではないでしょうか。


しかし注意すべきは、ここで投資先がたとえば個別株式だと心配な面があります。例えば株価が取得時に比して数分の1の水準まで下がってしまった。取得時の株価まで回復するのにどれくらい時間がかかるのか。ナンピン買いで平均購入単価を引き下げて、評価益への早期回復をめざそうとしても、そもそも回復するものなのか。先行きが見えないというシチュエーションに陥るおそれがあります。

しかし市場全体を購入する場合であれば、こうした個別株投資で恐るべき永遠ないしどえらい長期間の右肩下がりや低迷を心配する必要は相対的に少ないです。格言「卵を一つのカゴに盛るな」と同じです。

ちなみに冒頭にあげた運用状況速報ですが、評価損益が5月20日と比べて3,000千円も下がりました。絶対額で見ればWATANKOが好きなロードスターを新車で買ってなおおつりがくる大金ですが、一向に気にしていません。5月20日時点の評価損益も、そして6月4日時点の表か損益損益もかりそめにすぎず、この下落もロンドドライブの途中のほんのアクシデントにすぎません。今後の仕込み再開の機会を待つ身としては、むしろどんどん下がってほしいくらいです。

(あとがきにかえて)

以上の話は相場が下落・低迷期にこそ、述べたい内容であり、(足元では下落がおきていてもなお)現在の相場好調期にはアピールが弱いかも知れませんし、そもそも聡明なる個人投資家諸氏におかれましては既知のことかと推察いたします。

それではなぜとりあげたかというと、NISAの採用を検討する中、どうも5年/10年といった期間を限定する仕組みが自分にとって引っかかっているからです。

詳しくは次回記事にしたいと思います。

【次回予告】

個人投資家達の間で話題となるNISA。誰もがその非課税に喜び、飛びつき、我先にとネット証券にスターターキットを申し込む。しかしその陰で忍び寄る「損益通算不可」の六文字熟語。

貯蓄で築いた虎の子の元本を損益通算不可に晒してまでNISAを追い求める個人投資家を待つ陥穽。果たして特定口座を使った投資にもう光が当たることがないのだろうか。そしてWATANKOが捉えるNISAの現在価値は?NISAが終える時、個人投資家を待ちうける光景は果たして投資のシャングリラか?

次回「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」
第六百六拾話「投資の選択を」

さ~て、次回もサービス、サービスゥ~

2013年6月 4日 (火)

大学キャンパスの近くに住むライフスタイル

今頃の季節、学校は父の日を意識してか保護者向けに来校イベントを催すことが多いです。今年の場合、週末にWATANKO家も長男の進路説明会と次男の授業参観が見事に重なり、WATANKOは長男が通う学校の方に出向きました。

長男は総合大学の中の理系学部のキャンパス内にある付属高校に通っています。土曜日の日中、進路説明会に行くついでに晴れて気持ちが良かったので、大学キャンパス内を半ば散策し、学生食堂で昼食をとりました。

大学のキャンパスは学納金や寄付金、補助金を財源にして綺麗に整備されており、特に今頃の季節はとても快適に過ごせます。また学生食堂は揚げ物、炒め物、麺類・カレーといったメニューしかありませんが、例えば定食が300円代と安く、私のような40歳代にとってはボリュームも十分です。ただし味については、昔も今も値段相応ですがね。

さてこのような大学キャンパスの近くに住んでみるライフスタイルというのはどんなもんでしょうか。

住宅選びにおいても、すぐ近くに大きな公園があったり、手軽に使えるお食事処があったりすることは重要なポイントです。この点からいえば大学のキャンパスの近くに住むということはメリットがあります。

また大学自体の施設だけでなく、キャンパスに隣接するエリアでは学生向けの飲食店や物販店、各種サービスも充実する傾向にあるのではないでしょうか。

WATANKOが知る事例として慶應義塾大学の日吉キャンパスがあります。多数の大学生が通うこのキャンパスがある日吉は商店街も充実しています。駅ビルもコンパクトながら綺麗であり、交通の便も良しです。

しかし一方で、「陸の孤島」のように周辺に何もないキャンパスのケースもありますので注意が必要です。例えば山や田畑を切り拓いて新設したキャンパス。30年近い前の代表的事例でいえば中央大学の八王子キャンパスあたりが有名だった記憶があります。

