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2013年10月31日 (木)

ニューモデルのどこに金を払うのか

当ブログ「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」は大体、資産運用ネタを記事にしていますが、時折WATANKOの知見と見識(←大嘘:独断と偏見)に溢れた自動車ネタも取り上げています...。

さて煩悩のひとつ、大枚はたいての新車購入となればそれは通常の家庭にとって数年に一度の大イベントです。世の中のお父さんは意中のモデルについて、ボディーカラーやオプションは何を選ぼうかと夜な夜なカタログを穴のあくほど眺めることでしょう。

ところでですが、中でもフルモデルチェンジしたニューモデルを買おうとするお父さんにおかれましては、まさに買わんとするニューモデルの一体どこにカネを払うつもりなのか、今一度立ち止まり冷静に捉えていただきたくお願い申しあげます。

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自動車は3万点の部品と5千枚の図面からなる工業製品ですが、商品開発においては性能・品質とコストのバランスをとることが求められます。そこでコストを抑えるためにはフルモデルチェンジ(FMC)毎にかけられる開発費用には制限がもうけられます。したがいFMCといっても全ての部品、コンポーネンツを新しくするわけにはいきません。いきおい従来モデルのものをキャリーオーバーするところも少なくないです。

とくに開発費用がかかるのはエンジン、トランスミッションなどのドライブトレーン系とボディ、サスペンションなどシャシー系に大別されます。これら両方をFMCで一度に新しくすると開発費用の負担が大きく、コストひいては車両価格への上昇インパクトが大きいためになかなか実現は難しいです。

そこで開発費用を抑制するために通常とられている手法は、FMCといってもドライブトレーンとシャシーのどちらかは従来型をそのままキャリーオーバー、魅力のない日本語表現に換えれば「そのまま流用」することです。実際にはモデルNではドライブトレーンは一新されますが、シャシーは先代からのキャリーオーバー。その次のモデルN+1ではドライブトレーンはN世代のキャリーオーバーで逆にシャシーが新しくなるといった具合にドライブトレーンとシャシーは世代ごとに交互に刷新されます。換言すればひとつのドライブトレーン、シャシーはそれぞれ2世代にわたって使用されるというわけです。

この特徴はとくにシャシー側にて顕著にみられます。フォルクスワーゲンのゴルフでいえばシャシーの刷新はゴルフⅢ、ゴルフⅤ、そして今般FMCしたゴルフⅦにて行われました。BMW3シリーズならばE36、E90でシャシーが新しくなり、E90の次の現行F30はE90のシャシーをキャリーオーバーしています。ポルシェ911であれば996、997と2世代にわたって同じシャシーが使われ、現行991になってシャシーが一新されました。

なお各メーカーの屋台骨となるモデルの場合にはシャシーを一新したモデルのライフサイクルの中であってもドライブトレーンをどんどん刷新するケースもあります。身近な例をあげれば上述したフォルクスワーゲンのゴルフにVではⅣからシャシーを一新しましたがそれだけでなくモデルサイクル中でもエンジンやトランスミッションにどんどん新しい仕様を追加しました。メーカーにとって屋台骨の車種ならば台数が出るために一台あたりのコスト負担も抑えることができますし、かつ激しい販売競争を勝ち抜くためにも商品力の維持向上が必要でしょう。


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さて話はもどってFMCしたニューモデルを買わんとするお父さん、せっかく選ぼうとするのではあればエンジン、トランスミッション、ボディ、サスペンション、これらのどれが新しくなったのか。これらのうちのどの新しさにカネを払うのか、その新しさに果たしてバリュー・フォー・マネーがあるのか。(カネを払う価値があるのか。)よくよくご理解ご納得の上で決められた方がよいでしょう。

たとえデザインが一新したといっても一皮むけばドライブトレーンもシャシーも従来型の小手先小改良に過ぎない。表面のデザインだけが新しい“スキン・チェンジ”のモデルに大枚払う気になるのでしょうか。

またラウンドビューモニターや衝突防止システムが新しく装備されたからといって肝心の車の基本性能となるコンポーネンツが古いままのモデルを新車でわざわざ買うのでしょうか。

さらにもう一歩踏み込みこんでいえば、「今度のFMCではシャシーを一新しました」と喧伝されていても、実はひとつ下のクラスのモデルのシャシーをストレッチ流用したりする場合もあります。よって新しくなったコンポーネンツについてはその素性も知るべきでしょう。具体例を上げれば現行カローラはヴィッツのシャシーの流用です。ただこの場合、従来シャシーと新シャシー(ただし下のクラスの流用)とでどちらが良いのか(マシなのか)という議論もありますが。

そしてゴルフⅤの例にあるとおり、時としてドライブトレーンとシャシーをほぼ同時に刷新するモデルも時折現れます。そのようなモデルは開発費用負担はかなりなものかと思われますが、それだけに多くの販売台数を見込み、かつ今後長きにわたって使用するコンポーネントで成り立っているため相当気合いが入ったニューモデルでしょう。

自動車の各コンポーネントは設計開始から5年後に商品化、その後2世代10年にわたって使われるわけです。つまりは設計開始時点で15年先までの間の世界の販売先各国の自動車法規制や社会環境規制、技術トレンド、ライフスタイルの変化を見越した検討が行われます。そうしてできたコンポーネントがFMCでは盛り込まれています。

したがいニューモデルの何が一体新しくなったのかを知り、日々の労働で得た金を支払う価値があるものかどうか納得が必要ではないでしょうか。

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コメント

常に中古車購入のわたくしに死角は無かった

工員さん

コメントありがとうございます。

中古車同士の比較の場合であっても各車種、歴代モデルの○や×をよく捉えて、競合する中古車や新車との比較が重要ですね。新車の時にイマイチであったモデルは中古になっても同様です。逆にそのようなモデルは年式・程度の割には安いタマが多いという見方もありますが...。

最近の中古車の程度の良さは目を見張るものがあります。
特にトヨタのT-Value(ティー・バリュー)は素晴らしい。
http://gazoo.com/U-Car/T-Value/T-ValueAboutWash.aspx

数十年前はタバコ臭かったりして、とても買えるものではないのも(あった、ソアラとか・・)。
数百万の新車もいいですが、数十万に抑えていじるのもおもしろいかと

預金王さん

コメントありがとうございました。

中古車(見方を変えれば絶版モデル)ならではの選択肢というものがありますね。トヨタなら2代前のゼロクラウン、日産なら初代ティアナ、ホンダならボディがブクブク拡大する前のアコード・タイプRなどです。いずれも今は大枚はたいてまで買いたくなるモデルとはいいが...(以下略)

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