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2013年11月30日 (土)

2013年11月末運用状況

今月は内外の株式市場の上昇もなかなかでしたが、WATANKO的には為替が100円を突破したことがWATANKO的にはなんとも感慨深いです。なにせポートフォリオの6割近くが海外アセットですから。

さてインデックス投資を始めて5年と9か月が経ちました。2013年11月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは102.2円/$です。
◆赤字は現在、積立対象の商品です。
◆評価記号の内容は以下です。

【今月追記】投資待機資金にてインデックス投投信を売却後再投資した資金を控除するのを忘れていましたので明記します。来月からは「SBIハイブリッド預金、外貨MMF等」に含めて表記します。

◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+ 5.0%~▲ 5.0%
×:▲ 5.5%~

201311301

次に14本の保有商品ほかを以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:積立中+留保
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:別枠保有中
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。本来は大きな資金需要が発生すれば直ちに売却する方針だが、当面それがなくなり宙に浮いた状態。でもローコストであるし、インデックスファンドであることに変わりはないのでとりあえず保有継続中。

Cグループ:投資待機預金ほか
以下によって構成されるその他群
1)インデックスファンドの売却により回収した元本
2)インデックスファンドの売却により確定した損益結果
3)インデックスファンドの売却に伴い発生した税金徴収・還付額及び端数調整
4)日本債券アセットに属する低リスクのインデックス投信。暫定的な所有分も含む。
5)外貨MMF(為替リスクありますが少額なので集計の都合上ここにいれています。)
6)年度ごとに投資に廻す資金
6)その他

201311302

また売却済み投信の履歴とそれに伴う税還付の明細は以下のとおりです。

201311303


(つづく)

2013年11月28日 (木)

東京モーターショー2013 駆け足&放言インプレッション

【11月26日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 21,917千円

■損益率
39.5%

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先日、知り合いの中古車屋さんと一緒に東京モーターショー2013(以下TMS)に行ってきました。(中古車屋さん曰く“研修”だそうです。)

TMSはこれまでの経験からすれば概ね2時間もあれば展示全体を見ることが可能です。今回は前回同様平日夜に入場しましたので比較的空いておりストレスなく見ることができました。各メーカー展示それぞれについて正味で関心があったところについて駆け足で見て廻ったわけですが、そのインプレを放言とあわせてお届けしたいと思います。

【トヨタ】

トヨタといいつつのっけからレクサスですがISクーペ...ではなくてRC(BMW4シリーズを相当意識しています。)、それとミドルクラスSUVのLF-NXが目玉。おっとノア/ボクも忘れてはいけませんが元からして地味なので目立たず。FCVコンセプト?ハリボテには興味ありません。市販間近なモデルだけ持ってきなさい!と言いたいです。それと86オープンがひっそりと展示。一部報道では市販化は中止との悲報も。ハリボテ飾っている余裕があるならサッサと出してください。

Photo

【ホンダ】

NSXは一体いつ市販化されるのでしょうか。本当に2015年に発売されるのでしょうか。フロントマスクの造形はお世辞にも洗練されているとは言い難く、どこかハリボテ感も漂います。また既にBMWのi8よりも古く見えてしまうのはWATANKOだけでしょうか。聞けば開発は北米ホンダ主導とのこと。どうりでコルベットよろしくエッジばっかり目立つデザインなわけです。一方、来場客の注目はS660コンセプトの方が大きったです。そりゃあそうでしょう。おそらくNSXの6分の1から7分の1の値段で買えるわけですから。

Photo_2

【日産】

タマ不足感ありあり。マイナー・マイナーチェンジのGT-Rと二スモZでは寂しいです。スカイラインもエリアの端っこにひっそりと展示。ティアナにしてもフルモデルチェンジにも拘わらず地味に展示。ここは中国ではないから仕方ないか。

【スバル】

国産メーカーではセカンドグループに過ぎなかったスバルが業績好調を反映してか、派手派手に展示してくれました。ティザー広告までつかってプロモするインプレッサ以上レガシィ未満のツーリングワゴン、レヴォーグ登場。(某英国メーカーのスタイリッシュSUVのことではありません。名前をパクったのはありありだけど。)

【マツダ】

アテンザ・アクセラ・アテンザ・アクセラ・アテンザ・アクセラ....ひたすらこればかりです。しかも展示車は全て赤ボディ。食傷気味です。目がチカチカしてきました。

【スズキ】

軽自動車の新モデル・ハスラーに注目。パイクカー一歩手前ですが、骨太感もあります。さすがジムニーを発売するメーカーだけのことはあります。その他にもコンセプトカーを何台か出展していましたがどれもチョロQ。

【三菱】

ここはまさにハリボテだけです。日産からのOEMばかり販売する日はそう遠くないうちに来るでしょう。

【ダイハツ】

新型コペンは偉い、よく出したと言えますが同じ軽スポーツカーのS660と比べると何とも垢抜けないデザインです。ビートみたいにピニンファリーナにデザイン委託することを強く勧めます。

【輸入車】

多くのメーカーが市販車および市販間近のモデルをこれでもかというくらい展示していました。ハイブリッドやEVも目立ちます。テスラのモデルSまで展示されています。WATANKOとしてはシボレーの新型コルベットが見たかったですが展示無し。残念至極。でもポルシェ・マカンや911ターボカブリオレが見れたからよかったです。

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BMWのi8はガルウィングドアなので日本で駐停車する場合、ドアエッジにプロテクターをしっかりつけていないと周囲にぶつけて傷だらけになりそうです。あとアルピナに右ハン仕様がありました。ようやく日本でまともに売る気になったのか。

Photo_4

フィアットやアメリカ勢が今回は出展していなかったのが残念です。かれらにとっては極東のモーターショーに出展示している場合ではないということです。

WATANKOのような自動車好きにとってモーターショーはたくさんのメーカーのたくさんのモデルを一堂にみることができるのでとてもありがたいです。極東アジアのモーターショーとしての地位はいまや上海に譲るかもしれませんが、日本人自身にとってはそのようなことは些細なことかもしれませんね。

2013年11月26日 (火)

事業用不動産の賃貸契約期間は何年がよいか

WATANKOのインデックス投資はここ1年、追加積み立て投資はサッパリ御無沙汰していますが、一方で不動産賃貸業の方は所有する遊休土地については色々と新しい賃貸話が浮かんでは消えてきています。その大抵は有象無象の話であり、これまでブログではあまり記事にしてきませんでしたが、ここへきてまとまりそうな賃貸契約が進んでいます。詳細は契約締結・賃貸開始後に記事にあげるとして、ここでは賃貸契約期間にフォーカスした話をひとつ。

とある日曜日の午後、WATANKOは新しい借り主との賃貸契約の条件について、仲介する不動産業者と詰めていました。

借り主、貸し主双方にとって最も関心が大きい条件は賃料ですが、その次に大きいのが契約期間です。今回は契約の借り主、貸し主双方の権利義務を明確にするために賃貸契約は事業用定期借地契約にする予定ですが、その契約期間を何年に設定するか。

プランとしては10年以上から10年刻みで50年未満までありますが、余程の借り主でもない限りは現実的には30年未満がMAXではないでしょうか。では10年と30年で比較するとどうでしょう。

<10年(短期)の場合>
(借り主)
●メリット :事業について見直し(撤退)、賃料の値下げ改定交渉の機会が短期で訪れる。
◆デメリット:貸し主からの契約終了、賃料の値上げ改定交渉の脅威が短期に訪れる。

(貸し主)
●メリット:契約を短期終了させて契約先を切り替えることができる。賃料の値上げ改定交渉の機会が短期で訪れる。
◆デメリット:借り主の事業見直し(撤退)、賃料の値下げ改定交渉の脅威が短期で訪れる。