また最近は大学キャンパスの中には部外者の出入りにうるさいところあるようで注意も必要です。大抵は正門前に警備員が立っており、身なりによって呼び止められる来訪者がありそうです。

昔の大学キャンパスは学問の自由の下、誰もが勝手に出入りできる施設でした。WATANKOもいくつか他の大学に遊び、というか潜入に行ったことがあります。しかし犯罪防止やプライバシー保護の趨勢が強まる中、規制・監視を厳しくする大学は増えてきていそうです。世知辛い時代になりました。

さて、このように住居選びにおいて候補地の中にセキュリティチェックにうるさくない大学キャンパスが隣接する地域であれば、結構イケるのではないでしょうか。

2013年6月 2日 (日)

(続)2013年5月末運用状況

(前回からのつづきです)

前回の続きとして、ファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201305314

さらに「my index(わたしのインデックス)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに期待リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*期待リターン
 5.2% (4.9%)

*リスク
 13.2% (13.1%)

*シャープレシオ
 0.39 (0.37)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*購入元本+投資待機預金元本分
 55,315千円 (55,248千円)

*評価損益+確定損益分
 18,102千円 (16,887千円)

*運用期間
 63か月(62か月)

*元本平均残高
 36,991千円(36,691千円)

*平均年間利回り
 9.3%(8.9%)

<概況>

現在、保有商品は14本。このうち評価益ありが13本、評価損ありが国内ETFの1308、ただ1本です。この1308ですが、5月中ばには一度黒字化したものの、月末の相場下落により今月末ではやはり赤字継続となりました。

「保有商品の評価益+売却による確定損益分込み」については今月また過去最高益を更新しました。でも最近の相場下落をみると最高益更新も今月で終わりやもしれません。

ところでWATANKOを含めて、ここ数年で積み立て投資を始めた方々は相場の下落・低迷・上昇・(そして過熱?)を1サイクル経験したことになります。

これにより投資についての安心感が増したのではないでしょうか。

相場が下落・低迷時にも買い入れを進める。
市場全体平均を買うことで個別銘柄のリスクを回避する。
色々なアセットに分散して投資する。

このような投資行動により、決して保証はされないけれど、手堅くヒト桁%の年間リターンを狙うことができそうだと実感できたのではないでしょうか。

WATANKOもまたあせらず、あきらめず長期のインデックス投資を続けていきます。


2013年6月 1日 (土)

2013年5月末運用状況

この駄ブログで今更取りあげるまででもありませんが、日本株式相場が足元では下落が起きています。日経平均は今月22日に15,627円まで上がりましたが、同月31日には13,774円と1,853円、約12%も下落しました。個別株に投資されている方の中にはより大きな下落に直面した方もいることでしょう。

人間、慣れと思い込みは怖いものです。13,000円台後半というのは5月当初の水準と同じであり、そこまで戻したにすぎませんが、月中の15,000円台に慣れてしまうと、たいそう下落したかに思えます。またこれまでの相場上昇の快進撃からもっとどんどん上がる(はずだ)と思い込んでしまうことにも気をつけねばなりません。

さてインデックス投資を始めて5年と3か月が経ちました。2013年5月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは101.07円/$です。
◆赤字は現在、積立対象の商品です。
◆評価記号の内容は以下です。

◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+ 5.0%~▲ 5.0%
×:▲ 5.5%~

201305311

さて、次に14本の保有商品ほかを以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:積立中+留保
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:別枠保有中
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。これも当面保有継続してETFの動向をモニタリングする。ただし大きな資金需要が発生すれば、直ちに売却する方針。ETFの分配金はAグループの商品の購入資金にあてる。(海外ETFの分配金は為替動向によって円転のタイミングを図る)

Cグループ:投資待機預金ほか
以下によって構成されるその他群
1)インデックスファンドの売却により回収した元本
2)インデックスファンドの売却により確定した損益結果
3)インデックスファンドの売却に伴い発生した税金徴収・還付額及び端数調整
4)日本債券アセットに属する低リスクのインデックス投信。暫定的な所有分も含む。
5)外貨MMF(為替リスクありますが少額なので集計の都合上ここにいれています。)
6)年度ごとに投資に廻す資金
6)その他

201305312

また売却済み投信の履歴とそれに伴う税還付の明細は以下のとおりです。

201305313

(つづく)

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