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2014年4月 3日 (木)

ランエボ生産終了...カーガイにとって三菱自動車はもはや忘却の彼方へ

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著名な自動車評論家がかつて唱えてきたように、三菱自動車の車づくりはクルマづくりの理想を具現しようとする強烈に個性あるリーダーのもとで、独善的に開発された理想主義の車づくりではなく、合議制、責任分散体制(財閥系企業によく見られますね)のもとでつくられた無難な車づくりです。

競合他社との差別化に乏しく、他社とのモデル比較においてはドングリのせいくらべほどの違いしか見いだせないモデルばかり。三菱を買う場合、趣味の車選びというより白物家電を選ぶがごときでした。洗濯機、掃除機、冷蔵庫などを選ぶときパナソニック、東芝、日立、シャープで迷う時と同じです。

また三菱はグループ内取引や出入り業者への斡旋でもって自動車を売りさばく印象もとりわけ強いです。そもそも「三菱」とかかわりある方々は例えて言えばBTMUに給与口座を持ち、キリンビールを飲み、ローソンで買い物を行い、保険はLAライフアカウント、そしてマイカーは三菱自動車に乗るわけです。また三菱のみならずその親元の三菱重工業に出かけてみれば出入り業者が乗ってくるのはギャラン、ミラージュ、ランサー、ギャラン、ミラージュ、ランサーのオンパレードです。

そんな三菱自動車は2000年に発覚したリコール隠しにより、マーケティング上ほぼ致命傷を負い、以降長らく不振にあえぎます。商事と重工、BTMUからの人材と資金の度重なる注入により生き長らえ現在持ち直しつつありますが、90年代中盤、パジェロほかRV系が売れていた頃の勢いはありません。

そんな中、カーガイ(Car Guy 「車好き野郎」)にとってほとんど唯一の関心であったランサーエボリューション(以下ランエボ)が今般生産を終えるとのこと。最近は販売不振が続いたことがその理由だそうです。

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ランエボが発売当時、日本の自動車マーケティング上うまいところをついたのは以下です。

1989年~2004年までの15年間、国産車の馬力は280馬力を上限に規制されていました。これによって概ね3リッターを超える排気量や3リッター+過給機によって300馬力以上の出力を出すことができたとしても、仕様としては280馬力どまりになってしまいます。

そこでランエボはクラスを下げて2リッター+過給機で、規制値280馬力近辺までパワーを引き出し、一方でその分コンパクトなCセグのモデルを選ぶことでパワーウエイトレシオを向上させ、さらに4WDで強固なトランクションを確保する。そもそもはラリーに出走するための資格を獲得するために開発、発売したモデルというたて付けですが、結果としてそれによってロワーミドルクラスのモデルでありながら、280馬力で頭打ちになっているアッパークラスのスポーティモデルを走りの面で喰ってしまうという仕立てにしたわけです。

とどめは低価格。当時ランエボは吊るしで2,000千円台です。それが4,000千円以上の高級スポーティカーを公道の走りでは凌駕するわけです。ランエボは同じコンセプトモデルのスバル・インプレッサWRXと並んで費用対走りのコストパフォーマンスは抜群でした。正に体育会系牛丼得盛りカレー合いがけであり、安くて腹一杯というわけです。

しかし一方では固い乗り心地、武骨でチープな内外装のデザイン、洗練されたとは言い難いNVH(騒音、振動、ボディのガッチリ感)も否めず、そのあたりが受け入れ難い人もいたことでしょう。でも一定の固定ファンがいたようであり、インプレッサWRX同様、モデルチェンジが行われればそれなりに注目されていました。

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そんなランエボでしたが、三菱がリコール隠しに端を発した経営不振からの立て直しにかかる際に、ランエボはパジェロと並んで新しい三菱のイメージリーダーとして祭り上げられました。当時の三菱の他のモデルはどれも今一つな状態であり、またこれまでにない三菱の新しいクルマ像を打ち出すこともできず、ランエボのようなかなりニッチ商品をイメージリーダーに祭り上げければならないほど苦境だったわけです。

しかしランエボは所詮ニッチなので、三菱の屋台骨を立て直すだけの販売台数ははけず、一方で会社の経営資源は他の量販車や電気自動車開発に向けられます。(特に市場が拡大中の新興国向けモデルの開発)そんな中、ランエボは2007年のFMC(フルモデルチェンジ)以来、小変更を繰り返すばかりで命脈を保ってきました。

しかしその程度の扱いなので小排気量+ターボ、軽量化、トランスミッション開発、デザイン刷新を進める競合車種に対して年々商品力は低下、流行にも取り残される始末です。イメージリーダーに祭り上げておきながらこの扱いではではランエボのファンならずとも同情したくなります。

そして今回の生産終了の決定。ランエボの次期モデルは果たして将来開発されることはあるのでしょうか。それとも三菱は現行ミラージュのような安かろう悪かろうモデル、新興国向けモデルばかりつくり、ワクワクなクルマを作る遺伝子を忘れたメーカーになるということでしょうか。

いや、三菱はそもそもそんな遺伝子は最初から持ち合わせていなかったというべきかもしれません。合議制で白物家電の域を出ない工業製品を作り、系列と取引関係でもって売りさばくだけなのですから。

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三菱について厳しく書きましたがかつてギャラン(E30、特にVR-4)や初代ディアマンテなどトヨタや日産ではちょっと出てこない個性的なモデルは当時とても魅力的でした。

三菱で働くエンジニアの中にカーガイがいるのなら、年に1モデルでも構わないので乾坤一擲の個性豊かなモデルを開発してみてほしいです。プジョーとの提携を強化して新モデルを共同開発するのもひとつの突破口かもしれません。最新のドライブトレーンを三菱が開発し、内外装のデザインはプジョーに任せる。そんな形で例えば現代流にダウンサイズした全く新しいパジェロとかどうでしょう。ミラージュは独自開発はやめてプジョー308やシトロエンC4とシャシー共有する手もあります。

そして何よりいつかまたランエボが復活する日が来ることを期待しています。

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コメント

います、います、私の悪友にも^^Mバカが・・。
でも、私の父も日産党なので、こだわりというクルマ選びの人は多いかもしれません。
その点、私はメーカーを問わず雑食系で、あえて言えばバリュー(格安高級車)への拘りか?

しかし、クルマは買ってからが勝負の物。
使い勝手・スタイル・経済性(維持費を含む)・・分相応の範疇で、後はグレードアップ(いじって手を入れる)したいですね

預金王さんはまさに車におけるバリュー投資派ですね。

私もロードスター(NA)買って自分好みに仕立てたいです。

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