<30年(長期)の場合>
(借り主)
●メリット:用地を長期確保でき、安定的に事業を進めることができる。賃料についても長期見通しが立つ。
◆デメリット:事業について見直し(撤退)を実施しにくい。賃料の値下げ改定交渉の機会が長期にわたり得られない。

(貸し主)
●メリット:長期にわたり安定的な賃料を得ることができる。賃料の値下げ改定交渉の脅威にさらされることがない。
◆デメリット:もっとよい契約先があっても短期で切り替えることができない。賃料の値上げ改定交渉の機会が長期にわたり得られない。

以上、くどくどと書きましたがおかげで一目でわかるとおり、借り主と貸し主のメリット/デメリット、10年と30年のメリット/デメリットはそれぞれ表裏一体です。

契約期間が10年(短期)の場合、借り手、貸し手双方にとってその時々の事情や環境の変化に対応した打ち手が取れます。典型例では借り主なら事業が儲からないから撤退する、貸し主ならインフレにあわせて賃料を値上げする等でしょう。しかし一方で相手の要求の変化にさらされる脅威が早期に訪れます。

逆に30年(長期)の場合、借り手、貸し手双方とも良くも悪くも安定的な運用を志向することになります。借り主なら事業がうまくいけば長期にわたり安定収益の基盤となりますし、貸し主なら長期にわたって賃料の心配が無用となるでしょう。しかし一方で契約の変更が長期にわたってできず縛られる恐れもあります。

したがい契約期間は10年(短期)と30年(長期)とでどちらかが優れているというわけではありません。それぞれが持つメリットのうち、どちらを志向するのか。どちらのデメリットを回避したいのという契約当事者の思惑により契約期間を決めていくことになるでしょう。変化への対応可能か長期安定が優先か。リスクの甘受か機会損失の認容か。

貸し主からみれば対象となる土地の市場価値を見極め、高い収益が見込めそうな物件であれば、より良い条件をもとめて短期契約で廻した方がよいかもしれません。逆に収益があまり見込みにくい物件であれば、現れた借り手を逃さずに長期安定的に賃貸する方がよいでしょう。そういったそれぞれの賃貸方針に基づいて契約期間を設定すべきです。

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さて、それではWATANKOはどうしたか。

結論からいえば20年を相手先に提案することにしました。「なんだ、中間かよ。」というご指摘があるやもしれませんが、ちょっと事情があります。

不動産賃貸の契約更改は何かとチャンスでありますが、一方で手間もかかるため煩わしい面も少なくありません。それにWATANKOは“パッシブ不動産投資家”ですからひとつひとつの物件の収益を貪欲に追い求めるよりも、収益の安定的な確保を優先しています。

その意味から言えば、契約期間は長期が望ましいところではありますが、仮に30年とした場合、WATANKOは76歳になってふたたび契約更改を検討・実施していかなければなりません。それはもうすぐ古希を迎えようかという好々爺(自分で言うなよ...)にとっておそらく荷が重い話でしょう。

そこでせいぜい20年ならば、WATANKOはまだ66歳。この年齢ならなんとか最後の力を振り絞って契約更改を検討・実施、場合によっては新しい借り主との新規契約も進めていくことができる意欲は76歳時点よりも格段に高いでしょう。

くわえて20年経てば長男は37歳、次男は30歳であり、順調にいけば一定のビジネス経験を積んだ社会人となっています。彼らを不動産賃貸業の引継も兼ねて契約更改に立ち会わせることも期待できます。

かようにWATANKOと息子たちの年齢のバランスからみて今回の契約期間は20年が適当と考えています。

(あとがきにかえて)

今回の記事内容はそもそも借り主が定期借地契約を契約期間中順守するという前提に立っていますが、どのように契約条件を設定したとしても借り主が途中で経済的事情により賃料を支払えなくなってしまえば、法的な請求手段はあるものの契約当事者として不適格になり、今回記事で述べた色々な目論見は吹き飛んでしまいます。
なんだかんだいっても借り主にどれだけの与信を与えることができるのかが一番重要かもしれませんね。

2013年11月23日 (土)

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」へ投票した商品

【11月22日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 21,656千円

■損益率
39.1%

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「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」の投票が締め切られました。

そこで今年も僭越ながら、WATANKOが投票した商品を紹介したいと思います。

自分が現在積み立てないし保有している商品を候補にそこから持ち点5をすべて投じた商品は、

ニッセイ日経225インデックスファンド

でした。

今年はEXE-iシリーズやiシェアーズの東証上場ETFなどローコストな新商品がぞくぞく出てきて、インデックスファンドを選好する個人投資家にとっては昨年に比べて商品面での話題が多かった年でした。

しかしながらWATANKOはこの企画にて投票する商品に関しては「自分で購入・保有する商品の中から選ぶ。」をマイルールとして掲げています。これは評論家気取りの投票はしたくないという考えに基づくからです。加えてWATANKOが選ぶファンドはそれ自体の評価だけでなく、購入・保有の利便についても考慮しています。

たとえば投資範囲とコスト面では現在無双のVTですが、海外ETFなので購入・保有が面倒です。その意味からWATANKOはVTがいくらすばらしくても海外ETFゆえに投票することはまずないでしょう。もしeMAXISの全世界株式インデックスがVTと同じ信託報酬になれば、そちらを選ぶやもしれません。

さて話を投票した商品に戻しますと、私が投票したニッセイ日経225インデックスファンド(以下、ニッセイ日経225)はDC向け投信を一般にも販売したということで、日本株式インデックス連動型の一般公募型投信としては信託報酬が最安値です。

私がこの投信がこの投票企画で上位ランキングを獲得することでローコストのインデックスファンドが昔も今も相変わらず、大いに支持を得るという傾向を運用会社側に改めて認知してもらいたいと考え、この投信に持ち点5点全てを投じました。

実は2年前の「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2011」においても同じ理由で同じ商品に投票していました。また昨年はニッセイ日経225と「年金積立 インデックスファンド海外新興国株式」の2商品で迷ったあげく、後者を選んでいます。ニッセイ日経225はWATANKOにとっては2年前からずっと自身のポートフォリオの中核を構成する重要な商品です。

ところでこの「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」に投票した個人投資家ブロガーの投票関連記事をざっとみた印象では私同様にニッセイ日経225に持ち点のいくつかを投じた方が目立つように思えます。日本株式は今年大きく上昇しました。それがまたこのファンドへの注目を高めたのでしょうか。さらには今回対象外ですが、ニッセイから新たに信託報酬が非常に低いインデックス投信が3商品も追加販売されました。これもまたニッセイ日経225へ支持が集まる背景になっているかもしれません。

このニッセイ日経225が例年以上に上位を獲得することを期待しています。

2013年11月22日 (金)

毎月の分配金で早期リタイア生活を狙う...大丈夫?

