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2014年4月28日 (月)

(続)「知って得する株主優待2014年度版」を読んで

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前回、会社セミナー出席時のアンケートでリクエストして送ってもらった野村証券発行の「知って得する株主優待2014年度版」を読んでその感想を述べました。

株式優待=お中元・お歳暮?

中でもここ20年間で株主優待を実施する上場企業が増えている背景として個人投資家の増加があります。また既知ですが株主優待とは欧米ではあまりみられず日本独自の便益らしいです。それらを勘案すると、株主優待とはなんだか毎年一定の時期に送られてくるお中元やお歳暮のような面持ちです。

たとえあえて欲しくはなかった品物であったとしても、それを贈答品としてもらった場合、悪く言う人は少ないでしょう。企業が個人(株主)に対して日頃の感謝の意をこめて送る贈答品。いかにも日本人のメンタリティにフィットしそうな施策です。

さてこれを意地悪く言えば、企業が自社の株価や配当金額が個人株主の期待通りに上がらなかった事態に対するお詫び、緩衝材、目くらまし、予防線になっていやしませんでしょうか。また株主優待品の価値は受け取る人によってまちまちであり、配当金額に単純に加算できない面があることから、企業の株式の購入・保有の判断において曖昧さを加えてしまうかもしれません。

「いや俺は株主優待などには目もくれない。しっかり企業分析を行い、配当と譲渡益のみでもって株式投資の判断を行う。」という方。貴方は正しい。しかし一方でこの冊子体をはじめマネー雑誌等では株主優待を取り上げて、株式投資によるリターンのひとつとしてPRする向きも少なくありません。それだけ株主優待を無視できない個人投資家もいるということでしょう。

企業側からみたメリット

なお企業からみた株主優待のメリットとしては他に、原価と売価のギャップを利用できる点があります。

配当金額を10,000円分上乗せする代わりに、自社商品10,000円分を提供することで補完するとします。この場合、自社商品の提供は原価ですむため10,000円以下となり、差額分の負担が減ることになります。

また逆に原価10,000円分を提供する場合であれば、株主へ提供する自社商品は売価では10,000円以上となり、配当金額を10,000円上乗せしてもらう場合よりもお得となります。(その商品が株主にとって十分なニーズのあることが条件ですが。)

ただし株主優待に割り当てる自社商品は、通常のマーケットに出回れば利益を創出するものであり、これを株主にまわすとなると利益獲得の機会損失となっている(=最終的には利益減となり、株主への配当にマイナス影響を与えることになる。)ことには留意は必要かもしれません。

株主優待⇒個人から見て通常手に入らない特別な商品・サービスを

さてWATANKOは個別株投資を行わない身ではありますが、それでも本件について言えば企業は株主優待はやめて、その分はしっかり配当に上乗せしてもらった方が良いです。100歩譲って金券ギフトなら許せるといったところです。(前回の記事で金券ギフト類は現金配当と比べて差異性は少なく、その分なぜ配当に上乗せしないのか、優待品としては一番理解に苦しむと書きましたが、裏を返せば現金に対して一番遜色がない優待とも言えます。)

またそれでも株主優待にひとつの意義を見出すとなれば、個人からみて通常手に入らない特別な商品・サービスであることが必要でしょう。

事例をあげるとすれば、エイベックス等芸能プロダクションが開催する株主優待コンサートがあります。同社が契約するアーティストを揃えた特別コンサートは、株主だけの特別な体験でしょう。

同じように例えば、日清食品が株主向け限定の高級インスタントラーメンを、バンダイが株主向け限定のガンプラモデルを贈答する等があってもよいかもしれません。(優待内容を特別化するほど、それを欲しがる株主もまた絞られてしまうというジレンマもありますが。)

(あとがきにかえて)

通勤電車の中でこの「知って得する株主優待2014年度版」を眺めていたのですが、なんだかだんだんと掘り出し物を探す気分になってきて、暇潰しの読み物としてはちょっと面白かったです。それはちょうどなぜだかクロスワードパズル、懸賞への応募雑誌、はたまた中古車雑誌を1ページ1ページ丹念に読んでいく気分にも似ていました。

関連記事:株主優待よりも配当を(Refrain 2011)

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