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2014年4月30日 (水)

年収1000万円が不幸なのではなく、パートナー選びが不幸なのだ

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今週、週刊ダイヤモンドがGWの行楽と支出増に水を差すかのように「年収1000万円の不幸」というキャッチーなタイトルの特集記事を載せました。

年収1000万円層をねらう増税の動向、職業の特徴や貧乏になってしまう生活パターン、学歴との関連等を骨子とした内容です。

この特集記事を読んでWATANKOがたどりついたひとつの結論はこれ。

「年収額が多かろうが少なかろうが、貧乏で貯蓄ができない生活を送ってしまうかどうかはどんなパートナーを選ぶか次第だ。」

もちろんパートナーについて語る前に自分自身に浪費癖があったりすれば、先ずはこれを直す必要があります。しかし自分を律することはできても、パートナーについては同様かというとそうとは限りません。ダイヤモンドの特集記事から、かいつまんで言えば以下です。

▼「海外旅行にいきたい」「ブランド品がほしい」

バブル時代の消費癖がいまだに抜けない40代のマダムに代表されるイイ物志向。あれも欲しい、これも欲しいと可処分所得を目一杯使いかねない勢いか。

▼「ママ友との高額なランチにいかなきゃならない」「パートで働いている姿をママ友に見られたくない」

当人の純粋な物欲だけでなく、見栄の張りあいは支出を膨らませ、収入を萎ませる。洗練された都会の日常に暮らしているつもりが、その実は小さなムラ社会の中での「右に倣え」のお付き合い。

▼「我が子にピアノを習わせたい」「小学校、中学校受験をさせたい」

習い事の山積みで一体、我が子を田中将大、浅田真央、本田圭佑、入江陵介のどれにしたいのか?嗚呼、教育費は天井知らず。

以上のようなあれもこれも楽しみたい、見栄のため削れない、教育費(子供への期待)もどんどんかけたいといった果てしない支出を生み出すメンタリティをもつ相手をパートナーとして選ぶと、それはまさに長期債務の源となる存在ではありませんか。

貴方の年収がいくらであっても、またたとえ夫婦共稼ぎであってもパートナーの支出を制することができなければ、そのようなパートナーがあなたに与える家計のリスクは、インフレ率がバカ高い新興国のジャンク債どころではありません。

収入の稼得者が貴方のみの場合、そんなパートナーからみればあなたはまさに自分の物欲を叶えてくれるATMかもしれません。ひょっとして、そんなパートナーに家計の管理を丸投げしてはいませんでしょうか。

家計の破綻を回避するためには堅実派のパートナーを選ぶことが必須なことが言うまでもありませんが、この特集記事を読んでまさにその意を強くしました。年収が1000万円の半分の500万円であっても堅実なパートナーであれば、その中での遣り繰りを考えるでしょう。

なお都会よりも地方暮らしの方がこれらのような支出増につながる環境にないケースがより想定できます。元来、地方では都会よりも平均年収が少ないので、上から下までブランド品でかためるような人はあまり闊歩していません。ママ友ランチもたまにファミレスに行く程度。教育費をかけようにも塾や習い事先が限られます。

結婚を考えている異性がいる方におかれましては相手の経済感覚をよく見極めた方がよいです。相手が育った家庭環境も重要なヒントになります。最後は惚れた、はれたに基づくジャッジになってしまうかもしれませんが、相手が持っているブランド品の数だけ結婚後の支出額が膨らむ覚悟が必要でしょう。

(あとがきにかえて)

「とっくの昔に妻帯者になっているWATANKOがここでいくら主張しても虚しいだけだろう」と思う貴方は正しい。WATANKO自身はそのとおりですが、こんな特集記事を読むと息子たちがどんなパートナーを将来選ぶのか、やきもきしてしまう親バカです。

2014年4月28日 (月)

(続)「知って得する株主優待2014年度版」を読んで

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前回、会社セミナー出席時のアンケートでリクエストして送ってもらった野村証券発行の「知って得する株主優待2014年度版」を読んでその感想を述べました。

株式優待=お中元・お歳暮?

中でもここ20年間で株主優待を実施する上場企業が増えている背景として個人投資家の増加があります。また既知ですが株主優待とは欧米ではあまりみられず日本独自の便益らしいです。それらを勘案すると、株主優待とはなんだか毎年一定の時期に送られてくるお中元やお歳暮のような面持ちです。

たとえあえて欲しくはなかった品物であったとしても、それを贈答品としてもらった場合、悪く言う人は少ないでしょう。企業が個人(株主)に対して日頃の感謝の意をこめて送る贈答品。いかにも日本人のメンタリティにフィットしそうな施策です。

さてこれを意地悪く言えば、企業が自社の株価や配当金額が個人株主の期待通りに上がらなかった事態に対するお詫び、緩衝材、目くらまし、予防線になっていやしませんでしょうか。また株主優待品の価値は受け取る人によってまちまちであり、配当金額に単純に加算できない面があることから、企業の株式の購入・保有の判断において曖昧さを加えてしまうかもしれません。

「いや俺は株主優待などには目もくれない。しっかり企業分析を行い、配当と譲渡益のみでもって株式投資の判断を行う。」という方。貴方は正しい。しかし一方でこの冊子体をはじめマネー雑誌等では株主優待を取り上げて、株式投資によるリターンのひとつとしてPRする向きも少なくありません。それだけ株主優待を無視できない個人投資家もいるということでしょう。

企業側からみたメリット

なお企業からみた株主優待のメリットとしては他に、原価と売価のギャップを利用できる点があります。

配当金額を10,000円分上乗せする代わりに、自社商品10,000円分を提供することで補完するとします。この場合、自社商品の提供は原価ですむため10,000円以下となり、差額分の負担が減ることになります。

また逆に原価10,000円分を提供する場合であれば、株主へ提供する自社商品は売価では10,000円以上となり、配当金額を10,000円上乗せしてもらう場合よりもお得となります。(その商品が株主にとって十分なニーズのあることが条件ですが。)

ただし株主優待に割り当てる自社商品は、通常のマーケットに出回れば利益を創出するものであり、これを株主にまわすとなると利益獲得の機会損失となっている(=最終的には利益減となり、株主への配当にマイナス影響を与えることになる。)ことには留意は必要かもしれません。

株主優待⇒個人から見て通常手に入らない特別な商品・サービスを

さてWATANKOは個別株投資を行わない身ではありますが、それでも本件について言えば企業は株主優待はやめて、その分はしっかり配当に上乗せしてもらった方が良いです。100歩譲って金券ギフトなら許せるといったところです。(前回の記事で金券ギフト類は現金配当と比べて差異性は少なく、その分なぜ配当に上乗せしないのか、優待品としては一番理解に苦しむと書きましたが、裏を返せば現金に対して一番遜色がない優待とも言えます。)