【11月21日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 21,253千円

■損益率
38.3%

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揶揄や侮蔑の気持ちは全くなく、他人事ながら単純に心配しています。

個人投資家ブログの中には早期リタイアを掲げているものが散見されます。給与所得が無くなった後の収益源としては個別株のインカム&キャピタルゲイン、不動産賃料など色々とあげられていますが、収益源に毎月分配型の投資信託からの分配金とFXからの収益を当て込んでいるブログを拝見しました。

WATANKOがブログ記事を読む限りでは、そのブログの管理者は分配金には普通分配金と特別分配金があることはどうやら理解されているようです。にもかかわらず「分配金を毎月20数万円もらえて好調」との記述があります。毎月の分配金が全て普通分配金であれば良いのですがブログ記事ではそのあたりは言及がありません。

そこでそのブログにて分配金をもらっていると紹介されている毎月分配型投信の基準価額の推移をみると、本年5月下旬から下落基調です。

この毎月分配型投信の分配金が将来、引き下げられたどうするのでしょうか?いや、そもそも現在の分配金の中に少なくない特別分配金が含まれているとしたら、単なる貯金の取り崩し(しかも信託報酬を払い続けながら!)に過ぎず、米櫃の中の精米をただ食いつくしている状態に安心していられるのでしょうか。

金融リテラシーなどという格好良い言葉を用いる以前に、有る程度の情報収集能力のある現代のビジネスマンであれば、個別株で一体どれだけの配当がもらえるものなのか、現在の債券のクーポンや預金の金利がどれくらいなのか、その水準はわかるでしょう。それらと比べて投資信託がなぜ年率10数%かそれ以上の分配金を出し続けることができるのかについてその理由を理解することがそれほど難しいとは思えません。

WATANKOであれば、将来の見通しが見えない中、早々と貯蓄を食いつくしてる早期リタイア生活など考えられません。

この先に毎月分配型投信からの分配金が大幅減になったり、投信が償還されたりして、ある日突然、このブログの更新が途絶えてしまった時(ブログ更新どころではなくなった時)、WATANKOは他人事ながら大いに心配してしまいます。

冒頭あげた件の個人投資家ブロガーは当面はまだ現役でありますが、早期リタイアを目指しそれを実現させたとしても「早期復職」を余儀なくされる事態にならないと良いのですが。

2013年11月20日 (水)

高齢者を襲う突然の生活の変化

【11月19日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 21,197千円

■損益率
38.2%

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WATANKOは最寄り駅から徒歩25分離れた場所に住居を構えています。よって駅までの往復は原付を利用しています。その原付の駐輪には駅のすぐ側にある個人経営の二輪車の預かり所を利用しております。今の街に引っ越してきてから10年、ずっと同じ預かり所を利用していました。

預かり所を運営しているおばあさん(以降、Dさん)はとてもハキハキして、なおかつ面倒見が良さそうな方であり、通常は夜10時で閉めてしまう預かり所も事前に電話連絡しておけば午前様になっても開けてくれるなど、長距離通勤で帰宅が遅くなりがちなWATANKOにとっては大変ありがたいところでした。

ところが先日、夜帰ってきて預かり所に寄るとWATANKOの原付に張り紙メモが。読めばやむを得ない事情により本日をもって閉店するとのお知らせではありませんか。Dさん自身も不在の様子。

突然の知らせに驚きましたが、さらにメモによると「詳しい話と今後のことはお隣に頼んでありますので聞いてください。」とも書かれています。

実はこのDさんの預かり所の隣のSさん方は同業を営んでいます。そこでWATANKOはメモを持って隣のSさん方を訪ねました。

Sさんの説明によると以下です。

Dさん方は相方のおじいさんが転倒骨折して急遽入院するはめになり、Dさん以外に同居家族もいない中、おじいさんの介添えのため預かり所を続けられなくなった。すでに本日から病院に張り付いている。もし預かりを希望するのであれば自分(Sさん)のところで引き継ぎますとのこと。(DさんがSさんに自分の預かり所の利用客の引き受け手を依頼した。)

そういえばDさんの相方のおじいさんは認知症を患っている様子だった記憶があります。おばあさんが目を離した隙に転倒してしまったのでしょうか。

WATANKOとしては急にDさんの預かり所が閉店しても、直ちに代替え案も浮かばず、翌日からまた原付の預け先が必要になるためにSさんを新たな預かり所として利用することにしました。

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このDさんのように高齢の家族を持つ、あるいは自信が高齢の場合、高齢者ゆえに抱える不意の怪我や病気のトラブルのリスクに常にさらされています。

高齢の家族や本人にひとたびこうした怪我や病気のトラブルが起きれば、

●治療や入院、手術の出費負担が発生します。出費はワンショットとは限らず、継続した治療のためにランニングコストが嵩む場合もあります。また治療費だけでなく交通費、介護サービス費用など様々な生活コストの増加にもつながるでしょう。

●どこかで働いていた場合または家業を行っていた場合はその継続が不可能となり収入が絶たれてしまいます。たとえ本人でなくともDさんのように家族の世話のために仕事を断念するケースもあります。

●家族、親族は、こうした高齢者の面倒をみることが長引けばその心身的、経済的な負担が家族、親族を追い込んでいきます。

などと高齢者が周囲にかける負担は甚大です。

Dさんの場合であれば、これからおじいさんの入院・治療とリハビリ、退院後の介護にかなりのコスト、手間暇、精神的疲労がかかることでしょう。一方で少なくともほとんど手間要らずで毎月100千円以上はあったと思われる預かり所の収入が無くなるとあって家計は厳しくなるでしょう。

このような展開はいつどうやって訪れるのか。どのくらいの負担が発生するのか事前に全く読めないため、これなら大丈夫といえる定量的な対策が事前にとりにくいです。

Dさんの事例に直面して、老後の十二分な経済的備えの必要性を改めて痛感しました。ひしひしと。

そして自分はが突然の病気や怪我で家族とまともなコミュニケーションがとれなくなった時に備えて家計の引継書(現在、絶賛執筆中といって早4年)を仕上げておかねばなりません。

2013年11月17日 (日)

クロス取引を、君に

【11月15日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 20,956千円

■損益率
37.8%

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証券優遇税制の終焉に関連して、最近クロス取引の是非をとりあげたブログ記事を散見します。

代表的な記事を二つ紹介します。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
証券優遇税制終了前のクロス取引は、将来資産が2.25倍以上にはならないと考える人だけがやるもの

The Goal
確定申告不要&源泉徴収なし口座の場合の節税クロス取引

クロス取引によって税額が半分で済んだメリットは、その後のリタ―ンが大きくなればなるほど薄れてくる。またクロス取引の時点で支払った税額分がその後のリターンの元本としては欠け目となるため、リターンが上昇していけば、クロス取引で浮いた税額よりも、税額分をそのまま投資して得られたリターンの方が上回るときがくるわけです。(ただし税額分をクロス取引の際に当時に補填すればその心配もなし。)

以上のことは直観的にわかりますが、上記の水瀬氏のブログ記事によるとその損益分岐点がリターン2.25倍時点というわけです。

クロス取引の是非についての基本原則の理解は以上でOKですが、各々の個人投資家がおかれた現況や将来の設定条件によっては、クロス取引の是非について判定が変わってきます。

具体的にいえば各人の現在の評価益の水準、今後資産運用を行う予定期間、想定している年間平均利回りから算定される将来のトータルリターンがどうなるのか。それは所詮仮定・想像の話に過ぎませんが、クロス取引の是非について個人投資家各人が自己のケースを腹におさめておくために検証しておいてもよいのではないでしょうか。

とここでケーススタディされている個人投資家の方のブログ記事を紹介したいと思います。

麻酔と世界分散投資?
クロス取引はやりません!(Nov.2013)

ここではブログ管理者のコツコツ麻酔科医さんがご自身の運用成績の一部をサンプルとして用いて自己ケースとして試算しています。

そこでコツコツ麻酔科医さんのように細かい試算ではなく、はなはだ簡易ではありますがWATANKOも自分なりの条件設定のもとに試算・検証してみます。

試算にあたってWATANKOの場合の条件設定は以下のとおりです。

1.10月末の資産運用実績をもとに元本は36,000千円、現在価格は53,000千円とします。

2.将来価格は現在価格からの倍数による算定ではなく、WATANKOの資産運用の目標設定にもとづき現在価格+元本36,000千円×平均利回り5%×今後運用年数24年とします。

現在46歳のWATANKOはリスク金融資産の運用期間満了を現時点では60歳としています。これを延長してもMAX70歳まででしょう。したがい現在の年齢から24年間を条件として用いています。

