貯蓄上手は投資に興味をもつか
WATANKOが勤務先にて現在所属する部署の若者達(概ね入社5年目辺りまで)にお金の使いっぷりを聞く機会がありました。男子はひたすら飲み食いの他、合コン、キャバクラなどアフター5は華やか。女子もまた女子会、合コン、一人暮らしなどこれまた散財、いや失礼、充実した日々を送っているようです。
そんな彼らが戦慄を覚えたのがとなり部署の某若手社員。入社4年目の女子社員ですがこれまでで8,000千円も貯蓄したとのこと。おそらくは自宅から通い、色々と節約してひたすら貯蓄道に励んだと思えます。それにしてもどうやって入社4年目で8,000千円も貯蓄することができたのか聞いてみたい気になりました。
このように若い頃から積極的に貯蓄をすすめる一方で、このようなしっかり者さんが、同様に若い頃から30年~40年の長期間の資産運用を行っていたらどんな結果を得られるでしょうか。
年間貯蓄額が平均2,000千円とすると、65歳まで43年間勤続すれば単純計算で86,000千円。平均残高は中間をとり43,000千円。これを年間平均利回り3%で43年間運用すれば+55,000千円。さらに退職金を20,000千円とすれば合計161,000千円です。
実際には住宅購入や教育費等大口の資金需要があったとしても、老後までに1億円を得ることはそう難くはないでしょう。
そこまで考えてはたと思いました。こんな若い頃からしっかりと貯蓄しているような若者が、はたしてその虎の子の資金を元本保証のない金融商品に(例え一定割合とはいえ)投じるメンタリティを持ち合わせているでしょうか。
このような若者が取る資産運用もまた定期預金、国債等の手堅い手法ばかりであり、はたして日本株式や先進国REIT、ましてや昨今お騒がせの新興国アセットの商品など買う気になれるでしょうか。
もう古事?になりかけているかもしれない「貯蓄から投資へ」というフレーズがあります。しかしながら、別に貯蓄と投資は二律背反な存在ではありません。この2つの合わせ技で長期間に渡り実行するのが蓄財のベストでしょう。
しかし堅実・倹約精神が、時には元本保証無しのリスク商品の購入にとって阻害要因となることもあります。このお堅い真面目なメンタリティをリスクとリターンがある投資の世界へといざなうのは容易ではないかもしれません。
WATANKOは件の若手女子社員とはほとんど面識がないので、今後はたして彼女と会話する機会が訪れるかわかりませんが、投資についてどう考えているのか聞いてみたい気がします。
オヤジのおせっかい?ハラスメント?・・・はいはい、わかりました。やめときますよ。
« Intermission 2014/1/26 | トップページ | 自動車、不易流行 »
「ライフスタイル」カテゴリの記事
- 景気によってふれてくる大学選び(2019.08.10)
- 最後のキャリアをはじめて1年が経ちましたー好きにやらせてもらいます(2019.07.01)
- 親の看取り 第3章(2019.06.15)
- クレジットカード解約の面倒臭さで気がついたこと(2019.06.06)
- 今年のGWはリタイア生活に向けて必要なことを確認した10日間(2019.05.08)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 貯蓄上手は投資に興味をもつか:
» 「地球の果てで三分割と叫ぶ」 [目指せ楽隠居! インデックス投資半年交代派健忘録]
watankoさんの記事『貯蓄上手は投資に興味をもつか』いいテーマですね。
若いうちは、次の三つですね。
1)宵越しの銭は持たねぇとまでは行かないが、月末には残金ゼロ生活の ...... [続きを読む]
コメント