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2013年6月 9日 (日)

(続)投資の選択を-NISAはお得なのか

さて前回、NISAでお得になる免税額を試算し、従来の特定口座をつかった投資(従来投資)とどちらを選ぶかという問いかけをしました。

NISAは利益に対しては非課税で丸々懐、損失は補填なし。これに対して従来投資では利益には課税され、その分懐に入る金が少々減りますが、損失があった場合には税金分は補填してもらえます。

イメージで比較すれば次のとおりです。

201306091


なんだかこれをみるとNISAは利益がでても損失がでても、個人投資家にとって従来投資よりも投資結果のボラティリティがより大きいです。

これでは「NISAができました。さあ今まで貯蓄ばっかりしてきた皆さん、これからは投資を始めましょう。」といっても、実態は従来よりも投資結果の不確実性がより大きなスキームを勧めていることになります。

このイメージをみて、預貯金に資産を預けていた投資初心者がNISAを積極的に選びたくなるのでしょうか。

むしろ投資を促す優遇制度としては利益がでた場合のメリットは増やす一方、損失というデメリットの緩和についても従来投資より優れているか、せめて同等であってしかるべきです。

イメージだとこのような感じです。

201306092


金融庁はどうしてNISAを従来投資よりもあきらかに優れた仕組みにしなかったのでしょうか。NISAを大本気で普及させたいのであれば、もっとインセンティブが必要です。

なお損益通算できないところに嫌気し、NISAで購入する金融商品にリスクが少ないものを選ぶというアイデアがあるやもしれません。しかしリスクが少ない金融商品であればそもそもNISAを適用する意義が薄れるのではないでしょうか。

リスクが小さい場合にはもし利益が出た場合であっても、それは少額でありNISAの恩恵は相対的に少ないです。また一方、損失が出た時であっても、それは相対的に少なく損益通算できないダメージもまた同様に少ないです。

そのようなリスクが少ない商品なら、NISAか従来投資かで選ぶことにナーバスになる必要もありません。またせっかく手間かけてNISAを利用しても手間倒れになる可能性があります。

以上のとおりNISAについてつらつらと書いてみました。従来投資よりも投資のボラティリティ(特に損失サイド)が大きいNISAで投資の利益を実現させるポイントのひとつは制度の恒久化です。つまり負けていれば(損失あれば)ゲーム継続、勝っている時(利益がでている)にゲームセットするように選べるようになることです。

参考記事「個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる」

(あとがきにかえて)

さてNISAについて前回、今回とニュートラルな気持ちで書いてみましたが、自分で読み返してみてもNISAにネガな調子になってしまいました。本文でも書きましたが将来の制度変更により、従来投資よりもNISAの方が明らかにメリットが認められる制度になってほしいです。

【補記】

当方の理解不足あり、誤解を招いていたところがありますので補足記事を書きました。そちらとセットにてお読みいただけるとありがたく、よろしくお願い致します。

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資産運用」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。いつもブログを楽しく拝見させていただいております。
私もNISAをどのように活用しようかとあれこれ考えているところだったのでとても参考になりました。
WATANKOさんが損失時のデメリットとしてあげている欠損繰越控除は、投資信託/ETF等を長期でバイ&ホールドするケースでは(投信の解約&ETF売却をしない限り)デメリットにならないため、記事を読んでNISAは長期保有に向いているのかなと感じました。
#理解が誤っていたらすいません。

免税期間の5年以内に株式を売買する場合には、NISA利用をすべきか、まだ迷ってしまいます。。

こーえんさん

コメントありがとうございます。

確かにご指摘のとおりです。

NISAに対する自分の理解不足を痛感です。

訂正記事UPすることにします。

こんにちは。

私もインデックス投資をしていて、NISAをどう使うべきか迷っています。
山崎元さんなんかは、「期待リーターンが高いものをNISA口座で」と
おっしゃっていますが、
どれが期待リターンが高いのか、判断に悩んだり・・・

色々考えあぐねた末、インデックス投資家にとって
NISAは、リバランス口座として
使うのが良いのではないかと思っています。

年1~2回のりバランス時に、購入するアセットは、
そのとき、割安である可能性が高く、
逆に、売却するアセットは、
割高である可能性が高いのではないかと。

結果的に、通常口座で利益を出してしまうことは少なくなり、
NISAのメリットを享受できる可能性が高まるのではないかと。


黒男さん

コメントありがとうございます。

NISAでは通常口座にも増して損失を回避したいであり、割安な購入を行いたいところであり、その手法としてリバランス用という手も確かに面白いですね。

私もまたNISAについて記事を再度書こうと思いますが、制度に関する情報がそろっておらずタイミングを見計らっております。

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