葬儀費用、その内訳は
世の中、団塊の世代の親世代がいよいよ鬼籍に入る年月にさしかかってきました。いや既にピーク到来かもしれません。WATANKOのところにも付き合いのある不動産業者やアパート建築業者からは最近、遺言作成の相談が増えてきたと聞きます。ひょっとしたらこの駄ブログをご覧の方々のお祖父母様などもかなりのご高齢ではないでしょうか。
さてそんな中、日経の毎週水曜朝刊の特集記事、M&I(マネー&インベストメント)で先日、都道府県別にみた葬儀費用のランキングが取り上げられていました。ランキングはさておき葬儀費用の全国平均は2,000千円とのこと。
WATANKOは先日の亡母の相続税申告の際には葬儀費用も漏れなく集計し、課税対象資産からきちんと控除しました。その金額も全国平均とあまりかわりありません。
その内訳はこんなところです。
(単位:千円)
1)茶菓子・雑費
葬儀前後に自宅に弔問に訪れた方々へのお茶菓子費用、霊前供物代、写真プリント、寒中はがき代などです。
2)戒名料
その名のとおりです。母の場合、戒名は9文字の院大姉クラスでした。戒名はWebで調べれば相場がわかりますが、母の場合はその相場に比べておよそ2ランク下の金額ですみました。
伝聞によると都心では9文字の院居士/院大姉クラスなら軽く1,000千円以上、2,000~3,000千円もめずらしくない模様です。こんなところでも田舎暮らしのローコストを享受することができたわけです。
ちなみに戒名の文字数は先祖や配偶者に揃える習わしだそうです。したがい祖父母や父も9文字でしたので、母も同様です。コスト削減のために文字数を減らすことは難しそうです。
3)供養料
住職の告別式・初七日・四十九日の供養料一式及び清祓いでの御膳料見合いの現金。母の場合、父の時と同様に伴僧2名もつきましたのでその方々の供養料、御膳料も含まれています。伴僧は別に頼んではいませんが、戒名のランクに応じてつくみたいですのでこちらに選択の余地はなさそうです。
4)葬儀費用一式
地元葬儀業者に支払った葬儀費用一式です。祭壇設営、当日運営、返礼品代、弔問者ならびにお手伝いに来てくれた隣組の方々への清祓い御膳料、といったところです。
葬儀費用の見積もりで一番難しいのはこの清祓い御膳料です。お手伝い分は事前把握できますが弔問者分について、一体何人分見積もるべきか。不足しないように大目に申し込んでおくとしかいいようがありません。
5)斎場使用料
公営の斎場、清祓い場所、寝室・控室及び火葬場の使用料です。この中で火葬場に関しては代替候補はまずありません。費用も一律で決まっています。
6)納骨関連費用
葬儀後に執り行った納骨の際に、住職に収めた供養料、石材屋に支払った墓の解放・打刻・納骨等の費用です。
都心部で葬儀をあげる場合、上記で指摘した戒名料の他にも祭壇設営料や斎場使用料、納骨関連費用などはもっとかかるやもしれません。親は子供達に負担を掛けたくないならば、生前から葬儀に関する意向についてしっかりと明示しておくことも必要でしょう。
WATANKOとしては近所に住む叔父・叔母達、妻の両親らをこれから送り出していく時代へと移っていきます。叔父・叔母の中には子どもがいなくて、WATANKO自身が葬儀を面倒見なければならないケースもあります。妻と冗談半分に「これから着る機会が増えそうだから喪服、新調しようか。」と会話しているくらいです。
さて、最後にWATANKO自身ですが、兄弟のいない自らの葬儀については子供達家族とあとは近所にいる数名の従妹だけに知らせてもらい、ひっそりと執り行ってもらえれば十分です。
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コメント
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WATANKOさんこんにちわ。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
葬儀費用、考え物ですよね。
小生の場合は(まだ気が早いのですが)もしもノートを作成しております。
お嫁さんにそれを渡し、万が一何かあった場合はそうしてくれといった内容です。
非常にシビアですが、備えあれば憂い無しですからね><b
投稿: アフロ | 2013年6月26日 (水) 11時26分
アフロさん
コメントありがとうございます。
もしもノート、いわゆるエンディングノートのようなものでしょうか。WATANKOも子供たち向けに家の資産の引継書を作成途上ですが、そこには自分の葬儀についても記しておこうと思います。
投稿: WATANKO | 2013年6月27日 (木) 23時44分