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2014年3月27日 (木)

GPIFのポートフォリオいただきではどうか

【3月26日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
20,874千円

■損益率
38.6%

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投資の成績の8割方はアセットアロケーションで決まるとよく言われます。それゆえに個人投資家のみなさんは自分にあったアセットアロケーションをそれぞれ追求しているのでしょう。

日本株式は山崎元氏の言うように半分持とうか、いや世界の株式時価総額にあわせて10%もあれば十分か。最近の動向をみていると新興国株式はリスクが高いばかりで無用なのではないか...REITって結構リターン良いよね。コモディティは、金はどうするか、そこまでは要らないのでは。エトセトラ...

それこそ各アセットクラスの取り込みの是非から、そのシェアの5%毎のきざみまでと、夕飯のごはんをおかわりしている最中にも迷いが浮かんではくることでしょう。

そんな貴方におくる捧げるひとつの解があるとすれば、ご存じ年金積立金管理運用独立行政法人(Governement Pension Investment Fund、以下GPIF)が採用しているポートフォリオ(以下PF)を自分の余裕資金の投資においても採用するのはどうでしょうか。

GPIFのPFは以下のとおりです。

201403281

そしてこのPFについて、myINDEX(わたしのインデックス)にてリターン、リスク、シャープレシオを計算すると以下のとおりです。

■リターン     3.8%

■リスク      4.8%

■シャープレシオ 0.80

おお、シャープレシオはWATANKOの現在のポートフォリオの0.40程度と比べるとはるかに良好で投資効率が良さそうです。リターンがやや物足りないという方もいるかもしれませんが、このリスクの低さとのカップリングなら概ね納得できるのではないでしょうか。

さて次にこのPFのランニングコストはどうでしょうか。

日本債券は変動国債10、日本株式、外国債券、外国株式は信託報酬最安値(除くEXE-iシリーズ)であるニッセイのインデック投信(*)で保有した場合、加重平均の結果、PF全体での信託報酬は年率0.125%という低率になりました。

201403282

(*)
日本株式:ニッセイ日経225インデックスファンド
(信託報酬0.2625%)

外国債券:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
 (信託報酬0.399%)

外国株式:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
 (信託報酬0.4095%)

1,000千円を1年間運用しても1,245円しかかかりません。月あたりわずか104円で運用できます。

なんと低コストでしょうか。さらにSBI証券でこれらインデックス投信を保有すれば残高に対して年率0.1%の還元があります。さらに残高が10百万円を超えれば還元は0.2%になり、また更にSBIカードのポイントプログラムを活用すれば0.24%まで上がります。これを上述の加重平均した信託報酬に加味するとかなりの低コストになります。

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GPIFのPFはリターンよりもリスクを抑えた堅実派のPFのように見えます。投資は趣味のひとつだ、あるいはそこまでいかなくとも結構関心があり積極的にやってみたいという御仁においては物足りない内容かもしれません。

しかしながら投資にそれほど関心が高くはないけれど必要性は認めているし実行したい。でもリスクを抑えることも重視したいという市井の人間にとってはちょうどよいPFかもしれません。

このように「投資はするけれども保守的な人」には国(の代行機関)が作用している投資先の組み合わせであることがひとつの安心感につながり、投資のハードルの引き下げにつながるのではないでしょうか。くわえて信託報酬が低いインデックス投信を用いることによるローコスト投資もまた保守的な人にとってウケが良いかもしれません。

ただし投資は自己責任です。損失が発生したからとして国に文句を言うわけにはいきません。

そしてもうひとつだけ留意すべきなのは日本債券が6割あまりも含まれていることです。PFとあわせてまさに日本と心中というわけです。

そこがひっかかるという御仁はGPIFのPFを母体として、さらにそこに外国アセットを盛りつけてください。

「すみません、豚骨醤油味に新興国株式(チャーシュー)トッピングでお願いします。」

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