【補稿】PFのリストラ2013師走-なぜインデックス投信を売却し、また買ったのか
さて前回までで5回にわたりWATNAKOのポートフォリオのリストラ(保有商品の整理・集約)を取り上げてきました。
相続も終わり当面は大きな資金需要が無いWATANKOが今般何ゆえに商品を売却して、また同種の商品を購入したのか。
その理由の中にはクロス取引実行による税金コストの抑制や商品管理の煩わしさの低減がありました。しかし一番の狙いは基準価額にとらわれずに積立投資を継続する意識を高めることにあります。
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積立投資を実行してきた時期の大半がリーマンショック以降である商品は、現在どれも素晴らしい評価損益率を出しています。できればこれらはずっと手元において、ポートフォリオの損益を常に下支えするお宝商品にしたくなってきます。
しかしながらお宝商品の保有継続に伴い、運用資産の利益体質の維持に過度にこだわってしまう弊害を感じるようになりました。
WATANKOは常々この駄ブログの中で「保有資産の利益体質を考慮し、平均購入単価>基準価額を維持するために相場上昇時には投資をストップする。」と述べてきました。
この志向はポートフォリオで評価益が出てくるようになると、いつしか心の中に芽生えてジワジワと浸食してきました。
世界経済の長期的な成長を信じて投資するのであれば、リスクを考慮した上で用立てした余裕資金でもって、その時々の基準価額の高い安いにかかわらず直ちにインデックス投信を購入すべきでしょう。
そこで、ちょっと大げさな表現かもしれませんが、眼先の利益体質維持の呪縛から自己を解き放つために、基準価額が高くなったインデックス投信をドカっと追加買いして平均購入単価をあえて引き上げてみたり、同種の別商品に乗り換えることにより評価損益ゼロからの積立投資をリ・スタートする機会を設けたりしたわけです。
おかげで外国株式インデックスeの平均購入単価は8,796円から12,478円と42%も上昇しました。ここまで一気にあがってしまうと平均購入単価などもうどうでもよく思えてきます(笑)。一方、野村インデックスファンド・海外新興国株式は全くの新規購入であり、基準価額(評価損益)の変動はこれからなので、今後の追加買いに躊躇は生じません。
これで目先の利益体質維持に対する拘泥感はだいぶ薄らぎました。平均購入単価の上昇の受け入れや評価損益ゼロからのリ・スタートのおかげで基準価額の高低への過度な執着はなくなり来年から良い投資再開を切れそうです。
(あとがきにかえて)
今回は実際にお宝商品を売却する際にはSBI証券のWeb注文画面で10分以上もためらってしまいました。
購入した金融証券はいつか売却する日が来ます。その時に躊躇なく適切な時期に売却行動がとれるように、ある程度の場数をふんでおくことも必要かなとも考えます。
また相場暴落時に積み立て投資額を増額できるように、余裕資金に一定のマージンを常にもっておくことは続けます。こう言うと「まだタイミング投資の欲を捨てきれないのか」とコツコツ積み立て投資のピューリタンから言われそうですが、淡々と積立投資できるインデックス個人投資家賢者の域に到達するにはまだ時間がかかりそうです。
なにせこの駄ブログの執筆者は市井のどこにでもいる、金融リテラシーはチョボチョボで忍耐と煩悩の狭間に生きる個人投資家ですから。
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どこで見聞きしたのか忘れてしまいましたが、資産運用にはポジションゼロ戦略というものがあるようです。金融商品は持ち続けないで、定期的に全て売り払う、という戦略です。
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