またそれでも株主優待にひとつの意義を見出すとなれば、個人からみて通常手に入らない特別な商品・サービスであることが必要でしょう。

事例をあげるとすれば、エイベックス等芸能プロダクションが開催する株主優待コンサートがあります。同社が契約するアーティストを揃えた特別コンサートは、株主だけの特別な体験でしょう。

同じように例えば、日清食品が株主向け限定の高級インスタントラーメンを、バンダイが株主向け限定のガンプラモデルを贈答する等があってもよいかもしれません。(優待内容を特別化するほど、それを欲しがる株主もまた絞られてしまうというジレンマもありますが。)

(あとがきにかえて)

通勤電車の中でこの「知って得する株主優待2014年度版」を眺めていたのですが、なんだかだんだんと掘り出し物を探す気分になってきて、暇潰しの読み物としてはちょっと面白かったです。それはちょうどなぜだかクロスワードパズル、懸賞への応募雑誌、はたまた中古車雑誌を1ページ1ページ丹念に読んでいく気分にも似ていました。

関連記事:株主優待よりも配当を(Refrain 2011)

2014年4月27日 (日)

「知って得する株主優待2014年度版」を読んで

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勤務先での年度末の繁忙が過ぎ去り、自宅の書斎に積み上がった郵便物を今更ながらに整理していると、中から野村証券からおくられてきた「知って得する株主優待2014年度版」を見つけました。

はて、こんなもの頼んだかしらと記憶を辿ると以前、勤務先が開催したセミナーに出席したことを思い出しました。

関連記事:勤務先でライフプラン&NISAセミナーを開催。でも40代の関心はサッパリか

そのときに記入したアンケートの中で、「野村証券発行の冊子体の中で興味があるものにマルをつけてください。後日ご郵送致します。」とあったので、ほとんど興味がない候補群の中から、普段、個別株を買う人達が少なからず関心をよせている株主優待について紹介した冊子体を選んだことを思い出しました。

この上場企業の株主優待をひたすら紹介した冊子体を発行した野村証券に対して、なんだか他人の褌で相撲をとる印象を強く感じましたのですが、その「他人の褌」情報を一生懸命集めて紹介している健気さに敬意を表してパラパラと眺めさせていただきました。

優待商品別にみたWATANKOの感想は以下のとおりです。

1.食品

同誌の株主優待の概況レポートによると、業種別にみた株主優待を実施している企業の割では食料品は75%と一番高いです。また、それ故に当然ですが、優待の内容についても食料品が一番多くなっています。

もちろんながら食料品の中身は自社製品の詰め合わせです。これがお米や食用油など、どこの家庭でも必要とされるアイテムならよいですが、中には株式保有者の嗜好や食生活のスタイルにあわないものもあるかもしれません。でもまあ比較的にみて不要とはなりにくいアイテムが多いのではないでしょうか。

2.その他自社製品・サービス

食品以外の自社製品を提供する場合には、いよいよそれらは株式保有者のライフスタイルに合うものばかりとはかぎりません。

飲食店やホテル、スポーツ施設などで自社店舗・施設でもってサービスを無償または割引にて提供する優待も良くみられますが、これら拠点が自分の日常の生活圏内になかったり、
利用したいと思える内容ではなかったりすると、ほとんど旨味はありません。

店舗・施設が遠くにあれば別途交通費がかかって優待で浮いたコスト分など帳消しになってしまいますし、また例えば視力が良い人にとっては「メガネ製品を30%」といわれても無用なサービスです。

3.金券ギフト

WATANKOからみて一番理解に苦しむのがQUOカードなどに代表される金券、ギフト券の類です。これらは株式を発行する企業ならではの優待内容とは言えず、貨幣価値をほぼそのまま提供しているにすぎません。

詳しくは後述しますが、このような金券ギフトをバラ撒くのであれば、その分配当金額を直接増やしてもらった方が良いです。

さてこれら株主優待は、この冊子体によると22年前の1992年では実施企業は251社、上場銘柄の9.5%しかありませんでしたが、それが2013年では1.082社、28.9%と数で4倍、シェアで3倍にも増えました。

株主で区分すれば、企業株主がお米や食用油をもらっても嬉しくは無く、やはりこれは個人株主の増加に対応した動向でしょう。企業は株価の上下動があっても、個人投資家に長期間自社株式を保有継続してもらえるように、配当だけでなくもっと目に見える形で個人に企業利益を還元するスタイルをとっているわけです。

(つづく)

2014年4月26日 (土)

(続)毎年恒例の生命保険会社からの訪問

【4月25日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
57,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
22,139千円

■損益率
38.8%

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前回は毎年春にやってくる生命保険の営業訪問について、その切り返しを話ました。

しかしながら個人投資家たるもの保険も投資のひとつと捉えて、合理的な商品選択を行うべきなのかもしれません。本来は貯蓄状況や将来債務をよく考えて、加入している保険についてしっかりと見直すべきなのでしょう。保険でカバーすべき必要な備えを洗い出し、それをできるかぎりローコストな商品でもって対応すべきなのでしょう。

しかしながらWATANKOはそこまで厳格にはできておらず13年前に加入した保険をそのまま継続しています。家計の見直しの中でWATANKO自身が保険についてあまり関心を持てないこと、金銭については保守的な妻が、この財閥系大手生保の商品からネット保険などへは乗り替えに消極的であること等が理由です。

せめてもの対策としては、上述のとおりほぼ毎年提案される特約や一時金の見直し提案(=毎月の保険料が増額する。)を断り続けていることですが、他の心掛けとしては以下2つです。

1.同じ保険に加入していても仕組みとして加齢に伴い保険料が上がる段階になったら、保険内容を削減見直しして(それが可能な保険です)、毎月の保険料を同額に維持するようにしています。

これは加齢により若い時と同じ保障内容を同じ保険料で受けること厳しくなっているのであれば、保障内容を軽減することで対応するものです。それだけ保険に頼る度合いを減らしていくわけです。

2.年収があがっていても保険料を定額維持することによって、その負担を相対的に軽くしてきています。

1の結果、保険に頼る度合いは減りますが、年収があがる一方で、保険料は据え置くことで浮いた可処分所得は貯蓄にまわすことで万が一に備えていきます。

こうして保険にかけるコストを現行の加入商品の範囲内で実質的な見直しをしています。

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以上の考えはWATANKOが20代の頃に半分仕事、半分プライベートで付き合いがあった大手生保の敏腕営業マンからのアドバイスがもとになっています。

彼曰く、

「保険とは保障内容を先ず決めて、そこから算定された保険料を支払うように契約してしまいがちである。しかし将来予測が困難である以上、適切な保障内容を事前に見極めることができる人はいない。」

「保障内容だけを取り出して考えてみると、それは手厚ければ手厚いほど良いに決まっている。ただしそれはコスト(保険料)に跳ね返ってくる。それだけ保障が厚ければ保険会社にとっても旨味が大きいので、顧客の不安を煽り、あれもこれもついた出来るだけ手厚い保障内容で契約をまとめることに注力するだろう。」