なおクロス取引の際に支払った税額分を補填するか否かについては、上記の条件設定では将来価格の算定に影響ないため、ここでは補填無しとしています。

さて上記の条件でWATANKOのケースを試算すると以下のとおりでした。

201311171

クロス取引の有無で1,700千円の差がつきました。クロス取引無しの場合でみれば将来価格÷現在価格=1.82倍という水準です。

うーん、でもこれでは条件設定の2に示したとおり、将来価格を現在価格の差異に拠らずに設定しているため、1,700千円とは単純にクロス取引時点で税率が20%になる前の10%を適用したことにより浮いた税額分にすぎないです。ああ、お間抜けな結果...。

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上記の試算では要は1,700千円惜しさにクロス取引しますかという自問自答になります。

さてそもそもクロス取引を行う際には売却と再購入の間のタイムラグが長いとそれがそのまま価格変動のリスク増大に繋がりますので、タイムラグは極力短くしたいものです。そのためには売却額と同額の待機資金を持ち、売却による入金額に拠らずに再購入できる体制を整える必要があります。

しかし残念ながらWATANKOの場合、53,000千円もの待機資金を別途準備することはできません。したがいどうしても売却後数日経って売却代金が入金してからの再購入となります。

その数日間に投信の再購入の代金総額が1,700千円以上も上昇してしまってはクロス取引を行った意味がなくなってしまいます。

1,700千円という金額はそれだけを見れば自動車だって買える大金です。しかしながら一方で現在価格53,000千円に対するインパクトは3.2%に過ぎません。

一方で日経225やTOPIXは1日あたり1~2%動いています。また海外株式のインデックスなら3%程度動くことはザラです。このような日別の変動がある中、売却と再購入のタイムラグが数日あるとなればその間の価格の変動は3.2%を上回ることは大いにあり得るでしょう。(勿論、その逆もありえますが。)

以上のとおりであればクロス取引を行うインセンティブはWATANKOの場合、ほとんどありません。

(あとがきにかえて)

クロス取引がまことに効くのは、資産運用期間が残り少ないシニアでかつ含み益がもうたっぷりとある金融商品を保有する場合でしょう。でもその場合はわざわざ再購入せずとも売却してそれで終いという発想の方が良いかもしれません。次の○○○○ショックの被害を被る前に。

2013年11月15日 (金)

Intermission 2013/11/15

【11月14日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 20,305千円

■損益率
36.6%

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日経平均は久しぶりに15,000円を突破、円は1ドル100円まで下落しました。明日の朝、ネット証券の口座にログインして保有する投資信託の評価損益を確かめる人は多いかもしれません。

昨年に比べれば今年はすっかり相場は上昇、為替は円安とイイ感じで推移してきました。それはまるで相場と為替の神様がリーマンショック以降、長年ホールドし続けた個人投資家に報いてくれたかのようにリスク金融商品に含み益をもたらす展開です。

そこへきて証券優遇税制の終焉。皆様ご存じのとおり、株式の配当や譲渡益にかかる税額が来年からは2倍になります。「税率が10%から20%」と書くと「ふーん、その程度か」としか感じない人がいるかもしれませんが、「税金が倍かかる」と書くとギョッとするかもしれません。ああ国語とは面白い。

さて相場・為替の好転と税制の切り替わりが同時に訪れるとは、なんとも言えない僥倖です。

ここで頭をもたげてくるのが「クロス取引」の欲望。

賢者たる個人投資家達の中にはこのクロス取引にネガティブな方、検討に値するという方とまちまちです。

WATANKOが見るところ、賢者たちの意見はそれぞれが寄り立つ前提に従えば、各々正しいと言えます。

基本の公式に則り、あとは個人投資家ひとりひとりが、各々の前提条件のもとにクロス取引の損得を計算することになるでしょう。

ところが普段はせっかく資産運用の成果、状況(実額)を公表しているブログでも、このクロス取引の損得について自己における前提条件付けのもとに、試算して公表しているブログはあまりみかけません。

であるならば、資産運用を実践するこの駄ブログで、僭越ながらもクロス取引の損得を試算、公表したいと思います。

【次回予告】

「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」
第七百四拾六話「クロス取引を、君に」

さ~て、次回もサービス、サービスゥ~

2013年11月14日 (木)

(続)ニッセイ、信託報酬最安値の座

(前回からのつづきです)

ニッセイ外国株式のターゲット

さてニッセイ外国株式ですが、今回の信託報酬の設定は絶妙なところをついています。

先進国株式アセットで信託報酬が低いインデックス投信およびETFを以下にとおり比較してみます。

201311131

*1 公表資料では税込とは明記されていません。
*2 消費税はかかりません。

ニッセイの信託報酬は既存のインデックス投信の水準0.525%を下回る水準ですが、一方でETFや準インデックス投信ともいうべきEXE-iよりは高い設定となっています。

これをみるとニッセイがターゲットとしたのはETFやそれをベースとしたEXE-Iではなく、既存のインデックス投信であることが見てとれます。

今後の期待

インデックス投信の中では一般公募型以外に確定拠出年金用(DC)として、信託報酬0.2625%~0.2205%の水準の商品があります。さらには以下のような超安価な商品もあります。

三井住友・DC外国株式インデックスファンド 信託報酬0.1785%
インデックスコレクション(外国株式) 信託報酬0.168%

この超安価な水準はともかく、確定拠出年金用のインデックス投信の0.25%前後の信託報酬の水準には一般公募型も追いついてほしいものです。

その視点から欲をかいたことを言わせてもらえれば、今回のニッセイ外国株式は0.525%の壁を破ったことは素晴らしいですが、もう少し頑張って欲しかったです。

今後の期待その2

上述のの信託報酬0.25%という水準は奇しくもETFと同じであります。つまりはこの水準で一般公募型のインデックス投信の発売が実現すると、インデックス投信とETFとはコスト面で五分五分になります。

そうなればインデックス投信の積み立てのしやすさ、リターンの自動再投資が可能といった投資効率の良さが俄然光ってきます。

一方ETFの方はというと、これまで信託報酬の低さを武器に、いやひょっとしたらそこに胡座をかいていたのかもしれないところへきて、コストの優位性が無くなってくれば、今度はETFの運用会社はインデックス投信に負けじと、例えば収益分配金の自動再投資サービスを導入するなどのサービス改善をすすめることが期待できるやもしれません。

そうやってインデックス投信とETFがコストやサービスを競いあっていくことが個人投資家にとってプラスになることは間違いないでしょう。やがてインデックス投信とETFの違いは上場の有無だけになる日が来るかもしれません。

(あとがきにかえて)

先週、ニッセイの今回の3商品発売のニュースを個人投資家ブログにて拝見したその日の夜、布団に入って羊の数を数えながら前回・今回の記事内容のようなことを考えていました。

WATANKOは投信の信託報酬が下がってほしいと、この駄ブログで何度も書いてきています。それは人によっては「たかだか0.1%かそこいらの信託報酬の違いを騒いだり、またさらなる引き下げを期待したりとみみっちい、セコい」と思う方もいるやもしれません。

しかしながらWATANKOの資産運用の最終到達目標とする金額水準からすれば、信託報酬0.1%の違いが年間数十万円のコスト差を引きおこします。

子供に少しでも多くの資産を引き渡したり、孫におもちゃを買ってあげたりするためにもこの差は無視できません。

そうそう、スーパーカーで全国旅行するためのガソリン代に充てるためにもです。

だいたいスーパーカーって燃費悪いですから。

2013年11月13日 (水)

ニッセイ、信託報酬最安値の座

【11月12日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 19,603千円

■損益率
35.4%

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先週、多くの個人投資家ブログにて取り上げられた話題といえば、ニッセイアセットマネジメントから新規発売される、いずれも信託報酬が公募投信では最安値となる以下インデックス投信の発売です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
MSCIコクサイインデックス連動
信託報酬 年率0.4095%、信託財産留保額なし

