自動車、不易流行
自動車趣味人WATANKOですが、ここ数年はだいぶ知識が錆びついてきました。そこで年初の記事で「最新動向(マーケティング、技術、デザイン、ライフスタイルその他)についてインプットを強化します。」と述べたわけですが、その背景をちょっと述べたいと思います。
江戸時代、丁髷を結って着物を着るのが常識的なファッションでした。士農工商という固定的な身分制度が常識でした。いま丁髷を結って着物を着るファッションが常識であるとか、職業を変えられないのが常識だと考えている人はおそらくいないでしょう。
自動車の世界にも長らく常識とよばれた事柄があります。とくに日本の戦後から1980年代あたりまでの間、車の性能・品質は現在に比べれば大分見劣りしている時代にオーナードドライバーとなった自動車好きの中には、その時代の常識が現在も未だ普遍性をもっていると信じている人が少なくありません。
例えば具体的をあげるとすれば、
・自動車を動かすときには暖気運転が必要だ。
・エンジンオイルはX、000km毎に交換が必要だ。
・洗車のあとにはワックス掛けが必要だ。
等々です。
自動車の工業製品としての品質はかつてに比べて今や格段に向上しています。もはや上記のような常識はいまや不要です。
ところがさらに自動車の世界のマーケティングは年々変遷してきており、それにあわせて技術もまた進歩しています。例えばかつてWATANKOが20代のころはエンジンでいえばOHVよりもOHC、SOHCよりもDOHCが優れている、排気量や気筒数は多いほど優れているという性能のヒエラルキーがしっかりありました。またサスペンション形式についてもストラットよりもダブルウィッシュボーンが優れている、さらにはマルチリンクはもっと優れているとされてきました。
しかし環境と安全への配慮、先進国での自動車文化の成熟化・コモデティ化、新興国における需要拡大などを背景として、自動車のスペックにおいては排気量や気筒数は減少の傾向がみられます。サスペンションについてもプジョー206あたりで話題になったカップルドリンクに代表されるトーションビームが復活して以降、コンパクトカーを中心に四輪独立懸架一辺倒ではなくなっています。(これとて15年くらい前の古い話題です。いまどきの話題ならばゴルフⅦにおいて、グレード毎に異なるサスペンション形式を採用していることでしょうかね。)
自動車技術の世界はもはやハイスペック一辺倒から、多様なエンジニアリングの混在へと変わってきています。(ハイブリッドやEVについても造詣を深める必要があるでしょう。)車好きにとって、これからの自動車を取り巻く様々なマーケティングを理解し、それに裏打ちされた技術のトレンドを理解しておくことが車選びにおいて大切です。
よってもって今年は最新の技術トレンドを積極的にインプットしていきます。
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コメント
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最近の中古市場及び新車の発売傾向を見ていると、1に燃費、2に実用性、3・4がなくて5にデザイン・・という気がします。それを逆手に取って、ハイブリットゆえにクラウンが四気筒になっていたり、カムリやアコードが大衆車とは乖離した超高価格帯になっていたりしています。
つまり、性能や買得度は二の次!
中古においてはミニバン需要が思いの外高く、擦り傷だらけの9年落ちのミニバン下取りが60万、何と例のマークXは差し引き100-60=40万で買えた計算になります。
215psといえば、昔のソアラ/スープラのレベル。
これに1.5tで引っ張るのだから、たまりません。
18インチでも追加しようかな~
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投稿: 預金王 | 2014年2月 1日 (土) 10時38分
預金王さん
コメントありがとうございます。
年間1万キロも走らない平均ユーザーが燃費燃費といって割高なハイブリッドを買う滑稽なニッポン車社会。
あとカムリやアコードは完全に北米市場のおこぼれを頂戴するだけの車種に成り下がってひさしいです。グローバル・セダンに乗るんだという人もいるかもしれませんが、北米=グローバルとはいえません。
ああ、週末ドライブに行きたくなってきました....
投稿: WATANKO | 2014年2月 1日 (土) 14時47分