「そこで考えるべきは保障内容を決めて保険料を決めるのではなく、先ず家計のやりくり上、毎月支払うことが可能な金額、あるいはその人の経済観念として生命保険なるものに支払ってもよいと判断できる金額を保険料の上限と定めるべきである。その保険料にて、どこまでの保障を得られるかという視点で商品比較をすべきである。」

というように保険とは、先ず保険料を決めてそこから保障を詰めていくべきとのアドバイスでした。

これは家計管理のセンスから言えば当然とも言えます。来日したオバマ大統領を見て、うちも銀座すきやばし次郎で客単価30千円の寿司を食べたいといっても、食費の予算が足りなければ近所のスシローに出動とあいなるわけです。

日々の生活における各々の支出には程度感、金額枠が先ずありその中で商品選択をすることになるわけで、保険とて同様でしょう。(嗜好品や趣味に係る支出はこれに当てはまらないかもしれませんが、「保険が趣味」という人はあまり見かけたことがありません。)

保険においてやや冷徹な言い方をすれば、例えば毎月わずか1,000円の保険料で死亡等の一時金1億円の保障を一生涯得られるわけではありません。基本的には保障は保険料に連動します。可処分所得が限られている方は、支払う保険料も限られ、受け取ることができる保障もその保険料で提供されるレベルとなります。

手厚い保障は高い保険料にはね返り、それを負担しようとすれば可処分所得が限られている人には分不相応な贅沢ともなるわけです。また保険料からみれば「WATANKOが支払える毎月の保険料はX,000円。それでは一時金はYY百万円に過ぎない。つまるところそれが保険の世界から見たWATANKOのバリューなのだ」ということです。

世間では高い費用をかければ、往々にして素晴らしい商品・サービスが手に入ります。(どうやら投資信託はそうでもない面もありそうですが。)

保険もまた同様ですが手厚い保障のために毎月の支払いに窮するようであれば、その契約は見直すべきでしょう。

(あとがきにかえて)

このテーマ、この駄ブログをスタートしたころに一度取り上げています。

関連記事:生命保険の契約更新

今回はさらに丁寧に記事にしてみました。

2014年4月25日 (金)

毎年恒例の生命保険会社からの訪問

【4月23日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
57,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
22,225千円

■損益率
39.0%

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(↑入院して生保の特約から治療費がもらえると、はたしてそれはリターンと呼べるのか?)

WATANKOはよくある大手生命保険会社の生命保険に加入しています。死亡等の万が一の場合に支払われる一時金に加えて入院時の特約がいくつか付いたありきたりな商品を、私と妻の2名が加入しています。加えて私の名義にて年金商品も1本入っています。

生命保険業界ではかつて起きた保険金未払い問題などをうけて、最近では生命保険会社に対して、加入者への契約内容の確認などを目的とした定期的な訪問を義務付けられています。よって毎年3~4月にかけて生命保険会社の担当生保レディーから連絡が入り、自宅にて契約内容の確認説明や相談等の有無についてのインタビューを受けます。

今年もそんな季節になってきて、早速30代とおぼしき生保レディーが我が家にやってきました。こちらとしては1年に1回、契約内容を確認できるよい機会なのでありがたいのですが、相手もただ契約の説明だけで来ることはありません。しっかりと営業をかけてきます。

▼「この度、新しくこのように手厚い特約が揃いましたのでこれを機会に如何でしょうか。また先進医療が必要になった場合に治療費が補填される特約もございます。」

▼「WATANKO様の契約はあとX年で満了となりますので、その先10年までをカバーしたこちらの商品に、現在のり替えていただくとこれだけお得になります。」

▼「奥様の保険に女性特有の病気に対応する特約を新たにつけることができましたので、ご紹介いたします。」

▼「この度、高校にご入学されたお子様向けの商品をご用意致しました。如何でしょうか。」

▼「WATANKO様が加入している年金保険について、将来の不安に備えて追加商品をご紹介いたします。」

など等と毎年手を変え品を変え、あれでもかこれでもかと商品を売り込んできます。

これに対してWATANKOとしては、以下のように切り返して、毎年ことごとく断っています

●「治療に関する特約のために追加保険料を支払うくらいなら、その分をあらかじめ貯蓄しておきますから不要です。」

●「私の平均余命が減り、かつ子供が成長して必要な教育費の将来債務が減ってきているので、現在以上の手厚い保険は不要です。」

●「稼得がほとんどない妻や、子供については万が一の場合の逸失利益の補填を得る意義もあまりありません。現在妻が加入している保険内容で十分です。」

●「将来の備えについては貴社の年金商品の上乗せ以外の手段にて準備していますので、不要です。15年~20年も年金保険料を払い続けて(資金を張り付かせて)、利回り1%未満では話になりません。」

年によって生保レディーだけでなく、その上司の営業所長(といってもWATANKOよりも若い方)がやってきて新商品を熱心に勧誘してきますが、やはり断り続けています。

(つづく)

2014年4月23日 (水)

2014年4月の積み立て購入商品

アベノミクスが始まってもうすぐ1年半になろうかというこの時期、日本株式相場はこのところ踊り場にいます。個別株投資を行っている個人投資家の方々にとってはつまらない相場になっているのでしょうか。躍動する相場でないとアクティブ投資家にとって俄然面白くはならないでしょうね。ともかくも当座の関心は目前に迫る3月決算企業の前期決算発表でしょう。

さて各月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに4月の仕入れの結果、3月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

Notes)表中の金額単位は円です。

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なお毎月末の運用状況では一般及び特別口座とNISA口座をあわせて集計・掲示しておりますが、当集計では一般及び特別口座のみを対象としており、NISA口座は含まれていません。NISA口座については別途まとめてその積み立て投資の推移を振り返る予定です。そこでは一括投資した場合との比較などもする予定です。

2014年4月20日 (日)

NISAの非課税枠を3,000千円に拡大を検討-欲をかいて、許容リスクを超えないように

週刊ダイヤモンドのスクープ記事によると、政府は個人の投資を促進し株価を引き上げることを狙って、NISAにおける年間の非課税投資枠を現行の1,000千円から3倍の3,000千円に拡大することを検討している模様です。

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しかしながらWATANKOからみれば、非課税投資枠の拡大よりも先に制度改定してほしいことがあります。

現在、NISAの制度上ダメなところは、

(1)5年/10年と期間が区切られていること

(2)損失がでても他の口座との損益通算ができないこと

この2つが同時に備わっていることです。どちらかでも改善されればNISAはぐっと魅力的な制度になるでしょう。

期間が無期限となれば、評価益がでる時期まで待ってから売却することができ、損益通算できないデメリットを被ることを回避できる確率がかなり高まります。(含み損が解消不可能なほど落ち込んだ個別株を保有していると怪しいですが。)

また期間が限られていても、損失を税金分のみ補填できる仕組みがあれば、せめて従来からの般・特定口座と同等の恩恵(損益通算により、損失を他の配当・譲渡益等と相殺)が受けられます。