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
シティグループ世界国債インデックス連動
信託報酬 年率0.399%、信託財産留保額なし

<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
S&Pグローバルリートインデックス連動
信託報酬 年率0.4725%、信託財産留保額なし

なかでも多くの個人投資家がポートフォリオのメインに据えていると思われる先進国株式アセットのインデックス投信である<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ外国株式)は注目度が高いでしょう。そこでこのニッセイ外国株式を中心に話を進めます。

WATANKOの記憶が確かなら、MSCI-KOKUSAIインデックスに連動する公募投信の信託報酬は2009年10月に三井住友アセットマネジメント(当時)から外国株式指数ファンドが信託報酬0.525%で発売されて以降、4年余りの間、信託報酬の最安値記録は更新されませんでした。

4年間も進展がないところから、信託報酬0.525%が先進国株式インデックス投信の限界なのかもしれない(WATANKOも過去記事でそう記したこともあります。)のであり、これ以上の廉価を求めるならばETFに目を向けるしかないのだろうかと考えていました。

また今年になってETFに投資する投信としてEXE-iシリーズ(EXE-i先進国株式ファンド)が登場したり、iシェアーズから先進国株ETF(MSCIコクサイ)(1581)が東証に上場したりとETFの存在感は益々増すばかりです。

一方のSMTやeMAXIS、Funds-iはといえば信託報酬引き下げ競争よりも、為替ヘッジ有りやバランスファンドなど商品のバリエーション展開に注力しています。

ところがここにきてお見事というかやっというかニッセイ外国株式が信託報酬最安値の記録を更新しました。考えてみればニッセイはニッセイ日経225インデックスファンドという日経225連動の信託報酬最安値インデックス投信を販売している実績があります。
さらに最近ではニッセイJリートインデックスファンドと、これまた国内リートの信託報酬最安値インデックス投信も揃えています。
金融機関というところは実績や前例を重んじるところですから、ニッセイには新たに信託報酬の業界最安値のインデックス投信を発売する土壌があったのかもしれません。

それであってもWATANKOはニッセイについては完全にノーマークでした。もし先進国株式インデックス投信が信託報酬を引き下げてくるとしたら、純資産の積み上がりからしてSMTあたりではないかと読んでいたのですが。

しかも従来最安値の0.525%から0.4095%と約2割も引き下げです。ニッセイ外国株式の純資産の積み上がりやその他のコストも気になりますが、他に追随する商品がでない限り、先進国株式アセットの積み立て投資商品としてニッセイ外国株式を据えようとひそかに思案している個人投資家は少なくないでしょう。

(つづく)

2013年11月11日 (月)

目標資産額だけでなく、目標年齢も知りたい【Refrain 2013】

今回はひどくベーシックなことを書いてみたいと思います。

早期リタイアを目指す個人投資家はたくさんいて、ブロガーだとブログ上で資産目標○○円とカミングアウトされている場合も散見します。ところこの資産目標額って何歳時点を想定しているのでしょうか?ときおりこの辺のことが不明なカミングアウトを見かけるのですが、これには???と思ってしまいます。

たとえば資産目標額50百万円といっても、65歳時点の話なのか、45歳時点の話なのかによって、50百万円がもたらしてくれるシニア生活の安心感が変わってきます。早期リタイア=就業やめて、資産の運用と取り崩しで生活であるならば、早期リタイア時の年齢をもとにした平均余命によって資産目標額にすべき金額も変わってきます。

ひとくちに資産目標○○円といっても、そこにはそれに到達する年齢が何歳であるのかという要件無しには、目標額の妥当性、ハードルの高さがよくわかりません。

当たり前の話なのですが、できるだけ早期リタイアをしたいというならば、それはリタイア時点での平均余命が長くなることを意味しているわけですから、一方で資産目標額のハードルが高くなってしまいます。つまりは早くリタイアしたいと思うほど資産目標額を高めに設定しなければなりません。

でもそれはキツイ話ですので、結局やむなく就業を続けて、資産を貯める必要があります。また一方で、リタイア後の平均余命を縮める(!)ことで資産目標額のハードルを下げていくことをしなければなりません。

概念をグラフにしてみました。

201101091_2


就業を続けて資産貯蓄額を増やし、また同時に年をとることで必要資産額を減らすことになります。ハードルを飛び越える力をつける一方で、ハードルの高さ自体も下げていきます。そうして資産貯蓄額と資産目標額が交わるポイントを通過すればリタイアOKとなるわけです。

その時の資産貯蓄額と年齢(★)が、目標資産額であり、目標リタイア年齢となります。

そして言うまでもありませんが、目標年齢を引き下げるためには

①資産貯蓄額のラインの勾配を上にあげる
②必要資産額のラインの勾配を下にさげる

必要があります。

201101092_3


①の達成のためには運用の利回りを高めたり、そもそもの資産の貯蓄積み上げのペースをアップさせたりする必要があります。利回りを高めることは通常リスクを伴います。やはりここは①にも②にも有効な手段として、貯蓄積み上げのペースのアップ(=出費のコントロール)が重要になってきますね。

話をもとに戻しますと、目標資産額を設定するとき、同時にそこに到達する目標年齢を設定せねばなりません。ブロガーの方々の中には、カミングアウトしていなくとも、実は目標年齢を設定している方もいるでしょうが、せっかく目標資産額を開示しているのであれば、目標年齢も聞きたいと思うのは私だけなのでしょうか?

ちなみに自分のケースをあげておきます。

WATANKOの場合、当初理想形として設定したのは以下のとおりです。

*60歳まで就業し、元本を積立で200,000千円まで貯める。
*その元本を同時にインデックス運用20年で、1.5倍の300,000千円まで増やします。
*そして増やした分100,000千円をスーパーカー購入ほか自動車趣味に没頭する幸せリタイア生活資金に充てる。

ところが、最近投稿したとおり、48歳~55歳あたりでの早期リタイアを狙うとなれば話が変わってきてしまいます。

40代後半になれば、毎年1回、資産貯蓄額と資産目標額のそれぞれの見直しと、それに基づく2つのバランス(交わるポイント)を検証しながら早期リタイア時期設定を模索したいと思います。

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本文に掲げたWATANKOのインデックス運用期間20年のうち、現在5年8か月(28%)経過時点での資産目標額に対する途中経過は現在元本で28%、利益では20%の達成となっています。

元本は期間に比例してキッチリ積み上げてきました。親の介護と相続関連についてはもう出費はありませんので、元本積み上げに関して残る下振れ要因があるいとすれば、教育費と不動産賃貸業における想定以上の出費です。

一方で利益面では運用期間に対して8%のビハインドです。WATANKOのインデックス運用期間の大半はリーマンショック後の金融商品バーゲンセール期間でした。その間、安く仕込み続けてきたにもかかわらず28%(=28,000千円)に対して19,600千円と8,000千円以上も未達です。

今年2月に債券やREITのインデックス投信やFOFを売却しなければあと2,000~3,000千円は上乗せできたかもしれませんがそれでも28,000千円は難しいでしょう。

やはり相場の今後の更なる上昇を期待してすぐさま積み立て再開するか、もっと投資待機資金を貯め込んで余裕資金のトータルリスクを減らしてから積み立て再開するか、1週間に1回くらいは考えてしまいます。

さて今回のRefrainはここまでです。そうこうしているうちにインデックス投資を選好する個人投資家たちの間では話題になっているアレを次回記事でも取り上げます。

【次回予告】

MSCI-KOKUSAIインデックスに連動する投資信託。それは個人投資家誰しもにとってポートフォリオの中のコア・アセット。その商品の信託報酬0.525%の壁は4年もの間、これを破る公募のインデックス投信はなかなか現れない。

一方でバンガードの廉価なETFで組成して登場したEXE-iシリーズ、そして東証に上場した本家iシェアーズのETFがインデックス投信を積み立てる者を浸食していく。

0.525%の壁を正面から突破する義のある運用会社は果たしてもう現れないのか。彼らは個人投資家の支持拡大よりも、これ以上の出血を避けるだけなのか。

いや、キタ。それは住友三井でも三菱でもなく、ましてや野村でもない。その時まで確かに我々はインデックス投信の最安値商品をもつ保険業界のそのビッグネームを忘れていた。

次回「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」
第七百四拾四話「ニッセイ、信託報酬最安値の座」

さ~て、次回もサービス、サービスゥ~

2013年11月10日 (日)

妻の投資感覚 【Refrain 2013】

インデックス投資を始めた頃、投資信託を買って資産運用を始めることについて、妻にちょっと話したら、本当に大丈夫なの?と心配されました。

妻いわく、今まで資産運用なんてやったことないんだから、先ずは普段つきあいがある銀行に何を買ったらいいか相談にいったら?と結構強めに勧められました。そこには銀行はお堅く、個人客にも変な商品を推奨したりはしないという基本認識がしっかり根付いていいました。

まあ預貯金大好き日本人なら、当然のメンタリティでしょうし、妻の認識が特別なものでもないでしょう。しかし一方でWATANKOはといえば、万年初心家個人投資家とはいえ金融機関のわざわざ出向き、窓口で「何買ったらいいすかねえ」と聞くほど、丸腰感覚は持ちあわせてはいません。

さて、場面変わってもうひとつ。

どこでもそうかもしれませんが、我が家の財産は夫婦共有ということで、余裕資金の一部を使って妻名義でもインデックス投信を買おうという話を以前、妻に持ちかけました。

そうしたところ、かなり反対されました。投資信託買うくらいなら、その分現預金でくれ、という主張です。

だからそうじゃあ~ねえんだよ。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでも積み立てて20~30年間保有すんだよ、とシャウト寸前までいきましたが、家庭の平和のために引っ込めました。

でも妻は、結婚前に働いていたころ(90年代前半)、銀行にすすめられるままに欧州に投資する投資信託(当時はユーロが導入され、これからは欧州経済が伸びますよと販売担当者に言われたらしい。)を買い、結構分配金をもらいつつ、償還時にはキャピタルゲインも得られてホクホクだった(みたいです。あくまで本人の弁ですから程度はわかりません)

妻には銀行に対する盲目的な信頼だけでなく、以上のような、ラッキー体験があればこそ、私が資産運用をはじめようとしたときに「先ずは銀行に相談したら」と言ってきたのかと思えてきます。

その一方で、自分名義の投信を買うことに否定的な面もみせたりして、よくわかりません。
私の提案よりも銀行の売り込みの方が信頼されているとしたら、かなり悲しいです(笑)

それともひょっとして投資信託を私よりも知り尽くしており、ひそかにリスクに見合わない商品だと思っているかもしれません。(まさかね...)

いずれにしても自分の煩悩を成就させるためには、WATANKOとしては粛々とインデックス投資を続けるしかなさそうです。

ところで、皆さん、パートナーの資産運用感覚とどう折り合いをつけていますか?

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妻の投資感覚はこの記事を書いた当時も今も変わっていません。妻は、なんというか営利企業で収益を上げる、そのためにはリスクをとって投資するというセンスをあまり必要としなかった仕事経験しかないせいか、金融リテラシーは全く向上しません。でも一方で変な投資話にひっかかる可能性もまたかなり少ないと思いますので、そのあたりは安心です。

2013年11月 9日 (土)

個別株を買わない理由【Refrain 2013】

【11月8日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 19,008千円

■損益率
34.3%

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資産運用の王道というと誰もが思いうかべるのが個別株投資でしょうか。しかしながらWATANKOには個別株の運用経験がありません。まったく食指も動きません。銘柄選定や売買タイミングで悩み、後悔し、刹那的に幸せを感じるという展開予想に、やってもいないくせに大変な徒労を感じてしまいます。

たまにはキャピタルゲインを得ることができるでしょう。またロスに終わることもあるでしょう。ゲインを得たときは自分の銘柄選びが正しかったのか、それともたまたま市場全体が上昇したのかどちらでしょうか?逆にロスの時には...(以下略)

複数の個別株のリターンがインデックスに対して勝ち・負けを繰り返して、それを膨大に積み重ねていくうちに、結果としてインデックスのリターンに似かよってくるとしたならば、最初からインデックスのリターンをねらった方が極楽です。

また市井の一般人がただ実益をまじめに得たいとするならば、個別株ではあまりにも金融商品としてボラティリティがありこわくて手が出ません。かつ銘柄選びのための準備・努力もかかるため、時間の捻出も難しいです。

例えば仮にWATANKOが自身の納得がいく銘柄選びを行うとすれば、投資先候補企業の勘定明細書、原価計算書、固定資産台帳、顧客リスト、従業員データ(HR資料として)、株主リスト、研究開発案件リスト等について複数年分、ついでのその企業の競合他社の分も手に入れて、少なくとも100時間程度はかけて分析したいです。

・・・しかし個人が、そのような内部資料を入手するのは難しく、仮に入手できたとしても本業とは別の片手間の時間内でそれら資料を使って徹底的な分析を行うことは現実的ではありません。

となれば、投資先候補企業の詳細情報はせいぜい有価証券報告書どまりだとすると、そこから得られる情報だけでの判断ではとても危ういです。財務状況と事業の概況と多少のセグメント情報程度では、その企業の強みの把握、事業のポジショニング、将来性の判断材料としては心許ないからです。

この場合WATANKOなら、その投資先候補企業に対して多額の資金を投じるわけにはいきません。もし限られた情報だけでの判断となるとしくじる可能性がそれなりに高そうなので投資先をいくつかに分散させるという発想にたどり着きます。さらにそれを推し進めていけば、行き着くところは日本株式アセットであれば、日経225銘柄やTOPIX1,600余りの銘柄への分散投資となります。

以上のとおり、個別株の銘柄選定に関して納得のいくレベルにてこれを行うことがWATANKO個人にとっては現実的でない以上、市場全体に広く投資しましょうとなるわけです。

2013年11月 8日 (金)

生活防衛資金ゼロです【Refrain 2013】

【11月5日終値ベース運用状況速報】

■投資元本+待機資金総額
 55,440千円

■評価損益
(分配金・確定損益・税還付込み)
 19,721千円

■損益率
35.6%

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この駄ブログは2010年3月に開設し、以降3年8か月を経過しました。そこで過去の投稿記事から、自分自身の投資やライフスタイルその他についての考え方を記したものをいくつか再度紹介したいと思います。(なお初回掲載記事に対して追記・修正してあります。)

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投資指南の中には、資産運用向け資金(大なり小なり運用リスクがとれる資金、以降投資資金)を用意する前に、それとは別に失業・傷病・被災その他等万が一のための生活資金(○ヶ月分生活費)をまず確保しておこうというくだりがあります。いわゆる生活防衛資金というやつです。

しかしながら貯蓄が進んで保有資産残高が一定以上積み上がるところまで達成すれば、そして運用方法がインデックス投資であれば、生活防衛資金を別途確保せずとも、その分まで丸ごと投資資金にまわしてもかまわないのではないでしょうか。

具体的に言えば、資産運用当初は余裕資金5,000千円のうち生活防衛資金2,000千円、投資資金3,000千円とそれぞれ割り振って3,000千円を元手に運用開始したとします。

やがてX年後に投資資金が10,000千円を超える水準まで達したならば、別途確保した生活防衛資金2,000千円を継続保有せずに投資に廻しても構わないではないかということです。合計12,000千円全額をたとえ変動リスクに晒したとして、仮にリーマンショック級の下落が発生して30~50%目減りしても8,400~6,000千円は手元に残ります。

これが同じリスク商品といっても個別株やFXであればこのような考え方はあてはめません。投資資金が80~90%も溶けてしまったという話は枚挙にいとまがありませんから。
しかしながら十二分に分散されたインデックス投資であれば絶対とは申しませんが、そこまでの下落するケースはかなり低いのではないでしょうか。

また仮に大幅な下落に直面しても回復を待つことは十分可能ですし、その間積み立て投資を続ければ安値買いを進めて平均購入単価を引き下げることもまた可能です。

具体例をもっとすすめて言えば、例えばインデックス投資にまわした投資資金が30,000千円にまで達した場合、別途2,000千円の生活防衛資金を後生大事にキープする必要性は相対的にみていよいよ低いのではないでしょうか。30,000千円もあればどう下落しても生活防衛資金相当分は確保できるでしょう。

以上のとおりインデックス投資にまわした投資資金の残高がいわゆる生活防衛資金の数倍から十数倍程度まで積みあがっていれば、生活防衛資金もインデックス運用のリスクにさらしても、それほど神経質になる必要はないのではありませんか。

なおFXや個別株の場合は上記の考えはあてはめないとしましたが、それ以外ではアクティブ投信で運用する場合にも同様に適用しない方がよいでしょう。下落した基準価額が復活する見込みは投資先のアセット・銘柄、はたまた通貨選択によって全く千差万別ですし、基準価額の再上昇を気長に待とうとしても、その前に純資産の極少化をうけて償還が実施される恐れもあります。

さてWATANKO自身の場合ですが、インデックス投資を始めた当初、不動産賃貸に必要な運転資金を除いた現預金残高(余裕資金)は20,000~25,000千円程度でした。ここから投資デビューということで月1,000~1,200千円程度ずつおそるおそるインデックス投信の積み立て購入を始めたり、リーマンショック直後にETFのドカ買いをしました。

生活防衛資金については、その時既に著名な個人投資家ブログを拝見してその考え方は知っていましたが、今回説明した考え方により別途確保しようとは思いませんでした。いくつかの個人投資家ブログでは標準偏差のデータが紹介され、最悪30%程度は下落するかもしれないと説明されていましたが、そうであっても投資開始時の20,000~25,000千円の70%、14,000千円~17,500千円は残るわけですし、かつ10年~20年と回復を待つ時間をとることが出来ますのでちっとも焦りはありませんでした。

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過去の投稿記事の再紹介といっても、今回はほぼ全面書き直ししました。

生活防衛資金相当分を運用に供しないことによるトータルリターンの目減りと、資金需要対応のための保有資産のやむない損切りとを比べてどちらが大きくなるかについては神のみぞ知るところです。

2013年11月 6日 (水)

(まずはおしらせ)新株価指数、来年1月から公表 日経と日本取引所、だそうです

本日、大学サークルOB飲み会に出動ですが、同じく出席する先輩から遅刻の連絡が...。新聞記者であるその先輩からのメールによるとこの記事のフォローで急遽新聞社で待機中とのこと。なんのニューズかと思いきや...

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新株価指数、来年1月から公表 日経と日本取引所

日本経済新聞社と、日本取引所グループ、東京証券取引所は6日、共同で新たな株価指数を開発したと発表した。新指数の名称は「JPX日経インデックス400(略称はJPX日経400)」で、東証に上場する全3400銘柄の中から企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)などを使って投資家にとって投資魅力の高い400銘柄を選定。財務や経営が優れた日本株市場のけん引役となる銘柄の値動きを算出・公表していく。

(以下略)

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この指数に連動するパッシブファンドは果たして発売されるでしょうか?

新しい話題に個人投資家も盛り上がりそうです。

最低限の生活費は貯蓄から、贅沢は年金から

先月のブログ記事「ねんきん定期便が今年もやってきた」でWATANKOは自身が将来受け取ることができる年金額を紹介してその金額に心もとなさを感じ、貯蓄の取り崩しが必須であることさらには生活費-年金支給額=不足分をミニマムにするための老後の倹約生活の必要性を再確認しました。

実はこの記事執筆の際に、何か書きもらした残尿感があったのですが、相互リンクさせていただいているやどかりブログの記事「私は年金無いものと覚悟して日々精進しております。」を読んで合点がいきました。

記事タイトルのコピーは人事系コンサルタントの城繁幸氏が年金の将来の減額を覚悟して、これに頼らない姿勢をツイートしたものです。

これまでWATANKOは老後の生活費は先ず年金で賄い、不足分は自らの貯蓄の取り崩しでもって補完するという発想を持っていました。しかしこれだと年金の減額の大きさによっては不足金額も増加し、そのため取り崩しを迫られる貯蓄額について更なる積み上げが必須となります。

むしろ発想としてはリタイア後の毎月の最低限の生活費は、それまで積み上げた貯蓄額の取り崩しをもって賄い、趣味・娯楽に費用さらには将来の不意の出費への備えは年金の支給額の範囲内でもってやりくりするという順序立ての方が良いのかもしれません。

毎月の老後の最低限の生活費は固定費、趣味・娯楽の費用や余裕資金(不意の出費への備え)は変動費と捉えれば固定費を先ず自身で蓄え、変動費はもらえる年金に応じて調整するわけです。

さすればリタイアまでに必要最低限の生活固定費を蓄えることを目標立てするわけですから、貯蓄とその運用に真剣味が増すやもしれませんし、目標額のハードルを引き下げるために生活固定費を上げないようにライフスタイルを日々矯正する動機付けも高まるかもしれません。

年金支給は数十年間、懸命に働いた者とその家族のための報奨金であると捉え、老後の生活固定費に関しては先ずは自助努力でできるところまで賄っていく心構えを忘れないようにしたいものです。

では生活固定費とはどの程度か、WATANKOであれば夫婦二人で自宅(持ち家)で静かに日々暮らすための費用ということで、月額にして以下ぐらいのイメージです。

食費     : 50,000円
衣料・雑貨費: 10,000円
水道光熱費 : 25,000円
通信費    : 15,000円
合計     :100,000円

上記は現在の家計記録からのラフ試算の限りですが、月額100,000円程度が最低限の生活固定費の水準といえそうです。

ここで統計資料から世間一般の水準を見てみます。少し古いデータですが総務省の統計データ 高齢者の家計(平成19年度)によると高齢者世帯の家計支出の内訳は以下のとおりです。

3231


上記によると総額218,781円のうち食料、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、交通・通信までで全体の49%を占めており、金額では107,200円となります。

おおっ、WATANKOの家計記録からのラフ試算とほぼ同じではないですか。

月額100,000円であれば25年間で30,000千円。これが60歳でリタイアするまでの貯蓄目標となります。10,000千円を退職金から廻すとして残り20,000千円。40歳から貯蓄スタートしても年間1,000千円の貯蓄でOKです。

そして個人投資家であれば、貯蓄を20年間運用にまわすことを想定するわけですから現在価値に置き換えるとなれば元本額は20,000千円も必要ないでしょう。

さて残る支出ですが、不意に発生する住居の修繕費や医療費などは、上述のとおり年金(=長年に渡り所得税と年金掛け金という名のこれまた税金のようなものを収めてきた者に対する報奨)でカバーし、さらに残った金額の範囲内で趣味・娯楽を楽しむというわけです。


(あとがきにかえて)

WATANKOの場合、趣味・娯楽となると当然、車関係ですがもし年金が減ったとしても総額500千円でローコスト・オープンカーライフを楽しむとか、シトロエン2CV、ルノー4、フィアットパンダなどのクラシカルなラテン系中古車でのんびりピクニックドライブしまくるとかカーライフの楽しみ方は沢山あります。

そんなことを考えていると、ますますリタイアする日が待ち遠しくなってきます。

2013年11月 4日 (月)

“投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013”に投票しました+今年の予想

今年で7年目を迎える「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2013」のシーズンがやってきました。

WATANKOも個人投資家ブロガーに端くれとして今年で4年目となる投票を行いました。

投票方法は上記サイトによると以下のとおりです。

◆投票者一人について5ポイントを持ち点とします。この5ポイントを1つから5つまでの投資信託に振り分けて投票してください。

◆1つの投資信託について1ポイントの整数倍で投票してください。つまり、5ポイントを1つのファンドに集中させてもよいですし、1ポイントずつ5つの投資信託に分散して投票することもできます。

◆なりすましによる投票を防ぐため、投票後は必ずご自分のブログにて「投票しました」というエントリを公開してください。運営委員がエントリを確認できないと、投票が無効になります。ただし、投票内容についてエントリで公開する必要はありません。(投票項目のブログのURLを参照しますので、トラックバックは必須ではありません)」

さてWATANKOの場合ですがあれもいい、これもいいと持ち点をいくつかのファンドに分散して投票するよりも、自分が投資信託に求めている一番重要なメッセージを伝えたい気持ちをこめて、それを具現したファンドを1本選び、そこに5ポイントすべてを割り当てることにしています。

さて今年はというと、ここ4回投票した中で一番迷いましたが、悩んだ結果選んだ1本に5ポイント投票しました。

選んだ投信とその理由については、この企画の投票締め切り後にブログ記事にしたいと思います。

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このアワードの対象はインデックス投信だけでなくアクティブ投信も含まれます。しかしながらこのイベントの経緯や関心を寄せる人々の属性からしてインデックス投信が比較的選ばれる傾向にあります。

こうしたインデックス投信ばかりが注目される空気を払拭するためか、今年は本アワードの表彰式を「インデックス投資ナイト」と切り離して行うなど運営側の工夫が見られたり、運営者ブロガーや支持ブロガーによる「アクティブ投信への投票もどうぞWelcome」的発言が目立ちます。

たしかに本イベントが「インデックスファンド・ファンクラブの集い」を超えて、もっと業界的に拡大、認知されることを目指すのであれば、投信販売の大半を占めるアクティブ投信の購入者、支持者を取り込むことが必要でしょう。

それが叶った日にはJPM ザ・ジャパンとか○○○ハイ・イールド・ファンドや■■■リート・オープンなんかが堂々とランキングするのでしょうか。

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さてその“投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013”ですが、今年のプチ予想をしてみたいと思います。

インデックスファンドに関して直近1年間での新商品について話題となったものといえば、EXE-iシリーズとiシェアーズの国内上場したETF3本でしょうか。しかしながらまだ販売開始から日が浅く純資産の積み上がり少ないことや、連動インデックスとの乖離率の見極めがつかない状態なので、聡明なる個人投資家におかれましては様子見な状態かもしれません。よって票獲得にはつながらないかもしれません。

他には国内REITインデックス投信の信託報酬最安値を更新したニッセイJリートインデックスファンドはREITもありますが、脇役感が否めませんので、まあランキング入りは難しいかもしれません。

したがい新商品が様子見される中でWATANKOの今年の予想はVTバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の昨年に続く二連覇です。これ一本で世界の先進国、新興国に分散投資が可能であり、エクスペンスレシオも0.19%と超廉価。このインデックスファンドと比較すれば、ほとんどどのファンドも分散度合いないしはコストで劣後しています。もし世の中でたった一本のファンドにしか投資できないという制約があれば、インデックス投資家ならば、海外ETFのデメリットを除外すればこれを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

でも特定のアセットを投資対象とするインデックスファンド、独立系投信に代表されるアクティブファンド、その他VTには無い魅力をもつファンドなどがVTよりも支持を得るところもまた見てみたいです。

毎年VTがFund of the Year になってはつまらないじゃあないですか。皆さん。

2013年11月 3日 (日)

(続)2013年10月末運用状況

(前回からのつづきです)

前回の続きとして、ファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201310314

さらに「my index(わたしのインデックス)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに期待リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*期待リターン
5.0%(4.8%)

*リスク
13.2%(13.1%)

*シャープレシオ
0.38(0.37)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

*購入元本+投資待機預金元本分
55,440千円(55,440千円)

*評価損益+確定損益分
19,565千円(18,136千円)

*運用期間
68か月(67か月)

*元本平均残高
38,346千円(38,091千円)

*平均年間利回り
9.1%(7.4%)

<概況>

ここのところ前回記事冒頭にあげたとおり評価額+確定損益の合計は75,000千円と最高額を更新しました。トータルの損益率は全体では35.3%、リスク資産のみでは45.4%です。

今年は色々と資金需要があり、余裕資金は貯まりませんでしたが、来年からはまた貯め始められそうです。とはいえ今の相場のままですと、その水準はWATANKOからみて高いのでしばらく資金を積み上げる状態が続きそうです。その間に積み立て再開時の商品を何にするか考えておきたいです。

2013年11月 2日 (土)

2013年10月末運用状況

前々回の記事「REITがあるのになぜ現物を買うのか」はPETさん(「自分自治体(資産運用の記録ブログ)」)、とよぴ~さん(「高配当ETFで戦略的インデックス投資日記」)、ちんあおさん(「ちんあおの小さなお金のブログ」)他著名なブロガーの方々にツイッターで取り上げていただいたおかげで随分とアクセスがありました。PETさん、とよぴ~さん、ちんあおさん他皆様ありがとうございます。またREITを推すことについてやはりツイッターで注意喚起いただきましたshimoさん(「セルフ・リライアンスという生き方」)、ありがとうございます。
(WATANKOはツイッターは「読むだけ男」なので、この場を借りて御礼)

さて運用状況ですが、最近の日経平均は堅調というか踊り場というか、WATANKO的にはなんとも様子見な相場が続いています。一方海外株式は息を吹きかえして再上昇中。おかげでWATANKOのインデックス投資結果は最高益を更新しました。ここがゴールなら良いのですが資産運用の長旅は長編連載マンガのごとく、まだまだ続きます。

さてインデックス投資を始めて5年と8か月が経ちました。2013年10月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは97.96円/$です。
◆赤字は現在、積立対象の商品です。
◆評価記号の内容は以下です。

◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+ 5.0%~▲ 5.0%
×:▲ 5.5%~

201310311

さて、次に14本の保有商品ほかを以下の3つのグループに分けてみました。

Aグループ:積立中+留保
現在積立中の商品+以前まで積み立てており、現在は積立中止だが、信託報酬は積立中の商品に次いで低いため、慌てて売らず保有継続している商品。(資産運用メイン)

Bグループ:別枠保有中
日本+先進国+新興国のETFを揃えたワールドワイド・パッケージ。本来は大きな資金需要が発生すれば直ちに売却する方針だが、当面それがなくなり宙に浮いた状態。でもローコストであるし、インデックスファンドであることに変わりはないのでとりあえず保有継続中。

Cグループ:投資待機預金ほか
以下によって構成されるその他群
1)インデックスファンドの売却により回収した元本
2)インデックスファンドの売却により確定した損益結果
3)インデックスファンドの売却に伴い発生した税金徴収・還付額及び端数調整
4)日本債券アセットに属する低リスクのインデックス投信。暫定的な所有分も含む。
5)外貨MMF(為替リスクありますが少額なので集計の都合上ここにいれています。)
6)年度ごとに投資に廻す資金
6)その他

201310312

また売却済み投信の履歴とそれに伴う税還付の明細は以下のとおりです。

201310313

(つづく)

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