最低限の生活費は貯蓄から、贅沢は年金から
先月のブログ記事「ねんきん定期便が今年もやってきた」でWATANKOは自身が将来受け取ることができる年金額を紹介してその金額に心もとなさを感じ、貯蓄の取り崩しが必須であることさらには生活費-年金支給額=不足分をミニマムにするための老後の倹約生活の必要性を再確認しました。
実はこの記事執筆の際に、何か書きもらした残尿感があったのですが、相互リンクさせていただいているやどかりブログの記事「私は年金無いものと覚悟して日々精進しております。」を読んで合点がいきました。
記事タイトルのコピーは人事系コンサルタントの城繁幸氏が年金の将来の減額を覚悟して、これに頼らない姿勢をツイートしたものです。
これまでWATANKOは老後の生活費は先ず年金で賄い、不足分は自らの貯蓄の取り崩しでもって補完するという発想を持っていました。しかしこれだと年金の減額の大きさによっては不足金額も増加し、そのため取り崩しを迫られる貯蓄額について更なる積み上げが必須となります。
むしろ発想としてはリタイア後の毎月の最低限の生活費は、それまで積み上げた貯蓄額の取り崩しをもって賄い、趣味・娯楽に費用さらには将来の不意の出費への備えは年金の支給額の範囲内でもってやりくりするという順序立ての方が良いのかもしれません。
毎月の老後の最低限の生活費は固定費、趣味・娯楽の費用や余裕資金(不意の出費への備え)は変動費と捉えれば固定費を先ず自身で蓄え、変動費はもらえる年金に応じて調整するわけです。
さすればリタイアまでに必要最低限の生活固定費を蓄えることを目標立てするわけですから、貯蓄とその運用に真剣味が増すやもしれませんし、目標額のハードルを引き下げるために生活固定費を上げないようにライフスタイルを日々矯正する動機付けも高まるかもしれません。
年金支給は数十年間、懸命に働いた者とその家族のための報奨金であると捉え、老後の生活固定費に関しては先ずは自助努力でできるところまで賄っていく心構えを忘れないようにしたいものです。
では生活固定費とはどの程度か、WATANKOであれば夫婦二人で自宅(持ち家)で静かに日々暮らすための費用ということで、月額にして以下ぐらいのイメージです。
食費 : 50,000円
衣料・雑貨費: 10,000円
水道光熱費 : 25,000円
通信費 : 15,000円
合計 :100,000円
上記は現在の家計記録からのラフ試算の限りですが、月額100,000円程度が最低限の生活固定費の水準といえそうです。
ここで統計資料から世間一般の水準を見てみます。少し古いデータですが総務省の統計データ 高齢者の家計(平成19年度)によると高齢者世帯の家計支出の内訳は以下のとおりです。
上記によると総額218,781円のうち食料、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、交通・通信までで全体の49%を占めており、金額では107,200円となります。
おおっ、WATANKOの家計記録からのラフ試算とほぼ同じではないですか。
月額100,000円であれば25年間で30,000千円。これが60歳でリタイアするまでの貯蓄目標となります。10,000千円を退職金から廻すとして残り20,000千円。40歳から貯蓄スタートしても年間1,000千円の貯蓄でOKです。
そして個人投資家であれば、貯蓄を20年間運用にまわすことを想定するわけですから現在価値に置き換えるとなれば元本額は20,000千円も必要ないでしょう。
さて残る支出ですが、不意に発生する住居の修繕費や医療費などは、上述のとおり年金(=長年に渡り所得税と年金掛け金という名のこれまた税金のようなものを収めてきた者に対する報奨)でカバーし、さらに残った金額の範囲内で趣味・娯楽を楽しむというわけです。
(あとがきにかえて)
WATANKOの場合、趣味・娯楽となると当然、車関係ですがもし年金が減ったとしても総額500千円でローコスト・オープンカーライフを楽しむとか、シトロエン2CV、ルノー4、フィアットパンダなどのクラシカルなラテン系中古車でのんびりピクニックドライブしまくるとかカーライフの楽しみ方は沢山あります。
そんなことを考えていると、ますますリタイアする日が待ち遠しくなってきます。
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