これらの実現によってNISAは、従来口座での投資手法にくらべて明らかに優位であるか、もしくは劣後することがない仕組みとなり、迷いなく活用を推奨するに値する制度になるでしょう。早く改善してほしいものです。

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ではもし現行の仕組みのままで、スクープ記事どおり年間の非課税投資枠が3,000千円にまで拡大した場合、どうなるでしょうか。

非課税による恩恵が3倍に膨らむため、そのメリットをたんまり享受しようと、これを機に投資金額を拡大して3,000千円分を目一杯活用する人が出てきてもおかしくないでしょう。それまで債券や預貯金などリスクが少ない商品の購入に充てていた資金もNISAも突っ込むかもしれません。

しかし駄ブログにお越しの聡明なる皆様は既にご存じのとおり、現行のNISAは従来口座による取引に比べて儲かる時、損する時のボラティリティがより大きくなる仕組みを抱えています。

したがい非課税投資枠の拡大は、そのボラティリティを金額ベースでより拡大させることになります。5年/10年で評価益が出た時はすごくラッキーですが、もし評価損を抱えたままで5年/10年を経過してしまうと、購入時よりも低い時価が新たな簿価になるというダメージも拡大します。

それが金額ベースでの当人の許容リスクを超えてしまい、心理的に売却、投資から撤退という展開になってしまうおそれがあります。

そのようなことにならないようにと個人投資家ブロガーの多くが普段から「自分の許容リスクを考えてその範囲内で投資をしましょう。」と唱えています。しかしながらせっかく拡大した非課税投資枠を使わなければ損という思い込みが、自身のリスク管理を鈍らせてしまうかもしれません。

NISAの非課税投資枠がいくら拡大しようとも、自分の許容リスクも一緒に拡大するわけではありません。

もし非課税投資枠の拡大が実施された場合でも、欲をかかずに自分の許容リスクとのバランスを考えて投資の増額を検討しましょう。

2014年4月19日 (土)

土地を所有すると面倒なこと十選(その5:境界の確認)

【4月18日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
22,045千円

■損益率
40.8%

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(あなたの土地の境界線はトラブルを抱えていませんか?)

土地(更地)を所有していると起きる面倒なこと、煩わしいことについてとりあげるシリーズ、第5回目です。


5.境界の確認

土地所有者が所有地を売却したり、そこに何か建てようとする場合、その準備として当該土地の測量を行います。測量するためには隣接する土地の所有者との間でお互いの所有地の間にある境界の確認が必要です。

自分の所有地には何もせずとも自分の所有地の隣接地を対象として売買や工事が行われる場合、このように境界確認の依頼がやってきます。土地の所有者達ならびに測量業者が立ち会いのもと、現地にて境界を目視確認し、追って送られてきた作成書類に署名捺印(印鑑証明を添える場合もあります。)して測量業者に提出します。

比較的新しく造成された土地であれば、その際の境界をしめす杭がしっかりと残されますが、昔から利用している土地の場合は面倒になるケースがあります。

典型的なケースとしては、所有者が実際に占有している土地の間の境界とは異なり、別の境界を主張してくることです。以下事例を挙げてみます。

1)以前、家を建てるときに隣の所有者から「境界線から15cm離れて外構を設置してくれ」といわれた。だから本当の境界は外構から15cm、隣地側に移動したところにある。

2)公図に照らしてみると、本当の境界はもっと隣地側にある。

3)以前、お隣さんと土地交換(もしくは売買)をした。手続きが面倒なので分筆(土地を切り分けること)や登記変更はしなかった。

などと時には当事者の記憶や思い込み、中途半端な処理に起因する主張がぶつかりあい、境界の確認が進まないことがあります。

1)の場合、口約束ベースのケースもあり、言った・言わないの争いになりがちです。15cmの根拠が曖昧であり、現状で境界線を明らかにする根拠が乏しい場合であれば、現況の境界で決着をつけるべきでしょう。たとえ隣地所有者の主張が認められて15cm境界が動いたとしても、それで得た、わずかばかりの帯状の土地は隣地所有者にとって実質的にはほとんど何の利用価値はないでしょう。せいぜい花の種を植えるくらいです。

2)では公図があたかも土地境界の根拠になると信じているそぶりがみられますが、田舎にいくほど公図は古くて、ラフに作られたものになっています。その場合、公図とは土地の配列順序と大まかな形状を表したものにすぎません。このような場合、隣地者が言うこところの本当の境界の客観的な証明は難しくなるでしょう。

関連記事:土地のかたち、境界のかたち
      (続)土地のかたち、境界のかたち

3)は周辺土地一体の境界が曖昧なため、とある境界を明示して登記するためには、さらにその隣の境界も明らかに、さらにはまたその隣の境界も明らかにしなければ登記ができないといった玉突き現象が発生し、これをまとめ解決するためには当事者以外にも近隣の土地所有者を巻き込んだ大がかりな調整・協議が必要となるケースです。

こういった境界の確認をめぐるトラブルを解決する場合の方向感としては以下です。

A.軽微な差異であれば、お互いが現況を認めあう。

厳密にいえば現況と異なる主張をする側が、その主張を引っ込めることになりますが、後の世代に悪影響を残さないためにも、大所高所から現況を認め合うということです。

B.時効取得を用いて現況を相手に認めさせる。

時効取得とは10年ないし20年、当該土地を占有するとその土地の登記上の所有者が誰であれ、土地の所有権が占有者に備わるという制度です。これをたてに現況の占有状態を相手に認めさせるものです。

C.境界確認を進めたい側が妥協する。

現況の境界であれ、それ以外の境界であれ、件の境界確認をもとに工事等を行う側が、相手方の主張を飲むというケースです。境界確認ができないと物事が前に進まず、困るがゆえの妥協です。

上記のうち特にB、Cは主張が通らなかった側にわだかまりが残りかねません。なるべくは大人の対応としてAでおさまるほうがまだよいでしょう。

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さて5日連続で投稿してきましたが、十選のうち後半5件については、来月また取り上げることにします。

2014年4月18日 (金)

土地を所有すると面倒なこと十選(その4:地中埋設物・土壌汚染)

【4月16日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
21,354千円

■損益率
39.5%

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(地中を掘り返して出てくるものは何でしょうか。)


土地(更地)を所有している起きる面倒なこと、煩わしいことについてとりあげるシリーズ、第4回目です。

4.地中埋設物・土壌汚染

既設建物を解体すると、その下からいろいろな埋設物がでてくることがあります。また酷い場合ですと解体した廃材をその地下に埋め戻してしまうこともあります。これは解体後に整地を行う際に土壌が少なかったり、その土壌をもってくる費用を惜しんだり、はたまた工事期間を短縮したいとかいろいろと手抜き的な原因により発生します。

関連記事:地中に眠るもの
       (続)地中に眠るもの

山林を取り崩して造成した土地ならまだしも、昔何か建物があり、それが撤去されたあとの更地を手に入れ、いざそこに新規の上物(建物)を建てようとしてちょっと掘り起こすと色々な埋設物が出てきた、という場合でしょう。それはまるで隠れ損失をもつ企業を買収したかのようです。

また埋設物でなくとも地面を掘っていくと地下水が沢山湧き出てきてしまい、基礎工事をすすめるためには排水を抽出するなどの作業が必要になる事態もありえます。

さらには土壌汚染も気にかかるところでしょう。昔工場や作業場があったという土地には有機物質が土中に残っており、それが雨水によって土地の内外に染み出して被害を発生させるものです。典型例では、昔の町工場では敷地の片隅に焼却炉があり、何でもガンガン焼却していた場合、ダイオキシンに汚染されているというケースです。他にもベンゼン等揮発性有機化合物、カドミウム、水銀等重金属、農薬などがあります。

こういった土壌汚染の対策費用は企業においても環境債務として認識されており、個人においても将来債務の一つとして頭の片隅にいれておいてもよいでしょう。

ついては自分の所有地の過去のオーナーがだれであったのか法務局で調べておき、所有地が以前はどのように使われていたのか類推しておくことも必要かもしれません。

さてこうした地中埋設物や地下水、土壌汚染は地上で見える排水トラブル等と異なり、普段は目には見えず事前把握がやっかいです。それでも地中を掘ってみれば埋設物や地下水の有無は判明しますが、土壌汚染の原因となる化学物質の有無は更に専門的な調査が必要です。どこまでリスクをみておけばよいのやら。

この他にレアケースとしては、地中を掘ってみたら遺跡がでてきたという話もあります。近隣土地で古墳や貝塚が見つかっている場合、一応注意すべきです。もし万が一遺跡がでてくれば工事はストップしてしまいます。

続きは以下をご参照ください。

参照記事:貴重な遺跡発掘。ゼネコン屋さんがマンションなど建築するさいに土器のかけら等が...

なおこれまでにあげたトラブル、とくに土壌汚染を回避するためには土地の売買における瑕疵担保期間の設定にも注意すべきです。売り主であっても買い主であっても売買契約の中でどのように規定されているのか、特約(当該契約での独自の取り決め)の内容をつかんでおくべきでしょう。

(つづく)

2014年4月17日 (木)

土地を所有すると面倒なこと十選(その3:雨水等による水浸し)

【4月15日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
21,203千円

■損益率
39.2%

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(「おたくの土地から流れ込んだ雨水でウチが水浸しだ!」なんて連絡を受けた時は...)

土地(更地)を所有している起きる面倒なこと、煩わしいことについてとりあげるシリーズ、第3回目です。

3.雨水等にとよる水浸し

典型的なのは大雨や台風、あるいはなんらかの原因により雨水の排水に障害が発生し、土地が水浸しになる場合です。また稀かもしれませんが、生活排水が漏れ出すトラブルもあるでしょう。
これら水浸しは長続きすると酷い時には隣接する建物や、土地に保管している動産や作付けしている農産物への被害を大きくしてしまいます。

雨水の場合、もともとは土壌やアスファルトに浸透して吸収していくものです。単位時間当たりの雨水処理用が少ない場合には、通常、浸透処理を補完する大小の排水ルートが別途設けられています。

雨水の水浸しトラブルが発生するときはこの排水ルートがゴミなどにより根詰まりしていたり、破損しているあるいは人為的に変更が加えられてそれが支障となっている等が考えられます。

土地内に水が溢れだす現象が自分の土地だけでなく隣接する他人の所有地にも被害は及ぶ場合、さらにはその原因が自分の土地ならびに排水ルートに起因する場合には、速やかに対策が必要でしょう。

ところが排水がすっかり引いたあとに、それが溜まってしまった原因を調べることは難しく、原因を特定しようとすれば、あらためて再度水浸しの状態の時に原因調査を行う必要があります。また逆に原因が特定できてもその対策工事は水が溜まっていない晴れに日に改めて行う必要があります。(これは建物の場合における雨漏りの原因調査と対策工事でも同様です。)

とくに自分の土地以外の周辺に被害をかけてしまっている場合は、これら原因究明と対策実施に早期化にヤキモキすることでしょう。

なお常識の範疇でもって補足しますと、以前は水浸し等の被害はなかったのに、ある大雨の際に突然発生した場合には、近隣土地のどこかで排水ルートが変わってしまっことに起因する場合が多いです。例えば土地の造成工事にともなって、以前からあった排水ルートが塞がれてしまったり、キャパシティ不足になったりするケースです。

この場合、本来は排水ルートに影響を与える工事等を施した所有者は、それによって他者に被害は及ぶことが無いように注意を払うべきです。排水に問題が発生するならば、自らのコストをかけて対策をとるべきです。

例えば田畑A、同B、同Cがあり、A>B>Cの順に土地の高低差がついており、雨水はAからBを通ってCに抜けていく流れになっていたとします。ここでBの所有者が造成工事を行った結果、Bは擁壁に囲まれてしまいます。そうするとAからの雨水はBに流れ込むことができなくなり、Aが水浸しになってしまします。この場合には排水ルートに支障を与えてしまったBの所有者が自らの責任とコストでもってAに貯まる雨水を余所に逃がす排水ルートを確保しなければなりません。

最後に一言添えますと、昨年秋に起きた数十年に一度というレベルの台風・大雨の際に街のそこらじゅうが冠水するような場合はどうでしょう。そのようなごく稀におきる大量の雨水が発生した場合であっても水浸しにならない程の大規模な対策を施すというのはなかなか現実的ではありません。排水対策を考えていくと一体どのレベルまで対応するべきか悩ましい面があります。

(つづく)

2014年4月16日 (水)

土地を所有すると面倒なこと十選(その2:無断駐車・占拠)

土地(更地)を所有している起きる面倒なこと、煩わしいことについてとりあげるシリーズ、第2回目です。

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(↑無断駐車はご遠慮願います・・・。)


2.無断駐車・占拠

ゴミ・廃棄物の次によくある?のは車両の無断駐車や占拠です。ありがちなパターンは以下でしょうか。

▼隣に一定規模の分譲住宅やファミリータイプのアパートなどがある場合、そこへの来客者が勝手に駐車する。

▼住居には駐車スペースが1台分しかない中で家族向けに2台目を購入し、自宅から離れた場所に賃貸駐車場を借りているが、つい面倒になって自宅そばの他人の空き地に一時駐車してしまう。

▼当初は駐車場を確保していたが、何かの事情で解約しその後適当な駐車場がなく、ついそばの空き地に駐車してしまう。

また無断駐車以外の占拠としては、少ないケースかもしれませんが荷物をなどの一時保管場所などとして勝手に利用される場合があります。特にとなりの土地が事業者に賃貸している場合、その事業者がつい行ってしまうといったケースです。

ちなみに無断駐車を見つけても勝手に移動させたり、車両傷つけたりすると違法行為となりますので、うかつに手出しをしないようにしましょう。無断駐車を見つけた時には先ず警察を呼びます。

しかし警察にきてもらっても、私有地における無断駐車ということで撤去してはくれません。せいぜい所有者を調べてもらい、警察から連絡してもらい撤去を促すしかありません。

関連記事:違法駐車よ、こんにちは
       (続)違法駐車よ、こんにちは

その他の手段としては、実例ですがトラックなど商業車の場合に車体やコンテナにデカデカと会社名が書いてあれば、連絡先を調べてそこへ電話して無断駐車にて迷惑を被っていることを知らせて至急撤去を促します。そもそもすぐ身元がバレる会社名をデカデカと書いた車両を私有地に無断駐車する剛胆さにあきれますが。

また通勤や外回りに使っているとおぼしき車両の場合、ダッシュボードに通行許可書や入門証がおいてあったりします。そこに会社名が記載されていれば、そこに連絡をいれます。その連絡先がその車両が所属する会社であったり、あるいは取引先だったりするケースがあります。

WATANKOが体験した事例では後者の場合には「そちらの会社では私有地に無断駐車する従業員を雇っているような会社と取引しているのか。コンプライアンス上問題ではないのか。(このあたりはハッタリです。)」と話すと、当方からの苦情が取引先からのクレームとなり、無断駐車している会社の対応がより早くなることが期待できそうです。

ただこのような追求とクレーム発信は、なんだか自分が意地悪おじさんのようなメンタリティに陥る面もあり、また時間と手間をとられることもあってかストレス以外の何物でもありません。

しかし放っておくと常習犯となったり、またそこから2次的なトラブルを引き起こしかねませんので、ゴミ・廃棄物と同様に見つけ次第対処すべきでしょう。

(つづく)

2014年4月15日 (火)

土地を所有すると面倒なこと十選(その1:ゴミ・廃棄物、雑草の除去)

【4月14日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
20,860千円

■損益率
38.6%

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(こんなラベンダー一杯の土地を手に入れたい!)


金融商品の売買は今時であればWebにて時間と場所を問わず簡単に行うことができますが、不動産投資は面倒なことがいろいろとついてまわります。

先日、新規の不動産賃貸案件が不調に終わる見通しであることを記事にしました。

関連記事:ボツにおわりそうな新規賃貸案件

本件は週末の時間を費やして1年以上も話をすすめていた案件であり不首尾に終わったための徒労感がありますが、そもそも土地(更地)を所有していると、このような賃貸話をまとめること以外にどんな面倒なこと、煩わしいことが起きたりするのでしょうか。

WATANKOの経験と伝聞から限られた面はありますが、格好の良い不動産投資推奨本には載っていない、地味でリアルな話をまとめて紹介します。

1.ゴミ・廃棄物、雑草の除去

まずは容易に想像できるネタからです。土地の周辺環境にもよりますが、空き地があるとそこに空き缶やビニール袋、お菓子の箱などが無造作に捨てられることがあります。ゴミの種類は発砲スチロールのかけらや読み捨てられた新聞・雑誌あたりもポピュラーです。ときにはゴミ袋にしっかりと詰め込まれたもの(!)もあります。

ニューヨーク市のジュリアーノ市長が治安のために応用した逸話が有名な「われ窓理論」にならえば、これらのゴミは見つけ次第、極力早めに回収するに限ります。ゴミが捨ててあるのをみて、別の人が「ここには捨ててもいいかも」と勝手に公共ゴミ捨て場にしてしまうからです。

さらにゴミというよりも廃棄物と称すべき酷いケースでは古い家電、またWATANKOはさすがに直接体験したことはありませんが原付や自動車があるようです。これらになると撤去費用もバカになりませんし、そもそも持ち主不明であれば勝手に撤去できない事態もあるでしょう。

こういったゴミ・廃棄物の片づけは当初「なぜ私が片づけねばならないのだ。捨てた奴の顔がみたい。出てこんかい。ついでに親の顔も見たい。小一時間説教したい。」と怒っていましたが、だんだん馴れてくると、ゴミ・廃棄物の撤去は雨風で舞い込んできた古い木枝を片づけるがごとく無為の境地になってきます。とはいえたまに空き缶を片づける際に中の残液がでてきてうっかりズボンを汚したりすると、怒りを通り越してなんともいえない寂寥感がこみ上げてきたりします。(笑)

さらにゴミ・廃棄物は人為的ですが、一方で自然発生するものとして雑草があります。草ボウボウでもかまわないという所有者もいるかもしれませんが、草むらができるとえてして通行人がそこにゴミを投げ入れるという事例が頻発します。目の前からゴミが隠れる、すぐには見つからないだろうという意識がゴミ捨てを助長するのでしょう。したがいできるだけ除草は行うべきです。

方法として除草剤を定期的に撒く手段もありますが、除草剤(細粒タイプ)もひと箱2,000~3,000円程度かかり、土地の面積にもよりますが費用負担も無視できません。また業者に草刈作業を依頼する方法もありますが、1日頼めば20,000~30,000円程度かかります。

やはり雑草の除去には手でむしり取るのは別として、ある程度生えそろったところで自分で草刈り機を使い一斉に刈り取るのが一番コスト面がかからないでしょう。かかる費用は初期投資としては草刈り機が1万数千円程度、ランニングコストは1リッター当たり数百円程度の混合燃料で済みます。

関連記事:草刈りだ

更地を所有する場合、こうしてゴミ・廃棄物、雑草の除去には気をくばることが必要です。これらを除去することで普段から所有地についての高低差、土壌、排水、境界などの詳細な現状をふだんから把握するきっかけとなります。

(つづく)

2014年4月14日 (月)

Intermission 2014/4/13

【4月11日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
21,193千円

■損益率
39.2%

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Facebookを眺めていると、毎日頻繁に投稿する方、数名に出くわすことがあります。それを眺めていると、「何処行った」「何食った」という話題ばかり書き並べている、あたかもその方々の日常を綴ったブログを読んでいる(読まされている)かのようです。

こうした連投をする方について友達申請を解除せずに、その方の投稿だけを非表示にする方法は巷に紹介されていますが、「それではそもそもなぜ友達申請を承認したのか、あるいは求めたのか」と、私の中のもう一人の律儀な私から問われてしまいます。

WATANKOと同じジレンマ(やや大げさか)にとらわれる貴方は「いや、だって申請を承認したり求めたりする時点では、このような連投を読まされるとは思っていなかったです」というかもしれません。貴方は正しい。

ただそうした連続投稿に辟易してみたところで、Facebookのコンテンツとはまさにそういった一般人のたわいもない日常ログの固まりであることに気づかされます。そんなWeb世界では2週間に1回しか投稿しないという(自称)節度を守る人がいたとしても、彼が毎日どうでもよいヨタ話を頻繁に投稿する方を批判してよいという資格は残念ながらなさそうです。

まあ一方で毎日連投する人=リア充な人と限ったわけでもなく、2週間に1回しか投稿しない人が満たされていない人生を送っているわけでもないという冷静な見方もできますが。

それに他人のことをとやかく言う自分もまた、Webの世界でこのブログも含めて好き勝手な投稿をしている一人であります。WATANKOのブログの存在もひょっとしてWebを覗きこむ誰かにとってストレスになっているかもしれません。

言いたいことはこれからも書きますが、せめて不快な文章を書かないように気をつけようと思います。


2014年4月11日 (金)

BNDからの2014年4月分分配金+今月の債券雑感

【4月9日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
21,481千円

■損益率
39.8%

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WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき海外債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2014年4月分の分配金が入金されました。今月は税引き後で242.02ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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さてこのBNDの分配金を毎月チビリチビリと記事にしているのは、毎月の備忘録だけでなく、外国債券ひいては債券インデックスファンドに関する小さな雑感を都度書き留めておきたいという気持ちもあるからです。

さて債券インデックスファンドについての今月の小さな雑感ですが、分散投資を志向する多くの個人投資家は好きなアセットを組み合わせて自分なりのポートフォリオを作り上げて運用しています。

なかには山崎元氏の主張に少なからず影響をうけてなのか、外国債券はポートフォリオに組み入れずに安全資産(現預金・国債)とハイリスクな株式(さらにはREIT)アセットを組み合わせた、ある種潔い?ポートフォリオにて資産運用する方もいます。

このような方は、たとえばバランスファンドは買う気が無いのでしょうかね。バランスファンドの多くは、そのポートフォリオに外国債券を加えています。安全資産+ハイリスク資産のペアで運用するという哲学をお持ちの個人投資家にとって外国債券が入っているバランスファンドを保有することは哲学に反します。ゆえによもやバランスファンドは買わないのでしょうね。

「そのような堅いこと言うなよ。俺だって自分で作ったポートフォリオでは外国債券を排除しているけど、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは良いファンドだと思うし、少し積み立てしているんだ。」

という個人投資家の方、貴方は正直だ。

今更言うまでもありませんが、債券は株式に比べて値動きがマイルドであり、ポートフォリオのボラティリティを緩和する役目もあります。著名人が不要論を主張し、それに賛同するのも良いですが、それでもなお多少は保有するという“遊び”があってもよいのではないでしょうか。

2014年4月 9日 (水)

ボツにおわりそうな新規賃貸案件

【4月8日終値ベース運用状況速報】

■投資元本
54,030千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
21,840千円

■損益率
40.4%

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WATANKOの資産運用はインデックス投資だけでなく、半ば家業ともいえる不動産賃貸業を手掛けています。

さて、WATANKO家が所有する遊休土地のひとつについて、取引がある地元の不動産業者を介して昨年より新規賃貸の打診がありました。

隣町でいくつかの事業を手掛ける会社が携帯ショップとして出店したいとの意向であり、当方からは更地を貸して地代をとる形で、不動産業者に話をすすめてもらっていました。

賃貸予定地についてはかねてからあった古い小店舗を解体・撤去し、地中埋設物を取り除き、地目変更を行い、相続を済ませて名義を変更するなどして着々と準備を整え、先方と不動産業者との交渉の進展を見守っていました。

順調に進めば今年の春頃には賃貸開始となる予定でしたが、しかし途中から話がなかなか進まなくなりました。

交渉をお願いしている不動産業者によれば、先方と段々と連絡がつかなくなり、担当者も変わって賃貸の下交渉がストップしていることのこと。不振に思った不動産業者が先方の身辺を調べてみると銀行との取引が減っている、事業の一部を他社に売却したといったネガティブな話がいくつかでてきたようです。したがいかなり賃貸の交渉の雲行きは怪しくなり、もし継続させるとしても先方の経営状態を詳しく調べる、何がしかの担保を確保するなど周到さが必要とのことです。

WATANKOはこれを聞いて、もうこの相手先と賃貸の話をすすめることができないであろうと、ほとんどあきらめました。

WATANKOのような全くの外部に対してこのようなネガティブ情報が流れてくる場合、それは氷山の一角であり、内情はもっとひどいかもしれません。なにしろ全くのネガティブ情報がでてこなくても、ある日突然経営不振が露呈するというケースだってあります。

このまま膠着状態が続くのであれば(たぶん続くとみています)、不動産業者と協議の上、今回の先方との賃貸交渉は白紙撤回とする予定です。

この新規の賃貸契約がまとまれば、WATANKO家にとって2009年のアパート建築依頼の増収となる予定でした。収益に結びつかない遊休土地とは固定資産税もかかるし、極端にいえば、ほとんど負の遺産のようなものです。


そこで今後は新たな賃貸先を募集したいところですが、ここで悩ましいのが不動産業者とのつき合い方です。ホンネを言えば過去を含めて取引があった複数の不動産業者に声をかけて、賃貸候補先が出てくれば先着順で賃貸先を決めていきたいところです。(勿論、賃貸候補先の与信がまずまずで、かつそこそこの賃貸条件であることが条件ですが。)

しかし今回、交渉をお願いした不動産業者とのつき合いもむげにはできません。なにより他の賃貸物件での取引もありますし、信頼関係がギクシャクする方向にはなるべくもっていきたくない。(煩わしさを増やしたくありません。)かといってこの不動産業者だけに任せておいて、次の賃貸候補先がいつでてくるやら。

いずれにしてもあわてずじっくりと今後を検討していく予定です。早く儲けようとガツガツ賃貸話をかき集めるように欲をかくと、相手先の経営リスクを軽視したりするなどして、後々にしっぺがえしをくらうかもしれません。

1~2年くらいかかっても仕方ないので、じっくりと取り組むことにしたいと思います。

2014年4月 7日 (月)

2014年3月末運用状況

2~3月は勤務先での仕事が極めて多忙で、相場を眺めている時間もほとんど全くありませんでした。日経平均は14,000円台のボックス相場、為替も足元では結構円安に振れてきているようですね。

というわけでインデックス投資を初めて6年1ヶ月が経ちました。今回は少し遅くなりましたが、2014年3月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは102.88円/$です。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等(評価額・評価損益)
なお日本債券アセットに属する極低リスクのインデックス投信(暫定的な所有分も含む。)や外貨MMFもここに含みます。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。(NEW)

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+ 5.0%~▲ 5.0%
×:▲ 5.5%~

201403314

売却済みファンドの履歴は以下のとおりです。

201403315

続いてファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201403316

さらに「my INDEX(わたしのインデックス)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
5.6%(5.2%)

●リスク
12.8%(12.7%)

●シャープレシオ
0.43(0.42)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
54,030千円(54,030千円)

●評価損益+確定損益分
23,135千円(21,701千円)

●運用期間
73か月(72か月)

●元本平均残高
39,292千円(39,088千円)

●平均年間利回り
9.7%(9.3%)

<概況>

前月に引き続き今月もまた運用状況には大きな変化がなさそうです。(相場や為替をフォローしていないと、運用状況自体にも関心が薄れてきますね。)

なお今月の売却済みファンドの履歴の中にあった海外ETFのTOKとEEMですが、売却益に関わる税額について、確定申告(申告分離課税)を経て確定しましたので反映させました。またあわせて外国税額控除の金額(「税還付・端数調整」の項参照)も更新しました。

さてNISAですが、口座開設が無事完了しましたので3月から積み立て投資をスタートさせています。といっても3月に購入している商品は現在特定口座で積み立て投資している商品と同じ「野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)」なので変わり映えしません。

本記事で掲載した3月末の運用状況では特定口座にて積み立てした分と合算して表記しています。NISA口座(5年未満)も特定口座も保有段階では税制扱いの差はでませんし、とりあえず合算表示にしています。

やがてはある程度の残高になれば定期的にNISA口座のみの運用状況も別記事にします。

「儲けが結構でているけど、売却して当年度分は手仕舞いするか。」

「嗚呼、あとXヶ月で満5年経過するけど、まだ評価損が○○%もある。」

などと近未来、悲喜こもごもの展開となる予定です。

2014年4月 3日 (木)

ランエボ生産終了...カーガイにとって三菱自動車はもはや忘却の彼方へ

Photo

著名な自動車評論家がかつて唱えてきたように、三菱自動車の車づくりはクルマづくりの理想を具現しようとする強烈に個性あるリーダーのもとで、独善的に開発された理想主義の車づくりではなく、合議制、責任分散体制(財閥系企業によく見られますね)のもとでつくられた無難な車づくりです。

競合他社との差別化に乏しく、他社とのモデル比較においてはドングリのせいくらべほどの違いしか見いだせないモデルばかり。三菱を買う場合、趣味の車選びというより白物家電を選ぶがごときでした。洗濯機、掃除機、冷蔵庫などを選ぶときパナソニック、東芝、日立、シャープで迷う時と同じです。

また三菱はグループ内取引や出入り業者への斡旋でもって自動車を売りさばく印象もとりわけ強いです。そもそも「三菱」とかかわりある方々は例えて言えばBTMUに給与口座を持ち、キリンビールを飲み、ローソンで買い物を行い、保険はLAライフアカウント、そしてマイカーは三菱自動車に乗るわけです。また三菱のみならずその親元の三菱重工業に出かけてみれば出入り業者が乗ってくるのはギャラン、ミラージュ、ランサー、ギャラン、ミラージュ、ランサーのオンパレードです。

そんな三菱自動車は2000年に発覚したリコール隠しにより、マーケティング上ほぼ致命傷を負い、以降長らく不振にあえぎます。商事と重工、BTMUからの人材と資金の度重なる注入により生き長らえ現在持ち直しつつありますが、90年代中盤、パジェロほかRV系が売れていた頃の勢いはありません。

そんな中、カーガイ(Car Guy 「車好き野郎」)にとってほとんど唯一の関心であったランサーエボリューション(以下ランエボ)が今般生産を終えるとのこと。最近は販売不振が続いたことがその理由だそうです。

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ランエボが発売当時、日本の自動車マーケティング上うまいところをついたのは以下です。

1989年~2004年までの15年間、国産車の馬力は280馬力を上限に規制されていました。これによって概ね3リッターを超える排気量や3リッター+過給機によって300馬力以上の出力を出すことができたとしても、仕様としては280馬力どまりになってしまいます。

そこでランエボはクラスを下げて2リッター+過給機で、規制値280馬力近辺までパワーを引き出し、一方でその分コンパクトなCセグのモデルを選ぶことでパワーウエイトレシオを向上させ、さらに4WDで強固なトランクションを確保する。そもそもはラリーに出走するための資格を獲得するために開発、発売したモデルというたて付けですが、結果としてそれによってロワーミドルクラスのモデルでありながら、280馬力で頭打ちになっているアッパークラスのスポーティモデルを走りの面で喰ってしまうという仕立てにしたわけです。

とどめは低価格。当時ランエボは吊るしで2,000千円台です。それが4,000千円以上の高級スポーティカーを公道の走りでは凌駕するわけです。ランエボは同じコンセプトモデルのスバル・インプレッサWRXと並んで費用対走りのコストパフォーマンスは抜群でした。正に体育会系牛丼得盛りカレー合いがけであり、安くて腹一杯というわけです。

しかし一方では固い乗り心地、武骨でチープな内外装のデザイン、洗練されたとは言い難いNVH(騒音、振動、ボディのガッチリ感)も否めず、そのあたりが受け入れ難い人もいたことでしょう。でも一定の固定ファンがいたようであり、インプレッサWRX同様、モデルチェンジが行われればそれなりに注目されていました。

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そんなランエボでしたが、三菱がリコール隠しに端を発した経営不振からの立て直しにかかる際に、ランエボはパジェロと並んで新しい三菱のイメージリーダーとして祭り上げられました。当時の三菱の他のモデルはどれも今一つな状態であり、またこれまでにない三菱の新しいクルマ像を打ち出すこともできず、ランエボのようなかなりニッチ商品をイメージリーダーに祭り上げければならないほど苦境だったわけです。

しかしランエボは所詮ニッチなので、三菱の屋台骨を立て直すだけの販売台数ははけず、一方で会社の経営資源は他の量販車や電気自動車開発に向けられます。(特に市場が拡大中の新興国向けモデルの開発)そんな中、ランエボは2007年のFMC(フルモデルチェンジ)以来、小変更を繰り返すばかりで命脈を保ってきました。

しかしその程度の扱いなので小排気量+ターボ、軽量化、トランスミッション開発、デザイン刷新を進める競合車種に対して年々商品力は低下、流行にも取り残される始末です。イメージリーダーに祭り上げておきながらこの扱いではではランエボのファンならずとも同情したくなります。

そして今回の生産終了の決定。ランエボの次期モデルは果たして将来開発されることはあるのでしょうか。それとも三菱は現行ミラージュのような安かろう悪かろうモデル、新興国向けモデルばかりつくり、ワクワクなクルマを作る遺伝子を忘れたメーカーになるということでしょうか。

いや、三菱はそもそもそんな遺伝子は最初から持ち合わせていなかったというべきかもしれません。合議制で白物家電の域を出ない工業製品を作り、系列と取引関係でもって売りさばくだけなのですから。

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三菱について厳しく書きましたがかつてギャラン(E30、特にVR-4)や初代ディアマンテなどトヨタや日産ではちょっと出てこない個性的なモデルは当時とても魅力的でした。

三菱で働くエンジニアの中にカーガイがいるのなら、年に1モデルでも構わないので乾坤一擲の個性豊かなモデルを開発してみてほしいです。プジョーとの提携を強化して新モデルを共同開発するのもひとつの突破口かもしれません。最新のドライブトレーンを三菱が開発し、内外装のデザインはプジョーに任せる。そんな形で例えば現代流にダウンサイズした全く新しいパジェロとかどうでしょう。ミラージュは独自開発はやめてプジョー308やシトロエンC4とシャシー共有する手もあります。

そして何よりいつかまたランエボが復活する日が来ることを期待しています。

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