ホンダNSXかポルシェ・ケイマンか
新車価格が高くて予算に到底合わないモデルも中古車となれば俄然、購入候補にあがってきます。なにせ自動車は償却が早い耐久消費財。登録から3年で下取り価格はいいとこ50%前後、人気のないモデル、仕様だと40%前半というレベルにまで落ちます。
スーパーカークラスとて例外ではありません。かつて若い頃あこがれた、あの車が半値以下で買えるとなれば、少々の経年劣化もささいなものに見えてくるからあら不思議。
先日も街中でホンダのNSXを見かけて、ああカッコええなあとため息。オールアルミボディ、3L(後に3.2L)VTEC、ミッドシップ。フェラーリのV8ミッドシップモデルをターゲットにした90年代、話題を呼んだ和製スーパーカー。NSXデビュー当時のホンダはまだオデッセイもステップワゴンもフィットも売っておらず、F1の活躍で若者向けのブランドとして絶好調でした。
さてそのNSX。中古車相場では今いくらなのだろうと調べてみると300万円からタマがあるではないですか。
うーん、なるべく塗装のコンディションの良い個体を選んで買って、信頼置ける知り合いの中古車屋さんに頼んで、油脂類の一斉交換とエンジン、シャシーをしっかり整備して日常の足もかねて所有する。うーん、悪くない...。
などと妄想していると、ふと思い出しました。そういえば同じミッドシップのケイマンの中古モデルの相場はどのくらいと思いきや、これまた先代モデル2006年~2008年式が同じく300万円台でそろっています。
WATANKOのような中年世代としては、若い頃の想い入れのあるNSXのようなモデルが今手に入るという気持ちと、同じ予算ならもっと最近のモデルを手に入れる方が買い得だという合理的な判断が時折せめぎあいます。
更に車両価格を700~800万円まで引き上げると新車のケイマンにするか、程度のよいNSXかとなります。さらには値のこなれた360モデナの中古車も該当します。以前の記事のとおり、まともに考えればケイマン一択ですが、そうはいかないのが車好きの世界。ちなみに360モデナ、カッコ良いです。ややヤンキー臭もしますが。
そうやって新車・中古車問わず、一定の金額帯で買えるモデルを見渡すと選択肢はかなり広がります。
蛇足ながら1000万円まで価格帯を上げるとすればほとんどすべてのスーパーカーモデル(ただし1~2世代前のモデル)が選択肢に入ってきます。フェラーリ以外ではポルシェなら人気の997、アストンなら麗しのV8ヴァンテージ、マセラティならグランツーリズモが該当します。
想い入れのある往年の名車をいまこそ手に入れたい、という気持ちが大変よくわかりますが、その際には同程度の予算でどこまで購入の選択肢がひろがるか十分検討されることをおすすめします。
さてNSXですが...15年~20年前のこの日本車を手にいれるとなると、冷静に考えれば今の相場でも正直言って割高感は否めません。また一方で、そう思わせてしまうケイマンの存在が恐ろしいです。
あ、でも調べてみますとジャガーXKもなんと現行モデルが300万円代で買えます。現行XKが300万円か...
お、M3も先代なら余裕、現行ももうすぐ400万円切りそうです。うーん、迷うなあ...
(以降、無限につづく)
« (続)2013年9月末運用状況 | トップページ | 今更ながら教育費に震撼する »
「自動車」カテゴリの記事
- マツダ3の販売不振と今後(2019.09.15)
- マイカー、かく買い替えり―⑤これまでのまとめと今後(2019.09.07)
- マイカー、かく買い替えり―④芋づる式な候補車のリストアップ(続々)(2019.09.05)
- マイカー、かく買い替えり―③芋づる式な候補車のリストアップ(続)(2019.09.03)
- マイカー、かく買い替えり―②芋づる式な候補車のリストアップ(2019.08.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント